2016年9月分


9月1日(木)

しばらく見に行っていなかったリスのいる森に出かけてみました。台風の
影響が心配でしたが、大きなダメージはなく過ごすことができているよう
です。今年生まれた子リスの姿もあり、ほっとしました。今回の台風は異
例の動きをしていましたが、自然のほうでも予測できないような風雨で大
変だったことと思います。生身でこの台風の中を過ごす自然のいきものた
ちはすごいと思います。                      


9月2日(金)

天候も少し安定して、エゾノキツネアザミの花が見られるようになってきました。
株によって成長のタイミングが違うようで、花が終わって枯れかけているものやま
だつぼみでこれから咲くものなどいろいろでした。雨や台風などを避けてタイミン
グよく成長しているのかもしれませんね。しかし、ほかの被写体も探さなくては。
今年の秋は苦労しそうです。                        


9月3日(土)

今日もパッとせず、近所で被写体探し。トリカブトにハナバチがじっとつかま
っているのを見つけました。車で走っていながらこういう小さな被写体が見え
るのですから、呼ばれたのかもしれません。撮影中もじっとしていてくれて、
撮りやすかったです。気温も下がってきたので、動けなくなってしまったとい
うところでしょうか。明日はどうしようかなぁ〜             


9月4日(日)

今日はカワセミに出会うことができました。けっこう近くでも姿を見せてく
れたのがうれしいですね。この時期でも子育てしているのか、親子のように
見えました。もう立派に大人と変わらない姿になっているので、自分で魚を
とることができると思うのですが、親がそばにいてくれるうちはあまえるの
ですよね。でも、そのうちこの縄張りからは追い出されてしまうのかな。 




9月5日(月)

エゾリンドウはこの時期の貴重な花ですね。ただ、あまり蜜は出さないのか
それとも蜜を吸いにくいのか、あまり蝶やハチなどの虫が集まってきている
感じではなかったです。ハナバチがもぐりこんでいるのは見たことがありま
すが、今日はまったくいません。花の形もしべが見えるようなものではない
ので、限られた昆虫しかこなように進化しているのかもしれませんね。  


9月6日(火)

北海道って屋久島だったっけといいたくなるほど雨の日が続きます。降り出すと
かなり強くなったりして、ちょっと外に出てもびしょ濡れになります。そういえ
ば家の近所で親子熊が目撃されたとかで、娘の小学校は親が迎えに行ったり集団
下校になったみたいでした。もう近くにはいないと思いますが、機会があれば会
えたらいいですね。                           


9月7日(水)

久しぶりに晴れ間がありました。生きものたちも晴れるのを待っていたようで
小鳥の姿も多く見られましたね。このゴジュウカラはなにか赤い実を見つけて
食べていたようです。でも、赤い果肉の部分は食べずに種を出してから食べて
いました。果肉のほうがおいしいように思うのですが、これは食べられないも
のなのでしょうか。                          


9月8日(木)

ときおり雨が降ってくるような安定しない天気で、肌寒い一日でした。こんな
天気になってしまうといきものの動きも悪いですね。花のほうもあまり見られ
なくなっていて、被写体探しもそろそろギブアップ。この時期に急ぎの仕事が
なくて助かりました。雑誌仕事をしていたら、ほんとうに締め切りに間に合わ
なかったことと思います。                       


9月9日(金)

またもや一日雨。もうどうにもなりませんね。風もあってあまり撮影する気
分にもなれず、庭で何かないかと探してみると、雨に打たれながらじっとし
ているちいさなハチの姿がありました。こんなに小さくても生身で耐えてい
るのはすごいです。人間だったら、一日雨に打たれていたらそれだけで倒れ
てしまうのではないでしょうか。自然は偉大ですね。          


9月10日(土)

あいかわらず湿原は水浸し。これだけ長い間増水しているのはいままでない
ことですね。景色としては美しいですが、ここに住んでいる生き物たちはか
なりくろうしていることでしょう。ふだんは聞こえないところからタンチョ
ウの声が聞こえてきたのは、増水のためにいつも生活しているところから避
難しているからでしょうか。                     


9月11日(日)

大雪山の紅葉もそろそろ始まっているようですが、平地でもこの天候のためか
紅葉している樹があります。湖や川の増水で水没しているところなので、この
まま枯れてしまわないか心配ですが、彩りがなくなってしまったこの時期に貴
重な色となりました。近づいてみると葉は傷んでしまっているので、アップで
は見せられない感じです。大雪山の方はどんな感じなのかな。       


9月12日(月)

久しぶりに見たキタキツネ。夏らしくスリムな姿になっていました。これでも
毛並みがよく立派な感じです。もっと毛並みが悪い固体は、知らない人が見る
と餓死しそうなイヌに見えますから。しかし、今年の台風で北海道の作物被害
はかなり深刻なようです。お金を出せば食べられるという戦後の常識も変わろ
うとしているのかもしれません。                     




9月13日(火)

湖畔にやってきたアオサギの姿、ではなく牧草地の水溜りにやってきたアオサ
ギなんです。ここにいても魚がいるとは思えませんが・・・。そうはいっても
まだ釧路川は水が泥水のような色をしていて、川では魚とれないでしょうし、
湿原も増水していて足がつかないような状態になっていることでしょう。釧路
周辺は普通に生活しているには目立ったダメージはないものの、農家や野生動
物には影響が大きいようです。                     


9月14日(水)

台風や大雨による増水で、今シーズンはサケやマスの遡上が活発になっている
ようです。いつもなら川の途中にある網で全部つかまってしまうのですが、水
位が高いので網を越えて遡上しているものがいるようです。釧路川の方はまだ
茶色く濁っているので確認できていませんが、遡上しているものもいることで
しょう。そうなれば今度の冬はワシの姿も多く見られることが期待できます。


9月15日(木)

鳥の渡りが始まっていますね。湿原の湖にはオオヒシクイがたくさん集まって
いました。今年は台風などが多いので、渡るタイミングも難しいのではないで
しょうか。このところ湖面を覆っていたヒシの姿が見えないので、オオヒシク
イもちょっと予定が狂っているのではないでしょうか。水が高くなっているの
で水没しているのか日照不足で成長できなかったのかはわかりません。   


9月16日(金)

台風のせいで葉がそうそうに散ってしまって気温が高いせいか、サクラが
狂い咲きしています。すでに雨に当たってしまっているためにコンディシ
ョンはよくないようですが、変な感じですね。日本が熱帯化しているとい
う話もまんざら嘘ではないように思います。こんな天気、いつまで続くの
でしょうか。                           


9月17日(土)

東京都内の公園で、久しぶりに昆虫の姿を見たように思います。ちょっとした
時間ですが以前は普通にいた昆虫をずっと見られないように感じていました。
東京も曇天が続いていたということで、雑草の伸びるのが遅くなって、草刈の
ような手入れがあまり行われずにすんだのでしょうか。当たり前に見られたチ
ョウの姿が見られるだけでうれしいなんて・・・             


9月18日(日)

東京から帰ってきたら、また雨でした。台風が近づいているということで
この先どうなるのかわかりませんが、ちょっとした雨が降らない時間があ
れば植物は回復していますね。紅葉も進んでいるはずですが、見頃が近い
といわれても自分の目で見ないと信用できないので、近々出かけてみるし
かないですね。                          


9月19日(月)

近所も紅葉し始めているところがありますね。相変わらずすっきりしない天気
なので、あまり撮る気にもなれないのですが・・・(苦笑)。大雪山の紅葉は
見頃のところも出てきているようなので、そろそろ出かけないといけないです
が、連休で人出が多いと思うので、気が思いのですよね。混雑しているといき
ものも姿を見せてくれないですから。                  


9月20日(火)

旭岳ロープウェイを上がり、ちょっと散歩をしてきました。到着したのが
午後になったために曇ってしまいましたが、チングルマの紅葉がきれいで
した。快晴の元でも撮りたいですが、明日もここに来るかほかへ行くか悩
むところです。ナナカマドの方は傷んできていて、これからの色づきはあ
まり期待できそうになかったです。                 


9月21日(水)

けっきょく銀泉台へあがってきました。どうも紅葉のコンディションはよく
ないようで、バスに乗るときもまったく混雑することなくゆったり座ること
ができました。登山口の管理人さんの話では、これ以上色づくことはないだ
ろうということで、今年はこんな感じが精一杯でしょうか。ちょっと赤い面
積が少ないように思うのですよね・・・                


9月22日(木)

たくさんのサケが遡上してきています。上流に上がってくるまでに岩や川底に
体をぶつけているのか、皮が剥けて白くなっているものも多いです。いつもこ
んなにたくさん遡上しているわけではなく、今年は台風で増水したためにとく
に多いように思います。このような景色が当たり前に見られる環境であって欲
しいと願いますが、人間は欲深いので難しいのでしょうね・・・      


9月23日(金)

晴天が続かず今日も雨。ときおりかなり強く降ることもあり、また大雨とな
らないか心配になります。せっかく紅葉も始まったところなので、あまり雨
は降って欲しくないところです。雨で葉がはやく落ちてしまっているためか
マユミの実が目立つように思います。ほかのところもチェックしてみないと
いけないかもしれません。                      


9月24日(土)

大雨で冠水しているせいで、例年より一ヶ月も早く紅葉しているところが
ありました。根が水浸しになって栄養をうまく吸い上げられないので、葉
を落としてしまおうということでしょうか。サクラが狂い咲きしたり紅葉
が早くなったり、自然も今回の大雨や天候でどうしていいのかわからなく
なっているようです。                       


9月25日(日)

今日は近所の山にハイキング。あいにくの天気で青空とはいかなかったのです
が、山頂に到着したときには雲も上がってくれたので少し景色も楽しむことが
できました。ただ風が強くてゆっくりとしている感じではなかったです。お昼
を食べて、さっと下山となりました。風が当たっているところは葉も傷んでい
てもう枯れてしまいそうな状態でしたね。                


9月26日(月)

大雪山の高原温泉沼めぐりコースを歩いてきました。歩き始めは雲が多くて
失敗したかなと思いましたが、その後は天候も回復して昼頃までいい景色を
見せてくれました。台風の影響であまりいいコンディションは期待していま
せんでしたが、かなりいい景色を楽しむことができました。ただ、アップで
の撮影は難しい感じでした。あと数日楽しめるでしょうか。       


9月27日(火)

大雪山定番の紅葉ポイントを歩いたので、行っていなかったところにも足を
伸ばしてみました。今日も朝は曇天のような感じでしたが、日中は青空が広
がりいい景色を見せてもらえました。この調子で、ほかにも行っていないと
ころの紅葉を撮影できればと思っています。異常な高温も落ち着いてくるは
ずなので、この後は駆け足でまわらないといけないかな。        


9月28日(水)

今日歩いた森のなかでは、キノコがたくさん出ていました。キノコはぜんぜん
詳しくないので眺めて楽しんでいるだけですが、このキノコははじめて見たよ
うに思います。本州では触るだけで大変なことになる毒キノコにも似ていたの
でちょっと怖かったですが、面白い形をしていますね。しかし、キノコという
のは不思議ないのちのように思います。                 


9月29日(木)

卯原内のサンゴソウを見てみたのですが、ちょっと遅かったようでだいぶ枯れ
てきていました。植生は回復していて、以前のように広い面積にサンゴソウが
ありました。あまり絵にならなかったのでどうしようかと思ってふらふらして
いたら、ハマナスの花にカンタンがとまっていました。オスはとても美しい鳴
き声を聞かせてくれます。今シーズン、コオロギの声はほとんど聞けなかった
ですが、カンタンは多いのかあちこちで聞こえていますね。        


9月30日(金)

見頃になっているというニュースがあったので、慌てて十勝岳温泉に出かけて
きました。昨夜は旭岳で初冠雪があったそうで、このあたりも雪が降るまでと
いう感じでしょうか。思っているよりも黄色が少なく感じましたが、釧路圏で
は見られない彩りのある景色が広がっていました。その後、ちょっと登ってみ
たら、とてもすばらしい景色がありました。いろいろルートがあるところなの
で、また挑戦したいですね。