2023年6月分


6月1日(木)


どこへ撮影に向かうか迷ったのですが、なんとなく向かった先がどこも正解
という、とてもうれしい結果となりました。このクマゲラを始め、ヒグマや
エゾシカ、キタキツネと面白いシーンを撮らせてくれました。クマゲラも営
巣しているところを撮る人は多いですが、自然な行動を撮らせてもらうのは
なかなか難しいですよね。最後は間近まできてドアップも撮らせてくれるサ
ービスぶりでした。いつもこれだけ撮れたら、すごいことになりますね。 




6月2日(金)


最近、庭に良くやって来るキタキツネ。いてくれてもかまわないのですが、
どうも疥癬持ちらしく、いつも痒そうにしています。疥癬はヒゼンダニが原
因なので、庭にダニを撒いていかないで欲しいです。犬の疥癬は人間に移る
ということなので、ちょっと注意しないといけないですね。犬の疥癬用の薬
があるので、飲ませておこうかな。                  




6月3日(土)


本州は線状降水帯のために洪水など大変なところがあったようで、大きな被
害がでないことを祈っています。北海道もすっきりしない天気となり、朝夕
としっかり雨が降りました。ちょっと標高の高いところへ向かうと、雲のな
かに入って霧のような景色になりました。まだ森は新緑の状態で、けっこう
きれいでした。晴れているばかりが撮影日和ではないですよね。     




6月4日(日)


朝は雲の中に入っていて真っ白でしたが、雲が晴れてくると変化のある景色
を見ることができました。部分的に水面に風で波がでていたものの、映り込
みもきれいで、雲が写り込んでいるのが雲海のように見えるところもありま
した。釧路エリアで高台から見下ろしたときに針葉樹が入らない場所はあま
りなく、こんな景色も新鮮に感じられます。              




6月5日(月)


新緑がさわやかな森で、エゾリスの子供たちが元気に活動していました。ハ
ルニレの実を食べたりウトウトしたりと、可愛らしい様子も見せてもらえま
した。だいぶ葉が茂ってきていて、木の上の方に行ってしまうと何をしてい
るか確認することができなくなってしまいますが、元気な姿が見られて良か
ったです。明日の朝は冷えるようなので、風邪ひかないように。     




6月6日(火)


週末の教室の下見で2カ所を歩いて来ました。片方は良い条件できっといろ
いろ撮影できるのではと思います。もう1カ所の方は、以前と環境が変わっ
てきているところが多く、ちょっと苦労しそうな感じがしました。自然を見
せようとしている場所で、環境が悪くなるのは良いイメージがないですね。
撮影はそのときになってみなければ分からないものですから、自然が味方し
てくれることを祈っています。                    




6月7日(水)


初夏といえる時期になって、花の移り変わりもどんどん進んでいます。ヒオ
ウギアヤメも咲き始めていて、これまで白系の花が多かったのですが、彩り
が増えてきました。道内の原生花園でもいろいろ咲き始めている時期で、ど
んな感じになっているのか気になります。北海道の花の時期は短いですから
少しでもたくさん見られるようにしたいですね。            




6月8日(木)


エゾシロチョウの羽化を確認できました。羽化したばかりのチョウにオスが
集まってきて、何かすごい感じでしたね。羽化した瞬間はみつけられなかっ
たですが、出てきたばかりのチョウを見ていると、翅が伸びるのはあっとい
う間で、その変化は驚くばかりです。明日にはもっとたくさんの成虫が見ら
れるでしょうか。まさにいのちの爆発というエネルギーを感じますね。  




6月9日(金)


今日姿を見せてくれたシマリスは、何か木の実のようなものを口いっぱいに
蓄えてきたようで、その木の実の殻を割って中身を取り出す作業を延々と続
けていました。足下に茶色いものが落ちていますが、それが木の実の殻です
ね。カラスの鳴き声にびっくりして隠れてしまったのですが、それがなけれ
ば、口の中が空になるまで続けていたのかもしれません。サクラの実のよう
でしたが、まだ実が熟しているわけではないので、何だったのでしょうか。




6月10日(土)


隣村でスマホを使った写真教室を行ったあと、まきばのタンチョウを見てき
ました。けっこうシトシトと雨が降っていて、行動していないかと思ってい
ましたけど、あまり関係ないようですね。ゆっくりと牧草地のなかで虫など
を探しながら歩いていました。ポツポツと雛を連れている姿もあるので、元
気に育って欲しいと思います。                    




6月11日(日)


今日の勉強会は少人数だったので、臨機応変に動いてなかなか充実した撮影
ができました。やっぱり歩いてみないと見えないものってたくさんあります
よね。楽して撮れる場所って、けっきょく撮れるものは同じ写真になってし
まうので、無理のない範囲でも動いてみることが大切だと思います。エゾイ
ソツツジは咲き始めたのは早かったですが、意外と例年通りの咲き具合にな
っていましたね。                          




6月12日(月)


このところ連日朝は雲海が見られているようです。今日は平日なので混まな
いと思って行ってみたら、けっこうカメラマンや観光客がいましたね。雲海
自体の動きはほとんどなかったですが、日の出のときに薄く雲がかかってく
れたので、撮影しやすい感じでした。ただ雲はけっこう高かったので、他の
峠では雲の中だったのではないでしょうか。このあたりの判断が難しいとこ
ろですよね。                            




6月13日(火)


夏の天気になってきましたね。釧路エリアはすっきりしませんが、オホーツ
クエリアは陽射しもあって暑くなっていました。これからしばらくは、光が
欲しいときは遠征しないといけなくなってきます。花はもう咲き始めていて
いい感じになっているものの、小鳥の姿は少ない感じがしました。風が強か
ったせいもあるかもしれませんが、このあとどうなるでしょうか。    




6月14日(水)


森のなかでひとり静かにしていたら、コマドリがやって来てくれました。近
くでさえずりは聞こえるものの、シダの下で鳴いていてなかなか姿を見せて
くれませんでした。でも、ちょっとサービスしてやろうとでも思ったのでし
ょうか。絶妙なところに姿を現して、ちょっと長くさえずってくれました。
本当は風景的なものを撮るつもりで出かけていましたけど、いきものがいろ
いろサービスしてくれた日となりました。               




6月15日(木)


一日中、霧雨のような細かい雨が降るはっきりしない天気となりました。
雨があがったタイミングでハチや小鳥などが動いていて、しばらく雨宿り
したあとに動くと、いきものの姿も見られて面白かったです。カラフトイ
バラにはマルハナバチなどがやって来ていて、けっこう長い時間蜜を吸っ
ていて、撮影しやすかったです。お腹空かせていたのでしょうね。   




6月16日(金)


やんちゃなキタキツネの子供に遊んでもらいました。このくらいの時期は好
奇心があるので、間近までやって来たりかわいい姿を見せてもらえますね。
もっとも親が人を警戒していると人に近づくことを許してもらえなくて、距
離ができてしまいます。この子の親は近づいてくることはなかったものの、
人を怖がる様子もなくちょっと離れたところから見ていました。適度な距離
を保ちながら共存できるのが一番良いですね。             




6月17日(土)


今シーズンは地味ながら毎日新しい発見があって、少しずつ進歩できている
実感を感じられています。いきものの撮影では、いかに長く行動を見せても
らえるかが勝負で、このエゾライチョウは砂浴びなどの珍しい動きも含めて
30分ほど見せてもらうことができました。他のいきものでもそのくらいの時
間までのことが多く、これが私のいまの限界なのかもしれません。気配を消
しているのか、人間ではないものに見えているのか分かりませんが、もっと
長く見せてもらえるよう修行します。                 




6月18日(日)


違う目的で向かってみたら、まさか例年より10日くらい早くエゾカンゾウが
見頃になっていました。咲き始めているくらいかなと思ったのですが、ぜん
ぜん違いましたね。サクラが早かったあとは、わりと例年並みになってきて
いたので、まったく考えていませんでした。ここにタンチョウでも入ってく
れればさらにうれしいですが、姿は見られませんでした。        




6月19日(月)


森のなかでバンビ連れのエゾシカには何度か会っているのですが、やっと
撮影させてもらえた感じです。子供を連れていなければそんなに敏感には
ならないことが多いものの、さすがに生まれたばかりの子供がいると神経
質になるのは仕方ないですよね。それにしても今日は気温が低く、寒かっ
たのに水に入っていて冷たくなかったのか、気になりました。     




6月20日(火)


貴重な晴れ間、午前は用事があったので午後から撮影にでかけました。先日
曇天のときに寄って雰囲気が良かったところに向かってみたら、イメージ通
りいい感じでした。何度か通っていれば、いきものと出会うこともできそう
な感じです。いきものを落ち着いて撮影するには、その場所に馴染むことが
大切なので、じっくりと狙ってみたいと思いました。          




6月21日(水)


このところ風が強い日が続いていましたが、今日はわりと落ち着いて適度な
風に戻ってくれました。しかし、風がないと陽炎もすごくて離れたところの
撮影はほぼボケボケになってしまいました。遠くでオジロワシが並んでとま
っていたんですが、ここはちょっと甘く見てもボケボケで分かっていたもの
の悔しい結果となりました。この前みたいに風が強ければ、もうすこしシャ
ープに撮れたはずなんですよね。                   




6月22日(木)


花を撮る必要があって出かけたら、今回はシマセンニュウがかなり近いとこ
ろで撮らせてくれました。背景もきれいな場所で、しっかりモデルをしてく
れました。花の方は開花時期が早いせいか思っていたよりも種類が少なくな
っていて、エゾカンゾウとか限られたものしか撮れなかったです。北海道は
関東にあるような植物園はないので、こういうときに困りますね。    




6月23日(金)


お泊まり勉強会の1日目。釧路湿原から摩周湖、屈斜路湖といろいろなとこ
ろをまわって、気がつけば一万歩以上歩いていました。緑が主体の景色のな
かから魅力的なところを拾い出す被写体の見つけ方や、さらに魅力をアップ
するための実践的な撮り方など盛りだくさんでした。明日からも良い被写体
に恵まれることを期待しています。                  




6月24日(土)


お泊まり勉強会の2日目。以前の天気予報だとあまり天気が良くなかったで
すが、雨に降られることもなく良い方向に変わって来ました。ただ、宿泊地
でクマが頻繁に出没しているとのことで、まさかの撮影予定変更。早朝から
撮影していてすでに午前だけでたっぷり歩いていたので、疲れた人は休憩で
きる時間となり、それもよかったのかもしれません。さすがにクマ相手だと
ムリはできないですから。                      




6月25日(日)


お泊まり勉強会最終日。早朝の朝焼けから青い湖面のオンネトーと、天気も
味方してくれてたっぷりと撮影を楽しむことができました。これも参加者の
日頃の行いが良いおかげですね。もっと時間があってくれればと思いますが
こればかりは限られていて、またの機会にゆっくりと一緒に撮影したいとこ
ろです。ご参加の皆さん、お疲れさまでした。             




6月26日(月)


急に気温があがり真夏のようになってしまったので、涼しい海側に行くこと
にしました。釧路の夏が涼しいというのは伊達ではなく、海霧がかかってい
るとTシャツだけでは過ごせません。はじめは海霧で真っ白になっていて、
これも幻想的な景色で良かったのですが、霧が抜けると海ではラッコの姿も
見ることができました。カニを食べていたシーンもあって、羨ましいです。




6月27日(火)


マガモの子供、また孵っていました。気温が高かったのでお母さんのお腹の
下に入ることはなく、風通しの良いところで集まっていました。早いものは
5月に孵ってもう大人と変わらない感じになっているものもいて、この一ヶ
月の差が自然のなかで暮らすうえでどんな違いが出てくるのか興味のあると
ころです。成長が早いので、あまり関係ないのでしょうか。他の小鳥も巣立
っていて、にぎやかな森でした。                   




6月28日(水)


すっきりしない天気になって、今日は自宅で諸々作業をしていました。近所
をちょっとまわっていたら、牧草地でタンチョウとエゾシカの姿がありまし
た。タンチョウが二羽で並んでいたので足下に雛がいるのではと期待して見
てみましたが、いなかったようです。タンチョウだけとかエゾシカだけとか
はいつでも見られますが、こういうコラボは意外と少ないですね。    




6月29日(木)


山梨に向かって移動中です。天気もあまりすっきりしなくて一気に遠くまで
行ってから、何かあるかなぁと寄ってみたところで、エゾユキウサギが遊ん
でくれました。はじめは小鳥かエゾリスでもいるんじゃないかと行ってみた
のですが、何もいなくて諦めて帰ろうとしたら、呼び止められました。30分
くらい近くで撮影させてくれて、飽きたのか森のなかに帰っていってしまい
ました。また会える気がするので、帰りにでも寄ってみようと思います。 




6月30日(金)


フェリーに乗る前にどこかで撮影しておこうと寄った場所では、エゾシロチ
ョウの姿がありました。翅が透けているところがあって、パッと見るとウス
バシロチョウに似ていますが触覚の先端が白いので一目でわかります。しか
し道央のあたりは釧路と違ってかなり湿度が高く、ずっと外に出ているのが
辛く感じます。本州はもっとすごい湿度なのでしょうね・・・。