2024年7月分
7月1日(月)
河口湖のラベンダー、早咲きのものは満開になっていました。周りの景色が
良ければもう少し広く撮影したいところですが、余計なものが見えてくるの
でアップ気味になってしまいます。風が強くてせっかくラベンダーにやって
きたチョウも落ち着いて蜜を吸っていられず、すぐどこかに行ってしまいま
した。そんな環境でしたが、クマバチは関係なく蜜を吸っていました。あの
体型が風に強いのでしょうか。
7月2日(火)
山梨に来て5日目。やっと富士山の姿を見ることができました。これもすぐ
に雲がかかってしまって隠れてしまったので、一瞬のご挨拶となりました。
雪がないので、富士山だと分からない人もいるかもしれませんね。昨日も違
う山を見て富士山かなぁって思っていましたから。今年の富士山は入山規制
など始まって、近づきにくくなってしまいました。五合目のお散歩も行きに
くい感じなのでしょうね・・・。
7月3日(水)
ちょうどシーズンになっているので、オオムラサキを見に行ってきました。
国蝶に指定されていて、この紫の翅がきれいですよね。昔は関東でも自然の
なかで普通に見られましたが、いまでは環境が変わってしまってどうなので
しょうか。今日見に行った場所も20年前は樹液にやって来ていましたが、い
までは飼育されているものしか見られないのかもしれないと思いました。
7月4日(木)
アマガエルの姿を探しながら、2時間ほど撮影していました。到着したとき
はすでにけっこう暑くなっていて、アマガエルも陽射しを避けて葉の影に入
っていて、なかなか見つけられません。でも、しばらく探していると目が慣
れてきて、花のなかで寝ているものなど見つけることもできました。トンボ
も陽射しを避けていたくらいなので、いきものにとっては活動してはいけな
い気温になっていたのでしょう。日影は心地よくても陽射しに当たるととた
ん暑くてたまらなかったです。
7月5日(金)
昨日よりもさらに暑くなっていて、日中は長時間陽射しの中にいるのは厳し
い感じでした。ハス池ではトンボが元気に飛び回っていて、いい場所にとま
ってくれるのを待ちながら撮影していました。でも太陽が高くなって暑くな
ってくると、トンボもなるべく太陽を浴びない角度にとまるようになって、
影が多くて撮りにくくなりました。やはり暑いと思っているようでしたよ。
7月6日(土)
暑いですね。さすがにこの気温になると外に出ているのはキツイです。梅雨
入りすると暑くなるというのはここ何年も続いているパターンなので、仕方
ないところですね。日影に入りながらちょっとずつ撮影している感じで、そ
ろそろ終わろうかなと思ったら、カマキリの子供の姿をみつけました。被写
体をひとつみつけると次々に見えてくるのは、その場に馴染んだという感じ
なのかなと思います。
7月7日(日)
今日の勉強会は猛暑日となってしまいました。なるべく日影に入って撮影し
ていたものの、さすがに暑いですね。それでもふだんとは違う場所から見て
いるので、ちょっと違う写真が撮れて面白いものです。同じ場所でじっくり
撮影することで見えてくるものがあるのも、実感していただけたのではない
かと思います。しかし、この暑さには参りました。
7月8日(月)
新潟へ向けての移動途中、滝を探しながら撮影しました。けっこう滝はある
ようですが、行ってみると行けないところもあってウロウロしながらの撮影
ですね。それでも行ったことがない魅力的な滝もあって、面白かったです。
長距離の移動なので効率を求めてしまいますが、ゆっくり探したら他にもい
いところがありそうでした。
7月9日(火)
フェリーに乗る前に撮影していたら、けっこう激しい雨が降ってきてびしょ
濡れになってしまいました。通り雨みたいな短い時間でもあっという間に水
溜まりができて、びっくりでした。このあたりはでカタツムリの姿を見られ
て、しかもアジサイの上に乗っているやつもいて面白かったです。雨に濡れ
ても暖かいので、あまり気にならないですね。
7月10日(水)
帰りがけ、富良野のラベンダー畑を見てきました。今シーズンは花も早いよ
うで早咲きのものは刈とられたところもありました。ラベンダーももうピー
クになっていて、ちょうどいいタイミングだったかもしれません。相変わら
ず人は多く、観光客が増えてきたところで引き上げました。さすがに本州と
比べると気持ちのいい暑さといえる感じでしたね。
7月11日(木)
森のなかでシマリスに出会いました。まだ子供のようでちょっと遠慮がちに
こちらを見ていました。この時期に人間に対して怖いとか悪い印象を持って
しまうと、ずっとその思いがなくならずに過ごしてしまうのでしょうから、
こちら驚かさないように静かに見ていました。いきものの姿を見つけて近づ
くのは一番良くないことで、近づいてくれるのを待っていれば自然な姿を見
せてくれることが多いものです。
7月12日(金)
湿原の木道を歩いてみたら、6月には会えなかったトキソウに会うことがで
きました。昨年と比べると、だいぶ遅い感じがします。トンボも思ったほど
見られず、ちょっと寂しい感じでしたが、湿原から出るときにウグイスが近
くで長いこと囀って楽しませてくれました。真っ暗になるまでいたら、もう
ホタルが舞っている頃だったかもしれませんね。
7月13日(土)
清流のなかではオショロコマが元気に泳いでいました。水は透明できれいな
のですが、水草は汚れていて茶色くなっていました。ここでも温暖化の影響
で水温が高くなっているのでしょうか。水草が緑だったら、ずっときれいに
見えるのでもっと粘って撮影していたと思いますが、適当なところで切り上
げてしまいました。道内あちこちで、以前は良かったのに、と思う場所が増
えてしまったのは残念なことです。
7月14日(日)
ミドリシジミが姿を現しました。翅を開くとエメラルドグリーンの輝きがき
れいなチョウです。ホザキシモツケの花に蜜を吸いにきていて、ずいぶん長
いこと吸っていました。ミドリシジミは花の上をゆっくり歩きながら移動す
るので滞在時間が長いですが、裏側にいってしまうとしばらく見られなくな
ってしまいます。他にはイチモンジチョウやヒョウモンがきていました。北
海道も本格的な昆虫のシーズンとなりましたね。
7月15日(月)
晴れ間は出たものの、空は雲が多くて白っぽいまま。雲も夏らしい感じでは
なくて足下を見ながら歩いて来ました。湖畔ではコムラサキが吸水にきてい
て、きれいな翅を見せてくれました。他の場所を歩いたら、ヒョウモンチョ
ウなども集まっているところがあったかもしれません。トンボも出ていまし
たが、数はそんなに多くなかったです。短い夏ですから夏らしい写真を撮っ
ておきたいと思っていますが、どうなるでしょうか。
7月16日(火)
2年前に存在を確認したコオイムシ、やっとアップで姿を捉えることができ
ました。毎日そこに行っているわけにもいかないですし、気が向いたときに
見に行っている程度ですから、近くで姿を見せてくれたのは本当にラッキー
でした。水面に出てきたのは背中に産みつけられた卵に呼吸させるためだと
思います。昆虫の生態は飼育下で撮るのが普通ですが、地道に自然のなかで
見ているのも面白いですね。
7月17日(水)
天気の方があいかわらず変な感じなので、ちょっと気分を変えてラッコを見
に行って来ました。というか、もうひとつの目的の方はぜんぜん撮影する気
になれなくて、こっちだけになってしまった感じですね。朝から海霧が出て
いたようでしたが、到着と同時にスッキリ晴れてくれて、わりと近くで姿を
見せてくれました。子供もだいぶ大きくなっていて、あとちょっとしたら大
人と見分けがつかなくなりそうです。でも、まだまだ甘えん坊でしたね。
7月18日(木)
連日晴れても空が白っぽい状態が続いていて、どうも風景を撮る気にはなれ
ません。気温は30℃を超えるということで、森のなかで日影を歩きながら何
かないものかと探していました。暑いのでいきものの姿も少なく、自然とみ
つかるのは昆虫などが多くなります。ミドリシジミも増えてきた感じですが
今日はキタアカシジミの姿がありました。見られただけでも、毎日違ういき
ものに会えるればうれしいですね。
7月19日(金)
1週間おいて釧路湿原へ。これといった変化はなかったですね。このノビタ
キの家族も無事に子育てを続けていたようです。例年よりも早いイメージに
なりますが、モウセンゴケの花が咲いていました。撮影していたら、観光客
の人が声をかけてきて説明していたのですが、一緒についてきたガイドは何
も教えてくれないのだとか。連れていくだけのガイドならいなくてもいいと
思うのですけど、どうなのでしょうね?
7月20日(土)
カワセミも巣立って元気に飛び回っています。子供はまだなにが危険なのか
分かっていなくて、けっこう無防備です。この子もけっこう近くで撮影させ
てくれました。親は数十m離れていてもすぐ逃げていってしまうのが普通で
よほどボーッとしていたのでなければ、こんな近くで撮らせてくれません。
これからいろいろ学習して厳しい自然で暮らせるようになっていくのだと思
うので、またチラッとでも姿が見られたらいいなと思います。
7月21日(日)
先月は連日出ていた雲海、一ヶ月ぶりに見てきました。日の出前はちょっと
朝焼けもあっていい雰囲気でした。その後は雲があってしばらく光が射し込
まずに地味な状態の時間が長かったです。低い雲がなければ、もっと朝日が
赤いうちに雲海に光が入ってくれたはずで、惜しかったです。それでも、こ
のところ広い風景を撮っていなかったので、刻々と変わる様子を見ているだ
けでも楽しかったです。
7月22日(月)
北海道でも気温が30℃を超えることが珍しくなくなりました。明日で一段落
してくれるようですが、まだ7月ですから安心はできません。日中は一度家
に逃げ込んで夕方に出て行っても、まだ湿度が高く暑く感じました。貴重な
陽射しですから積極的に利用したいと思うものの、暑くて日中はいきものの
活動も鈍くなってしまい、難しいところです。
7月23日(火)
見た目だけでも涼しげなところと思って出かけてきました。ただ、ここは木
陰に入ると大量のアブが寄ってきて大変でした。たいていクルマなどの熱を
もったところに集まるものですが、移動してもついてきて何度か刺されてし
まいました。景色はきれいでも落ち着いて見ていられず、必要なカットを撮
影してさっさと撤退。観光できていた子供も、アブにつきまとわれて大騒ぎ
していて、かわいそうでした。
7月24日(水)
雨になるということで、ちょっと近所を見てきたくらいであとは事務仕事を
していました。雨もパラパラ降っていたこともあってか、ミドリシジミが集
まってくるところでは2匹しか姿を確認できませんでした。あとはイチモン
ジチョウくらいで、寂しい感じ。よく見ると、アリがナナカマドの花で蜜を
吸っていました。まだ背が低い木なので、アリも簡単に登れるということで
すかね。かなり夢中になっていたので、蜜は美味しいのだと思います。
7月25日(木)
このところ姿を見せなかったエゾリスが姿を現してくれました。以前は高確
率で出てきたのがばったり見なくなったので心配していました。夏毛になっ
ているのでちょっとみすぼらしい感じもしますが、元気そうでした。ただ、
やたらと痒そうにしていたので、毛が抜け変わっていて痒いだけならいいの
ですが、尻尾の毛も抜けているので何か皮膚病にでもかかっていないかと気
になりました。
7月26日(金)
湖畔を歩いていたら、気になる姿がありました。始めはイトトンボが繋がっ
ているのかと思ったのですが、どうも様子が変です。よく見てみると、交尾
の姿勢になってはいるのですが、オスがメスの頭をつかんだまま鳥にでも襲
われてしまったのでしょうか。オスの動体がなくなっていて、お尻だけが残
されている状態です。死んでも離さないのはオスの執念でしょうか。せめて
きちんと産卵されて、子孫を残せることを祈るばかりです。
7月27日(土)
このところの夏らしい、すっきりしない天気になっています。気温も20℃ほ
どと今までと比べたら涼しいを通り越して、ちょっと肌寒く感じるくらいで
す。虫の活動も鈍くなっていて、撮影するのには動きが遅くていい感じでし
た。今シーズンは花のコンディションがあまり良くなく、画面に色を入れた
いと思っても難しいところがありますね。
7月28日(日)
今日も小雨混じりの天気となっていて、気温も低くいきものの動きは鈍い感
じでしたね。どんどん視点は小さくなっていって、けっきょくマクロになっ
てしまいました。でも、そうやって見ると意外といろいろ見えてくるもので
す。まだ声は聞こえないのですが、カンタンの幼虫があちこちにいるのに気
づきました。翅が伸びていないので当然鳴けないんですよね。もう少しした
ら、きれいな声が聞こえてくるのが楽しみになりました。
7月29日(月)
一日中しっかり雨が降っていました。連日天気がよくないためか、いきもの
の動きはさらに鈍くなっている感じです。クサレダマの花では小さなハチが
雨に濡れながらジッとしていました。マメコガネも見ていたら木の葉にたま
った大きめの滴が直撃して、地面に落ちていました。人間にとって雨はたい
したことなくても、ちいさないきものにとっては驚異であることもあります
よね。ただ雨があがるのをひたすら待つのも大変です。
7月30日(火)
いくらか気温が上がって、虫たちの動きもすこし活発になっていました。こ
の時期チョウの集まるところへ行ってみたのですが、ここはまだ花が少なく
て、期待したほどではなかったです。今シーズン、キアゲハを撮影していな
いので、一度撮っておきたいと思っています。ミヤマカラスアゲハも見かけ
ただけです。これまであった環境が大きく変わってきているのを感じますの
で、好きな言い方ではないですけど、撮れるときに撮ることが大切ですね。
7月31日(水)
朝のうちは曇天ではっきりせず、昼前後にかけて久しぶりに青空が出てくれ
ました。ふだんは空を撮るということもあまりしないのですが、なぜか無性
に雲が撮りたくなって撮影しました。曇って見ているとどんどん形が変わっ
て面白いですよね。これが撮れたのも短い時間で、すぐに空が白くなってま
た曇天に戻ってしまいました。暑いのはイヤですが、青空は出ていて欲しい
ですよね。