Diary
3月1日(日)
北風が強くなり、一気に氷が打ち上げられて人の背丈ほどもある見事な寄せ
氷となっていました。しばらく見ていたものの、タイミングが悪く氷が打ち
上げられるところは見られなかったのですが、素晴らしい景色となっていま
した。厚さは10cmほどの氷ですが、地面を削ったり大きな岩を持ち上げた
りしていて、大地の力を感じました。この場所の地形もこういう感じででき
ていったのだなと、納得しながら見ていました。
3月2日(月)
湖畔を散歩していたら、シマエナガの群れがやってきて元気に囀っていまし
た。雪の上や木の枝で何かをついばんでいて、けっこう長いこと同じエリア
にいたので、よほど食べるものがたくさんあったみたいです。普段は移動し
ながら食べ物を探していて、あっという間にいなくなってしまうので、ゆっ
くり姿を見られてラッキーでした。
3月3日(火)
中途半端な冷え込みだったものの、山の上の方では霧氷がついて幻想的な景
色になっていました。すでに雪も溶けて凍り表面はツルツルになっていたの
で、滑り止めをつけないと危ない状態でした。反面、雪が固く締まっていた
ので、スノーシューをつけなくても色々なところへ行けて面白かったです。
春が近づいてきたおかげでこれまでとは違う景色も楽しめますね。
3月4日(水)
十勝のあたりでは大雪になったところもあったようです。釧路ではほとんど
積もらない程度の細かい雪がチラチラと降っただけで、期待して出かけたも
ののこれといった収穫はなく帰ってきました。夜のうちに少し積もってくれ
れば撮りたいイメージもあるのでどうなるか楽しみですが、どうも雨になり
そうなので朝になったら雪もなくなっているかもしれません。
3月5日(木)
湿った雪が5〜10cmほど積もりました。もうフクジュソウが咲いているの
で、雪の中から顔を出しているところを撮影しようと向かったものの、すで
に雪が溶けてしまっていたり花が思ったほど咲いていなかったりして、思う
ようには撮れませんでした。でも、フキノトウがいくつか出てきてて、こち
らはいい感じになりました。まだ見ていないところもあるので、また探して
みようと思います。
3月6日(金)
やっと雪溶けした地面から顔を出したフクジュソウを見つけることができま
した。こういう何気ない写真もいざ撮ろうとすると、けっこう大変だったり
します。特に今シーズンは雪が溶けるのも早いので、タイミングが難しいで
すね。明日はまた雪が降るようなので、こういったシーンが撮れる可能性も
増えました。花は増えてくると思うので、また狙ってみます。
3月7日(土)
またもや雪。湿った雪で道路はシャーベット状の嫌なコンディションになっ
ていました。今頃降らないで、冬のうちに降って欲しかったところです。タ
ンチョウも給餌場には集まらなくなっていて、何かいいものがないかと探し
ていたら、ヤナギの穂が目に入りました。低いところはエゾシカに食べられ
ていてちょっと高いところにしか残っていなくて撮りにくかったですが、な
んとか気に入った1枚を撮影できました。明日も少しは雪が残っていると思
うので、違うものを探してみようと思います。
3月8日(日)
似たような絵柄になってしまいますが、雪の中から顔を出しているフクジュ
ソウのつぼみをみつけられました。湿った雪でどんどん溶けていたので、花
が開くのを待っていたら雪もなくなってしまったことでしょう。まだ花の数
が少ないので、バリエーションが撮れなかったのが残念。本格的に咲いたと
きにまた雪降ってくれれば、よりイメージに近いカットが撮れるでしょう。
3月9日(月)
オオヒシクイの群れが渡ってきて、賑やかになっていました。つい先日まで
湖面もたいして開いていなかったのに、ここ数日で急に氷が溶けて一気に水
面が広がりました。昨年も同じくらい湖面が広がった時に帰ってきていて、 どうしてこのタイミングがわかるのか不思議です。今日はこの他いろいろと
撮影できて、満足できました。
3月10日(火)
冬のはじめは雪が少なくて困っていましたが、今頃になって頻繁に降るように
なった感じがします。自宅のあたりは晴れていたのですが、北に向かったら予
想外に雪が積もっていてびっくりました。雪溶けの進んだ森を歩くつもりが、
しっかり雪のある道を歩くことになりました。新雪があると地面の様子が分か
らないので、一歩ずつ慎重に歩くことになってけっこう疲れました。冬山を登
ることを考えたら、スキル不足で全然ダメだなぁと思いました。
3月11日(水)
朝はちょっと冷えていてマイナス6℃ほど。それなりに湖面も凍っていると
ころがあるのではないかと思って見に行ってみたものの、期待したほどでは
なかったです。それでも薄く凍ったところには気泡が溜まっていて、面白い
景色になっていました。大きな景色はそれほど変わらないように見えても、
視点を狭くして見ると日々変わっていますね。
3月12日(木)
低気圧の接近で、朝から風が強く場所によっては地吹雪となるような天気で
した。午前中向かったところはあまりに風が強くて撮影せずに帰ってくる程
でした。午後からは気を取り直して雪の降っていないところで撮影していま
したが、やはりいきものの気配は少なかったです。北帰行の途中で集まって
いるオオヒシクイを見ていたら、ワシの姿に驚いて飛び立ったシーンが見ら
れたのはラッキーでした。
3月13日(金)
今日も風が強く、オホーツク海側はけっこう雪が降っているようでした。ハ
クチョウの様子を見に行ってみたら、まだ寄せ氷が溶けきらず湖畔は氷に占
領されていて、ハクチョウは波打ち際の浅いところでじっとしているようで
した。風が強いときは岸に上がって丸まっていることが多いのですから、こ
の氷が邪魔に思えたことでしょう。思ったほど溶けていないので、氷がなく
なるのはいつになるのでしょうか。
3月14日(土)
お目当ての子には出会えず、雪の積もる道をウロウロと歩いてきました。溶
けてきた雪道は一歩一歩足元を確かめながら歩かないといけないのいい運動
になります。おかげで暑くなって上着を全部脱ぐほどになりました(笑)。
池の中ではカワアイサがのんびりと泳いでいました。ただ、小鳥も水鳥も全
般に姿が少ないように感じました。いつも見かける姿がないと、ちょっと寂
しいですね。
3月15日(日)
ゆっくりめの時間で撮影に出掛けてきましたが、それが良かったのか出先で
はいろいろなシーンを見せてもらえました。どこに行っても待ち時間もなく
役者が出てきてくれて、わずかな間にかなりシャッターを押してしまいまし
た。いつもこんな感じに出会いがあると嬉しいところですが、そんなにうま
くはいかないですよね。
3月16日(月)
昨日はたくさんいきものの姿を見られたところにまた行ってみたのですが、
風があるせいかまったくに近いくらい出会いがなくて、がっかりして帰って
きました。歩き始めた時はこのアカゲラやミヤマカケスの姿があって、また
いろいろ見せてもらえると期待したのですが、外れでしたね。どんどん雪が
溶けているので、いきものの行動範囲も変わって来ているのだと思います。
3月17日(火)
フクジュソウもだいぶ咲き始めていて、きれいな花を楽しめるようになって
きました。思っている以上に雪溶けが早いようで、先日歩いたときには残っ
ていた雪もほとんどなくなっていました。日中は暖かくなり、日差しが出て
いると越冬していたチョウの姿も見かけるようになりました。本格的な春が
やってきた感じがします。もう本州ではサクラも開花したようですしね。
3月18日(水)
朝はマイナス7℃まで冷え込んで、久しぶりに湖畔で氷を楽しむことができ
ました。一日で冬と春が混在する微妙なタイミングですね。雪も溶けて歩き
やすくなってきたのでウロウロと歩いてみると、ここでもあちこちでフクジ
ュソウが花を咲かせていました。また明日は雪が降るということなので、違
う視点で春を探してみようと思います。
3月19日(木)
冬の間に見たかった景色が、今頃になって見つかったりしています。空は春
霞がかかったような感じで、もうすぐ氷もなくなってしまいそうな雰囲気に
なっているのに、なんか変な感じがします。もう少し撮影しておきたいと思
いますが、今夜には雪が降ってこの景色もまた隠されてしまうようなので、
本当に撮影のタイミングが難しいです。
3月20日(金)
春分の日でしたね。以前はこの時期には雪溶け水が一気に流れ込んで、湿原
が水浸しというのが普通だったように思いますが、この冬は雪も少なくて増
水する気配もありません。湿原に暮らすいきものにとっては過ごしやすいの
かもしれないものの、植生も変わって来ています。本州では雨が降らなくて
ダムが枯れかかっているところもあるようで、釧路も夏が心配です。
3月21日(土)
雪の降るなかカワセミの姿を見つけました。だいぶ前にも姿を見かけている
ので、真冬の間もここにいたのでしょうか。この冬はあまり水面が凍りつく
ことも少なかったので、無事に過ごせたのかもしれません。だんだん暖かく
なっているのか、アオサギやダイサギが冬を越すようになってだいぶ環境が
変わってきているようです。カワセミが年中見られるのは歓迎ですけど、そ
れなりに冷える冬であった欲しいというのも正直なところです。
3月22日(日)
暖かく霞がかかったような空で、春の一日となりました。今日の勉強会では
冬と春が混じりあったいろいろな景色が見られて、楽しかったです。思い通
りにはならなかったとしても、今見ている景色を感じた通りに表現できるよ
うになれば、伝わる写真になっていくと思います。ひとつひとつ自分の感じ
たことを写真で見せられるようになりたいですね。
3月23日(月)
このところ森を歩いているとシマエナガの姿をよく見かけます。今日はもう
巣作りを始めているのも確認できました。今年は暖かいので、営巣も早くな
っている感じがします。雛が無事に育つように、静かにしておいてあげよう
と思います。巣立つ前にカラスに襲われてしまったという話をよく聞きます
が、ずっと巣の前で人が見ているとカラスがそれに気づいて襲うことになる
ので、近づかないで放っておいてあげるのが一番です。
3月24日(火)
雪解けも進んでいるので、そろそろかなと思って見に行ってみたら、エゾア
カガエルが活動を始めていました。まだ卵は確認できなかったものの、鳴き
声もあちこちで聞こえてきていて、これからたくさんの姿を見られるように
なることでしょう。水辺は水面が出ているものの、雪が残っているようなと
ころもあり、カエルは変温動物なのにそんな水温でも活動できるんだと感心
しました。
3月25日(水)
日中はけっこう暖かくなっていたのですが、雪溶け水の水たまりでハシブト
ガラが水浴びをしていたのを見かけました。すぐ隣には雪も残っているので
水温はかなり冷たいはずです。昨日のカエルと違って普段から水の中にいる
わけではないのですから、さすがに寒くはないのでしょうか。水から上がっ
たあとは日当たりの良いところでしっかり羽繕いしていました。さっぱりし
たというところでしょうか。
3月26日(木)
オシドリの姿を見てきました。もしかしたら見られないかと思っていたので
すが、到着したらタイミングよく丘から水に入って水浴びを始めてくれたの
で、待つことなく撮影できました。オシドリは水浴びの時にあまり羽を広げ
ないで水飛沫をあげていて、どんな動きをしているのだろうと思いながらシ
ャッターを押していました。動画で撮れば後から確認もできますが、動画っ
て積極的に撮る気にはなれないのですよね。
3月27日(金)
思いがけず、クマゲラに会うことができました.コケの生えた倒木を突いて
食べ物を探していたようです。何かくわえていたようにも見えましたが、何
だったかわかりません。まだアリも出ていないでしょうし、コケの間に隠れ
ている虫などがいたのでしょうか。そういえば、先日見かけたチョウも何を
蜜源としているのでしょう。フクジュソウは咲いていますが、アブやハエは
来ていても、チョウは来ていないように思います。
3月28日(土)
アオサギの巣作りも本格的になっています。昨年からちょっとコロニーの場
所が移動していますが、同じくらいの数がやってきていて賑やかになってい
ます。巣材を運んでくる様子を見ていると、一度に複数の木の枝を持ってく
ることはなくて、一本ずつ運んでいます。くちばしが大きいので一気にたく
さん運ぶこともできそうに思うのですが、それはアオサギの巣作りの流儀に
反するのでしょうか。
3月29日(日)
いつも見に行っていたエゾリス、一ヶ月ぶりに姿を確認できました。このと
ころカラスがやたらと多くなっていて、エゾリスがよく姿を見せていたマツ
の木立の中まで入り込んでいることがよくあり、襲われてしまったのかと半
分諦めていました。今日も姿が見えずに帰ろうとしていたら、呼び止めるよ
うにやってきて、しばらく姿を見せてくれました。やはり警戒しているよう
でカラスの声がするとどこかに逃げ込んでしまいました。これからカラスも
子育てを始めるので、この先どうなるか気になるところです。
3月30日(月)
フクジュソウも満開となり、ミズバショウも咲き始めました。今日は気温が
高くなってきていて、森の中では小鳥の活動も活発でした。オオアカゲラは
木の根元近くに降りて何かを食べているようでしたし、シマエナガは近くに
来て囀っていました。このくらい姿を見られると楽しいですね。湖畔では寄
せ氷もできていて、春の到来を感じました。
3月31日(火)
地元のフクロウが住んでいた木は嵐や湿った重い雪で倒れたり折れたりして
しまい、この冬は一度もフクロウの姿を見ることができませんでした。これ
ばかりはどうしようもないと思っていたら、ラッキーなことに出先でフクロ
ウに会うことができました。じっとしていただけですが、その姿を見られて
よかったです。こういったいきものが身近にいてくれることは、本当に素晴
らしいことだと思います。