2023年3月分


3月1日(水)


今朝はあちこちで景色が春っぽくなっていました。タンチョウのねぐらも霞
がかかってフワッとした雰囲気になっていました。タンチョウの数もだいぶ
増えて例年並みになっていて、水位が下がったおかげかもしれませんが、し
ばらく眺めていました。でも、タンチョウが人を避けているというのは、間
違いない感じですね。どうしてそうなってしまったのでしょう?     




3月2日(木)


朝のうちは湿った雪が降り、森も白く雪化粧しました。今日もタンチョウを
見ていましたが、雪が降っているときには思ったような動きは見られず、そ
のあと地元のフクロウに会ってきました。洞のまわりには雪が残っていて、
雪の日らしい雰囲気で見ることができました。湖のあたりもちょっとずつ氷
が溶けているような感じでした。                   




3月3日(金)


朝はマイナス15℃ほどで、まあまあ冷えていました。といってももう3月
ですから、寒いといっても良いのでしょうか。摩周湖が再び凍るのではと
期待して行ってみましたがダメでした。でもちょっと霧氷がついていたの
で、朝日に染まってきれいでしたね。このあとすぐに雲が広がって色もな
くなってしまいました。そうえいば、またシカが慌てていました。クマが
いると思うのですが、どうなのでしょうか。             




3月4日(土)


また冷え込みが戻って来たのか、朝はそれなりに冷えています。日中も意外
と気温があがっていなかったのか、タンチョウの吐息からは白い息が出てい
ました。ただ、それでも暖かくなっているのは確実で、撮影した画像をチェ
ックすると空気の揺らぎでピントが怪しいカットも多かったです。もうそろ
そろ日中に超望遠レンズでの撮影が厳しい時期になりました。      




3月5日(日)


摩周湖の外輪山を歩いていたら、気球があがっていました。その気球に驚い
て逃げてきたエゾシカが私の方に向かってきて、私に気づいた瞬間向きを変
えて崖を下っていきました。雪庇ができていて近づくのはちょっと怖いとこ
ろでしたが、エゾシカは何のためらいもなく飛び込んでいきました。このカ
ットを撮影しときは飛び降りたように見えましたが、離れてから崖の様子を
見るとシカなら十分下れる角度でした。しかし、びっくりしましたね。  




3月6日(月)


青空のなかハクチョウの群れが飛んでくる姿、とてもきれいでした。人も少
なくなって、ハクチョウも自然な動きを見せてくれているように思います。
タンチョウの方はだいぶ春っぽい動きをするようになって、もう営巣地に戻
っているものも見かけます。雪がどんどん溶けているので、今週だけでもだ
いぶ景色が変わるように思います。晴れの日が少なくなるようで、それが残
念なところですね。                         




3月7日(火)


そろそろかなと思って探してみたら、やっぱり咲いていました。南側の日当
たりが良く雪どけの進んだ斜面でフクジュソウが顔を出しました。まだ咲い
たばかりのようで、花も傷みがなくきれいでした。他にもいくつかありまし
たので、これからが楽しみです。今日は他にもたくさんお気に入りが撮れて
いて、フクジュソウとの出会いが福を運んでくれた気がします。     




3月8日(水)


湖の方も春らしくなり、どんどん氷が溶けてきています。一気になくなる感
じではなく、凍っては溶けを繰り返していますね。そのおかげで、氷の際で
は面白い表情を見ることができます。じっくり探していると、形や色など飽
きないですね。その反面、摩周湖の方はまだ朝のうちは凍っていて、もしか
して全面凍結も期待できるではという状態でした。こんなに暖かくなってい
るのに不思議ですね。                        




3月9日(木)


今朝も懲りずに摩周湖にあがりました。雲がいい感じにかかっていて、きれ
いに焼けるのではと思ったのですが、それ以上の絶景が待っていてくれまし
た。昨夜から風も強くて霧氷も予想外だったので、とてもラッキーでした。
このところ湖面が凍っていたのでカメラマンも多かったですが、今日はほぼ
独占状態で、ゆっくりと楽しむことができました。           




3月10日(金)


タンチョウの給餌場に集まってくる数もガクンと減っていて、撮影するのに
ちょうどいいくらいになっています。朝のうち雪という予報があったので、
期待して行ってみましたが、ずっと雨でした。タンチョウの動きもなく、強
い雨が降りだしたところで撮影終了。そのあと雷も鳴って、春がやって来た
ようです。いまごろ、この雨で雪も一気に溶けていることでしょう。   




3月11日(土)


今日もタンチョウの給餌場に行って様子を見ていました。交尾行動は増えた
と思いますが、一組の家族が渡っていった他はこれといって目立った動きは
なかった感じです。でも待っているときに声が聞こえてきて上を見上げると
ヒシクイの群れが飛んでいました。渡ってきている湖にはたくさん集まって
いて、そちらに向かっているように見えました。            




3月12日(日)


朝の摩周湖を見たあと、プチ遠征してきました。私の住んでいるところだと
滝を撮影しようと思うとけっこう遠くまで足を伸ばさないとないのです。今
回は100Kmほど走ってきました。もう少し近くにあるところは、まだ林道の
雪が溶けていなくて、入れない感じでした。歩けないわけでもないですが、
このところ暖かくなっていてクマが出てくる可能性もあるのでやめました。
会ってみたい感じもしますが、雪のなかでは自由も効かないですから。  




3月13日(月)


朝から雨となりました。湖のあたりでは湖面の氷の上に水溜まりができてき
ていて、このあとはさらに溶けるものと思います。湖畔を歩いていると、ま
ん丸のかわいいモンスターがいました。他にもいないものかと探してみたも
のの、見つけられませんでした。一度溶けてまた凍ると、違うモンスターが
うまれてくるかもしれません。まだ朝の冷え込みはあるようなので、また探
しに行ってみようと思います。                    




3月14日(火)


だいぶ雪も溶けて地面が出ているところも多くなりました。エゾリスもあま
り苦労せずに、昨年埋めたクルミを見つけられるようになったようです。こ
の一週間で20cmくらい雪が減っていて、あとはまだ凍っている地面が溶けて
くれればいろいろな植物も活動を始めます。木の方はだいぶ動き出していて
、冬芽を覆っていた皮がいっぱい落ちていました。リスも新鮮なものが食べ
られるようになりますね。                      




3月15日(水)


湖面はもうすこし溶けているかと思っていましたが、まだ朝は冷えているの
でちょっとずつ溶けているという感じでした。でも表面は溶けて春らしい丸
まった氷になっていました。牧草地の方はかなり雪がなくなっているところ
も多いので、この氷もいつまであるでしょうか。ここしばらくは変化が大き
いと思いますので、目が離せません。                 




3月16日(木)


タンチョウはもう給餌場に集まらなくなってしまったので、ハクチョウをと
思って行ってみましたが、こちらも畑の方に行っているようで、朝は数羽し
かいませんでした。しばらくハクチョウと話をしていたら、この4羽は畑に
向かう前にちょっとだけサービスしてくれました。本州はサクラが咲き始め
ているので、そろそろ私も移動しないといけない感じですね。      




3月17日(金)


キクイタダキの姿を撮らせてもらえました。ときどき見かける小鳥なのです
が、マツの枝の間を動き回って速いので、なかなかしっかり撮ることができ
ずにいました。今回は近くにしばらくいてくれたので、たくさんシャッター
を押してなんとか残せるものがありました。こういうシーンだと、マツの葉
にピントが合ってしまうことも多くて、難しいです。          




3月18日(土)


氷の様子は思ったほど変化がなかったのですが、見事な色合いの彩氷を見る
ことができました。氷の出来具合とかコンディション、光の方向などいろい
ろな要因がうまく揃わないと見られないので、意外と難しいのですよね。は
じめはぜんぜん見つけられなかったものの、氷がちょっと押されて盛り上が
ったところはすごい色になってくれました。すぐに氷が動いてしまったため
長くは見られなかったのですが、ラッキーでした。           




3月19日(日)


北国の南国?に行ってきました(笑)。まだ氷が残っていますが、水の色は
まさに南国という感じです。そういえば、10年くらい前は沖縄の方にも行っ
ていたんですが、最近はぜんぜん行ってないので本物の南の海を見たいなぁ
と思いました。さすがに今は北海道の体になってしまったので、南国の暑さ
や湿度に体がついていくか気になるところですけど、また行きたいですね。




3月20日(月)


今シーズンはあまり鳥の種類を見ることができなかった冬でした。やっとミ
コアイサを撮ることができました。以前から姿は見ていましたが、遠くて写
真にはならなかったのですね。その他ヨシガモの姿も見られて、ちょっとい
つもと違う顔を楽しめました。そういえば、ベニヒワもぜんぜん見かけなく
なってしまいました。どうしてしまったのでしょうか。