2023年4月分


4月1日(土)


この週末は曇天とか雨という予報だったのですが、春にしては空がスッキリ
と抜けていて風もなく、最高の桜日和となりました。サクラもこれまで気温
が低かったおかげで残っていて、ほぼ満開。午後には散り始めたものも目立
つようになったものの、とてもきれいでした。チューリップも咲いていて被
写体には事欠かないです。明日は曇天でまた違う表情が見られそうです。 




4月2日(日)


今日は曇天ベースの柔らかい光で撮影できたので、また違うサクラの表情を
楽しむことができました。光が違うと見えてくるものも変わりますね。定番
の景色もいいですが、条件が揃わないと同じようには撮れないので、その場
ごとに臨機応変に景色を見られるようになる必要があります。人が多くても
工夫次第で色々撮ることができるものですよ。             




4月3日(月)


帰り道、サクラと雪山というきれいな景色を見ることができました。ここに
来るまでは町中の移動であまり撮りたいと思える景色がなかったのですが、
これは何とかして撮りたいと思って、撮れる場所を探しました。ぜんぜん思
うように撮れないことも多いのですが、今回はちょうど良い場所があって、
ラッキーでした。高速道路で良い景色があってもクルマを停められないです
から、やっぱり移動は下道が良いです。                




4月4日(火)


フェリーに乗る前、ちょっとの時間撮影していたら、ジョウビタキが遊んで
くれました。しずかにしていると鳥の方から近づいてきて、いい感じに撮ら
せてくれました。いきものを撮るときは、ジッとしているのが基本です。ウ
ロウロしたりむやみに近づくと嫌われてしまいます。あとはいきものの行動
を邪魔しないことも大切ですね。                   




4月5日(水)


北海道に戻りました。景色的にはかなり地味な感じで、夕方になってやっと
陽射しが出てきてくれて、少し撮影できました。ウロウロしていたら、黒ギ
ツネが出てきてくれました。最近は飼育されていたギンギツネとの混雑種が
増えていて、あちこちで黒いキツネを見かけるようになりました。この子も
遠目に見たときは、犬なのかキツネなのか分からなかったです。     




4月6日(木)


シマリスが冬眠から覚めて行動しているのを確認できました。この冬は暖か
い日がありましたので、とっくに活動を始めていたかもしれませんね。冬眠
あけのシマリスは尻尾の毛が抜けてしまっていることもあるのですが、この
個体はきれいな状態でした。なにより雪が少なかったのでうまく越冬できる
か心配していたので、元気な姿を見られて良かったです。        




4月7日(金)


雪解けも早く、平地ではほとんど雪は残っていませんね。でも、雪融け水で
川の水位は上がっているようで、川沿いに出てきたフキノトウが水没しそう
になっていました。この状態でもしっかり育っていくので、自然の強さを感
じています。日曜日には雪の予報が出ていますので、ちょっと違う景色が見
られるのかと期待しています。                    




4月8日(土)


今日は湿原のあたりを歩いてみました。やはり花の開花も早い感じがします
ね。フクジュソウはピーク過ぎとなっているところがあって、ミズバショウ
が顔を出していました。ほかにはエゾエンゴサクもありましたね。本州の鮮
やかな景色を見てしまったので、まだちょっと寂しい感じがするのですけど
こういう春の花を見つけるとうれしいですね。             




4月9日(日)


冷え込みがちょっと戻り、標高の高いところでは雪になっていました。本州
でもあちこちで雪が降ってサクラとのコラボが楽しめたところもあったよう
ですね。こんなになっているとは思わず出かけていたので、けっこう寒く感
じました。でも、この雪もすぐに溶けてしまうと思いますので、貴重な景色
が見られて良かったです。                      




4月10日(月)


今朝も冷え込みが戻って来て、氷点下になっていました。平地でも水溜まり
には氷がはっていて、面白い景色になっていました。ハクチョウを探してみ
たら、もうあまり屈斜路湖にはいなくて、例年よりも北帰行が早い感じがし
ます。このあとも季節の移り変わりが早いのだと思いますので、対応できる
ように準備しておかないといけないですね。              




4月11日(火)


人に見られることを意識していたのか、マガモが岩の上に乗ってなにかの像
のような面白いポーズをしていました。風もなく水面にもきれいに写り込ん
でいたので、面白かったですね。今日は30羽ほどのハクチョウの姿もあって
まだ全部が北に帰ったわけではなかったみたいです。チャンスがあれば真冬
と違う雪融けの山を背景にハクチョウを撮っておきたいと思います。   




4月12日(水)


朝のうちは雨でしたが、午後から少しずつ天気が回復して陽射しが戻ってき
ました。夕方は霞んだような空になっていて、春だからかなと思っていまし
たけど、黄砂が飛んでいたということで、そのせいかもしれませんね。明日
はさらに本格的に飛んでくるようなので、どんな空になるのでしょうか。こ
のところ天気が良くなかったので、すっきり晴れて欲しいところです。  




4月13日(木)


雪融けの遅い湖も、だいぶ水面が見えるようになってきました。今日は天気
がコロコロ変わっていろいろな表情を見せてもらえました。慌てずにゆっく
り見ていたら、それにこたえてもらえた感じがします。この一週間でだいぶ
景色が変わって行く感じがしますので、機会があれば近いうちにまた行って
みたいですね。あとは天気が安定して欲しいところです。        




4月14日(金)


まだ雪が降ることもある北海道ですが、ジワジワと春になってきています。
足下を見たら、小さなヒメイチゲが花を咲かせていました。ほんとうに小さ
な花なので、意識して見ていないと踏んでしまいそうです。でも、春は足下
から広がって行くのですよね。ミズバショウなども例年より二週間近く早く
満開になっているところもあるようで、季節感が定まらないです。    




4月15日(土)


雪融けが進んで、山の斜面は残雪がきれいです。この残雪もひとつひとつを
見ていると、いろいろな形があって面白いですね。今朝は一時だけ雲海も広
がってくれて、良い景色を楽しむことができました。自然は決まった動きを
するわけではないので、やっぱりその場に行ってみないと分からないことが
たくさんあります。現場に出ていること、大切ですね。         




4月16日(日)


平地では一日雨でした。先日のこともあったので、標高の高いところへ向か
ってみると、想像以上の景色になっていてラッキーでした。上でも雨が降っ
ていましたが、雨氷となっていて木々にはびっしりと氷がついていました。
雪になりそうでならない微妙な気温が雨氷の条件だと思いますので、ほんと
うに運が良かったです。このところ、何となく行ってみた場所がいいので、
うれしいですね。                          




4月17日(月)


雪が降る予報だったので、雪の中のリスを期待して移動しましたが、ぜんぜ
ん積もらずふつうの景色でした。なんとなくリスの上に雪が乗ったりしまし
たが、動くと落ちてしまって雪の中のシーンとはなりませんでした。それで
も今日はいつもとは違う動きを見せてもらって、新しい発見がありました。
いきものの行動を邪魔せず、自然な動きを見せてもらえるようになっても、
まだまだ見せてもらっていないものがありますね。           




4月18日(火)


カエル合戦が見られないかと水辺に行って見たものの、もうオタマジャクシ
の姿もあって、ちょっと遅かったみたいでした。昨年はまだ見られたんです
が、今年は気温が高かったですからね。でも、エゾサンショウウオの姿を見
ることができて、良かったです。卵も産んでいるようで、またしばらくした
ら様子を見にいかないと。オレンジ色の藻みたいなのは、気になって調べた
らヘドロとかではなく鉄酸化細菌による酸化鉄が集まった状態だそうです。




4月19日(水)


すでに見頃と聞いていたので、ちょっと傷んでしまっているかなと思いつつ
様子を見に行ったら、ちょうど満開でいい感じでした。天気も薄曇りで強い
影も出なかったので、好きな角度から撮れたのが良かったです。影が強く出
てくると、せっかくの白い苞が黒っぽく見えてきれいじゃないんですよね。
普段ここでは見ないいきものにも遊んでもらえて、楽しかったです。   




4月20日(木)


この数年、なくなってしまったものと思っていて探してもいなかった地元の
キクザキイチゲ。今日は天気もすっきりしなくてなんとなく近場をフラフラ
していたら、咲いているのに気づきました。考えてみると、ここ数年はこの
時期は遠征していることも多く、地元をすっかり見落としていたという感じ
ですね。今度は忘れないようにしっかりチェックしようと思います。   




4月21日(金)


もうカタクリが満開になっているということで、慌てて出かけてきました。
このところ天気も変わりやすく、晴れ間が続かないというのもあって、急な
出発となりました。普通は天気が安定するのをみて動くんですが、今回はそ
んな余裕がなかったですね。しかも現場に着いたら風が強く寒くてカタクリ
も中途半端にしか開いていない感じでした。ちょっと残念ですが、こんなと
きもありますね。                          




4月22日(土)


カタクリがイマイチだったこともあり、ちょっと足を伸ばしてみました。こ
こはまだカタクリは咲き始めで、エゾエンゴサクが満開でした。エゾリスは
姿を見せてくれるものの、カメラマンの視線が気になっているようで、すご
く緊張している感じがしました。そういうことに気づいてこそ良い表情を見
せてもらえるはずなんですが、気づかないのでしょうね。        




4月23日(日)


サクラを撮影するつもりでいたのですが、このところ気温が低いせいかそれ
ほど咲いていなくて、そうすると視線はいきものの方に向いてしまいます。
エゾリスはどこにでもいて、静かに見ていればいろいろな動きを見せてくれ
るのですが、ここでは小鳥が近かったですね。あらためていきもののとの接
し方を考えた次第です。                       




4月24日(月)


思わぬところでオシドリに会えました。カモの仲間のなかでも一番色がきれ
いですよね。もう少ししっかり光が当たってくれれば、より色がはっきりと
再現できたと思うのですが、なかなか思い通りにはいかないものです。でも
木の上にいる姿を見られたりして、新しい発見もありました。もう少しじっ
くりと観察してみたい鳥ですね。                   




4月25日(火)


朝は少しだけ雲海が広がっていました。昨日、雨のあとに雲が湧き上がって
いたのですごい雲海になるかと期待していましたが、風があって流されてし
まった感じですね。しばらく花が咲いているところを動いていたので、地元
は地味な感じ。再び移動してみたものの、今回はかなり外れが多くて、無駄
な距離を走ることになりました。なかなか難しいものです。       




4月26日(水)


一日雨でしたね。サクラがきれいに咲いていて、シットリした雰囲気で撮れ
る条件ですが、風が強すぎてちょっと厳しかったです。シトシト降る静かな
雨なら歓迎ですしますけど、風があると傘が支えにくくなったりレンズが濡
れたりと厳しいですね。午後は撮影を諦めて、ゆっくり温泉につかったり本
を読んだりして過ごしました。割り切ればこういうのもありですね。   




4月27日(木)


サクラが咲いているうちに、いきものが絡んだカットを撮りたいと思ってい
るんですが、思うようなところに行ってくれなくて難しいです。しかも今日
は快晴となって影が強く出るので、撮れる角度が限られるため、さらに難し
くなっています。自然の写真は行けば撮れるみたいに思っている人がいます
けど、そんな簡単ではないですよ。                  




4月28日(金)


北海道のサクラはなかなか風景的に撮れるところがなくて、ウロウロしなが
ら探すことになります。最近は風が強くて銘木といわれる木も折れてしまっ
たり倒れてしまったりすることもあって、良い場所は減ってきています。か
といって、人が集まって撮っているところは行きたくもないですし、自分の
目で撮りたい場所を探していきたいと思います。            




4月29日(土)


シマリスと会うことができました。昨日は暖かかったのですが、今日は寒く
なっていてあまりいきものは活動していないかと諦めかけたところ、姿を現
してくれました。動きはすばやくてなかなか撮らせてくれないものの、興味
があるのかときどき近づいてサービスしてくれてラッキーでした。またどこ
かで会えるのを楽しみにしています。                 




4月30日(日)


午前中は雨。雨があがってから近所をまわっていました。ちょっと予感がし
て、摩周湖にあがってみると少しだけ雲海になっていました。第一展望台を
通過したときは、中島まで雲海が広がっていたのですが、第三展望台に着い
たときはもうこんな感じになっていました。風が出てきて一気に雲海が流さ
れてしまったようです。あと5分早く到着できれば・・・と思いました。