2006年6月分


6月1日(木)

何年ぶりかで武蔵丘陵森林公園へ行ってきました。ルピナスが見頃ということ
で出かけたわけですが、あいかわらず広いというかアクセス悪いですね。公園
に入って目的の場所にたどり着くまで1時間近くかかるのですから、疲れまし
た。花の状態はそれほど悪くなく、斜面に咲いているので工夫次第でいろいろ
な雰囲気に撮影できると思います。まだしばらくルピナスは見頃が続くと思い
ますが、他にこれといった目玉の花もないので、好きな人にしか薦められませ
んね。もうすこし途中の森の中で生き物気配が感じられると面白いのですが。


6月2日(金)

日比谷公園も花の数などが少なくなっていますね。もう少しするとサツキが
満開になりそうですが、場所によって咲き具合が違っていてどうなるのか分
からない感じです。そのほかではドクダミの花が咲いていますね。名前には
似つかわしくない可愛らしい白い花で、けっこう好きですね。ドクダミ茶と
いうのがあって祖母が飲んでいたのですが、今もあるんでしょうかねぇ。け
っこう強いにおいがしていた記憶があります。ただ、効きそうな匂いだった
んですよねぇ。どんな味なんでしょう?                


6月3日(土)

今日も教室があって銀座にいました。いつも思うのですが、銀座のど真
ん中であっても、ちょっと土と植物があれば生き物の姿は見られます。
植え込みのアジサイの周りにもハルジオンやヒルガオが咲いていて、な
かなかきれいな彩りを見せていました。その姿を撮っているときにも、
ヒルガオのなかから小さなアリが姿を見せてくれました。年々、都内の
自然の姿が少なくなっていると感じる中で、ちょっとしたことではあり
ますが、うれしく感じますね。                  


6月4日(日)

麦畑が鮮やかに色付いていました。これでスカッと晴れていれ
ば黄金色に輝いていたのでしょうが、ときおり日射しが差して
くるという程度だったので、油絵のような深い色になっていま
した。この近くにはポピーの花畑もあって、けっこうにぎやか
でしたよ。麦畑ではよくテントウムシが見られるので探してみ
ましたが、サナギしかみつかりませんでした。やっぱり麦が青
いときじゃないとダメなのかな。             


6月5日(月)

ちょっと花が少なくなった感じがしますが、これからはツツジが見頃
を迎えますね。山梨は標高が高い場所が多いので、平地とはかなり季
節感が違っています。私もあちこち移動続きなので完全に季節感が狂
っているので、実際に動きながら修正している感じです。そろそろホ
タルが飛び始めているということなのでそちらも気になりますし、山
のうえで咲き始める花もあるので、いろいろなところを気にしていな
いといけません。ただ、ちょっと今年は花の状態が良くなく、でかけ
てみてもがっかりということも多いんですよね・・・。      


6月6日(火)

富士山の新五合目に上がってみましたが、こちらはまだ芽吹き
という感じですね。標高が高くなるに従って緑は淡くなり、ま
だ雪渓もわずかですが残っていました。道路の脇にはヘビイチ
ゴやジシバリなどが咲いていましたが、この花はきっと工事を
したときに種が運ばれてきて増えたものでしょうね。こういっ
たちょっとしたことが自然環境を大きく変えていってしまうの
ですね。やっぱり富士山は世界遺産にはなれないかな・・・。


6月7日(水)

アヤメの群生地があるという話を聞いて出かけてみました。山の上
にあって、かなり登らないといけないので、花畑に着いた時にはも
う足がガクガクになっていました。運動不足ですねぇ・・・。この
花畑は自然のものではなくて植えられたものらしいですが、かなり
広く見事なものでした。タイミング的にはちょっと傷み始めた花も
あって選ばないといけない感じでしたが、なかなかきれいでした。
河口湖の近くなので、何かの機会に行ってみると良いと思います。


6月8日(木)

今年もホタルのシーズンがやってきました。山梨県では身延町
下部のホタルが有名で、これからどんどん数も増えていくこと
だと思います。今日は残念ながら風があってあまり飛んでくれ
なかったのですが、飛んでくれたらもっと見事な光跡を見せて
くれたことと思います。一度は九州などのすごいホタルを見に
行きたいですね。                    


6月9日(金)

本格的な雨となりました。芦川ではここのところずっと雨が少
なかったので、喜んでいる植物も多いでしょう。でも、このシ
ャクヤクは、昨日までピンッと上を向いて花を咲かせていたの
に、雨の重さに負けたのか下を向いてしまいました。それとも
水がたまるのがイヤなのでしょうか。植物も動かないと思われ
がちですが、やっぱり少しずつ動いているような気がします。
撮影している時に、そっぽ向かれたらショックですけどね。 


6月10日(土)

水元公園のショウブを見てきました。予定だと満開と思っていたのです
が、ちょっと早かったみたいです。今年は気候が変なせいか、株の数も
少ないような気がします。いつもなら花畑という雰囲気に撮れるのです
が、それが難しい状態でした。もうしばらくしたら少しはいい状態にな
ると思うのですが、微妙なところです。明日は菖蒲祭りで島倉千代子が
来るそうですよ(笑)。きっと混んでいるんでしょうね。       


6月11日(日)

梅雨に入ったと実感できる雨降りの一日でした。雨の中ではあまり元気に
飛び回ることができないので、モンシロチョウも草に止まってじっとして
いました。ただ、気温は高いので近づくと逃げてしまうことが多いです。
アゲハチョウもいたのですが、撮らせてはくれませんでした。もっとこま
かい霧雨になると、チョウの翅にもびっしり水滴がついてきれいになった
と思うのですが、そういうシーンはなかったですね。         


6月12日(月)

都心部ではアジサイが見頃になってきていますね。だいぶ色鮮やかになっ
ていて、遠目に見てもきれいです。ガクが青いものは全体が青くなって鮮
やかですが、ガクが赤いものは花が青くなるのでいっそう鮮やかに感じら
れます。虫の姿は多くないのですが、ハナムグリがやってきて一生懸命花
粉を食べていました。この時期は花も少なくなるので、食べられるものが
あると必死なのでしょうね。撮影していても、あまり気にしていないよう
でした。ときどき、巨大な毛虫がいてビックリしましたけどね(笑)。  


6月13日(火)

庭のタラの木もだいぶ回復してきていて、枝を伸ばしているもの
も増えてきました。このタラの木、シロコブゾウムシの好物のよ
うで、あちこちについています。夕方帰ってきて庭の中を見てい
たときにも、あちこちで姿を見ることができました。けっこう臆
病なのか人に気がつくとポロッと落ちてしまうのですが、このシ
ロコブゾウムシはツツジの花に頭から落ちる感じではまってしま
っていました。おしりも撮影しましたが、しばらくまって抜け出
してきたところを撮りました。落ちるときって、痛くないのでし
ょうかね?                        


6月14日(水)

今年はハチの姿が少なくて、この庭も嫌われてしまったのかなと心配
していたのですが、昨日見ていたタラの木にアシナガバチが巣を作っ
ていました。スズメバチはちょっと困るのですが、アシナガバチなら
毛虫などを適度に退治してくれるので、いてくれてもいいと思ってい
ます。秋に巣が大きくなってくるとちょっと気をつけないといけない
ですが、場所も頻繁に出入りするところではないので、しばらく様子
を見てみようかなと思います。数年前に巣ができた時も、気がついた
らアリなどに襲われていたことがありましたので、女王蜂にもがんば
って育てて欲しいと思います。                 


6月15日(木)

久しぶりの高倍率撮影です。野バラの小さな花の中でもいろいろ
なものが見られますね。この花にはハムシの仲間がやってきて花
粉を食べているのですが、このハムシはアリの気に障ったのか、
なぜか噛みつかれていました。それともよほどおいしそうな臭い
でもだしていたのでしょうか。このくらいの小さな世界になると
見落としているものも結構あるんですよね。改めてしっかり見て
おかないといけないと思いました。             


6月16日(金)

礼文島ツアーの1日目は稚内に宿泊。天気もあいにくのどんよりした
状態でしたが、それでも北の海らしい表情を見せてくれました。海沿
いの原生花園では花が一週間ほど遅れているようで、ハマナスもまだ
咲きはじめという感じでした。エゾノカンゾウもポツポツ咲いていて
いましたね。明日からは天気も回復するということなので、礼文島の
花を期待したいと思います。シーズン真っ盛りのウニも楽しみです。


6月17日(土)

礼文島撮影ツアーの2日目。心配だった天気も午後からは完全に復活
して、青空が広がりました。たくさんの花が咲いていて、めずらしい
レブンアツモリソウも見ることができました。山の中を歩くことがで
きれば、もっといろいろ見られたことでしょうね。でも、白い虹と出
会うこともできましたし、けっこう楽しむことができた1日となりま
した。とても環境がいいので、あらためてゆっくり見に来たいと思い
ます。                            


6月18日(日)

礼文島の撮影ツアー最終日は、早朝3時からの撮影でした。民宿の
すぐ正面に利尻富士が見えていて、朝から見えるか心配でしたが、
海からの霧が次第に晴れてくれ、全体を見ることもできました。山
頂はよく見えるそうですが、裾のまで見えるのはあまりないという
ことでした。この場所からは、正月なら利尻富士から太陽が昇って
くるそうなので、1度見てみたいと思いますね。        


6月19日(月)

身延のホタルも一週間ぶりに見に行きましたが、かなりの数が
乱舞していましたよ。この画像は3枚の画像を重ねていますが
条件が良ければ何もしなくてもこんな感じで撮影できるくらい
ホタルが舞っていました。そろそろ最後のピークという感じが
していますので、この週末あたりまでに出かけてみるといいと
思いますよ。                      


6月20日(火)

八千穂高原と甘利山に行って来ました。どちらもレンゲツツジが見頃
になっていて、とてもきれいでした。早朝にやってくる人が多いのか
日中はひどい混雑もなくふつうに撮影することができました。見栄え
としては、昨日出かけた乙女高原の方がボリューム感がありました。
八千穂高原はクリンソウも見頃となっていたり、ギンリョウソウもた
くさん出ていて面白かったです。甘利山からは富士山が見えると思っ
ていましたが、霞んだ空にうっすらその姿が見える程度で、撮影はで
きませんでした。                       


6月21日(水)

この時期庭ではあまりパッとしないのですが、じっくり探して
みればそれなりに被写体は見つかります。ムシトリスミレとシ
オンの花の組み合わせがきれいだったので、よく見てみるとな
にか動く細いものが。裏に回ってみてみたら、キリギリスの子
供がムシトリスミレに隠れていました。あと、どうしてなのか
庭にはえているキャベツにはモンシロチョウなどの卵がたくさ
んついていました。庭でモンシロチョウが乱舞するかもしれな
いと思うと、この先が楽しみですね。           


6月22日(木)

庭のナルコユリはもうピークを過ぎてしなびてきてしまったのです
が、小さなカタツムリがついていました。どうもこちらを向いてく
れないので裏側を見てみると、花の半分を食べてしまった後。恥ず
かしくてこちらを見れなかったのかもしれません。夕方近くなって
から小雨が降り始めましたので、庭を一回りしてみたら、モンシロ
チョウが雨宿りしていました。今晩は動かないと思うので、明日の
朝でも見てみようと思います。                


6月23日(金)

キンシバイの花はいろいろな虫がやってきて面白いですね。山梨ではだいぶ
花が遅れていますので、アジサイもこれから見頃になりますし、キンシバイ
もピークを過ぎたあたりです。昨夜からの雨のおかげで今日は虫などの姿が
ちょっと少なかった感じで、かなりじっくりと見ていないと見落としてしま
います。空が明るくなり始めてから、ミツバチの姿もたくさん見られるよう
になりました。このヒゲコガネは一生懸命に花びらを食べているものがいま
した。しかし、この花びらっておいしいのかな。            


6月24日(土)

銀座で教室がありました。近くでよく撮影している場所があったので行ってみ
たのですが、小奇麗になっていてワイルドフラワーなどが植えられていたとこ
ろが、ガーデニング風の花壇になっていました。そこで見られる花も洋風のも
のが多く、なとなく気乗りしませんでしたがよく見てみると都心の虫たちにと
っては貴重な蜜源になっているらしく、ミツバチやチョウなどが集まっていま
した。クマバチの姿も多くてどこに巣を作っているのだろうと思いましたが、
生き物の姿が多いのはいいことですね。クマバチの目ってけっこうかわいいの
ですよ。知っていましたか?                      


6月25日(日)

日比谷公園を歩いていたら、ゴマダラカミキリを見つけました。こんな都内
でもいるものなのですね。桑の葉などを食べている印象があるのですが、ど
こに生活する場所があるのでしょうか。甲虫類だとコガネムシなどはたくさ
んいるのですが、ちょっとビックリです。もしかすると、カブトムシなどを
見つけたのと同じくらいの確立でしょうか。いや、最近は飼育しているもの
が逃げ出したりすることもあるので、カブトムシやクワガタを見るよりも珍
しいのかもしれません。こういう出会いはうれしいですね。       


6月26日(月)

石垣島にやってきました。もうこちらは梅雨明けしていて青空が広がって
います。空が青いと海も青く染まってきれいですね。冬の時期には何度も
きていますが、2月は雨季のためにすっきりとした青空はなく、なんとな
くきれいな海という印象でした。今回、天候的に恵まれた時期に来て、ほ
んとうにいい八重山諸島の姿を見られた気がします。あと10日ほどこのま
ま気持ちのいい天気であってほしいと思います。           


6月27日(火)

今日も石垣島は真夏の天気ですごく暑いです。ときおり雲が出てくる
ものの、気温だけは32度あたりまで上がっていますね。午前中はまだ
大丈夫なのですが、午後になるときついです。生き物もそれは同じよ
うで、午前中にはいろいろ姿が見られますが午後になると木陰に隠れ
てしまう気がします。それとも私の集中力が途絶えてしまうからなの
でしょうか。これまでなかなか出会えなかったキノボリトカゲの姿や
アカショウビンも見ることができました。あとはきれいな夕焼けとか
みたいですね。                        


6月28日(水)

石垣島の生き物は面白いものがたくさんいますね。このトンボも色が
とても鮮やかでワクワクしながら撮影しました。あらためて見てみる
と、アカショウビンの色に似ている感じがします。このほか、池では
名前が分かりませんが、口の中で子供を育てる魚の姿を見ることがで
、きました。このような濃い自然の中にいると、暑いことも忘れられ
ます。とてもきれいな海の中もこんな風に面白い生き物がたくさんい
るのでしょうね。上からではなく中から見てみたい気がします。  


6月29日(木)

結婚式も近くなり、けっこうあわただしいのですが撮影だけは続けて
います。朝と夕方は南国らしいきれいな太陽が見られてなかなか満足
することができました。しかも、朝日が色褪せてそろそろホテルに帰
ろうかと思ったときの、一瞬だけですが虹がかかってくれました。朝
は日の出の方角に積乱雲が立ち上っていて、朝焼けを撮影している最
中にも雷が鳴ったりしていたので、上空では雨が降っていたのかもし
れません。今回の石垣では一度も雨が降らず、そろそろ降ってくれて
もいいかと思っているくらいで、きれいな海にかかる大きな虹が見た
いですね。                          


6月30日(金)

石垣島で好きなのは、このリスザルたちですね。といっても野生のもの
ではなく、八重山民族園のなかにいるものです。冬に来るととても活発
に動いているのですが、さすがに気温が30度を超えるときになると暑い
ようで、木の上で体を伸ばして寝そべっています。春先に子供を産んだ
のも多いみたいで、親子で寝そべっている姿を見ていると、とても面白
いです。しかし、餌を見せるとこの可愛らしいサルたちもギャングにな
ります。それでも遠慮がちに餌をもっていく姿はとてもかわいいです。
ニホンザルにこういった愛嬌がないのは、民族性でしょうか?