2009年7月分


7月1日(水)

もう7月というのに、今日も雨。しかも本格的に降って
います。この前の大雨からちょっと落ち着いた釧路川の
水位もまた上がっていることと思います。湿原はまたい
つもと違った景色を見せてくれることでしょう。でも、
やっぱり青空が見たいです。花たちもそういっているよ
うに感じました。                 


7月2日(木)

今日も雨。降ったり止んだりのよく分からない天気の
ままでした。気温も10時頃で12度ほどと東京の真冬の
ような感じですね。エゾカンゾウの花が湿原周辺部の
牧草地の周りで見られます。森が切り開かれる前には
もっとたくさんの群生地もあったのでしょう。でも、
ところどころで見られる花を見ていると、機会があれ
ば復活する可能性があるのでしょうか。自然の底力を
感じますね。                  


7月3日(金)

屈斜路湖の周辺には、まだ原始の森が残されていま
す。このカツラの木も大きく成長したものが倒れて
その周りに新しく育ってきた樹が伸びているように
見えます。釧路湿原のあたりが昔のままの森を残し
ていたら、どんな姿だったのでしょうか。いまでは
まったく想像することができません。      


7月4日(土)

東京は蒸し暑いです。こっちのみんなは過ごしやすいと
いっていましたが、汗が出てきてダメですね。朝は雨が
一降りしたようで、公園の花は滴がたくさんついていま
した。しかし、どこでもいろいろな花が見られるという
のは、都会ならでは。やっぱり本能的に身近なところに
自然を求めてしまうのでしょうか。都会の狭い自然の中
に見られるいのちの景色も、人口同様に密度が高いと思
いますね。                    


7月5日(日)

東京はどこに行っても花が植えられていていいです
ね。北海道の田舎の方に行くと、道路沿いの花壇に
ちょっと植えられていることはありますが、大規模
な花壇が誰でも楽しめる公園の中にあるということ
は少ないです。とくに道東は気温が低いですから、
花も育ってくれないのでしょうね。本州にいたとき
は見慣れた花と思っていたのものも、またにしか見
られないとなると、出会いがうれしくなります。 


7月6日(月)

厚岸のあやめが原へ一週間ぶりくらいに行ってみました。
もうあやめ祭りも終わっていましたが、まだ花はそれなり
に咲いていました。でも、一気に咲いていないのかそれと
も株の数が少なくなっているのか、花は密度が低いように
感じました。ビッシリと咲いている姿の写真を見たことが
あるだけに、ちょっとさみしかったです。これも温暖化の
影響なのでしょうか。                


7月7日(火)

美瑛の丘はキガラシが一面に咲いているところや、麦
の色づいているところがあって、なかなかきれいです
ね。富良野のラベンダーも見頃になっているところが
ありました。まだ観光シーズンのピークをむかえては
いないので、落ち着いて見ることができます。これが
来週あたりになると人の数が格段に違ってくるでしょ
う。もう一度来るべきか、悩みます・・・。    


7月8日(水)

最近の北海道、天気がおかしいですね。気温が上がった
かと思えばいきなり豪雨になったりして、よくわかりま
せん。移動中にかなりの雨が降ってきたので撮影という
わけにもいかず、日中は車の中で待機することになりま
した。菖蒲も雨に打たれてちょっと大変そうでしたよ。


7月9日(木)

野付半島のエゾカンゾウ、見頃になっています。一面
黄色く染まっている景色はとてもきれいですね。トド
ワラへの遊歩道を歩いていると、足もとにもたくさん
の花が咲いていました。富良野あたりの人の手によっ
てできた花景色もいいですが、自然のもつパワーのあ
る景色の方が好きですね。            


7月10日(金)

またもや雨。けっこう降ってくれました。原稿を書くには
いい天気ですが・・・。ざっと近所を見てみると、ずいぶ
ん様子が変わってきています。湿原の方もじっくり見て歩
けば面白いのだろうな。さっさと仕事は片付けて、自然の
中に身を置きたいと思います。離れている時間が長くなる
とぜんぜん様子が分からなくなりますからね。     


7月11日(土)

この白いショウブには、たくさんアリがやってきてい
ました。蜜をたくさん出しているのでしょうか。蜜を
吸っているのは花にとって問題ないと思いますが、カ
ナブンが花びらを囓っていたのはどうなのでしょう。
湿原の方は、ホザキシモツケが花を咲かせ始めました
ね。もうしばらくすると、ピンクの絨毯が見られるで
しょうか。                   


7月12日(日)

このところキタキツネの子供をよく見かけます。もう
だいぶ大きくなってきていて、元気いっぱいです。人
慣れしている子や、人を見るなり逃げていってしまう
子などさまざまですが、悪さをするのでなければカワ
イイ姿をたくさん見せて欲しいと思います。バタバタ
していますが、こういう姿を見ると癒されますね。 


7月13日(月)

今朝も霧雨が降り、どんよりとした釧路湿原でした。でも
よく見ていくと、二度とない出会いもたくさんあります。
クサフジの上にエゾシロチョウがつかまって朝露をつけな
がら寝ていました。ありそうでなかなか出会えない景色で
す。やっぱりいつもフィールドに出ていないとダメですよ
ね。今度は、何に会えるでしょうか。         


7月14日(火)

久しぶりの新宿御苑、アジサイはもうほとんど終わっていて
アガパンサスが見頃でした。よく見てみると、カラスアゲハ
の他にも小さな虫達がいろいろやって来ていました。ほんと
うはカマキリを見たかったんですが、いなかったです。北海
道はいないんですよね・・・。             


7月15日(火)

今日も原稿書きで終わってしまった一日でした。ちょっと
荷物の発送ついでに近所での撮影。雨が降り続くなか、赤
くなってきた葉を見ると、秋が来てしまうのではと心配し
してしまうような天気です。パソコンの前から離れたい、
そんな気分です。                  


7月16日(木)

本日も記事用の撮影ついでの撮影です。神の子池は相変わ
らず美しい青い水をたたえていました。池の魚(岩魚?)
は水生昆虫が水面に降りてくると、物陰から現れて食らい
ついていました。釣りキチ三平でそんな話は知っていまし
たが、実際に見たのは何と初めて。この写真の岩魚もうま
く獲物にありつけていましたよ。           


7月17日(金)

今日も晴れ間がありながら風が強く気温の低い寒い日が
続いています。本州だと3月くらいの感じでしょうか。
ちょっと日が低くなるとハナバチの仲間も花につかまっ
て早々と寝ていました。昨日はちょっとセミの声も聞こ
えたのですが、今日は森にはいると大挙して襲ってくる
蚊やブヨもいなかったほどです。景色は夏なのに気温は
冬みたいだと変な感じです。            


7月18日(土)

思っていたよりも早い時間から雨になり、その後はずっ
と降り続いていました。けっこう大粒の雨なので、花も
雨が当たると大きく動きます。小さな花にとってはかな
り強い衝撃になるでしょうね。でも、折れてしまわない
のは、耐えられるような仕組みがあるということでしょ
うか。あたりまえのなかに知らないことってたくさんあ
るんですよね。                  


7月19日(日)

オオウバユリが森の中で目立つようになってきました。
この花が咲くとホタルも出てくる時期なのですが、今年
は気温の低い日が続いていて、どうなんでしょうか。森
に入っても蚊さえ出てこなくなってしまったので、ホタ
ルも出てこないのではと心配してしまいます。夏らしい
天気になってくれることを期待したいですね。    


7月20日(月)

久しぶりのオンネトー。朝は曇っていたのですが、到着
するのに合わせて晴れてきれいな湖面を見せてくれまし
た。この青を楽しむには、晴れていないとダメなんです
よね。このあと滝まで歩いていったのですが、その頃か
ら雲が広がって戻ってきた頃はどんよりしてしまいまし
た。この連休は一段落ですが、夏休みは本番になります
よね。まだまだ人が増えていくのかな。       


7月21日(火)

この時期、花の咲いているところといえば、富良野・美瑛。色味
のある写真が必要なのでやって来ました。ただ、天気の方はいま
いちで困りましたね。それでもたくさんの花が咲いていて、とて
も鮮やかな景色が広がっています。道東ではちょっと考えられな
いというか、北海道でもこれだけたくさんの花を見られる場所は
ここだではないでしょうか。やっぱりとてもいい気分です。  


7月22日(水)

雨が降ったりやんだりすっきりしない天気が続いてい
ますね。カラッと晴れた青空が広がった景色を期待し
てきたのですが。それでもラベンダーの香りにつつま
れていると癒されます。ラベンダーは今月いっぱいが
見頃といった感じで、その後は順次刈り取られてしま
うそうです。他の花も遅れていて見頃のものが多いの
で、機会があればぜひお出かけください。     


7月23日(木)

前回来たときは風があって水面の映り込みがほとんど
なくてつまらなかったのですが、今日はまあまあの条
件が揃ってくれました。さらに陽射しがいい角度から
入ってきてくれたら、もっといい雰囲気になったので
しょうか。紅葉の時期もきれいかもしれませんね。あ
まりたいした看板もないのに、たくさんの人で賑わっ
ていました。                  


7月24日(金)

釧路湿原、あいかわらずスッキリとしない天気が続いてい
ます。桜の仲間でしょうか、もう葉が赤くなっていて実を
つけているものがありました。なんか秋の景色みたいな感
じですね。これだけ日照不足が続いていると、秋の紅葉は
期待できないのかもしれません。はたして、どうなること
でしょうか。                    


7月25日(土)

一日ほぼ雨が降り続いていました。ときにはけっこう激しく
降っていて、雨音も大きかったです。ちょっとだけ様子を見
に近所を回ってきましたが、あまり生き物の姿もなくみんな
雨が上がるのをジッと待っているようでした。気温は少し高
くなった感じがしましたが、夏になったという実感はありま
せん。そろそろ気持ちの良い青空が見たいですね。    


7月26日(日)

タンチョウの子供も順調に育ってきているみたいでした。
羽を広げて飛び立つような仕草もしていたので、そろそろ
飛びたい気持ちが芽生えているのかもしれません。親の姿
を見ながら、少しずつ成長していくのですね。この雨の影
響はこの子達にとって、どんなものなのでしょう。もうこ
のくらい大きくなれば、天敵といえる生き物もあまりいな
い状態なのかな。                  


7月27日(月)

またもや雨で湿原の水位が上がっています。塘路湖のあたり
も水位が上がって水没している木がたくさんあります。景色
としてはきれいなのですが、湖畔ギリギリのところで生活し
ている生き物たちは大変でしょうね。今年は水位が高いせい
かタンチョウの姿もぜんぜん見ることができません。牧場で
暮らしているものはいいかもしれませんが、湿原で暮らして
いるものはどうしていることでしょうか。        


7月28日(火)

釧路湿原で久しぶりの青空を見ました。晴れてくれると
すべての景色がいっそうきれいに見えますね。夕焼けも
なかなかきれいでしたし、ホタルの姿も見ることができ
ました。この天気がしばらく続いてくれるといいのです
が、この先もはっきりしないみたいですね。今日、湿原
へ出かけた人は、ほんとうにラッキーですよ。    


7月29日(水)

なかなか姿を見ても近づくことができないカワセミを、
やっとちょっとだけ撮影することができました。いつも
は人の気配を感じるとすぐに逃げしまうのですが、今日
は少し近づくことができました。他の場所では魚を捕る
ためにダイビングするシーンも見ることができました。
もっと近くで見たいですが、ブラインドが必要になりま
すね。                      


7月30日(木)

今朝、トンボの羽化したばかりの姿を見ることができました。
ちょっと暖かくなってきたので、虫達の姿も増えているように
思います。でも、もう黄色くなっている水草などもあったりし
て、秋のような感じもします。北海道はお盆が過ぎれば本格的
に秋に向かいます。このトンボも、短い夏を謳歌することがで
きるでしょうか。                    


7月31日(金)

今日はヤナギランを撮ってみました。とても好きな花ですが、
見栄えがするように撮影しようと思うと難しいですね。この株
ももう少し上の方まで咲いているといいのではと思うのですが
どうでしょうか? 湿原の中に昔は群生があったそうですが、
いまはなくなってしまった感じです。移り変わるのも自然です
が、そのままであって欲しいと思うことも多いですね。