Diary


12月31日

裏磐梯で朝日が撮影できれば、という淡い期待を
もって檜原湖の方へ移動しましたが、日が昇る時
間になってから厚い雲がでてきてしまって、残念
でした。                  

せっかくの新世紀ですから、なんとか初日の出を
撮影したい。そう思って、いろいろ撮影地を考え
てみると、東北は天気が悪くて確実にだめ。白鳥
の撮れる古徳沼は、太陽を撮影するのには向いて
いないロケーション。地図を見ていたら、霞ヶ浦
という大きな湖?があります。        

水面があれば、いろいろ絵作りにも変化を付けら
れるし、かなり広い水面があるので、対岸の人工
物なども、うまく避けられるのではないかと考え
たのです。                 

ただ、霞ヶ浦に行ったことがないので、なんとな
く様子をイメージすることしかできません。太平
洋側にでてしまうと、太陽と海という平凡な画面
にしかならないようですから、霞ヶ浦で初日の出
をねらってみることにします。        

それにしても、かなり広いですね。車でロケハン
しながら日の出の見られるであろうあたりをウロ
ウロしていましたが、なかなかいいポイントが見
つかりません。それに、今晩のP泊場所もみつけ
なければ、いけないですから。        

天気予報を聞いていると、関東の初日の出も微妙
なところのようです。ただ、簡単にあきらめてし
まうよりも、可能性を期待して挑戦してみようと
思います。                 

なにしろ、自然は気まぐれですから。20世紀最後
の日の出は撮れませんでしたが、21世紀の初日の
出はいい作品にしたいですね。        

さて、今年ももう終わりです。アッというまでした。
来年はどんなことができるのでしょうか。私はで
きるだけフィールドに出て、1枚でもいい作品と
出会うことができるようにしていきたいと思って
います。                  

では、よいお年を。


12月30日

1日中、白鳥の姿を追いかけていました。天気も
よく風もないため、白鳥もあまり飛んでくれず、
のんびとした撮影になりました。       

去年も、ちょうど同じような天気の時に撮影しま
した。ただ、白鳥がなかなか近くにきてくれない
ので、うまく撮影できません。近づいてくるとき
には、真上を飛ぶような場合で、とても重いレン
ズで追いかけていくことができるものではありま
せん。                   

いつもなら白鳥は餌をもらった後に、田圃の方へ
移動して、稲の根っこなどを食べます。でも、今
日は風がなくて気持ちいいのか、いつまでたって
もじっとしています。10時くらいには飛び出すと
地元の人がいっていましたが、全然その気配があ
りません。けっきょく、飛び始めたのは、12時を
すぎたあたりからです。           


そのあとは、結構忙しくシャッターを切っていま
した。夕方も、暗くなる前にたくさんの白鳥が戻
ってきたので、かなり忙しかったです。     ただ、うまく写っているかというと、それは別問 題で、いきなり500mmを振り回し始めたために、 無理があるようです。フィルムなら現像するまで 結果は分からないのですが、デジタルカメラも使 っているので、すぐに結果が分かるのです。   多少無駄にシャッターを切ってもいいという気分 があるのですが、それにしてもかなり確率は低い ようです。あとは、タイムラグの問題もあるので 現像してみないとわからない部分もありますが、 ちょっと心配です。              さて、うまく写っているかどうか・・・。

12月29日

なんとなく気分が乗りませんね。朝はなんとかガ
ンの群が飛び立つところを撮影できましたが、こ
れだ!という充実感がありません。      

そのあとすぐに猪苗代湖へ向かい、白鳥の姿は確
認できましたが、風が強くて波の立たないところ
へ隠れてしまっています。姿は見えてもはるか彼
方といったところです。           

猪苗代湖のあちこちをうろうろして回ったのです
が、けっきょくここでは全然撮影しないで終わっ
てしまいました。明日も晴れるということですか
ら、腰を据えて一カ所でのんびり撮ることにしま
した。                   

こんな場所だと、暗くなるとする事がないのです。
夜は、寝るか酒飲むかのどっちかです。忙しいと
きには、原稿を書くというのもアリですが、今回
の撮影行は、リフレッシュも大事な目的ですから
仕事は忘れます。              

さっきまでいた白鳥も、風を避けてか移動してし
まいました。ここは、とても静かです。もしかし
たら、昔していたような、もっと体で自然を感じ
られることをしたいのかもしれません。    

真冬の誰も来ないような沢で、テントを張って寒
さを自分の体で感じるとか、もっと原点に戻らな
いといけない時期が来ているのかもしれませんね。

今夜はゆっくりと考えたいと思います。

12月28日

日の出には十分余裕を持って撮影ポイントに着い
ていたのですが、残念ながら雲がかかって朝日は
見られませんでした。            

天気は1日晴天で、とても暖かかったのですが、
湖面がほとんど凍結してしまったせいで、白鳥は
近くにある蕪栗沼へ行ってしまったということで
す。ガンの姿も少ない感じがしました。    

伊豆沼の撮影も、明日の朝にかけて、その後は裏
磐梯へ移動します。猪苗代湖の白鳥もいいですし
五色沼周辺を歩いてみるのもいいでしょう。  

ただ、天気予報を見ていると、福島はあまり天気
がよくないようです。雪景色も、すかっと晴れた
天気で撮影したいものです。なんとか、気持ちよ
く撮影できることを願っています。      


12月27日

ちょっと寝坊した感じになりましたが、日の出に
は何とか間に合いました。伊豆沼では、日の出に
あわせて、ガンの群が飛び立ちます。ものすごい
数ですから、見ているだけでも壮観です。   

昨年も撮影にきましたが、あまり納得のいく作品
にはできませんでした。今年はそのリベンジ戦で
もあります。                

今日の朝日は、ちょっと光が強すぎました。雲が
全くなく、太陽が頭を出すのと同時に強い光が射
し込んできて、強いフレアがでてしまうのです。
理想は薄い雲があって、太陽が真っ赤に見える状
態ですが、これも運次第です。        

でも、ガンの群が飛び立つシーンは撮影できたは
ずです。ちょっと自信がないのは、指先がかじか
んでいて、うまく露出を振れているのか、わから
ないからです。カメラの性能がいいですから、き
っと写っていると思いますが。        

冷え込みはかなりのもので、ラジオではマイナス
8度まで下がっていたといっていました。伊豆沼
のあたりでは、もっと下がっていたかもしれませ
んね。                   

午後からは、のんびりと白鳥が飛び立つのを撮影
していました。2日続けて、ハードな運転が続い
たので、リフレッシュしなくては。      

さて、明日は朝日が見られるのかどうか楽しみです。



12月26日

昨日の失敗にもめげず、またもや出発しました。
東北道は、仙台から先で吹雪のために通行止めに
なっている区間があるようですが、なんとかなる
というつもりでした。            

ところが、昨日とずいぶん道路事情が違っていま
すね。環八から渋滞にはまって、外環も渋滞。東
北道にはいってからも、茨城や各所で雪のために
ペースダウン。かなり予定が狂いました。   

さらに追い打ちをかけるように、通行止め区間か
らは、一般道を走ります。地図上では大したこと
のない距離に見えますが、ずっと渋滞。    

北国ならみんなスタッドレスをはいていて、スイ
スイ走っているだろうなんて、甘い考えです。 

まあ、路面状況はアイスバーンに比べれば、ずっ
といいわけですが、油断はできません。渋滞に加
えて今シーズン初の雪道ですから、かなり疲れま
した。予定よりも、5時間オーバーで目的地の伊
豆沼に到着しました。            

到着したときには、空にはたくさんの星がでてい
たので、明日は晴天が期待できそうです。あちこ
ちから、カモや白鳥の鳴き声が響いてきます。 

12月25日

冬の撮影に出かけたものの、仙台日帰りという
とんでもない移動になりました。1日で700Kmの
移動というと、かなり大変なものです。   

風は強くて高速道路では車がふらふら揺れてし
まうし、雪が降ってきて吹雪になるし、けっこ
う疲れました。              

なんで引き返したのかというと、出先から留守
番電話を確認しているときに、はじめはきちん
と確認できたのに、ある時から急に留守番電話
につながらなくなったのです。       


たくさんの荷物を持って出かけましたから、も
しかして見られていて、空き巣にでも入られた?
と思ったら落ち着かなくなりました。    

それと、留守番電話には、仕事の連絡も入って
いたので、きちんと聞き直さなくてはいけませ
ん。仙台南インターから引き返すことにしまし
た。このとき夕方の7時。家に帰ったら、1時
くらいになってしまいますが、仕方ありません。


我が愛車は、高速でも90Km/hがせいいっぱい。
これ以上出したら、フラフラして自爆します。
とりあえず、どうにもならないので、ひたすら
我慢して帰りました。           

で、帰ってみると、留守番電話がひとりで再生
を繰り返していました。べつに、ポルターガイ
ストとかではありません。車の中で留守番電話
をきいていたときに、まちがって携帯のボタン
を押した音が、留守番電話のリピート操作と同
じ音だったらしいのです。         


とりあえずはなにごともなくすみましたが、ち
ょっと疲れました。            
 

12月24日

今年もあとわずかになりました。アッという間の1年でした
ね。単行本の方も、なんとか年明けにちょっと撮影して終了
となりそうです。                   

日本カメラから出版される本は、「小林義明の花撮影入門」
というタイトルになりそうです。発売は、1月末(26日頃)
の予定です。もう1冊の方はまだタイトルなど決定とはなっ
ていないようですが、決まり次第お知らせします。    

さて、年末はのんびりと鳥などを追いかけながら、気持ちと
身体のリハビリをしてきます。年明けからも、かなり忙しく
なりそうな感じですから、充電しておかないと新年早々から
ダウンしてしまいそうです。              

来年こそはじっくりと作品を撮れるように、スケジュールな
どもうまく調節していきたいと思っています。       

それにはまず、体力と気力ですかね・・・。

12月8日

本日は写真展の案内です。ひとつは吉野信氏の「Landscape
 息吹」です。銀座キヤノンサロンにて12/4〜12/9日までで、
明日までとなっているので、小林組のメンバーは見逃さな
いように。いままでは、海外の野生動物やそれを取り巻く
自然環境を美しく捉えていましたが、日本の自然を捉えた
作品もすばらしいです。2001年のキヤノンカレンダー
は、吉野さんの作品ですので、気に入った方はカレンダー
を購入してください。                

もうひとつは、石橋睦美さんの「日本の森」です。数寄屋
橋のフジフォトサロンですから、東京近郊の方は会場は間
違うことはないと思います。会期は12/8〜14日までで、こ
れも見逃してはいけません。             

いままでの森を捉えた作品とはひと味違った、すばらしい
作品がたくさんあります。ホント、参ったという感じです。

新世紀を迎えるにあたって、みんながんばっているという
ところです。私もノンビリはしていられません。どんどん
いい作品を発表していくようにしようと思った一日でした。

12月7日

月カメなど写真雑誌でおなじみの、藤井智弘カメラマンが、
WEBサイトを開設しました。モノクロやカラーで切り取られ
た街のワンシーンは、なかなかきれいで、ドキッとさせられ
る一瞬です。是非、のぞきにいってください。      


SCENE

とりあえず、本日の報告はこれまで! 

12月4日
1日机の前に座っているのは、ストレスがたまりますね。
体がこわばってきて、思い切り運動したい感じです。それ
に同じ場所ばかりをずっと見ているので、視覚もおかしく
なります。                     

昼飯を買いにコンビニまで行こうと外に出たのですが、な
んか左目の見え方がおかしいのです。ずっと同じ場所ばか
りを見ていたせいでしょうか。片目だけきちんと見えてい
ない感じがします。                 

私の利き目は右ですから、1日中パソコンの画面を見てい
ると右目がちょっと痛いなぁということはこれまでもあり
ました。疲れ目というやつです。でも、同じ場所をずっと
見ていたからといってこんな感じなることは、あまりない
のです。眼鏡をかけている方は分かると思いますが、片目
だけ度のあっていない感じです。           

いやぁ、本を作るというのは、撮影以上に体力の必要な作
業です。これなら、大量に撮影する仕事の方が楽な気がし
ます。同じようなことを繰り返しやってきているので、言
葉が見つからなくなってきました。人気作家や小説家は実
に大変な仕事をしているのですね。今になって実感させら
れました。                     

時間に余裕があれば、映画を見たり小説を読んだりしてリ
フレッシュするといいのですが、気分転換するまもなく次
の本にかかったので、よけいにつらいようです。    

でも、伊豆ではアロエの花が満開になっているようですし、
茨城の古得沼からは定期的に白鳥の飛来数情報が届いて来
ます。なんとか今月中に一段落させて、撮影に向かいたい
と思っています。                  

あと少し、がんばりましょう。


12月2日


ずいぶんと日が短くなりました。新宿御苑で実習をし
たのですが、14時くらいになるとあちこちが樹の陰に
なってしまいます。それに、日が陰ると、とたんに寒
  くなってきますね。                

紅葉がちょうどいいつもりでこの時期にしたのですが、
ちょっと遅かったようで、紅葉の葉は少しチリチリに
なっているものがありました。          

ちょっと前なら、このくらいの時間はまだまだ明るかっ
たのに、17時にもなると真っ暗です。こうなると、光の
ある時間が貴重に感じられます。          

寒いにも関わらず、薄暗くなってから入園する人達もた
くさんいました。桜の時期なら花見をしているのでしょ
うが、この時期は何をしにきているのでしょうか。ちょっ
と不思議な感じがしました。            


				
12月1日

最近は時間がたつのが速いですね。何か気がついたら
もう12月です。掲示板を見ていたらみなさんもいろい
ろあるみたいですね。              

私の方は、2冊目の本に取り掛かっていて、まだまだ
気が抜けない状態です。今月中にほとんどメドをつけ
てしまわないと、撮影にも行けないですからね。  

今までの作品を見ていると、まだ撮り足りない部分と
かが見えてきますから、ますます撮影に行きたくなり
ます。この調子だと一生満足なんてできないのでしょ
う。まあ、写真なんて絶対というものがないのですか
ら、自分からどこかでキリをつけなくてはいけないと
いうことですね。                

今回の本に関しても、なんとか作品を発表するという
ことで、写真展を申し込んでいますが、時期が悪いた
めに実現できるか分かりません。でも、写真も溜め込
んでいても、古くなるばかりですから、どんどん発表
していこうと思っています。           


来年からは、できるだけ作品として写真を発表できる
場を作っていきたいと思います。ずいぶん早いけれど
来年の抱負でした(笑)