2020年9月分


9月1日(火)

晴れ間を狙って移動しました。安定して晴れている方向はこれといった被
写体が浮かばなくて、ちょっと微妙なところへ行ってみたのですが、うま
く当たってくれてすっきりと晴れてくれました。ただ、晴れ過ぎで陽ざし
が強くてイメージ通りにならなかったのは仕方ないでしょうか。それに夕
日が赤くなる前に雲に隠れてしまって・・・。思うようにはいかないもの
ですね。                             


9月2日(水)

今朝もドラマチックな景色が広がっていました。峠に上がっていたのですが
この高さまで雲が上がってきていて、ときおり真っ白になるような状態にな
っていました。でも、この雲が光を受けると素晴らしい色になってくれて、
いつもとは違う景色を楽しむことができました。意外とワンパターンになり
やすいのですが、これだけ変化があるといった甲斐がありますね。    


9月3日(木)

晴れ間を探してちょっと遠征。出先の方では晴れてはいたものの、風が強す
ぎて車の影に入らないとまともに撮影できないようなすごい状態でした。一
通りまわって様子を確認したあと、帰りがけに寄った場所で、コガタスズメ
バチの巣を見つけました。ちょっと撮影して帰ろうとしたら、車を停めたわ
きにあった水たまりに水を吸いに来ていました。水のほか巣材として泥も持
っていっているでしょうか。面白いシーンを見せてもらえました。    


9月4日(金)

天気がすっきりとせず、わりと近くの雨が降っていないところを見つけて
撮影していました。こういうときは人の姿も少ないので、いきものも近く
で見られる可能性も高くなりますね。このハシブトガラはアザミの実を食
べに来ていたようで、かなり近くで姿を見せてくれました。気温が高く蒸
し暑かったせいもあり、ずいぶん蚊に刺されました(笑)。景色は秋っぽ
くなっていますが、気温はまだ夏ですね・・・            


9月5日(土)

今年は思ったイメージでキリギリスを撮影することができませんでした。や
っとあちこちで鳴き声が聞こえるようになってきましたが、花などはほとん
ど終わってしまった感じです。まだ気温は高くて夏みたいなものの、景色は
秋に向かって大きく変化しています。ヒマワリは種ができているかなと思い
ましたが、種になっていないものも多くて、同じように紅葉も期待できない
感じがしています。                         


9月6日(日)

この夏は雲海のチャンスが多いですね。今朝も雲海が出ていました。このよう
なときは下界は雨が降っていることもあって、そこだけで考えていると天気が
悪いとしか思えないんですよね。この時期は昔なら地を這うような低い霧が出
るのですが、最近はぜんぜんなくなってしまったように思います。これだけ天
候が変わってしまったのだから、仕方ないのかもしれませんが残念です。  


9月7日(月)

ずっと気になっていたキアゲハの幼虫を確認できました。春からチョウの姿
が少なく、よく見られたこの場所でも昨年は未確認。今年もダメかなぁとち
ょっとあきらめていたのですが、3匹ほど姿を見ることができました。まだ
成虫になるまでは長い期間残っていますので、無事に羽化できるか心配では
ありますが、この場所に親がやってきていたことが分かっただけでもひと安
心です。元気に育ってほしいですね。                 


9月8日(火)

真夏に戻ったような気温で30℃まであがりました。いきものたちは冬支度を
始めたようですが、まわりがついていけない感じもあって、なんか変な雰囲
気ですね。このエゾリスはカエデの実を一生懸命に食べていました。クルミ
があまりよくないので、ほかのものを食べているのかもしれません。景色は
秋になりつつあるのに気温は夏。これも明日までのようなので、早く落ち着
いて欲しいものです。                        


9月9日(水)

朝飯前の絶景を撮影したあと、ちょっと遠征をしてきました。遠軽のコス
モス畑はちょうど見頃になっていて、なかなか見ごたえがありました。ほ
かにもキバナコスモスやヒマワリもあっていろいろ撮影できました。ただ
すごく広いのでひととおり見て回ろうとすると、けっこう大変。途中で雲
が出てきてしまったので移動しましたが、まだ全部は見ていません。  


9月10日(木)

今朝はゆっくりのつもりでいたのですが、目が覚めてしまい摩周湖にでかけ
ました。日の出には間に合わなかったものの、湖面が面白い表情を見せてく
れてかなり楽しめました。カメラマンも誰もいなかったので、ゆっくり撮れ
たのもよかったです。このところ行っていない釧路湿原の方でも朝のいい景
色が撮れればいいのですが、条件が揃わないですね。湿原を覆う低い霧、撮
影したいなぁ。                           


9月11日(金)

道路わきでのんびりしていたキタキツネ。車を停めても逃げなかったので
撮らせてくれるかと思ったら、やっと気づいたのかあわてて森の中に走っ
ていきました。でも、森の中からこちらの様子をじっと見ていたのですよ
ね。別に食べたりしないから、こっちに来て遊んでくれればよかったので
すが。何を考えていたのかなぁ。                  


9月12日(土)

最近よく姿を見せてくれるカワセミなのですが、これ以上は近づかせても
らえません。でも、一時期姿が見られなくなっていて、移動してしまった
のかと思ったので、また会えてよかったです。もう少しマメに通えば少し
は近づくことを許してくれるのかもしれませんが、そうもいかないですし
難しいところです。ブラインドとかも使いたくないしなぁ。      


9月13日(日)

夏がやたらと暑かったせいなのか、まだ小鳥たちの中には子育てをしている
ものがいるようです。このベニマシコも子供たちを連れてあちこち飛び回っ
ていました。子供を連れちていることもあって普段よりも警戒心が高く、す
ぐそばにいてもなかなか姿を見せてくれません。でも子供のかわいい声を聞
いているのもいいものですよ。                    


9月14日(月)

今朝はきれいに焼けていました。早く起きる気はなかったのですが、ちょっと
目が覚めたら赤くなってきていて、あわてて庭で撮影しました。あと一時間は
やく目が覚めていたらいい場所で撮影できたと思いますが、やっと涼しくなっ
て気持ちよく寝られるようになったので、ちょっと体を休めています(笑)。
そのおかげか、午後からの撮影も予想よりよかったです。         


9月15日(火)

晴れ間を求めてちょっと遠出してきました。片道100q程の移動だと2時間
ですから、けっこう簡単に動けてしまいます。ちょっと様子を見てくるだけ
のつもりだったのですが、意外と被写体に恵まれて同じ場所で5時間くらい
撮影していましたね。最後の夕陽は期待していたほど赤くならなかったのが
残念でしたが、それなりに楽しむことができました。          


9月16日(水)

しばらく姿を見せなかったカワアイサが戻ってきました。こちらでは夏に
なるとどこかへ行って、また秋に戻ってくる鳥です。夏の間は人目のない
ところで子育てをしているのでしょうか。長く自然を見ているつもりでも
ちょっとしたことがわからなかったりして、また次の目標になるので面白
いです。一緒に飛んでいくわけにもいかないですが、今回の疑問を意識し
て探してみようと思います。                    


9月17日(木)

だいぶマユミが赤くなってきました。実の方はちょっと前から色づいてき
ていましたが、葉も赤くなってきましたね。いつもなら大雪山の方で日本
一早い紅葉を楽しんでいる時期なのですが、気温が高くあまり紅葉が進ん
でいないようなのと、シャトルバスに乗れるのかわからないので、今シー
ズンは、ほかのところを見て歩こうかと考えています。といってもめぼし
いところも思いつかず、困っています。               


9月18日(金)

一日雨の予報だったのであきらめていましたが、夕方前にあがったのでちょ
っと近所を散策。すこしずつ赤い色が増えてきていて、ヤマブドウが実って
いるところがありました。日当たりの悪いところなので、ほかよりも早いの
かもしれませんが、きちんと実がついていました。クルミの実りもあまりよ
くないようで、森のいきものにとっては貴重な食べ物になるでしょうね。 


9月19日(土)

雨の後はすっきりと晴れますね。日が昇ってくるちょっと前までは摩周岳の
上にいい雲があったのですが、色づきそうな頃には流れて行ってしまいまし
た。それでも気持ちのいい朝を迎えることができました。連休ということも
あって、意外と人が多かったのにはびっくり。この連休はあまり人が集まり
そうなところは避けるようにしようかな。               


9月20日(日)

久しぶりにヤマセミの姿を見ましたね。声は聴いているのですが、撮影させて
もらえるのはなかなかないです。釧路川の河畔に生えていた木がだいぶ切られ
てしまっているので、生息エリアが変わってきているのも姿をみにくくなった
原因だと思います。しかしまだ暖かいのは変な感じですね。日中は庭でBBQ
できるくらいでしたから。                       


9月21日(月)

気温はまだ夏のようですが、渡り鳥は確実にやってきています。ヒシクイの群
れも見られるようになっていますが、思ったよりも暑くてびっくりしているの
ではないでしょうか。それと、このところダイサギの姿もよく見るようになり
ました。やはり気候が変わってきてダイサギにとっては住みやすくなったとい
うことなのかもしれません。ということは、このあたりで見られるいきものの
様子も変わっていくということなのでしょうね。             


9月22日(火)

今朝の摩周湖は霧でした。日の出のあたりは完全に雲の中という感じであ
きらめて霧の中の景色を撮影していました。意外と人工物もあるところな
ので、霧で隠してくれると撮れる場所というのもあるんですよね。でも、
この後は雲の切れ間から光が射し込んだりして、きれいな景色も楽しむこ
とができました。だいぶ秋らしくなってきましたね。         


9月23日(水)

アカゲラが森の中で心地よい声で鳴いていました。その姿を探してみたら
ちょっと離れた木の上を起用に動き回っていました。撮影した写真をよく
見てみたら、ザトウムシを捕まえていました。木の中にいる虫だけではな
くいろいろなものを食べているのですね。ほかにも面白いシーンを見るこ
とができて、なかなかいい撮影ができました。            


9月24日(木)

行かないつもりでいた銀泉台でしたが、今日一日天気がもちそうということで
あわてて様子を見てきました。肝心な紅葉の方は、あまりコンディションがよ
くない感じでした。色づいて見えるところは枯れかかっているものが多くて、
この後は傷んで落葉してしまいそうな感じ。ほかの場所も今色づいている葉は
傷んでいて、アップで撮れるものは少なかったです。ひととおり自分の目で様
子を確認したので、このあとはじっくり動きます。            


9月25日(金)

急に冷え込んで朝は零度近くになりました。例年ならこれが普通の気温な
のですが、いままで暖かかったせいでとても寒く感じました。しかも風が
強かったので、かなり体が冷えました。久しぶりに指先がビリビリとしび
れた感じになり、そろそろ冬の装備も準備しておかないといけないです。
でも、このくらいの気温で落ち着いてほしいものですね。       


9月26日(土)

一日しっかりと雨が降っていました。大雨注意報などが出ているのですが、そ
んなにひどい雨でもなく放牧されている牛たちものんびりとしたものでした。
でも大雪山の方では初冠雪が確認されたということで、この後は一気に季節が
進んでくるのではないでしょうか。また暖かさがぶり返すようなことがなけれ
ば、まだ色づいていないあたりではほどほどの紅葉が見られるのではと期待し
ています。                              


9月27日(日)

今日も天気がすっきりせず、近所をちょっと見に行っただけとなりました。
釧路川の堤防はここ数年大雨で氾濫の危険があるからなのか、河畔の木を切
ったり堤防の上を舗装したり、いろいろな工事を続けています。そのせいか
植生が変わったり、せっかくヤナギを切ったところが以前よりも密度が高く
なっていたりして、すっかり様子が変わってしまいました。タンチョウの姿
も減ってしまっいますし、さみしくなってしまった感じがします。    


9月28日(月)

湿原の中もだいぶ秋らしくなってきています。まだ緑の方が多いところもあ
りますが、木道の上は落ち葉がいっぱいありました。あまりいきものの気配
がなかったものの、帰りがけにモデルになってくれたエゾシカがいました。
もうちょっと色のある所に立ってくれたらより秋らしい写真になったですけ
れど、しばらくポーズをとっていてくれました。            


9月29日(火)

ナキウサギに会いに行ってきました。今年はどこもあまり出てこないという話
を聞いていましたが、ここもなんか変な感じ。あきらめて帰ろうとしたら、ち
ょっとだけ姿を見せてくれました。眠たかったようで、スフィンクスのような
ポーズをしてくれました。いつもある溜め糞もあまりなくて、個体数が減って
いるようにも感じたので、ちょっと心配です。              


9月30日(水)

近所で出会った小鳥。いつもなら紅葉を探してあちこちへ出かけている時期
ですが、今年は状況もよくなくて近所をフラフラしていることが多いおかげ
で見逃していたものを見られました。この小鳥、冬毛のノビタキ。ふつうに
見られる種類ですが、今日見つけたときは何だろうって思いました。季節に
よって体の模様が変わるってすごいですよね。