2023年10月分
10月1日(日)
あっという間に10月になってしまいましたね。まだ気温は10月とは思えない
くらい暖かいのですが、なんとなく季節は進んでいるようです。そのせいか
新しい発見もありました。この写真はなんでもないものですが、いままで食
べないと思っていたトチの実をエゾリスが食べようとしているところです。
このあと食べずに地面に埋めていましたが、食べ物として認識したというこ
とが私にとって発見なのです。いままで食べなかったものに手を出すくらい
食べ物が少ないのだとしたら、ちょっと心配です。
10月2日(月)
毎年同じような写真を撮っていても意味がないので、地元でもちょっと違う
被写体を見つけられないかと考えています。場所は同じでも見方を変えたら
違うものも見えてきますよね。まだ始まったばかりですが、シラカバの黄葉
が良いところがあったので、光の具合が良くなるのをのんびり待って撮影し
てきました。こういった被写体は毎日変わるので、出会ったときが撮りどき
ですよね。
10月3日(火)
今日も秋らしい雰囲気を探してウロウロしていました。まだ地元ではちょっ
と紅葉には早いタイミングで、部分的に彩りを探していく感じになります。
いまの感じだと、昨年と同じくらいのタイミングで見頃がやって来るのでは
と予想していますが、どうなるでしょうか。ウロウロしていると、予想して
いない出会いもあるので意外と面白いです。
10月4日(水)
地元をウロウロして、けっこう歩きました。歩かないと見えないものもたく
さんありますから、それなりに収穫もありました。欲張らず先入観にとらわ
れず自分の目で見るということが大切ですね。せっかく晴れているので、欲
張って夕焼けを待っていましたが、こちらの方は思い通りには色づかずにあ
っさりと終わってしまいました(笑)。
10月5日(木)
一日けっこう激しい雨が降っていました。この天気では撮影も厳しいので、
自宅周辺をちょっとまわった程度で撮影終了となりました。刈り取りが終わ
ったデントコーン畑にはたくさんタンチョウが集まっていて、この場所だけ
で20羽以上いました。お腹を空かせているのか、雨も気にせずにせっせとこ
ぼれたコーンを食べていました。これからまだ増えてくるのでしょうね。
10月6日(金)
地元の秋を探してみました。シダの黄葉は期待しているような感じにはなら
ないようで、黄色というよりは枯れ葉色になってきています。けっこう広い
範囲を歩いてみたものの、イメージ通りのところはなかったです。写真だと
黄色っぽく見えますが、色は浅くて茶色がかっている感じです。今シーズン
は諦めて、他のものを探すようにしようと思います。
10月7日(土)
ほぼ一日雨でした。地元を回ってみたのですが、このあたりで秋らしい感じ
を探すのは苦労します。ヤマブドウの葉はけっこう傷んでしまっていて、赤
というよりは茶色になっているところが多かったです。目立った赤はマムシ
ソウの実で、もうすこしあちこちで見られるかと思って探していましたが、
ほとんどなかったのが残念でした。この赤はとても目立つので、そうそう見
落としているとは思えないのですが。
10月8日(日)
今シーズンは会えないかもと思っていたシマリスが巣材を運ぶ姿をやっと見
ることができました。口いっぱいに落ち葉を詰め込んで、巣に持っていって
いました。ここ数日で気温が下がってきているので、冬越しの準備が本格的
に始まったでしょうか。明日の朝は霜が降りるくらいの気温になるようなの
で、ちょっと楽しみですね。
10月9日(月)
今朝はグンと気温が下がって、あと少しで氷点下。車のフロントガラスには
霜がついていました。この冷え込みで、北海道の紅葉は例年通りに近くなっ
てきた感じがします。この場所も来週には見頃になっているのではないでし
ょうか。問題は自分の体ですね。急に気温が10℃ちかく変わってしまうと、
なかなかついて行けない感じです。極端な天候が続いていますが、この先ど
う自然が対応していくのか興味があるところです。
10月10日(火)
最近は雨が降ると激しいですね。朝のうちは屋根を叩く音がすごくて、早朝
からうつらうつらしていました。午後になって雨も小降りになったので近所
を回ってみると、湿原のあたりはけっこう増水していました。キタキツネは
道路脇を歩きながら獲物を探していましたが、これといった収穫はなかった
ようです。川岸などは水浸しのところもあってネズミなどが出てきていれば
チャンスがありそうですが、簡単ではないのですね。
10月11日(水)
秋なんですが、昨日までの雨で湿気が多いのか、カラッと晴れているという
よりも春っぽい霞んだ空気になっていました。夕景狙いでちょっと上にあが
ってみましたが、風が当たっているところは葉も傷んで枯れ葉色。夕陽で少
し赤みをつけてごまかした感じです。ここが見事に黄色くなったらきれいな
のでしょうけど、見たことありません(笑)。天気も安定して来たので、ち
ょっと足を伸ばしたいところです。
10月12日(木)
やっと足を伸ばして大雪山のあたりへ。到着してしばらく夕景を楽しんでい
たら、ご褒美がありました。雲が広がってもう終わりかなと思っていたら、
雨雲がかかり光が射し込んで大きな虹が現れました。もう少し広角レンズが
欲しかったのですが、持っていなくてちょっと残念でした。雨が降っている
のでレンズ交換するのも怖い感じでしたけれどね。でも、景色に歓迎しても
らえたようで、うれしかったです。
10月13日(金)
こういう景色、釧路のあたりでは見られないので羨ましいですね。紅葉のコ
ンディションもぜんぜん良くて、ちょっと傷んでいるところがあるものの、
問題にならないくらいでした。この時期としてはやや空気が霞んでいる感じ
がしたのですが、それでもたっぷり秋の景色を楽しむことができました。ま
だ歩いていないルートもあるので、そういうところを丹念に歩いたら、新し
い発見もありそうですね。
10月14日(土)
朝は峠から日の出を撮影して、山を下りていきました。そうすると途中の紅
葉はどんどん状態が悪くなってしまって、ガッカリ。こんなに状態が違うも
のかとびっくりしました。途中、紅葉見頃というところにも寄ってみました
が、モミジはボロボロでアップでは撮れない感じでした。エゾシカがのんび
りとしていた姿には、癒されましたね。
10月15日(日)
今日の勉強会では、たくさん歩いて定番と違う景色をいっぱい探してたくさ
んシャッターを押しました。風が強くて水面への映り込みは見られなかった
ものの、青空にも恵まれて楽しかったです。撮影に出かけても思い通りにな
ることは滅多にないので、その場の天候や景色を活かしながら絵を作る方法
を体感してもらえたと思います。
10月16日(月)
気がつけば、もうハクチョウも北から渡ってきていました。しばらく様子を
眺めていると、続々と群れで飛んできていました。長旅のあとなのかどこか
を経由してきているのか分かりませんが、元気そうで良かったです。それに
してもかなり遠くにいる仲間の気配に気づいて反応していて、鳴き声以外に
ハクチョウにしか分からない意思疎通の方法があるのかなと思いました。
10月17日(火)
今朝は例年並みに冷え込んで、けっこう寒かったです。日中も風が強くて昨
日と同じ格好で外に出ていたら、寒くてけっこう厳しかったです。エゾリス
も寒く感じたのか、頻繁に巣材をみつけて運んでいました。木に巻かれた食
害防止の布を運ぼうとしていたのは面白かったです。野生のいきものたちは
身の回りにあるものを活用する知恵を持っているのですね。
10月18日(水)
読み通りにいろいろ物事が運んで、撮影もイメージ通りになってくれた珍し
い日でした。なによりも天候が読み通りに変わってくれるというのは、気持
ちが良いものですね。といっても、年に何度もないことなのですが(笑)。
この映り込んでいる山並みも、ちょっと前までは雲がかかってぜんぜん見え
なくて、どうしようか迷いながら歩き始めたらクッキリと姿を見せてくれま
した。歓迎されたようで、うれしいですよね。
10月19日(木)
今週に入って急に紅葉が進んでいます。この前の日曜日あたりに色づき始め
たかなと思っていたところも、今日は枯れ始めている感じでした。ここも昨
年は見頃は1〜2日しかなかったので、明日の雨で一気に散ってしまうのか
もしれません。黄色く見えるカツラも枯れているところが目立ち、上の方は
もう落葉していました。本州の方はどうなっているのでしょうか。
10月20日(金)
一日雨となりました。最近はこういう天気になることが多いです。平地でも
モミジが見頃になってきました。このタイミングだと一週間遅れくらいでし
ょうか。自然は辻褄を合わせるといいますが、季節が足早に変わろうとして
いる感じがします。それも人間の尺度で、自然の時間感覚からするとたいし
た差はないのかもしれません。自然に合わせた生活ができるような生き方の
方が正しいのかなと思うこの頃です。
10月21日(土)
だいぶ秋らしい景色になって天気も良かったのですが、用事もあって撮影に
出たのは夕方でした。湿原では日没近くになってたくさんのエゾシカが姿を
みせていて、いのちの密度の高さを感じました。雄シカのラッテイングコー
ルも聞こえてきて、秋らしくなりましたね。明日の朝はグンと冷え込むよう
で、また違う景色を期待しています。
10月22日(日)
ハクチョウたちもだいぶこちらに慣れてきたようで、日中は水浴びをしたり
ゆったりとしている姿を見せてくれるようになりました。このシーンは溺れ
て慌てているようにも見えますが、水浴びをしているところです。水の中に
羽根を浸けるようにして、汚れや虫などを洗い流しています。ハクチョウの
行動のなかでも羽繕いなど羽根の手入れは命に関わるものでしょうから、念
入りに行っているように見えました。それとも長旅のあとの入浴みたいにす
っきりして気持ちいいという感じなのでしょうか。
10月23日(月)
今朝は気温0℃と昨日ほど冷えていませんでしたが、気嵐が立ち上り幻想
的な景色が広がりました。といっても日が昇ると同時に風が起きて、あっ
という間に気嵐は流されてしまい、一瞬の絶景でしたね。でも、いつでも
見られる景色ではなく、いまだけっていう景色は何ものにも換えがたい貴
重な出会いなので、うれしいですね。
10月24日(火)
先日見に行ったときは、右側のカツラの木は葉がいっぱい残っていましたが
今日はほぼ全部落葉していて違う景色になっていました。モミジの方は相変
わらずきれいな赤で、これも珍しい感じがします。昨年は全部一気に落葉し
てしまっていましたから。この一週間であっというまに紅葉が進み、平地で
も見頃になっています。全体的に遅れ気味なのは相変わらずで、変化するの
もあっという間ですね。
10月25日(水)
道北や道央圏に入ると、道東よりも紅葉がきれいに感じます。樹木の種類が
多いこともありますが、葉の傷みが少ないように思います。山梨に向けて移
動するためフェリーに間に合うよう、一気に移動していたので後ろ髪の引か
れるところがたくさんありました。例年なら落葉していて気にもしなかった
のだと思いますが、残念でした。
10月26日(木)
無事に山梨へ到着しました。今日もほとんど一気に移動していて、撮影はし
ていないに等しいですね。このところ長距離移動出たよりにしていたグーグ
ルマップの案内が、アップデートが原因なのか設定が変わってしまっていて
30分ほどロスしてしまいました。これがなければ、どこかでもう少し落ち着
いて撮影できたかもしれません。
10月27日(金)
芦川に来るときの楽しみのひとつは、北海道では会えない虫に会うこと。こ
のカマキリも道東にはいないんですよね。朝から庭の片付けをしていたら、
ツツジの葉の上で日向ぼっこをしていました。気温が上がるとトンボやチョ
ウの姿もあり、やっぱりここもいいところだと思いました。例年なら霜が降
りる時期なんですが、まだ暖かいのもうれしいです。
10月28日(土)
富士五湖のあたりの紅葉も部分的にですが、始まっていますね。今日は空気
が霞んでいて富士山は撮りにくかったですが、モミジの赤いところを探して
ちょっと撮ってきました。河口湖のあたりは人が多くて、すぐに退散。午後
からのキヤノンフォトクラブ東京第七のリモート例会も無事に終わり、庭の
片付けしながら、山梨も散策していこうと思います。
10月29日(日)
平地の方はまだ紅葉というにはちょっと早いくらいの感じで、どのあたりが
いいのか感覚的に分からなくなっています。ある程度標高の高いところを目
指さないといけない感じですね。以前のイメージで動いても、だいぶ違うと
ころが増えていてとまどってしまいます。あまり時間はありませんが、自分
の目で見て、これはという出会いを探していきたいと思います。
10月30日(月)
すっきりと晴れて遠景も気持ちよく撮ることができました。紅葉も見頃にな
ってきたところもあり、光を考えながら撮っていきたいですね。北海道と比
べると本州は道が狭く曲がりくねっているので、運転だけでもけっこう疲れ
ます。以前はこんな疲れなかったと思うのですが、歳でしょうか。ここ数年
は山梨に来てもあまりゆっくり撮れなかったですからね。
10月31日(火)
紅葉が見頃になっているという渓谷を歩いて来ました。移動中、ケヤキの葉
が枯れているのが目立って心配していましたが、標高が高くなるとそれほど
でもなく、モミジは赤くなっていてきれいでした。紅葉ばかりを見ていると
ワンパターンになってしまうので、水の景色などを見ながら歩きました。何
度も行っているところですが、ちょっと違う雰囲気に撮れたカットもあった
ので、よかったです。