2023年9月分


9月1日(金)


あっという間に9月になってしまいました。この夏はまともに撮影できた感
じがしません。今日もすっきりしない天気で、仕方なく林道に入ってウロウ
ロしていました。花も終わりが近く、虫たちも少なくなりました。ただ、林
道のど真ん中で昼寝していた若いキタキツネがいて、しばらく撮影させても
らいました。先日もシマリスが昼寝していて、日中はいきものたちは動かな
いのが本来の姿なのだなと思いました。                




9月2日(土)


朝は雨が降っていて昼頃まではどんよりと暗く、一度撮影に出てみたものの
いつもいるエゾシカを見て帰ってきたような感じになってしまいました。さ
すがにこの時期は近所も素材が少なくなって、探し回るばかりのことが多い
ですね。でも、夕方になってちょっと雲が切れてきたら、きれいな夕焼けが
広がりました。この調子だと、明日は気持ちよく晴れてくれるはずです。あ
まり暑くならないことを祈ります(笑)。               




9月3日(日)


プチ遠征してみましたが、目的地はイメージ通りではなくただのドライブに
なってしまいました。気を取り直して、夕方近くに地元を散策したものの、
こちらもこれといったものがなく。青空も広がって心地よい天気だったのに
残念でした。夕焼けも雲がなく昨日のようには色づかなくて、太陽があるう
ちには撮影できず。なかなか思い通りにならないですね。        




9月4日(月)


撮影に行こうと家を出たら、庭の隅にあるクルミの木から、リスがクルミを
囓る音が聞こえてきました。毎年来ているようなのですが、タイミングはな
かなか合わず久しぶりに姿を確認できました。1時間ほど見ていたあと近所
を見ていたら、アカツメクサの広がった河川敷にベニシジミの姿がありまし
た。本州では珍しくないのですが、こちらではけっこうレアなんですよね。
翅を開いてポーズをとってくれたので、いろいろ撮影させてもらいました。




9月5日(火)


昨夜から朝のうちにかけて大雨で、けっこう強く降っていました。さすがに
この風雨だとキツイみたいでウミネコが海から河川敷に逃げ込んでいるのが
見られました。その後は午後に晴れ間が出る予報だったので、夕方待ってい
ましたが、イメージ通りにはならず諦めて帰るときに焼けてきました。照り
返しでの夕焼けがかなり長い時間続いていたので、どこかではすごい色にな
っていたのではないかと思います。                  




9月6日(水)


浅い上流部にある池では、サクラマスが川底を掘って産卵の準備をしていま
した。産卵のために帰ってきて遡上するのは大変で、ここも手前には浅い岩
場の流れがあって、よく上ってきたものだと感心します。かなり標高が高い
ところでも遡上してきたサケを見たことがあって、山と海はしっかりと繋が
っているんだなと思います。                     




9月7日(木)


レアなムモンアカシジミと会うことができました。このところ広い景色はな
かなか魅力的な条件にならないので、小さな景色に視点が向いていて、その
おかげでこのちいさなチョウを見つけることができました。大きな景色はメ
ディアで溢れていて見飽きた感じもありますが、小さな景色はまだまだ知ら
ないものがあって楽しいです。                    




9月8日(金)


やっと北海道らしい気温に戻って来たので、ちょっと山を散歩してからウロ
ウロしていました。夕方は、色づきそうだったので一時間ほど空の色が変わ
るのを眺めていました。もっと色づくと思っていましたが、上品な感じで終
わってしまいました。それでも雲の動きを見ていると面白いですね。ちょっ
と違うところにいたら、この景色は見られなかったです。        




9月9日(土)


今日も庭に来ているエゾリスに会うことができました。滞在時間は長くなか
ったですが、このほかにも1匹来ているのが確認できて、ちょっと楽しみが
増えました。クルミを咥えて帰っていく方向も見られたので、なんとなく住
んでいるところも想像ができました。このリスが埋めたのか分かりませんが
庭では何本かクルミが芽吹いて伸びてきています。邪魔にならないところの
はどんどん大きくなって欲しいです。この先が楽しみです。       




9月10日(日)


思っていたよりも天気が回復するようだったので、今日も山の散歩に行って
きました。このルートはがまん坂という名の直登部分がはじめにあって、こ
れがきついんですよね。でも、尾根歩きの部分まで登ってしまえば景色を楽
しみながら歩ける良いルートです。時期的に花などはほぼ終わっていて、そ
れが残念でしたけど、人も少なく気持ちのいい散歩ができました。    




9月11日(月)


昨日とはうって変わってまたどんよりした天気に戻ってしまいました。午前
はずっとジリのような雨がぱらついていて、またあちこちウロウロしていた
感じです。森の中の道ではキタキツネが獲物を咥えて歩いている様子を見る
ことができました。けっこう大きなネズミを咥えていたようです。しばらく
行く先を見ていましたが、かなり遠くまで帰っていったようです。食べてし
まわなかったので、まだ子育てしているのでしょうか。こういったいのちの
繋がりが途絶えることがないことを祈ります。             




9月12日(火)


今日森で見かけたシマリスは、ウトウトしていてかわいかったです。きっと
ふだんもジッとしているシマリスなんかは、気づくことなく見逃してしまっ
ていることも多いのでしょう。それでもこのところいろいろなところでシマ
リスを見かけます。ちいさくて繁みのあるようなところではすぐ隠れてしま
うので、なかなかゆっくり見ることはできないのですが、いろいろなところ
にいることを実感しています。                    




9月13日(水)


今年もヤマドリゼンマイの状態は良くなく、枯れているところも多いです。
遠目に見て黄色っぽいところを見に行ったらこんな感じで、黄葉とも新緑と
もいえるような色合いでした。まだしばらく気温が高いままのようなので、
どうなるか気になるところです。なにしろ外にいて湿気がまとわりつくよう
な感じは北海道ではないですよね。                  




9月14日(木)


参りましたね。暑さがちょっと落ち着いたものの、連日どんよりとした天気
が続いていてどう動いて良いものか悩んでしまいます。昨年も星空を撮らな
くてはいけなくて天気に振り回されていたのですが、今年はそれ以上に天気
が悪いです。遠征しようにもコロコロ変わる天気に惑わされていて、動いて
良いものか考えてしまうんですよね。だいぶトンボの顔ぶれも変わって、あ
と少しで虫たちの姿も見られなくなりそうです。            




9月15日(金)


日中晴れ間があるということで、お散歩に行って来ました。朝のうちは雲が
かかっていましたが、ちょうどいいタイミングで青空が広がり、気持ちよく
歩くことができました。例年なら大雪山の紅葉を見に行っているんですけど
遅れ気味みたいですし、このピンポイントの晴れ間はかなり混みそうな感じ
がしてやめました。安定した晴れが期待できそうになく、この先も紅葉取材
は考えないといけないですね。                    




9月16日(土)


雲が多かったものの貴重な晴れ間がありました。夕焼けを期待して待ってみ
たのですが、こちらは焼けず夕陽は雲に隠れてしまいました。北の方では焼
けているのが見えたので、夕焼けだったところもあったと思います。このあ
ともっとドラマチックな景色が広がると期待していたんですけどね。でも、
これもまたよしということで、次の出会いに期待しています。      




9月17日(日)


今朝は気持ちの良い景色を見ることができました。摩周湖って雲の動きが激
しいこともあって、焼けそうでも雲がすぐになくなってしまうことも多くて
難しいんですよね。本当はもっと雲が出て、ダイナミックな朝焼けを予想し
て出かけていましたが、予想よりも天気が良くなってしまって、ここまでで
した。それでもきれいな朝焼けの景色は久しぶりで、ワクワクしましたよ。




9月18日(月)


変わりやすい天気で、雨が降ったり陽射しが出たりわけが分かりません。し
かし、雨上がりに森に入ったら、霧が沸き立ってきてきれいな景色を見せて
くれました。朝の霧は珍しくないですが、日中にこういった景色に出会えた
のはラッキーでした。蒸し暑いくらいの感じだったらこうなったのかもしれ
ませんが、いい加減暑いのは終わって欲しいところです。        




9月19日(火)


森のなかでエゾフクロウに会いました。あまりにも近かったので、お互いに
びっくり。驚かせてしまって、ゴメンナサイという距離でした。何度も行っ
ているところですが、初めてのご対面です。近くにネズミの巣があったのか
かなりそっちに集中していて、私に気づかなかったみたいです。よほどお腹
を空かせていたのかもしれないので、なんか申し訳ない気分です。    




9月20日(水)


今日もフクロウがいないかなと期待して同じところに行ってみましたが、残
念ながら姿は確認できませんでした。自然の出会いは一期一会ですよね。同
じシーンが見られるのは、ありがたいと思いつつ仕事用の撮影とか人が集ま
るところには興味がないですね。ここではオオアカゲラがヤマウドの実を食
べに来ていました。先日は食べているのは確認していましたが、撮らせても
らえなかったものです。今日も良い出会いがありました。        




9月21日(木)


すっかり花も終わってハンゴンソウの種がついた穂が広がった草原で、エゾ
シカがのんびりとしていました。私に気づいても逃げるわけでもなく、草を
食んでいました。花がなくなったのでチョウの姿もなく、トンボをポツポツ
見かけたくらい。キリギリスの声も少なくなりました。ふと見るとヤマブド
ウの実ができいて、ちょっと食べてみると甘酸っぱくて美味しかったです。




9月22日(金)


今日は久しぶりに大きくプリントして見せたいシーンに出会えました。この
カットはウェブだとキノコしか見えないかもしれませんが、キノコに無数の
小さなハエがついていました。虫が苦手な人はこれだけで逃げ出したくなる
かもしれませんが、誰も来ないような森のなかで繰り広げられるいのちの景
色のひとつです。このキノコに産卵したとしてもすぐに傷んでしまいそうで
すし、無数のハエが集まっていたのは、この周りにいたのかこのキノコから
発生したのか、分からないことだらけです。遠くで見つけたときは美味しそ
うなキノコだなぁと思ったので、ハエも同じ気持ちだったのでしょうか。 




9月23日(土)


気温が下がってきていきものたちは秋を感じているのか、渡り鳥がやってき
たのを確認したりタンチョウが移動してきたシーンを見たりしています。こ
のタンチョウはまだ亞成長ですが、ペアになっていて番でいられる場所を探
して空を旋回していました。自宅の真上をタンチョウが飛んでいく環境は貴
重ですばらしいと思いますが、全体として北海道の自然環境が大きく変わっ
ていることが気になってしまいます。                 




9月24日(日)


地元の森をウロウロしてみたものの、秋らしい感じのカットはこれしか撮れ
ませんでした。落ち葉の色づいたのはありますけど、まだまだ秋本番とはい
えないですね。大雪山の紅葉もナナカマドは枯れてしまったところが多いみ
たいで、あまり気が進まない感じですけど、一度は見に行ってみようと思っ
ています。絶景ではない秋らしい景色を探す感じですね。        




9月25日(月)


ツツドリの幼い個体に会いました。ときどき地面に降りては虫を食べている
ようでした。夏頃にも見かけていて、このあたりで親の声を聞いたことはな
いのですが居着いているようです。気温も下がってきたので、しばらくした
ら南へ渡っていってしまうのでしょう。また来年も姿を見せて欲しいと思い
ますが、托卵される方は大変でしょうね。               




9月26日(火)


やっとサンゴソウも見頃になってくれました。今年は何度か様子を見に行っ
ていたものの、お見せするような状態ではなかったです。今日も奥の方はま
だ完全なピークではなくちょっとオレンジがかった色でした。すっきりと青
空になることも少なかったので、この景色が見られてホッとしました。これ
から各地で本格的な秋が始まってくれることを願います。        




9月27日(水)


紅葉と雲海というなかなか贅沢な景色を楽しむことができました。紅葉の方
は理想通りではなくちょっと葉が傷んで色もイマイチだったので、例年のよ
うな色合いなら最高でしたね。それでも毎年同じではなく、ちょっと違う景
色が見られてうれしいです。このあとは雲が広がって空が白くなってしまい
早々に山を下りてきました。天気も相変わらず難しいです。       




9月28日(木)


天気が下るということで山には向かわず、街中の花があるところを散策して
いたら、オツネントンボの姿を見つけました。けっこうたくさんいて、まだ
朝の気温が低い時間帯だったので水滴を体に付けていてきれいでした。成虫
のまま冬を越すトンボですから、冬の時期はこのあたりにいるのでしょうけ
けど、人の目につかないような絶妙な場所に潜んでいるのでしょうね。  




9月29日(金)


地元ではそうそうに枯れて茶色くなってしまっていたヤマドリゼンマイの黄
葉がきれいなところがありました。ちょっと標高の高いところなので、こっ
ちの方が早く枯れてしまいそうなイメージがあるのですが、この夏は暑かっ
たので適度な気温になっていたということでしょうか。このあたりのいきも
のも数減ってしまったという話しを聞いていて、気候の影響が出ているよう
に思いました。                           




9月30日(土)


朝の涼しいうちにお手軽な森を歩いていたら、ヤマゲラの姿がありました。
アカゲラはよく見かけますがヤマゲラは少ない印象なので、ゆっくり撮影さ
せてもらえてラッキーでした。しばらく動き回っていたあとに一カ所でジッ
としていることがあって、こんな感じだと保護色になってしまうので、動き
を追っていなければ見逃してしまいますね。遠くではクマゲラの声もしてい
たので、ここはいきものの住めるいい森なのだと思いました。