2024年3月分
3月1日(金)
このところあまり気にしていなかった湖畔の氷。ちょっと見に行ってみたら
ごく一部で彩氷をみつけることができました。今シーズンは凍ってもすぐに
雪が降って湖面が白くなってしまうことが多く、透明な氷はほとんど見てい
ない感じです。気温が上がってきて、湖畔は凍ったり溶けたりを繰り返すよ
うになるので、また見られるチャンスがあるかもしれませんね。
3月2日(土)
まだ風が強く、雪が風に舞って幻想的な景色のなかハクチョウが飛んでくる
様子を楽しむことができました。しばらくすると雪が飛ばされてなくなって
しまったのか、雪煙が上がらなくなってしまいましたが、青空のなかのハク
チョウはきれいでしたね。先日の嵐からハクチョウの寝ている場所も変わっ
たようで、飛んでくる方向が変わったのも違うバリエーションが撮れるので
ラッキーでした。
3月3日(日)
風もおさまり気温も高めだったので、タンチョウの動きも活発になってきた
感じがします。まだマナヅル、カナダヅルの姿も見られるので、いまのうち
にいろいろ撮影しておきたいところです。この迷鳥たちも動きがはじめの頃
に比べると変わって来ていて、変化も見られます。来年は見られない可能性
もあるので、もう少し見ておきたいと思います。
3月4日(月)
給餌場のシーズンもそろそろ終わりが近づいてきているということで、連
日様子を見に行っています。今日はカナダヅルの方を重点的に見ていて、
最後はサービスなのか頭の上を飛んでくれました。給餌が終わってからど
んな動きをするのか、どこに行くのかと仲間といろいろ予想していますが
そのときになってみないと分からないですよね。
3月5日(火)
ときどき見かけるオジロワシ、今日はカラスにつきまとわれてちょっと迷惑
そうな感じでした。獲物を見つけたワシがいると奪おうとしてカラスが集ま
ってくるのを見かけることがありますが、よほどのことがなければワシは反
撃することがなく、いつもどうしてなのだろうと思います。カラスは群れで
やってくるので面倒なのでしょうか。それとも空の王者の余裕でしょうか。
3月6日(水)
やっとタンチョウの動きも活発になってきて、日中は交尾行動も何度か確認
できました。求愛ダンスというか一斉に踊り出すような動きも出てきていて
にぎやかなシーンもありました。給餌場の雪はだいぶ減ってきているので、
地面が出てくる前にきれいなシーンをおさえておきたいところです。夕陽を
撮りにいったら、ヒシクイの群れが飛んできていい仕事をしてくれました。
やっと春になった感じがしますね。
3月7日(木)
今日も一日タンチョウというかカナダヅル、マナヅルを見ていました。ふだ
んはあまり目立った動きのないカナダヅルでいくつか大きな動きを撮らせて
もらえたので、良かったです。カナダヅル、マナヅルは別の給餌場に来てい
るので、どっちにいるかで撮れるものも違ってくるので、動き方も悩ましい
ところです。ちょっとしたタイミングで撮り逃したりしますから。
3月8日(金)
今朝はカナダヅルが給餌場にはやってこなくて、その後も姿を確認できませ
んでした。どこか遠くへいってしまったのか、近くの畑にでも好きな場所を
みつけたのか。マナヅルは給餌場に来ていますが、やはりちょっと動き方が
変わった感じがします。タンチョウもこの時期にしては集まってくる数が多
く例年とは違う感じで、まだ何かありそうな感じがしますね。
3月9日(土)
数日前から開花を確認していたフクジュソウ、今日はしっかりと大きく開い
ていました。フクジュソウの花の形はこの時期の貴重な熱を集められるよう
にパラボラアンテナ型になっているという話を聞いたことがありますが、大
きく開いていたということは、十分に暖かかったということなのでしょう。
たしかにこのときは上着を一枚脱いで歩いていましたから。これからだんだ
んと春らしい被写体探しが楽しみになりますね。
3月10日(日)
今朝はカナダヅルが飛んでくるところの撮影は失敗。仕方ないのですぐにマナヅ
ルに切り替えて待っていたら、ギリギリ間に合った感じで撮らせてもらうことが
できました。日の出が早くなった分、動きだしたり給餌場に来る時間も変わって
きていて、のんびりしていると撮り逃してしまいます。それにしてもこの時期に
なってもタンチョウがたくさんいます。早いときには取り残された幼鳥のグルー
プだけということもある時期なので、どうしたのでしょうか。
3月11日(月)
朝はマイナス12℃と冷えていましたが、日中は暖かくなって雪融けも進んで
いますね。タンチョウの給餌場では集まってくる数も減ってきていて、春が
来ているのを感じているようです。ヤナギも穂を広げ始めていて、花を咲か
せるのももうすぐです。まだ緑を感じるまでには北海道では時間がかかりま
すが、まめに春探しをしていかないといけないですね。
3月12日(火)
今シーズンのタンチョウの給餌は今日で終了。まだタンチョウはけっこう集
まっていますが、暖かくなってきていてもう給餌に頼らなくても生活できる
くらいになっていると思います。今朝も川で様子を見ていたら、スナヤツメ
という魚を獲って食べていました。ミンクも川に潜って魚を獲っていました
ので、いろいろないきものが活発に動き出す時期ですね。鶴居のマナカナの
動向も気になるので、しばらく気をつけていたいと思います。
3月13日(水)
太平洋沖に大きな低気圧が来ていて、朝から強い風が吹いていました。こう
いうときはタンチョウが動くことが多く、期待して給餌場に行ってみたので
すが、風が強すぎてあまり動いてくれませんでした。一度風にのって遊ぶこ
とがあったものの、いまのタンチョウは遊ぶこともしなくなってしまったよ
うでした。幼鳥が葉っぱで遊ぶことも少なくなっていて、いきものたちにも
Z世代が増えているのでしょうか。
3月14日(木)
ずっとタンチョウの給餌場に行っていたので、久しぶりにエゾリスの様子を
見てきました。春らしくなってきたせいか、しばらく食べ物を探して動き回
ったあとは木の上でうつらうつらしていました。こんな姿を見せてもらえる
と警戒されていないのだとうれしくなります。タンチョウの方は一気に数が
減ったようで、みんな自分のなわばりに戻っていったみたいです。
3月15日(金)
湿原でエゾシカの群れをみかけました。このところエゾシカが減ったと思っ
ていましたが、久しぶりにけっこうな数を見ました。もう少しいい感じに並
んでくれないかと待っていたところに観光客が来て近づいてしまったので、
逃げてしまって思い通りには撮影できませんでした。こういうことがあると
誰もいないところで静かに撮影したいと思いますね。
3月16日(土)
今シーズンはできないかなと思っていた御神渡り、ずいぶんと大きく育って
いました。湖面が凍り始めてすぐに雪が降ってしまったので、透明なところ
はないですが、けっこう見応えありました。ただ、足跡もけっこうあるので
撮影するにはちょっと工夫が必要です。冷え込みも緩んできたので、あまり
奥に行くのは危ない感じでしたし、また雪が降るようですので、見納めかも
しれませんね。
3月17日(日)
雪融けも進んでいて、地面が出てきたところでは小鳥たちがやってきて食べ
物を探しています。このあたりだけでも、アカゲラ、オオアカゲラ、ヤマゲ
ラ、このミヤマカケスなどが来ていました。このミヤマカケスはドングリを
咥えていて、このあと割って食べていました。他にも虫とかいろいろなもの
がみつかるのでしょう。季節は本格的に春へと移行していますね。
3月18日(月)
春探しモードになっていて、雪の中から顔を出しているフクジュソウを探し
に行ってみたのですが、思うような感じではなくてまだ早いかなぁと思って
いたら、フキノトウが雪の中から出てきていました。だいぶ雪も溶けてきて
いるので、春らしくなるのももうすぐですね。早く出てきたフキノトウはエ
ゾシカに囓られたようなものもあって、いち早く春を楽しんでいるようでし
たね。
3月19日(火)
昨夜もちょっと雪が降ったのですが、目的地ではほとんど降らなかったよう
でフクジュソウと雪は見られませんでした。仕方ないので、水辺でうっすら
と張った氷を見ていたら、彩氷を見つけることができました。このようにさ
まざまな色があると、嬉しくついてたくさん撮影してしまいます。冬と春の
狭間なので被写体探しには苦労しますが、何か見つける楽しみがあります。
3月20日(水)
だいぶフクジュソウが咲いているところも増えてきました。ほんとうは雪の
あるところでこのくらい咲いているのを撮影したいと思っていますが、前回
撮影してからの開花状況を考えると、意外と遅くて今シーズンは難しいよう
な感じがします。そういえば、東京のサクラもいまになって開花が遅れてき
ているようです。本州に行ったときに少しでも見られるとうれしいです。
3月21日(木)
ほぼ一日曇天で、地元を100Kmほど走ってみたものの、これといった被写体
をみつけることができず、ちょっと残念な気分で地元に戻ってきたら立派な
つららを見つけました。出かけても撮れないときって、地元で撮れちゃった
ということが意外と多いんですよね。このつららも探す気にならないと気づ
かない場所にあったので、灯台もと暗しということでしょうか。
3月22日(金)
前から気になっていた木を、なんとなく良いイメージで撮影することができ
ました。まだ完成とはいえないのかもしれませんが、納得できる感じで撮れ
ると気分が良いですね。雪融けがどんどん進んでいて景色も日々変わるので
見に行くたびに違う景色があるのも楽しいです。といっても、ワンシーンを
撮るのに何度同じところを見に行っているのか・・・。行けば撮れる景色っ
てできすぎていて面白くないかもしれません。
3月23日(土)
今シーズンは流氷のあたり年ということでまだ見られるところに行ってみま
した。雪が少なく気温も低めであまり溶けていない流氷を見ることができま
した。この時期は雪をかぶって丸くなった流氷というのがふつうだと思って
いましたが、冬っぽい感じがあって写真的には良かったです。ただ、いきも
のの姿は少なくて、ボーッとしている時間の方が長かったです。だいぶ前か
らそんな話しを聞いていましたが、どこに行ってしまったのでしょう。
3月24日(日)
満月の一日前なので、いい感じに撮れるかなと期待して待っていました。し
かし、思っていたよりも月が姿を見せたタイミングが早くて、うっすらとそ
の姿が見えるくらいでした。空がすこし暗くなって月の明るさとバランス良
くなったときにはだいぶ高くまで昇ってしまいました。月の撮影って、ほん
とうに難しいです。来月にはまた違う景色になってしまうのでしょうね。
3月25日(月)
今日も満月狙いで出かけてみました。月の出の頃はちょっと薄い雲があって
思うような景色とはいえなかったですが、他にはけっこういい感じのシーン
があって、楽しかったです。この日没直後のカットも良い雰囲気ですよね。
まだ流氷もたくさん残っていて、今年の気候はほんとうに変な感じがしてい
ます。個人的には夏が暑くなりすぎないといいと思います。
3月26日(火)
渡り鳥の数が増えてきていて、湿原の湖にもたくさんの水鳥がやって来てい
ます。ちょっと前はヒシクイばかりでしたが、ハクチョウやカモ類の姿も増
えていて、けっこうにぎやかでした。早いところではタンチョウの抱卵も確
認できていますが、東京あたりではサクラの開花が予想よりも遅れているよ
うで、季節の移り変わりはどうなっているのでしょう。
3月27日(水)
移動の途中でハクガンの大きな群れに出会いました。数羽を見れればいいな
くらいだったのですが、こんなにたくさん見られるとは思いませんでした。
ふだんあまり通らない道を走ってみて、ラッキーでした。もう一度くらい見
られないかとしばらく見ていたものの二度目はなかったので、本当に運が良
かったです。写真は出会いも大切ですね。
3月28日(木)
新潟に上陸。今回もユキワリソウが見頃で、タイミング良く可憐な姿を見せ
てもらえました。カタクリも咲き始めているということで、いきなり登山を
してしまって、足はすっかり筋肉痛です。カタクリの方は麓だけで山頂では
まったく咲いていなくて、お散歩になってしまいました。でも、雪のない山
は久しぶりで楽しかったです。
3月29日(金)
無事に山梨のアジトに到着して、一段落。午前中は雨が残っていましたが、
午後は快晴となって富士山もすっきり見えていました。河口湖に寄ってみた
ら平日というのにすごい混雑でびっくりしました。このあとは富士五湖側は
避けて取材するようにします(笑)。甲府側もサクラが咲き始めているので
ウロウロして良いところを探してみます。
3月30日(土)
山梨の状況が分からないので、ロケハンしながらウロウロしていました。シ
ダレザクラは見頃のところがけっこうあって、きれいな姿を楽しませてもら
えました。それにしても暑いですね。24℃もあると、ソメイヨシノも一気に
咲いてしまうのではないでしょうか。数日は晴れ間が続いてくれるようなの
で、他のエリアもまわってみようと思います。
3月31日(日)
有名どころのサクラを見に行ってみたら、こちらはまだまだという感じでま
たの機会に行くことになりました。それでも途中で見つけたサクラを撮りな
がら移動していると意外なところできれいなサクラがあって面白いですね。
さすがに日曜日ということもあって、人気のあるところは駐車場に入るのも
大変で、こういうところは静かなときに来るに限ると思いました。