2020年3月分


3月1日(日)

珍しくいい雪が降ってきたので、給餌場へ。思っていたよりもたくさんの人が
見に来ていましたね。春が近くなり、だいぶ動きもよくなっていたのでいくら
か撮影することができました。そのなかで気になったのがこの子。そろそろ幼
鳥から亜成長へと羽根の色が変わるところで、タンチョウというよりもサギな
どのように見えました。いままでこういう色の幼鳥を見た覚えがないので、ち
ょっとした発見があって面白かったです。                


3月2日(月)

今日はいい写真をたくさん撮らせてもらいました。朝の摩周湖も今シーズン
一番でしたし、ちょっと午後から出かけた公園でも思わなかった拾いものが
ありました。小鳥たちもも春の種類が増えてきていて、キレンジャクもかわ
いい姿を見せてくれました。今週は雪の日も多い予報となっているので、さ
らに予想外の景色が待っていてくれると期待しています。        


3月3日(火)

水鳥が集まる水辺に現れたオジロワシ。カモなどはパニックになって飛び回
っていましたが、そこのボスなのかカラスが仲間と連携してオジロワシを追
い回して撃退していました。カラスは自分の縄張りに入ってくる敵を追い払
っただけかもしれませんが、ちょっとヒーローのように見えましたね。それ
にしてもワシってカラスに追われているのをよく見ますね。本気出せばいい
のにって思ってしまいます。                     


3月4日(水)

珍しく午後まで霧氷がびっしり残っていたので、昼過ぎからお散歩しにで
かけました。陽ざしが出なかったおかげで、15時あたりでもまだ霧氷が残
っていて、ゆっくり楽しむことができました。摩周岳までのアプローチは
意外と変化がなくて退屈で、途中で飽きて引き返してきました(笑)。も
う少し変化があれば撮影しながら楽しめるのに残念です。       


3月5日(木)

春の嵐、やってきましたね。思ったほどの風雪ではなくふつうに動ける程度
でした。このような天候になると、タンチョウもあまり動きたくないようで
給餌場には集まってきたものの、その後はめぼしい動きは少なかったです。
明日は曇天のようなので、せっかくの雪を活かした風景撮影もいまいちにな
ってしまいそう。流氷は押し寄せてきているようなので、そっちに向かって
みるのもいいかもしれないですね。                  


3月6日(金)

春のドカ雪がやってきました。今日の午前中くらいで雪があがるつもりでい
たのですが、夕方になっても降り続いています。除雪が全然追いついていな
くて、大きな道路で手いっぱいのようで街中はざっと行われたきり。屈斜路
湖へ行っても砂湯は駐車場の除雪がされていなくて、ゆっくり見てくること
ができませんでした。こういうときは、ハクチョウのようにおとなしくして
いるのが正解なのでしょうね(笑)                  


3月7日(土)

娘の運動不足解消もかねて摩周湖の外輪山をお散歩してきました。ここな
ら人もほとんどいないですし、空気もいいので安心です。昨日の大雪のお
かげで新雪の上を楽しめましたが、雪が締まっていないので私はズブズブ
と踏み抜いて大変でした。今シーズンは摩周湖の霧氷がよくついて楽しむ
ことができてうれしいです。                    


3月8日(日)

夕方、まだ陽ざしが残っていたので、久しぶりに湿原方面へ。湖にはたくさ
んのオオヒシクイが集まっていました。さすがに春らしくなってきていて、
もう北帰行が始まっているのですね。夕日が水面に反射するところはうまい
具合に群れがいるところと重ねられなかったですが、春らしい雰囲気を感じ
ることができました。先日の大雪がうそのようです。          


3月9日(月)

春らしくなってきて、朝から濃い霧に覆われました。伊藤サンクチュアリでも
きれいな霧となっていて、タンチョウの姿がいっそう美しく見えていました。
雪もいいですが、あたり一面真っ白ななかにたたずむ姿はいいですね。タンチ
ョウが集まり始めてから1時間ほどで霧が晴れてしまいましたが、いいシーン
に出会うことができました。                      


3月10日(火)

この前は大雪でしたが、今度は大雨になるそうです。まだあまり降っていな
い午前中に近所で撮影してきました。このホオジロガモは求愛のディスプレ
イが独特で面白いですね。鳴き声もかわいいですが、動きも楽しいので大好
きな鳥です。もっと大きな群れになると人がいても気にしなくなりますが、
このくらいだと結構敏感。もっと近くでじっくりと見てみたいです。   


3月11日(水)

今朝もいい景色でしたね。大雨のあとで霧が立ち上っていい雰囲気になって
いました。だいぶ雪も融けてしまっていて、このあとは春の景色になってい
くのでしょう。地元では川の水位が上がっていて避難勧告が出ていましたが
大事には至らずによかったです。道路が落ち着いたらもう春を探しに動かな
いといけないですね。                        


3月12日(木)

流氷が残っていないかと根室方面に出かけてみたのですが、昨日のうちに
ほとんど出て行ってしまったようで、ほぼ何もなかったです。一部ワシな
どが集まっていて、釧路とは違う景色が見られましたが、不完全燃焼で終
わりました。東京ではもうすぐ桜が開花するようで、そっちも気になりま
すし、落ち着きませんね。                     


3月13日(金)

近所の牧草地に出てきていた牡鹿の群れです。この前の大雨で地面が出始
めているので、牧草を食べに出てきたようです。ほかの牧草地でもエゾシ
カの姿を見かけたので、大雨の影響で森の中や湿原には居づらい状態にな
っているのではないでしょうか。人里近くに出てくると、撃たれてしまう
ので、安全なところにいて欲しいですが、いられないのだろうなぁ。  


3月14日(土)

先日向かったところは一日遅れで流氷がいなくなってしまっていたので再
チャレンジ。オホーツク海側の方はまだけっこうたくさんの流氷が残って
いますね。午前中はけっこうびっしりだったのですが、午後には風が強く
吹いてきて、沖合の方が動き出しました。思ったような動き方にはならな
かったものの、積み重なった流氷も見られました。もう少しは楽しむこと
ができるでしょうか。                       


3月15日(日)

暖かくなってきたとはいえ、まだ雪の残る道東。屈斜路湖のハクチョウの
様子を見てみると、だいぶ動きは春らしくなってきたように思います。給
餌場へまっすぐ飛んで来るのではなく、畑のあたりの様子を見に行ったり
していて、北帰行も始まっているのではないでしょうか。本州では例年よ
りもかなり早く旅立ったグループもあるようなので、こちらの動向も気に
なるところですね。                        


3月16日(月)

暖かくなってきたとはいえ、まだまだ朝は氷点下になりますね。家を出て
も寒いという感じではないですが、いきものの方は敏感で、ちょっとした
気温の変化で行動が変わってくるように思います。森を歩いてみたものの
あまりいきものには出会うことはできず、痕跡しか見つけられませんでし
た。午後には雪も降ってきて、まだ冬の勢力の方が強いようです。   


3月17日(火)

今日も屈斜路湖の様子を見てからオホーツク海側の流氷を見に行きました。
だいぶ風で流されていて、知床半島のあたりには集まっているようでしたが
網走ではほとんど見えず。移動しながらやっと流氷の動きがあるところをみ
つけることができました。ハクチョウの方は北帰行も始まっているようで、
青空の中を飛ぶ姿がきれいでした。                  


3月18日(水)

暖かくなり日中は陽ざしが気持ちのいい一日でした。森の中をフラフラと
歩いていましたが、目的の出会いはなかったものの小鳥たちに遊んでもら
っていました。イスでも持って行って、のんびり眺めているのでもよかっ
たかもしれないです。帰りがけには雄阿寒岳に夕日が沈んでいきました。
手前に湖でもあればきれいなダイヤモンドになったと思うのですが、そう
いう場所ではなかったのが残念でした。               


3月19日(木)

このところ北の方へばかり行っていたせいで、すっかりフクジュソウのこと
を忘れていました。久しぶりに湿原方面へ行ってみると、雪がほとんどなく
なっていて、日当たりのいい斜面には黄色いフクジュソウが咲き始めていま
した。もう傷み始めている花もあったので、気温が高くなった時に一気に咲
いていたのかもしれません。フクジュソウを見ると春だなって感じですね。


3月20日(金)

大雨のあと、しばらく通行止めだったようで避けていたのですが、もう通れ
るというので行ってきました。もう水位は下がっていて普通の湿原の景色に
なっていましたね。今シーズンは積雪が少なったので、これ以上水位があげ
ることはないでしょうね。4月にはまたドカ雪が来るのでしょうか。いまの
暖かさではもう雪も降らないような気がしますが・・・         


3月21日(土)

森で出会ったエゾリスは、ドングリを一生懸命食べていました。昨シーズン
クルミはあまり実がつかなかったこともありますが、雪融けして地面が見え
てきたところにはたくさんのドングリが落ちているのです。まだ緑は芽吹い
てきているとはいえない時期なので、貴重な食べ物でもあるでしょう。ドン
グリひとつから大きな木が育つのですから、たくさんのエネルギーをもらえ
るのかな。                             


3月22日(日)

昨日に続いて風が強く、木の上で営巣の準備を始めているアオサギは風に
あおられて枝にとまっているのも大変なようでした。おまけにカラスがち
ょっかいをかけていて、けっこう忙しそう。まだ卵は抱いていないように
見えましたが、どうなのでしょう。いままで知らなかった場所で営巣を始
めていたので、また見に行ってみたいと思います。          


3月23日(月)

もうタンチョウも春になったようで、抱卵を始めているところもありますね。
今年はまだ春の嵐が来そうなのでちょっと心配もありますが、全国的には暖か
い傾向なので、元気な雛が孵ってくることを期待したいです。関東ではどんど
んサクラが満開になっているようで、そちらも気になりますが今のご時世を考
えるとどう動くのがいいのか悩みますね。                


3月24日(火)

自宅のあたりは晴れていましたが、ちょっと南の方へ向かったらびっくり。
予想外にしっかりと雪が積もっていて、10p程ありました。先日フクジュソ
ウが顔を出したところはいかにも雪融けの季節を迎えたかのような景色にな
っていて、なかなか良かったです。花が開かないかと午後まで待ってみまし
たが、思いのほか気温が低くこのような感じでした。明日には融けてしまっ
ているだろうなぁ。                         


3月25日(水)

快晴で陽ざしがポカポカ。それでも気温があまり上がらなかったので、ちょ
っと肌寒い感じでした。でも、いきものたちにとっては春になっているのが
感じられるようで、このエゾリスも眠たそうにしていました。しばらく見て
いると、瞼が落ちてきてだんだん頭も低くなってきて、春眠暁を覚えずとい
ったところでしょうか。まだ雪は残っていますが、日々春がやってきている
のを感じますね。                          


3月26日(木)

春の声が聞こえてきました。エゾアカガエルの産卵が始まって、にぎやか
な鳴き声がしていました。近くでカエル合戦の撮影をしたかったのですが
なかなか敏感で近づくと落ち葉の中に隠れてしまいます。近くでじっと待
っていましたが、カエル合戦は見ることができませんでした。誰も来ない
ような場所じゃないと難しそうですね。               


3月27日(金)

今日も春を探して回りました。近所の池では水鳥が集まっていて、様子を
見ていたら普段はおとなしいマガモが元気にはしゃぎまわっていたので観
察すると、ペアになったマガモの雄が、ほかの雄が近づいてくるのを一生
懸命追い払っていたようです。ハクチョウだとほかの家族にちょっかいを
出しているシーンでこのようなケンカはよく見るのですが、マガモではあ
まりないので面白かったです。                   


3月28日(土)

東京では桜が散り始めたという話が伝わってきていますが、こちらではやっと
ヤナギの花が見ごろになってきているところです。日中はドヨンとした天気に
なっていましたが、夕方になって雲の切れ間ができてきたので夕陽に照らされ
るヤナギを撮影してきました。ヤナギは冬の間からみられていますが、ある程
度ボリュームがないと迫力がでないですよね。明日はどんな春が見つけられる
か楽しみです。                            


3月29日(日)

今日みつけた春は、エゾエンゴサクでした。まだ数輪しか花を開いていなく
て、まさに咲いたばかりのようでした。釧路のあたりにも群生があればいい
と思うのですが、見たことはありません。フクジュソウならけっこうたくさ
んあるのですが、何が違うのでしょうか。エンゴサクが一面に咲いている景
色はなかなか圧巻なんですけどね。きっと昔はあったのだろうなぁ。   


3月30日(月)

シラカバの花も膨らみ始めました。まだつぼみのような状態ですが、気温が
高いのですぐ花開くのではないでしょうか。それでも風があって体感的には
けっこう寒く感じました。体の方は徐々に春モードに切り替わってきている
ようです。コロナ騒ぎが収まって、本格的に春を楽しめるようになって欲し
いものですね。                           


3月31日(火)

湖面がほとんど開けてきた湖では、ワシが集まってきていてとても賑やかで
した。一羽がコイを捕まえていて、その姿をみつけた他のワシやカラスがコ
イを奪おうとしていました。ただ、氷が薄くなっているようで、ワシが氷の
上に降りるとズブズブと沈んでいってしまい苦労していました。最後にはコ
イは水に沈んでしまったように思います。春になってきたとはいえ、生きる
のは大変ですね。