2021年8月分


8月1日(日)


久しぶりの雨。ゆっくり過ごすことができました。午後になって雨も上がった
ようだったので出かけてみたのですが、すぐにまた降り始めてきて、あっけな
く撤退しました。このモンシロチョウも雨に濡れるのが嫌なのか、ちょっと飛
んではすぐにどこかにとまっていました。このところ雨がきちんと降っていな
かったので、ホッとしたいきものも多かったのではないでしょうか。    




8月2日(月)


ミソハギの花が咲いていたので、きっと虫がやってくるだろうとしばらく見て
いたら、案の定チョウがやって来てくれました。モンキチョウの他にはキマダ
ラセセリとジャノメチョウがやってきていました。もっと長く見ていたら、さ
らに種類が増えたかもしれません。あちこち移動するのもいいですが、じっく
り観察することも大切ですね。ただ、場所によってはアブにたかられるのでじ
っとしているのが怖いところもありますけどね。             




8月3日(火)


公園を歩いていて赤い色が目立ったので近づいてみたら、ヘメロカリスでした。
さらによく見ると、花のなかにキアゲハが入り込んでいて一生懸命に蜜を吸って
いました。顔を突っ込んでいると花と同化してしまい、よく見ないとアゲハがい
るのも分からない感じで、自然の色の組み合わせは良くできているなぁと思いま
した。ちょっと目に付いたものをさらによく見てみると、思いがけない被写体に
出会うことも多いです。                         




8月4日(水)


近所のヒマワリ畑、ちょっと花が咲き始めていたのでいろいろなチョウが見ら
れるのではと期待して待っていました。しかし、気温が上がってきてもあまり
ヒマワリにとまることはなく、撮影できたのはこのヒョウモンチョウくらいで
した。見ていると、ミヤマカラスアゲハやクジャクチョウ、コムラサキなどの
姿はあったのですが思うところには行ってくれませんでした。一週間もすれば
花畑も見頃になるので、またその頃に挑戦してみたいと思います。     




8月5日(木)


昨日とは違うヒマワリ畑が見頃になっているという情報があったので出かけてき
ました。ヒマワリはほぼ満開で見頃でしたが、暑すぎるのかタイミングが合わな
いのか、ここでもチョウの姿は少なく1時間ほど見ていたものの空振りに終わり
ました。そのあと別の森を歩いていたら、ふだん見かけない鳥を見かけました。
図鑑を見てみると、ツツドリの幼鳥ようです。のんびりして見えたのもまだ幼い
からでしょうか。また会えるのを楽しみにしています。           




8月6日(金)


コロナの感染者数が増えるなか北海道の観光地では道外からの人が増えているのと
暑すぎて遠征する気になれず、近場での撮影が続いています。近所のヒマワリ畑は
チョウの姿が少なくて、この前から姿を見せてくれているノビタキを撮影してきま
した。もうちょっとアップで撮りたい感じもしますので、次に行くときは機材を変
えないといけないですね。以前はもっとチョウや小鳥の姿が見られた場所なので、
しばらく様子を見てみます。                        




8月7日(土)


人を避けて林道を散策。伐採をしたあとの空き地には草が生えてチョウの食事場となっ
ているところがありました。ヒョウモンチョウが多かったですが、ミヤマカラスアゲハ
の姿もあって、良かったです。ただそこに生えていたのはアメリカオニアザミのような
外来種で、人が自然に手を加えるといままでの生態系が変わってしまうんですね。釧路
川の堤防工事のあとも外来種ばかりになって、以前の自生種はなくなってしまった感じ
です。嬉しいような悲しいような撮影でした。                  




8月8日(日)


昨日とは違う林道に入ってみましたが、以前のイメージとは違って道路脇に咲いていた
ヒヨドリバナがあまり見られませんでした。急に気温が下がって20℃以下になっていた
のでチョウの姿が少ないのは覚悟していましたが、花がないのは予想外でした。広いエ
リアなのでウロウロしてみたものの、ヒヨドリバナの咲いているところでチョウの姿は
見られませんでした。もう少し暖かくなれば違うかもしれないですが、チャンスはある
でしょうか。                                 




8月9日(月)

一気に気温が下がって最高気温が16℃といきなり季節が変わってしまったかのようです。
このくらいの気温だと虫たちは活動もとまってしまい、近所をフラフラしてみたけれど、
ぜんぜん姿を見ることができませんでした。車を停めると群がるように集まってきたアブ
がいないのはありがたいですが、ちょっと寂しい感じでしたね。この時期の花のトリカブ
トもあまり見られないのが残念。暑かったせいでしょうか。             




8月10日(火)


台風から変わった熱帯低気圧の影響で、一日雨でした。けっこう風雨ともに強くて
近所を回って見たものの花は倒れてしまっているし、いきものの姿もほとんどなく
庭のユリを撮影した感じになりました。そういえば、近所のユリもなくなってしま
いましたね。以前は釧路川の河川敷や牧草地のすみで見られたのですが、なくなっ
てしまったようです。いまの環境の変化は、子供の頃感じていた多摩ニュータウン
の開発に似ているように思います。なんか残念ですね。            




8月11日(水)


嵐が去って雨が上がってから出かけてみたのですが、風が強くて気温も上がらず寒
くてそうそうに撤退しました。ヒマワリを見ていてもミツバチが寒くて動けなくな
ってジッとしているものがいましたし、ヒマワリの上に小鳥が乗ってくれても揺れ
まくってピントも合わないくらいでした。このあとのお盆休みも天気は良くないと
いう予報で、今月は何もできないのでは・・・                




8月12日(木)


ちょっと青空も広がっていたので、再びヒマワリ畑へ行ってみました。昨日の低温と
風で花はすでに傷み始めたものもあってちょっと残念でした。気温はやっと平年並み
の感じで、気温が上がるのにしたがってチョウの姿も見られるようになってきたので
すが、数は少なかったですね。それでもこのヒメアカタテハのほか、キアゲハやミヤ
マカラスアゲハ、コヒョウモンなどが来ていました。例年ならキリギリスの声も聞こ
えるのですが、今年は無理なのでしょうか。                  




8月13日(金)


気がつけばお盆休みが始まっていましたね。近所のあたりでも道外から来ている
人達がいるようで、またもや誰もいない林道へ入ってみました。先日とは違うル
ートでは見たかったヒヨドリバナの咲いているところがあり、チョウもやってき
ていました。何種類かの花が咲いていたところでは外来種のアメリカオニアザミ
の人気が高かったです。たくさんの蜜を出して虫を集めているのでしょうか。外
来種といわれる植物は、本来の植生地と同じような生き方をしているのか、気に
なったところです。                           




8月14日(土)


そろそろいるかなと思って覗いてみたら、やっぱりいました。カワセミの子供
が出てくる時期なんですよね。おそらくこのカワセミもまだ巣立ったばかりで
人間を怖いとも思っていないのでしょう。びっくりするくらい近くで撮影させ
てくれました。北海道のカワセミはとても敏感で、100m離れていても逃げてし
まうくらいですから、とてもラッキーでした。この子がいつまでも人が怖いも
のだと思っていてくれたらいいなぁ。                  




8月15日(日)


今日も人を避けて微妙に違う場所へ。ちょっと移動すれば観光地であっても人の
いないところはあるんですよね。チョウやトンボなどの虫達の姿を探していたら
キトンボがいました。翅の付け根のあたりも黄色くなっていて、きれいなトンボ
なんですよね。釧路エリアではあまり数は多くないですが、色がきれいなので目
立ちます。赤みが弱いですが夕陽が当たっていたら真っ赤に見えるでしょうか。




8月16日(月)

このところ、鳥の巣立ちが続いているようですね。今日はヒヨドリの巣立ちした
子供に会えました。親と一緒に飛んできて、しばらくにぎやかに囀ったあと親の
あとを追うようにして飛んで行きました。見ているとあちこちに移動していたの
で、このエリアを案内していたのでしょうか。まだ何も知らない子供ですから、
たくさん教えておかないといけないこともあるでしょう。現代の子供たちはいろ
いろ忙しいようですが、いきものも一緒ですね。              




8月17日(火)


昨日ワクチン接種をしたので、今日はのんびり。とくに大きな副反応はないのですが
天気も良くないのでダラダラしていました。ちょっと近所で撮影と思って出かけてみ
たのですが、環境が変わったのを感じました。以前見られた自生の花などはほとんど
なくなってしまった感じがします。諦めて帰ろうかと思ったところで今日はキタキツ
ネが遊んでくれました。ちょっと疥癬気味にも見えましたが、元気に過ごしてくれる
ことを祈っています。                            




8月18日(水)


日中は雨予報だったのでその前に撮影しようと出かけてみたら、家を出たあたりで
もうパラパラ降り始めていました。このところ続けて見ているヒマワリ畑では、ま
たもやハチが動けなくなっていました。ミツバチは指で突くとすぐにお尻の針を出
しているのが確認できて、ちょっとびっくり。かわいい姿をしていますが、意外と
攻撃的なんですね。マルハナバチは足を上げてやめて〜〜ってアピールするだけな
んですけどね。                              




8月19日(木)


エゾリンドウが咲き始めました。花に何か入っているようなので出てくるのを待っ
ていたら、ハナアブでした。久しぶりに気温が20℃を超えて、虫たちも元気に動け
るようになったみたいです。でも、かわりに蚊がたくさん出てきてけっこう刺され
ました。アブはいませんが顔のあたりにたくさん集まってくるので、蚊も煩わしい
です。明日はさらに暑くなるようで、アブも出てくるかも。          




8月20日(金)


気温が上がって日中は27℃を超えていたようです。虫たちが動いてくれることを
期待して、以前トンボがたくさんいた池に行ってみました。この前はアブが多す
ぎて撮る気になれず撤退したのですが、今日はほとんどいなくてちゃんと撮影で
きました。ナツアカネがあちこちで産卵していて、ちょっとびっくりしました。
とてもいいタイミングで見られたようです。でも、この前いたほかのトンボは見
かけず、季節の移り変わりを感じました。                 




8月21日(土)


空が赤く焼けてきたところで、牧草地に低い霧が広がり始めました。慌てて
撮影してみましたが、もう少し余裕を持って場所を選べればよりいい雰囲気
にできたかもしれません。まったく予想していなかったので、気づけただけ
マシなのですが、ちょっと納得していません。これが湿原とか自然の環境の
なかだったら良かったなあ。                     




8月22日(日)


今日はそれほど暑くなかったですが、日影に入っていたカワセミは暑そうに口を
開けていました。カラスも暑い日は口を開けてつらそうにしているのをよく見か
けます。もしかすると、ペレットを吐こうとしていたのかもしれないですが、し
ばらく見ていたなかではそのような行動はありませんでした。一週間前に見かけ
たときから比べると、かなりしっかりした感じですね。元気に育っていって欲し
いものです。                              




8月23日(月)


雨まじりの1日。基本的に事務仕事を進めて撮影は近所だけだったのですが、思っ
たような撮影はできなかったです。一度だけ、アカショウビンのような鳴き声が聞
こえて迷い込んできたのかと期待したものの、姿は確認できず。ネット上の情報で
はウグイスが似たような鳴き方をすることがあるようで、どうなのでしょう。確認
できれば面白いですが、一瞬のことだったのでどうしたらいいものか。     




8月24日(火)


最近草むらでは心地よい声が聞こえてきます。小鳥よりも小さな鳴き声で、楽器の
ような感じです。カンタンといってバッタの仲間でコオロギの鳴き声に近いという
とイメージできるでしょうか。姿の方はコオロギを白っぽくして細長くしたような
感じで、日本中で見ることができます。どちらかというと湿った土地が好きなよう
で水辺の方が多いでしょうか。この写真は幼虫でまだ翅が伸びきっていませんが、
しばらくしたらいい声を聞かせてくれることでしょう。            




8月25日(水)


今日も雨。日中にちょっとだけ撮影してきました。花も少なくなっていて、被写
体を探すのもけっこう大変です。雨が弱くなったタイミングで外に出たら虫たち
も待っていたようで、花の蜜を吸っているチョウなどがいました。このクロスズ
メバチもキツネノアザミの蜜を吸っていたようです。幼虫を育てるにはアオムシ
などを狩っていると思いますが、雑食なんですね。そういえば、スズメバチも樹
液に集まってきますよね。生きるためには贅沢言えません。         




8月26日(木)


かわいらしいシマリスに会うことができました。毛並みも良く、きっと今年生まれた
若い個体だと思います。今日はちょっと暖かくなっていましたが、平地でも黄色くな
った葉を見かけることも多くなってきてシマリスはそろそろ冬越しの準備に入る頃。
のんびりしていられるのもあと少しですね。来月の後半には霜が降りるようになるの
ですから、冬服の準備もしておかないと。                   




8月27日(金)


ちょっと気温が上がっていきものの動きも活発になっていました。エゾリスは寒
いところでも行動できますが、やっぱり適度に暖かい方がいいのですね。この気
温になると森に入ると蚊が多くて、けっこう刺されます。顔のあたりにやってく
ると撮影していて集中力が途絶えるので困ります。カメラを構えている指が刺さ
れるのも痒いんですよね(笑)                      




8月28日(土)


ミヤマアカネもだいぶ赤とんぼらしくなってきました。風が強くてとまって
いる草なども揺れてしまってけっこう撮りにくかったのですが、お気に入り
の場所だったようで長く留まっていてくれて何となりました。本州にいたと
きは赤とんぼの定番でしたが、こちらでは見かけることが少ないような気も
します。湿原はあっても田んぼのような環境がないからでしょうか。   




8月29日(日)


晴れるとこんな感じで撮影したいと思って何度も行っている場所なのです
が、今月はぜんぜんイメージ通りになってくれなかったですね。今日も風
があって水面が揺れているので雲の映り込みなどはイマイチで60点くらい
の感じでしょうか。空がすっきり青くて、適度に雲があって、風がないと
いう難しすぎる条件ではないのですが、狙うとなかなかそうなってくれな
いんですよね(笑)                        




8月30日(月)


イチイの実がなっているところにゴジュウカラがやって来ていました。器用に枝にぶ
ら下がっては赤い実をついばんでいました。けっこう欲張りで、1つだけではなく2
つ持っていくやつが多かったです。鳥の餌台でもヒマワリの種をいくつも咥えている
のが多いことを考えると、ゴジュウカラの習性なのでしょうか。可能なら一度で多く
の食べ物を得られた方がいいのは分かりきっていることなので、合理的といえるので
しょうか。                                 




8月31日(火)


この夏は広い景色をほとんど撮らなかったような気がします。猛暑でイマイチだった
こともありますが、その後はどんよりした天気が続いていましたし、けっこう道外の
人も多くて出かけない方が安全と判断したこともあります。何度か行った近所のヒマ
ワリ畑ももう花は終わって種をつけ始めています。寒い日が続いたのであまり種の状
態はよくない感じですが、スズメなどの小鳥が種を食べに来ていました。このスズメ
はかなり近くで撮影させてくれて、かわいかったです。