2020年1月分


1月1日(水)

あけましておめでとうございます。今朝は快晴となって、朝日もギラギラで
した。このくらいまで登ってくると明るすぎて撮影にならず、すぐに切り上
げてしまいました。このあと、他の場所も回ってみましたが、あまりの雪の
ない景色に写欲もわかず・・・。前途多難な元旦でしたが、いつもと違う景
色が見られると思って楽しむようにしたいですね。           


1月2日(木)

自宅のあたりはマイナス15℃と朝の冷え込みがいい感じだったので出かけてみ
ると、フィールドではマイナス5℃ほどとすごく気温が違っていてガッカリ。
雪もなく冷え込みもイマイチとなると、かなり厳しいですね。まあ、正月はゆ
ったりと過ごすことにしましょうか。今日は氷のきらめきが面白かったのです
が、この氷もいつまであるのかな??                  


1月3日(金)

今朝は音羽橋へ行ってみました。新年なので人が多いのではと思っていま
したが、それほどでもなくゆったり見ることができました。タンチョウの
数もけっこうたくさんいて、見栄えもしましたね。気温はマイナス15℃と
霧氷がつくギリギリのところで、なんとか冬らしい景色を楽しむことがで
きました。もうすこし気嵐は出て欲しかったところです。       


1月4日(土)

朝、うっすらと雪が積もっていました。積もっているといっていいのかわから
ない程度のほんとうにサラッと。氷の上には風でできた模様があって、とても
きれいでした。気温が低いので融けないで残っていますが、暖かければすぐに
なくなってしまう雪ですね。川の近くではごく一部だけ気嵐があがっていまし
たが、どうしてそこだけだったのか、不思議でした。           


1月5日(日)

今朝はいい湿り気があったのか、川沿いはきれいに霧氷がついていていい景色
となってくれました。空気に湿度が戻ってきたおかげか、朝日も少し色が濃く
なってちょっと長い時間楽しむことができました。ただ、霜がなくなる日中は
どうしていいか分からなくなってしまうのですよね。正月休みも終わりでフィ
ールドもちょっとは静かになってくれると思うので、ちょっと足を伸ばすよう
にしてみようかな。                          


1月6日(月)

年末にはあまり姿を見なかったコガモが増えています。すでにマガモやキン
クロハジロなどのいつもやってくる水鳥は来ていたのですが、コガモだけが
遅かったように思います。一回り小さいですが、かわいい声で鳴くので好き
な鳥のひとつです。相変わらず雪は少ないままで、このままだったらどうし
ようと心配になってきます。寒いだけっていちばん嫌ですから。     


1月7日(火)

自宅のあたりは朝5cmほどの雪が積もっていたので、期待して伊藤サンクチュ
アリへ向かったのですが、到着するとまったく雪はありませんでした。阿寒
の給餌場も同様で、まったく絵にならないようです。風が良かったので昼過
ぎまで見ていましたが、なかなか難しい感じでした。その後はウロウロしな
がら氷などを撮影して帰ってきました。はやくちゃんと雪積もってくれない
ものでしょうか。最近は「雪ないね」が挨拶代わりです・・・      


1月8日(水)

うっすらと雪が積もった森で、エゾリスが一生懸命食べ物を探していました。
雪の中に鼻を突っ込んで匂いをかいでいるので、鼻の上には雪がついてかわい
い姿を見せてくれました。今シーズンは雪が少ないので、自然の中で暮らすい
きもの達にとっては過ごしやすいのだと思うのですが、ほんとうにそうなので
しょうか。それにしても曇天の森は暗いです・・・            


1月9日(木)

今日はヤマセミの姿を見ることができました。気温がそれなりに下がって水辺
は凍ってきているところが多くなっているので、まだ凍っていないところにや
って来ていたようです。魚も川にいるものもいるでしょうが、この時期は湧き
水のある沼などに集まっているものもいますから。湿原などの湧き水はいきも
のにとっては大切な生活の場なのですよね。無駄な開発などで失ってしまわな
いようにしたいものです。                       


1月10日(金)

久しぶりにいい霧氷の景色を見られました。川沿いでは冷え込めば霧氷は
ついてくれますが、山の方はいくつかの条件が揃わないとこう見事にはつ
いてくれません。ただ、雪がなくてササが起きているので、山を歩くこと
はできませんでした。この景色を見ながらスノーシューハイクなんてでき
たら楽しいのに・・・。                      


1月11日(土)

念願の雪が降ってくれました。午後から降りだして、日没後まではしっかり
降っていたので、それなりに積もってくれるものと期待しています。伊藤サ
ンクチュアリではまだ牧草の頭が出ていたので、陽射しがあればすぐ融けて
しまう可能性も高いですが、まったく雪がないよりはいい雰囲気になってく
れると思います。明日の朝も楽しみですね。              


1月12日(日)

今朝は雪化粧した森が月明かりに照らされてきれいでした。月は太陽と違っ
て月に一度しか同じ位置にないですし、満ちたり欠けたりして形も変わるの
でイメージどおりに撮影するのは難しい被写体ですよね。もっと明るくなっ
てから撮影できれば月の模様も写るのですが、その頃には薄い雲がかかって
月の姿は隠されてしまいました。                   


1月13日(月)

やっと屈斜路湖が少しだけ凍ってきました。部分的には波で砕けて打ち寄
せられているところもあるので、この先の冷え込みに期待をしたいです。
全体に冷え込みはいまいちなので、今シーズンは全面凍結しない可能性も
ありますね。それでも湖面が凍ったことでハクチョウが飛んでくるように
なるので、撮影のバリエーションも増やせそうです。         


1月14日(火)

先日降った雪もどんどん融けていて、ちょっとあせりを感じています。風景
的にはかなり厳しくなっていて、途方にくれながらウロウロしています。凍
りついた池では、木立の影がきれいに落ちていました。森の中は雪もだいぶ
汚れてきたので、きれいな面があるところって限られますね。流氷の到着も
遅れ気味のようですし、北海道の冬はどうなってしまうのだろう??   


1月15日(水)

やっと凍ってきて氷の模様を楽しめそうです。まだ氷は薄くて上に乗るの
は難しそう。でも、ちょっとだけ撮影できました。ただ、夕方には小雪が
舞っていたので、もう隠れてしまったかも・・・。今日は風景からいきも
のまで、いろいろ撮影してまわりましたが、収穫があったようなないよう
な微妙な気分です。これだ!っていうシーンがないんですよね。    


1月16日(木)

森ではエゾリスが巣材を集めていました。木の皮を剥いで、巣のなかで布団
がわりに使っているのだと思います。この時期は特に寒いので、こういった
巣のメンテナンスは重要ですよね。どのくらいの頻度で交換しているかなど
興味はありますが、なかなかそこまでずっと見ていることもできず。いきも
のの自然な姿を見ていると、おもしろいですね。            


1月17日(金)

青空の中を舞うタンチョウの姿、美しいですね。今シーズン初の阿寒国際
ツルセンターへ行ってきました。かろうじて地面が隠れて白くなっていま
すが、タンチョウはあまりやる気がなくて、カメラマンも退屈気味。それ
でもなんとかこんなシーンを見せてもらえました。給餌の時間も朝と12時
半となっていて、午後にはほとんどタンチョウがいなくなってしまうのは
残念でしたね。                          


1月18日(土)

タンチョウ撮影の勉強会で朝から夕方までタンチョウ三昧。朝の音羽橋も
霧氷がきれいについてくれて良かったです。日中は伊藤サンクチュアリで
じっくりタンチョウの動きを見ながらの撮影。たいして暖かいわけでもな
いのに、交尾の姿勢をとっているものがいました。このところ雪が少ない
ので、春と勘違いしていたのでしょうか。              


1月19日(日)

天気予報は曇天だったので微妙だったのですが、一か八かで美幌峠にあがっ
てみました。すると、予想を大きく裏切ってくれて、雲海の景色が待ってい
ました。低いところに雲があったので、朝日が出てくるのはちょっと遅れま
したが、すばらしい景色を楽しむことができました。今日はその後もいろい
ろいいシーンに出会えて、本当にラッキーが続いてくれました。いつもこう
なら、すごいのですけれどね。                    


1月20日(月)

やっと念願の雪が降ってくれました。地面が見えかけていた給餌場もすっか
り白くなって冬らしい景色になりました。釧路エリアは雪が降ることが少な
いので、このようなシーンに出会えることはとてもラッキーです。この降雪
でタンチョウの動きも以前のようなパターンに戻ってくれるとうれしいので
すが、どうなることでしょう。                    


1月21日(火)

タンチョウ撮影の勉強会を開催したからなのでしょうか、すっかりタンチョウ
づいてしまった感じがあります。今日はタンチョウを狙いに行ったわけではな
いのですが、いいタンチョウのシーンにも出会えました。こういうときって、
タンチョウを撮っているベテランはなぜか同じ場所にやってきたりしていて、
やっぱり自然に呼ばれることってあるんだなぁって思いました。      


1月22日(水)

昨夜の予報ではマイナス22℃まで冷えるということで期待していましたが、
朝になってみればマイナス18℃とこれまでと同じ程度の冷え込みでした。や
っと屈斜路湖も凍ったので、ハクチョウの飛来を撮ろうと出かけてみると、
夜は移動せずに過ごしていたようで、たくさんのハクチョウがいました。こ
のあと少しだけ飛んできてくれましたが、これも期待はずれになってしまい
ました。雪が降っていきものの動きも例年通りとなるのを期待していますが
どうなることでしょうか。                      


1月23日(木)

一部の川沿いにだけ、きれいな気嵐が上がっていました。家の近くだった
ので、湿原のほうまで行けば他にもきれいな景色があるのではと期待して
移動していったのですが、ぜんぜん期待はずれで、湿原に近づくにつれて
なにも特徴のない景色になってしまいました。ここに載せている写真は冬
らしい感じのものが多いですが、実際はそうではないシーンのほうが多く
なっていて、難しいシーズンとなっています。            


1月24日(金)

都内ではボケが咲いていました。まだつぼみが多いものの株全体につぼみ
がついていて、このあとすぐに満開になって冬の景色に彩りを加えてくれ
るのでしょうね。ただ、ほかのところではまだ赤いモミジが残っていると
ころもあって、季節感がなくなっていますね。これで雪なんか降ったら本
当に3つの季節が一緒になってしまいますね。            


1月25日(土)

教室の前にちょっと近くの公園で撮影。ここではウメとスイセン、オオマル
バブキなどの花が咲いていました。ウメはこれから、スイセンとオオマルバ
ブキはピーク過ぎという感じでしょうか。東京は大きな自然風景は撮れない
ですが、ちいさな自然らしいものはたくさんありますね。以前のように虫た
ちの姿ももっと見られるとうれしいのですが・・・           


1月26日(日)

勉強会で多摩動物園の昆虫館で撮影しました。今年は花が少ない感じがし
ましたが、たくさんのチョウがモデルになってくれて、みなさんずっと撮
影しっぱなし。終了時刻にはみんな疲れた顔をしていました(笑)。花の
撮影とは違って、じっくり撮ることもできず瞬時にいろいろな判断をしな
いといけないので、いい勉強になったと思います。          


1月27日(月)

数日留守にしていた北海道、かなり雪が少なくなっている感じがします。た
だ伊藤サンクチュアリはタンチョウが雪を踏み固めてくれているようで、ま
だ全面白くなっていてホッとしました。肝心なタンチョウの動きの方はあい
かわらずのようで、日没前に到着したときは少し撮影できたくらいでした。
雪が積もればいつもどおりの動きに戻るかと期待していますが、うまくいか
ないようです・・・                         


1月28日(火)

屈斜路湖の凍結も広がっていますが、砂湯のあたりはまだ凍っていなくてハ
クチョウはのんびりと泳いで集まってきていました。朝ごはんのあとものん
びりと過ごしていて、羽づくろいしている姿がなんとも気持ちよさそうでし
た。屈斜路湖というと風が強いイメージがあるのですが、今日はほとんど風
もなく春のような感じだったせいもあるのでしょうか。         


1月29日(水)

曇天でパッとしない天気なので、思い切ってほぼ一日原稿関係の仕事をして
いました。夜には目が疲れてしょぼしょぼしていました。現代はパソコンな
どモニターを見ないで過ごすということがなくなってしまって、かなり目に
は負担がかかっているのでしょうね。そういえば、毎日締め切りみたいな生
活をしていたときは、目が痛くて仕方なかったですから・・・      


1月30日(木)

大雪警報などが出ていたわりには、思ったほどの積雪もなく雪かきをして
出かけたら、ほとんど雨になってしまった感じでした。タンチョウの動き
もやる気がなく、一時間ほど見て帰ってきました。そういえば、だいぶ近
づいているという流氷はどうなっているのでしょうか。他にも気になるも
のがあり、しばらくタンチョウはいいかなという感じです。      


1月31日(金)

本日も雪の予報でしたが、ほとんど降らず、降ってきたと思えば雨。おかげで
せっかくの雪もだいぶ融けてしまって、本当に春のような感じになってしまい
ました。ヤナギも芽がほころび始めて、このままだと一ヶ月くらい前倒しで季
節がすすむのではないでしょうか。このままだったら、本当に本州へでも遠征
しないといけなくなるかも・・・