2024年2月分



2月1日(木)


このところ続けて良い景色を見られていて、うれしいです。今朝はこりずに
摩周湖へ。樹氷は落ちてしまったようですが、あたらしく霧氷がついていて
歓迎してくれました。風があったため、風が当たるところは朝から霧氷も落
ちてしまっていたものの、メインのところはきれいに残っていて、優しい朝
日に照らされていました。明日からは冬らしい冷え込みに戻るので、湖面の
凍結にも期待しています。                      




2月2日(金)


寒気が戻り、今朝はマイナス16℃でした。この気温で風があるとけっこう厳
しい寒さを感じます。今朝現場で会った知人には、ヒゲが凍ってる〜って笑
われました。でも、以前はこういう冷え込みが普通だったのですよね。景色
の方は、なんとなく春っぽい感じがあって厳冬の北海道とはなりませんでし
た。それでもこんな幻日が見られたら、良いことがありそうですよね。  




2月3日(土)


なかなか凍らない屈斜路湖。今朝も割れた氷が打ち寄せられて流氷みたいに
なっていました。そこにハクチョウがやって来て、なんとも格好いい景色が
見られました。まだしばらく風がおさまらないようで、しばらくはきちんと
凍ることもないのかもしれません。一度はひとが乗れるくらい凍ったところ
もあったようですが、状況がめまぐるしく変わるので、見に行くタイミング
が分からず難しいですね。                      




2月4日(日)


今朝はマイナス20℃近くまで冷え込んで、釧路川では氷が流れていました。
風が続いていたせいなのか、冷え込みの割には空気が乾燥していたようで、
気嵐はちょっとしか湧き上がらず、ちょっと期待はずれとなりました。湿原
のあたりでは、この時期としては雪が少なく斜面とかは地面が出ているとこ
ろも多くなっていて、このまま春になってしまいそうな感じでした。   




2月5日(月)


エゾリスが元気に雪の上を駆け回っていました。このところ森で見かけるこ
とが少なかったので心配していましたが、活発に動いていて良かったです。
カラスとケンカしているシーンでは、勇敢に向かっていくこともあって、け
っこう気が強いのだと思いました。そのあとは、疲れたのか木の上でうたた
寝する姿も見られて、なかなか面白かったです。            




2月6日(火)


だいぶ流氷も流れ込んで、羅臼の方まで入っているようです。羅臼ではシャ
チが15頭ほど流氷に閉じこめられているというニュースも流れてきました。
夕陽狙いでウトロにも行って来ましたが、流氷がびっしり入って雪原のよう
な感じで、イメージ通りにはならなかったです。一週間前よりはちょっと積
み重なった氷もあって変化が見られたので、このあとの景色に期待したいと
ころですね。                            




2月7日(水)


タンチョウから広い景色へと被写体を変えてきましたが、今日は広い景色も
これといったものを見つけられず、小さな景色となりました。道東は基本的
にちょっと移動したくらいでは景色が変わらないので、難しいところです。
冷え込みが続いて冬らしい景色が増えるかと期待していますが、一週間後に
はプラス7℃の予報が出ていて、どうなってしまうのだか??      




2月8日(木)


今朝は雲海の景色を楽しみました。朝日が昇ってからはみんな帰ってしまっ
てもったいなかったと思うのですが、宿の都合などもあったのでしょう。雲
海のような変化が期待できる景色は長く見てないと損ですよね。今回も雲が
あったおかげで光の射し込み方が変わり、面白かったです。一瞬薄いサンピ
ラーも出ていましたが、これは何とか見えたというだけでした。     




2月9日(金)


屈斜路湖もやっと凍って、ハクチョウが飛んでくるようになりました。これ
まではほとんどが泳いでやって来ていたので、飛翔シーンが撮影できなかっ
たのです。今日は雲が多くて空が白っぽいためハクチョウの白が映えなかっ
たので、きれいな青空のなかでこんなシーンを撮ってみたいですね。本州で
はもうハクチョウの北帰行が始まっているようで、こちらの春も早くくるの
かもしれませんから、少ないチャンスを逃さないようにしたいです。   




2月10日(土)


10年ぶりで滝霧を見ることができました。といってもそれらしいというくら
いのもので、以前見たものは本当に斜面を下っていく滝になっていました。
このあとは霧が上がってきて真っ白になってしまったのが残念でした。霧氷
の景色もきれいで、光が残っていたらもっと撮っていたと思います。今シー
ズンは摩周湖の景色が良いので、まだチャンスがあることを願います。  




2月11日(日)


そろそろタンチョウも求愛ダンスを始める頃かと思って見に行ってみました
が、意外と動きがない感じです。コーンを食べたらすぐに歩いて川に降りて
いってしまって、これまで通りの行動パターン。まれに羽根を広げて交尾を
誘うような動きをすることがあっても、まだ交尾まではいたっていないよう
です。今シーズンの感じだと、給餌場に雪があるのは今月いっぱいのような
気がするので、もう少し活発に動いて欲しいところですね。       




2月12日(月)


雪の中のハクチョウを撮影したあと、タンチョウの撮影に向かいました。天
気はぜんぜん違っていて、こちらは快晴で夕方まできれいな空でした。タン
チョウの動きは相変わらずで、こういったシーンはほんの一瞬。それでも一
日のなかで一枚でも気に入ったカットがあれば良しですよね。いろいろ気に
なっているものがありますが、とても全部は回りきれません。      




2月13日(火)


一気に気温が上がって10℃近くになりました。雪融けもどんどん進んでしま
い、かなり雪が減った感じがします。タンチョウも春モードに切り替わるの
ではと期待して見ていましたが、ねぐらに帰るのが極端に遅くなった以外は
目立った変化はなかったです。でも、そのおかげで夕焼けのなかを飛ぶ姿を
久しぶりに見ることができました。明日も暖かいのでどうなるでしょう。 




2月14日(水)


久しぶりにベニヒワの姿を見ることができました。今シーズンはたくさん入
ってきているという話を聞いていたので、チャンスがあればと思っていたら
やっと会えました。だいぶ前にはすごい群れが来ていたことがあって、いつ
でも見られるようなイメージがあったのですが、その後ばったり姿を見なく
なっていたので、うれしかったです。                 




2月15日(木)


秋口にクルミやドングリの実があまりできていなかったので気になっていた
エゾリス、今日はトチの実を食べているところを確認できました。以前、ト
チの実の果肉を剥いて地面に埋めているのは見ていましたが、そのときは種
を囓るところまではいきませんでした。やはり食べ物がないと、その場にあ
る他のものをうまく見つけて代用しているのですね。地味ですけれど、新し
い発見となりました。                        




2月16日(金)


相変わらずタンチョウの動きはパッとしなくて、迷鳥のマナヅル、カナダヅ
ルの方に目が行ってしまいます。今日はいつも大人しいカナダヅルが自己主
張して、タンチョウの幼鳥とケンカしていました。カナダヅルの方が格段に
体がちいさいので頑張っていたと思います。このような動きが頻繁にあるの
なら、もう少しカナダヅルをじっくり見ても面白いかもしれません。   




2月17日(土)


このところ景色の方がパッとしなくなっていて、久しぶりに風景を撮った感
じです。峠まであがれば雲海だったと思いますが、それも何度も撮っている
ので、ちょっと違うものを狙ってみたくなっていました。といっても、ここ
ではこれだけでしか撮れず、このあとはハクチョウを見ていました。気温は
低くなっていても、なんか春のような景色になっています。       




2月18日(日)


ちょっと湖面が凍っていたので、今朝の冷え込みで再び凍るのではと期待し
て見に行ってみたのですが、風が強く吹いていたこともあって、まったく凍
っていませんでした。朝日も霞んだようなボンヤリとした空気のなかで昇っ
てきて、霧氷の色づきも控えめな感じでした。景色の方は春っぽくなってい
ますが、まだタンチョウの動きは春らしさが足りなかったです。     




2月19日(月)


やっと摩周湖の湖面が半分ほど凍ったので、日の出からちょっと歩いてみま
した。すぐに気温が上がってしまって、ちょっとしか歩かなかったのに、駐
車場に戻ったときにはかなり溶けてしまっていました。月末にかけて冷え込
みが戻る期間があるので、まだ凍るチャンスはあるのかもしれません。ただ
ハクチョウは畑に飛んでいくようになってしまったので、冬の終わりも近い
感じがします。                           




2月20日(火)


気温が高くなってからタンチョウが給餌場から帰るのが遅くなり、日没後の
薄暗い時間まで残っているので撮影が難しくなりました。最後の一羽が飛び
立つまで待っていようと思っていたのですが、暗くてAFが働かなくなってし
まったので、諦めて帰ってきました。雪も溶けて地面が見え始めていて、こ
の先どんな動きになるのか気になるところです。            




2月21日(水)


春が近づいているのが分かるのでしょうか、もうオオヒシクイが南から渡り
の途中で釧路湿原に集まってきていました。こういう景色は3月のイメージ
があったのですけれど、今年はだいぶ季節が早くやってくるということなの
かもしれません。タンチョウの方も午後は給餌場に集まってくる数が一気に
減っていたようです。季節の変化に追いつけなくなってしまいそうで、明日
からの動き方が悩ましいです。                    




2月22日(木)


いつものように見ている景色だったのですが、ちょっとした光の当たり具合
の違いでとてもきれいに感じました。冷え込みが戻って来て、湖面の氷は薄
いもののだいぶ広がっているように思います。週末にかけてかなり冷えるの
で、また違う景色が見られるかもしれませんね。世界的に変な天候続きです
から、予想外の景色を見せてくれることを期待しますが、災害は勘弁です。




2月23日(金)


朝の摩周湖でサンピラーを見たあと、いつものような定番の場所を移動しな
がら様子を確認してまわりました。タンチョウの給餌場周辺では地面が出て
来たところも増えていて、そのようなところでも姿を見かけるようになって
きたので、このまま春になってしまいそうな雰囲気です。もう少し春らしい
動きを見せて欲しいのですが、難しそうな感じがします。        




2月24日(土)


気持ちよい青空のなかハクチョウの群れが飛んできました。このところ連日
見ていて行動を把握していたつもりだったのですが、今朝はいつもよりちょ
っと遅い登場で、しばらく待ちぼうけとなってしまいました。それでもやっ
と青空のなかで撮影できた感じがします。このところ晴れていても空が霞ん
でいたり雲が多かったりで、イメージ通りではなかったのです。以前はふつ
うに撮れたカットも今では難しくなってしまっていて、いろいろ変わってし
まったのだなと思います。                      




2月25日(日)


今朝も予想していなかった景色に出会えてラッキーでした。この冬は本当に
摩周湖の景色が面白いですね。すでに雪は少なくなっていて、散歩するには
物足りないですが、誰でも行ける展望台から面白い景色が楽しめています。
もっとも毎日ではないので運次第ですし、行ってみないことにはわかりませ
ん。このあともしばらく期待できそうですから、目が離せません。    




2月26日(月)


久しぶりに一日雪が降っていました。細かい雪でたいした積雪にはならなく
て、撮影には適度な感じでした。肝心のタンチョウの方は、一度なにかのス
イッチが入ったようで、全体で踊り出すということがあったものの、他には
目立った動きもなく、寒いなかで待ちぼうけの方が多かったです。それにし
ても、今になって外国人の団体がたくさん来ていることにびっくりです。 




2月27日(火)


今朝まで降っていた雪が森を白く包んで、いつもとちょっと違う景色になっ
ていました。エゾリスもこんな景色のなかで見られると、いままでとは違う
印象になります。この雪も気温が上がって強い風が吹くとあっという間に落
ちてしまって、すぐにいつもの景色に戻ってしまったのが残念でした。風が
なければ、もう少し長く楽しめたのになぁ。              




2月28日(水)


一日中北風が強く吹いていて、自宅の周辺では地吹雪もかなりのものでした
が、タンチョウの給餌場の方は風はあるもののすっきり晴れていて、まるで
別のエリアのようでした。こういうときはふだんとちょっと違う動きが期待
できるので行ってみましたが、風を避けて無駄な動きはしないという感じに
なっていて、思うようにはいきませんでした。それでも一斉に遊ぶような行
動が出てきたので、これからに期待でしょうか。            




2月29日(木)


タンチョウの給餌場に来ている迷鳥のマナヅル。今シーズン、ずっとその姿
を見てきて、やっとすっきりとしたところで鳴いているところを撮影させて
もらえました。タンチョウの方は昨日と違って、いくらか動きがあったよう
に思いましたが、人が少ないときだけ動いてくれるような感じもして、カメ
ラマンの視線がプレッシャーになっているのかもしれないとも思いました。