Diary
4月1日(火)
冷え込みが戻ってきて、山の上の方ではしっかり雪が積もりました。さすが
に本州の雪は湿っていて滑りやすく、車での移動はけっこう危ない感じがし
ました。サクラが咲いている平地では雨で、サクラと雪という景色は見るこ
とができなくて残念でした。数年前はそういうチャンスもあって良い景色だ
ったので、雪予報を見てから期待していたのですが。せめてアジトの庭も白
くなって欲しかったです。
4月2日(水)
天気がすっきりしないという予報だったので、雨が降り出すまでと思って出
かけてみたら、引き上げようとしたタイミングで青空が出てきました。この
数日天気が悪かったですから、ここは撮っておかないとと昼飯抜きでがんば
りました。それほどたくさん撮影できたわけではないですが、撮りたかった
ものも撮れたのでよしとします。やっぱりサクラは青空がいいですね。
4月3日(木)
午前中は雨、夕方近くに晴れ間が出るというので半信半疑で出かけてみまし
た。タイミングよく青空が出てくれて、良い感じにサクラを撮影できてよか
ったです。ただ、この近くには高圧線が走っていて自由な構図では撮れない
ので、ちょっと妥協しながらの撮影でした。山梨には良いサクラがあります
が、周りの景色はよくないところが多いですね。
4月4日(金)
花がいろいろ咲いているところは見ていて楽しいですね。サクラがまだ満開
ではなくても、脇役にまわってもらうことで絵ができます。最近は植物園で
も手入れしすぎていて、それだけしか見られないような場所も多いので、工
夫のしようもないんです。変な作り物ばかり用意しないで、自然な感じで見
栄えのいいところが増えると良いなと思いました。
4月5日(土)
サクラとナノハナなど色鮮やかな景色を楽しめました。ただ、人出も多くて
画面に人が入るのを避けているとかなり制約があって、景色として撮影する
には難しい感じでした。純粋に景色として楽しめるところ、花に近づいて楽
しめるところなど分けて景色を作ってくれると良いと思うのですがうまくい
かないものですね。
4月6日(日)
今日の勉強会ではいろいろな花を撮影してきました。天気も曇天から晴天へ
と変わり、いろいろな光で撮影できたので、バリエーションもいろいろとな
りました。やはり写真を撮影するのに光は大切ですね。ちょっとしたハプニ
ングもありましたが、楽しく厳しく撮影できたと思います。定番から臨機応
変への撮影をしてみたいかたは、ぜひご参加くださいね。
4月7日(月)
一気に新潟まで走りました。関東平野のあたりはサクラも見頃のところが多
くあったのですが、車を停められる場所がなくスルー。そのあとは急に景色
が冬のようになってしまって、新潟に入ってからツクシを見つけて撮ること
ができました。新潟はやはり雪の量が違いますね。山の辺りで光が入ってい
たら、いっぱい撮影していたと思います。また別の機会に狙ってみたいもの
がみつかりました。
4月8日(火)
フェリーに乗る前にいつもの公園を歩いてきました。ここは花や鳥が見られ
て良いところです。今日はバンがきれいなポーズを見せてくれたり、カルガ
モの追いかけっこなどいろいろ楽しませてもらえました。朝の散歩をしてい
る人も多く、適度に人を知っているので近づきすぎるようなことがなければ
わりと近くで鳥の姿を見られるのが嬉しいですね。
4月9日(水)
帰り道、あちこちでフキノトウが出ていました。峠のところでは雪山を背景
に見られるところがあって、ちょっと撮影してきました。フキノトウはどこ
でも見られますが、こういう感じに撮れる場所って自宅近くには意外とない
んです。やっと北海道も春らしい感じになってきているのですが、サクラが
咲くのはもうしばらく先ですね。
4月10日(木)
今朝は霧が立ち込めて幻想的な景色でした。摩周湖を見に行ったら、雲海が
晴れると湖面がうっすらと凍っているところがありました。今シーズンはも
う凍らないと思っていたので、びっくりです。水深が深く凍りにくいのは理
解していますけど、やっと凍結する水温になったということでしょうか。日
中は20℃近くまで暖かくなっているのに、変な感じです。
4月11日(金)
満月に近い月が昇っていました。なにかいい前景がないかと探してみたので
すが、これといったものも見つからず、シラカバの花芽を絡めました。ちょ
っと前に畑にいたハクチョウが飛び立ってくれたんですが、低くて月にも夕
陽にもかからずに飛んでいってしまいました。月絡みは明日再挑戦というわ
けにもいかずチャンスが少ないので、なかなか難しいですね。
4月12日(土)
カラスがたくさん集まっているところがあって、しばらく様子をうかがって
いるとどうやら何か食べ物があったようです。じつはキタキツネが食べてい
るのを周りで囲んで待っていて、キタキツネが満足して立ち去ったあと食べ
始めていました。カラスの方が数が圧倒的に多いのでキツネを追い払えそう
なものですが、なにか力のバランスがあるのでしょう。何を食べていたのか
は確認できませんでした。
4月13日(日)
陽射しが出てきたタイミングで水辺に行ってみると、エゾアカガエルの産卵
が始まっていました。けっこうにぎやかでしばらく撮影させてもらったあと
に車の中で様子を見ていたら、ハシブトガラスがやってきてカエルを捕まえ
ていきました。タンチョウの抱卵も始まっていますが、水位が上がっていて
姿が見られなかったところもあります。自然の営みは命がけですね。
4月14日(月)
雨が降っていたので足元をじっくり見ていると、エゾエンゴサクがつぼみを
つけていました。暖かくなればすぐにでも花を咲かせそうでした。フクジュ
ソウはもうピークを過ぎていて花が傷んできたので、主役が交代する時期で
すね。釧路エリアで一面エゾエンゴサクのようなところがあればいいのです
が、見たことないのです。昔はそういう場所があったのでしょうか。
4月15日(火)
平地の雪もすっかりなくなって、シマリスも冬眠から覚めて活動を始めてい
ます。この時期のシマリスは冬眠中に栄養を使い果たしてしまうのか、尻尾
の毛が抜けてしまっているものが多いように思います。ずっと寝ているわけ
ではなく、ときどき起きてものを食べたりしているそうですが、それだけ冬
を越すのは大変なのでしょう。毎日食事ができることに感謝ですね。
4月16日(水)
湿原のあたりではミズバショウも咲き始めました。湿地という環境を考える
と大きな群生があってもいいと思うのですが、ほとんど見かけません。ちょ
っと離れた似た環境の場所では、けっこう大きな群生もあるのですよね。湿
原では増えているシカに食べられてしまったのでしょうか。あまり人が入る
ことがない環境なので、どうしてなのか不思議に思いました。
4月17日(木)
午後から晴れ間が出てきてくれたので、夕陽狙いで出かけてみました。しか
し、日没前に雲がかかってしまい、ちょっと残念な感じになってしまいまし
た。このところスッキリと晴れることが少ないものの、短時間でも光が出る
こともあるのでチャンスを逃さないようにしたいです。そろそろサクラの開
花も近づいているので、青空のもと撮影したいです。
4月18日(金)
滅多に人が通らない道路脇の歩道をキタキツネが悠々と歩いているので、追
い抜きざまに様子を見たら、なんと大きな獲物を咥えて得意げな顔をしてい
ました。先回りして待っていても怖がる様子はなく、すぐ横を歩いていきま
した。やっぱり自慢したかったのかもしれません。その後は山の中に消えて
いきました。エゾシカの皮付き肉のように思いますが、どこまで行ったので
しょう。
4月19日(土)
まだこちらにはハクチョウが残っていて、畑でデントコーンの根を掘り返し
ては食べています。もしかすると小麦の青々とした葉を食べているものもい
るかもしれません。それでもだいぶ数は減っていて、すぐに姿を見られなく
なるように思います。半年近くこちらで過ごしたハクチョウもいると思うの
ですが、住み心地はどう感じているのでしょうか。
4月20日(日)
あいかわらずスッキリしない天気です。近所をちょっと見て回ったくらいに
なってしまいました。ヒドリガモが池に数番やってきていて、元気に泳ぎ回
っていました。毎年子供を連れているマガモの姿がなかったので、そろそろ
抱卵に入っているのでしょうか。小鳥たちもいろいろな種類の姿が見られた
ので、これからが楽しみです。
4月21日(月)
タンチョウは抱卵などいまは忙しいシーズンで、交代で食事に出ていたとこ
ろを見ることができました。河岸で食べ物を探していて、しばらく観察して
いたらスナメリらしいものを食べていました。アオサギも来ていたので、こ
のあたりは食べ物がいろいろあったのでしょう。先日の増水も問題なく抱卵
しているようなので、元気な雛を孵してほしいですね。
4月22日(火)
日中は晴れ間も戻ってきて、暖かい一日となりました。陽射しがあると全然
違いますね。エゾエンゴサクも咲き始めて、マルハナバチやクジャクチョウ
などが蜜を吸いに来ていました。今シーズンはちょっと花の密度が低い感じ
がしていて、他のエリアはどんな感じなのでしょうか。昨夜は山の方は雪が
積もったようで、まだ春とはいえ寒さも戻ってくることもあるので油断でき
ません。
4月23日(水)
午前は雨、午後から晴れとまたもや変わりやすい天気でした。天気が回復す
るのに合わせてでかけ、いろいろ収穫もありました。どこでもそうですが、
撮影している場所に馴染んでくるといろいろなものが見えてきますね。待っ
ている時間もそれなりにありますが、そこで見えているものは次の撮影の糧
になります。焦らずゆっくり自然に馴染むことが大切ですね。
4月24日(木)
もう5月が目の前というのに、また摩周湖の湖面がうっすらと凍っていまし
た。前回凍っているのを確認したのが10日で、それから2週間もたっていま
す。気温的にもどんどん暖かくなっているはずで、真冬に凍らず今頃になっ
て凍るなんてどうしたのでしょうか。もう函館や札幌ではサクラも開花した
ということですが、釧路のあたりはまだ冬が残っているようです。
4月25日(金)
ちょっと用事があって軽く遠征しました。カタクリを見たいと思っていまし
たが、天気が悪くて思うような感じにはならず、エゾリスでごまかした感じ
になってしまいました。エンゴサクの大きな群生地も、ササを刈ったり他の
草を抜いたりと、けっこう手間をかけているので、自然の景色ではないとい
うことでした。北海道の里山的風景と言えばいいのでしょうか。それでも、
牧草地だらけの場所から移動すると新鮮ですね。
4月26日(土)
道央のあたりはだいぶサクラも咲いてきていて、部分的に見頃という感じで
した。もっと咲いていると思っていたのですが、気温が下がったこともあっ
て開花が遅れているようです。全体に見頃となるのはゴールデンウィーク後
半でしょうか。今年は開花が早いと言われながら遅れてしまうのは、全国的
に共通になっていますね。
4月27日(日)
夕方森を歩いていたら、思いがけずエゾフクロウに出会いました。この冬は
あまり姿を見ることもなかったので、嬉しかったです。まだけっこう明るか
ったですが、これから食べ物を探しに出かけるところだったのでしょうか。
フクロウがいるということは、それなりにいろいろな生き物が住んでいて、
豊かな森と考えていい場所なのだと思います。弱肉強食ではありますが、い
ろいろないきものが住める環境があるのはうれしいことです。
4月28日(月)
今日はオシドリに会うことができました。カモの中でもこの色合いは一番き
れいだと思います。本州だとオシドリがたくさん集まるところがあるような
ので一度見たいと思っていますが、まだ叶っていません。自然もどんどん変
わってしまっているので、見られなくなる前に見ておきたいですね。ただ、
いきものに対してストレスを与えないで見られるような環境があれば、なの
ですけど。
4月29日(火)
かなり冷え込んで冷たい雨となりました。朝のうちはみぞれ混じりとなって
標高の高いところでは雪も積もっていました。地元を見て回っていても寒い
ためか、いきものの姿はタンチョウくらいでした。谷地では地味ながらフッ
キソウが花を咲かせていました。これだけ気温が下がると、サクラの開花も
遅れそうです。釧路エリアで見ごろになるのはいつ頃でしょうか。
4月30日(水)
もう5月目前というところで平地でも雪が降りました。フキノトウやミズバ
ショウと雪の組み合わせで撮影できたのはラッキーですが、さすがに寒く感
じます。風も強く、雪が降っている状態なら吹雪になっていたところです。
明日の朝は氷点下ということで、また違った景色になることでしょう。こち
らに住んでから、この時期の雪は初めてかもしれません。暖かいのか寒いの
かわからなくなってきましたね。