思い切ってタンチョウの顔をアップで狙った迫力のある写真です。ちょうど雪の中にあるコーンをついばんで上を向いた
瞬間だと思いますが、くちばしから雪がこぼれ落ちていて動きを感じられる写真となっています。切り取り方も適切でく
ちばしをしっかり見せることができています。このシーンはタンチョウが瞬きしたタイミングで取れているので、まぶた
である瞬膜(しゅんまく)が写っています。飛翔シーンでは瞬膜が写ってしまうとあまりきれいではありませんが、この
シーンでは人がおいしいものを飲み込むときに目をつぶることがあるように、タンチョウもおいしそうに食べているよう
に見えて、いいのではないでしょうか。ただ、連写しておくとこのようなシーンでもより選択肢が増えてくるので、生き
物の撮影では連写を活用してみるとより思いどおりに撮れることがありますよ。