2022年7月分


7月1日(金)


河口湖ではもうラベンダーが咲き始めていました。花だけだと絵にしにくいの
で、虫がやって来るのを待って撮影していました。ミツバチやモンシロチョウ
などやってきますが、動きも速いので難しいですね。結果的に日の丸構図にな
ってしまった感じがします。北海道はもう少し先なので、リベンジもしたいで
すね。ただ、天気の方はどうなるのでしょうか。             




7月2日(土)


神代植物公園でのワークショップ。暑いなかでしたが、皆さん適度に休憩し
ながらがんばりました。ただきれいに虫や花を撮るだけでなく、個性ある写
真を撮るためのポイントなどを実際に撮影しながらお話ししました。なにか
ひとつでも心に残って、次の撮影に活かしてもらえればいいと思います。こ
のあとの講評会が楽しみです。                    




7月3日(日)


本日も神代植物公園で勉強会。曇天気味で暑くならないかと期待していまし
たが、湿度が高くてかえって暑い感じでした。陽射しがない分、影も強く出
ないので撮りやすい感じもしました。しかし、この暑さのせいなのか、虫な
どの姿は少なくて、ちょっと苦労しましたね。このコオニヤンマはいいとこ
ろにとまってくれて、モデルになってくれました。いつもこんな出会いがあ
るとうれしいですね。                        




7月4日(月)


台風が来ているということで、慌てて新潟に移動。夕陽を撮影してから、今夜
のフェリーに乗ります。この前に沼のあたりで撮影していたので、あまり場所
を選ぶことができませんでした。雲が多くてどうなるか分かりませんでしたが
夕陽を見られて良かったです。翌日のフェリーという選択肢もあるのですが、
意外と蒸し暑くてガマンできませんでした(笑)。            




7月5日(火)


夕方、苫小牧港に到着してから近くの湿地で撮影をしていました。夏は日が
長いので、この時間でも撮影できますね。冬だと到着したときには暗くなっ
てしまっています。本州では虫の姿がなかなか見られないと思っていたので
すが、北海道はいのちの密度が高いのか、気温が低いからなのか、チョウな
どいろいろな姿を見ることができました。小鳥の声も多くて嬉しくなりまし
たね。ただ、思っていた以上に湿度が高いです・・・。         




7月6日(水)


帰りがけ、富良野のラベンダーを見てきました。早咲きのものはもうピー
クになっているところもありましたね。観光客も少なくて、このくらいの
タイミングで行くのもいいかもしれないと思いました。ただ、気温や湿度
は本州とあまり変わらない感じで、早々に退散しました。きれいな景色で
はあるものの、観光地なんですよね・・・。             




7月7日(木)


いろいろ雑用を済ませて午後になってからちょっとだけ近所を見てきました。
もうホザキシモツケはたくさん咲いていて、すっかり夏の景色になっているよ
うです。ただ、気温の方は20℃程度といままでと10℃くらい差があって、一枚
余分に着てから出かけました。釧路エリアは北海道内でもちょっと気候が違っ
て独特なエリアだと実感しました。                   




7月8日(金)

やっぱり北海道はいきものの気配が濃いですね。エゾリスは今年二度目の子供
が出ていたようですし、アカゲラも無事に巣立ったようでした。まきばのタン
チョウの様子は確認していませんが、牧草地は草刈りが入っていたりするので
子供を連れていたら警戒して出てこないかもしれないです。天気があまりすっ
きりしないので、こんな姿が見られると嬉しいですね。          




7月9日(土)


バイカモの花がきれいに咲いていました。公園の中なのですが、いつも草刈りし
た草がかかってきれいに撮ることができなかったんです。今日はタイミングが良
かったのか、この場所だけきれいに残されていました。川のなかで咲いていると
ころもあるのですが、川の方も枯れ葉やゴミが引っかかっていて撮れないことが
多く、今回の出会いはラッキーでした。                  




7月10日(日)


今日も天気はすぐれず、1日のほとんどで雨が降っていました。雨があがった
タイミングで近所を見てまわってみると、久しぶりのいきものがサービスをし
てくれました。ウサギやキツネが撮影する時間を与えてくれましたね。よく見
られるタンチョウの姿はなかったので、ちょっと遠くまで出かけていたのでし
ょうか。しかし、戻ってきてから連日の雨。北海道には梅雨がないといわれて
いますが、そんなのはいつの話なのでしょうか。             




7月11日(月)


エゾリスの姿を見ていたら、まだ青い松ぼっくりをボリボリと食べている様子
を見ることができました。全部を食べているわけではなく、中の方の種ができ
てきている部分だけを食べているような感じでした。なので、下にはたくさん
の食べこぼしが落ちていて、ちょっと行儀が悪いエゾリスでした。マツはちょ
っと枝を折っても松ヤニが出てくるのですが、乾燥していないマツの実を食べ
ても大丈夫なのでしょうか。ちょっと心配になりました。         




7月12日(火)


近所をじっくり見てみると、にぎやかな場所がありました。静かに近づいて見
てみると、スズメの親子が飛び回っていました。巣立ってしばらくしたばかり
の子スズメに親が餌をあげたり様子をうかがったりして、忙しそうにしていま
した。農家に住み着いているスズメだからあまり人を怖がることもないのかも
しれませんが、かわいかったですよ。                  




7月13日(水)


日中にちょっと陽射しが出てきてくれましたが、そのとたん暑くなってきて、
本州並みに蒸し暑くなりました。気温はそこまでいかないのですが、湿度は90
%台が続いていて、カラッとした天候の北海道は過去のものになってしまった
感じがします。最近生まれたいきもの達は、これが初めての夏ですけれど、こ
の気候をどう感じているのでしょうか。                 




7月14日(木)


すっかり緑になった森ですが、色味が少なくて絵作りにはけっこう苦労してい
ます。そんななかで独特の鳴き声のベニマシコが彩りを加えてくれました。こ
の個体は赤もはっきりしていて、きれいでしたね。もう少し近くで撮らせてく
れるとうれしいのですが、思うようにはいかないですね。もっと軽くて撮りや
すい望遠レンズの登場、待っています。                 




7月15日(金)


天気、悪いですね。ちょっと遠征してみましたが、原生花園も花はピーク過ぎ
となっていて、風景的には地味な感じでした。でも、雨が降っていても小鳥た
ちはまだ子育てで忙しくうごいていましたね。このオオジュリンの親子はわり
と近くで姿を見せてもらえました。いきものの撮影では影が出ない曇天くらい
がちょうどいいのですが、しっとりした雰囲気も悪くないですね。     




7月16日(土)


今日もシトシト雨が降っています。森を歩いていても、あまりいきものの姿が
見られなくて寂しかったですね。このマルハナバチは体に毛がたくさんあるの
で気温が低かったり雨が降っていても気にならないのか、活発に動いていた感
じがします。明日は大雨という予報も出ているので、ひどいことにならないこ
とを祈っています。                          




7月17日(日)


雨の中の勉強会となりました。大雨と言われていましたが、そこまでひどく
はならず、ちょっと強い雨程度で済んでよかったです。こんな天気でもゆっ
くり歩いていると、いろいろな被写体を見ることができます。このクワガタ
も雨の中コケの上を歩いていて、ラッキーな出会いでした。大物との出会い
はなかったですが、いろいろ発見のあった勉強会となりました。     




7月18日(月)


一日中、ナキウサギが出てくるのを待っていました。午前はほぼ姿を見るこ
とができず、待ちぼうけ。午後からちょっと場所を変えてみたら、一度だけ
サービスしてくれました。けっこう間近に草を食べている様子を見せてくれ
ましたね。今回は連休最終日ということもあって人も多かったので、そのあ
たりも難しいところだったですね。                  




7月19日(火)


曇天だと思っていたら、けっこう晴れ間が出てきて蒸し暑くなりました。あ
まり人が来ない滝に寄って、涼みながら撮影してきました。最新のミラーレ
ス一眼はこういうスローシャッターでも手持ち撮影できてしまうんですね。
この写真も1/2秒とかなり遅いシャッターですが、しっかり撮れていて、ビ
ックリしました。ヤラセとか加工はする気はありませんが、こういう機材を
利用することで、撮影の幅は広げられることを実感しました。      




7月20日(水)


またもや雨に逆戻り。ちょっと肌寒いくらいの気温でした。こんなときは事務
仕事向きで、落ち着いて作業を進められました。午後になってから近所をまわ
ってみましたが近場は何も見つけられず、林道に入ってやっとコオニユリの姿
をみつけることができました。全般的に以前よりも減っている感じがします。
反面、外来種はどんどん増えていて、残念な感じでした。         




7月21日(木)


今シーズン、やっとバンビの姿を見ることができました。もうだいぶ大きく
なっている感じでしたが、やっぱりかわいいですね。こうやって見ると、ま
つ毛だけじゃなくて、ヒゲも立派な感じです(笑)。しかし、親の方はまだ
冬の鹿の子模様のままで、夏毛にはならないのでしょうか。変な天気のせい
でエゾシカの季節感も狂ってしまっているのかもしれません。      




7月22日(金)


サクラマスの遡上を見てきました。だいぶたくさん飛び上がっていて見応え
ありました。でも、展望スペースが崩れかかっているとかで見られる範囲が
さらに狭くなり、落ち着かないのでサッと撮影して帰ってきました。観光バ
スなどが来たらすごく混雑する感じがします。しかし、最新のカメラを使う
と、こういうシーンも簡単に撮れてしまいますね。           




7月23日(土)


タンチョウの子供もすっかり大きくなりました。このくらいになると、冬の
給餌場で見るくらいの大きさになっていて、あとは無事に過ごしてくれれば
いいと思います。このところ心配している、足輪もつけられていなかったの
で、怖い思いもしていなくて良かったです。調査のためという名目ですが、
足輪をつけられたタンチョウは、極端に人を恐れます。どれだけ怖い思いを
させているのか、やっている人は分かっているのか?          




7月24日(日)


湿原を歩いてみたら、いつもならいろいろ花が見られるはずなのに、木道を工
事したからか天候が良くないからなのか、ビックリするほど花が咲いていませ
んでした。でもヨツボシトンボがたくさんいて、最新のカメラを試す機会をも
らいました。以前は難しかった撮影も、機材の進化で簡単に撮れるようになっ
ていることを実感しています。こういった機材は目的を持って使うことで、新
しい世界を見せてくれますね。                     




7月25日(月)


ミドリシジミの求愛シーンを見ることができました。小さくて動きの速いチ
ョウですが、求愛のときは二匹がクルクル円を描くように飛んでいて、比較
的同じ場所を移動するので、何とか画面に入れることもできます。かなりた
くさんシャッターを押しましたが、経験不足から満足いく写真にはならなか
ったです。これがバシッとシャープに撮れていればなぁ・・・      




7月26日(火)


陽射しがあって気温もあがっていますが、雲が多くて風景的にはパッとしな
い感じで水辺に行っても水の色がきれいにならないのですよね。でも、その
近くではトンボやチョウなどの姿が多く見られるようになりました。今日は
地面に降りて水を吸っているコムラサキの姿を追ってみました。なかなか翅
の紫色が出てこないので、けっこう難しいんです。           




7月27日(水)


天気の方は相変わらずすっきりとしないまま蒸し暑くなって、なんとも変な
感じでした。近所のヤナギランはつぼみをつけているのにぜんぜん花がきれ
いに咲かなくて、このまま終わってしまいそうな感じです。久しぶりにカワ
セミの姿を見つけてしばらくボーッとしていたら、近くに来て姿を見せてく
れました。北海道のカワセミは警戒心が強く、かなり離れていても人影を見
ると逃げてしまうことが多いので、嬉しかったですね。         




7月28日(木)


このところいい出会いが続いていて、今日も楽しませてもらいました。トン
ボを見に行ったのですが、そちらはあまり思うようには撮ることができず、
困ったなぁと思っていたら水草の上で何かが動いていました。よく見ると卵
を背中につけたコオイムシでした。もっと近くで見たかったですが、その機
会はなかったです。でも、すごく嬉しいです。             




7月29日(金)


湿原でエゾシカの親子を見ていました。この群れのなかではバンビは一頭だけ
のようで、少し大きくなっているもののまだ甘えん坊でした。他のシカ達もみ
んなで見守っている感じがしました。この先まだ冬を越すという厳しい試練が
待っていますが、無事に乗り越えて元気に育って欲しいものです。また様子を
見に行ってみたいと思います。                     




 7月30日(土)


そろそろキアゲハの姿も見かけるようになりました。このあたりでは春型と
夏型の二回発生があって、いまは夏型ですね。このあとお盆を過ぎれば気温
も下がって冬に向かってまっしぐらなので、これから生まれるキアゲハの幼
虫は長い冬をサナギで越すことになります。幼虫はときどき見かけますが、
サナギは見たことがありません。どこで長い冬を過ごしているのでしょう?




7月31日(日)


道内各地で気温が上がり、30℃を超えたところもたくさんありました。この
一ヶ月ほど気温は高くなっていないので、急に暑くなられるとキツイです。
森を歩いてみても、暑さのせいかいきものの気配は少なくて、歩き損になっ
た感じがします。でも、エゾサンショウウオの子供は水の中でプカプカ浮か
んでいて、気持ちよさそうでした。このあと暑さはないようなので、ひと安
心ですね。