2022年2月分
2月1日(火)
だいぶ屈斜路湖も凍ってきていて、湿気がないためにフロストフラワーもつかず
透明な氷がはっています。そこでハクチョウが寝ていて、あまり見られない貴重
な景色が広がっていました。喜んで撮影していたのですが、しばらくすると氷が
風で流れ始めてハクチョウも遠くへ行ってしまいました(笑)。全面凍結するか
と期待していましたが、しばらくはムリのようですね。予想外の景色もあります
が、なかなか難しいです。
2月2日(水)
朝から夕方までタンチョウを見ていました。朝はマイナス18℃と冷えていたせ
いか、給餌場に集まって来たのはいつもよりも遅い時間でした。給餌が始まっ
たときには2羽しかいなくて、ちょっと変な風景となりました。その後は日没
までいい動きをしてくれて、けっこう撮影してしまいました。楽しかったです
が、あとからチェックするのが大変なんですよね(苦笑)。
2月3日(木)
ちょっと足を伸ばして海側へ行ってみました。とくに期待していたわけではない
のですが、運良くラッコがわりと近くを泳いでくれました。カメラに向かって何
かアピールしているようなポーズがかわいいですね。道東はなんだかんだいって
もいきものとの距離が近く姿を見られる確率も高いので、貴重な場所ですね。た
だ、動物園と勘違いして来ている人も多いのが残念なところです。
2月4日(金)
釧路エリアは天気が安定していて、連日晴れに恵まれています。日中に雲が広
がって来ることがあるものの、陽射しもあっていろいろ楽しめています。今日
も午前、午後とじっくり撮影していいシーンにも出会うことができました。ひ
とつひとつのシーンを丁寧に見つめ、自分なりに消化したうえで写真として残
すようにしていきたいですね。
2月5日(土)
今朝も冷え込んでいて、霧氷がびっしり出ていたわりに気嵐の方はあいかわら
ず見られませんでした。タンチョウは遅い時間まで動き出さず、風景撮影にな
ってしまった感じです。いまは給餌で冬のいのちを繋いでいるタンチョウです
が、完全に野生のなかで暮らしていたとき、冬はどんな生活をしていたのでし
ょうか。ただタンチョウの数を増やすだけでなく、本来の生活ができるような
形で増えていって欲しいと思います。
2月6日(日)
ハクチョウが飛んでくるところを撮影しようと出かけたのですが、ほとんど
が泳いでやって来て、思うように撮影させてもらえませんでした。数羽が飛
んでやって来たので、その貴重なカットです。釧路エリアはいきものの動き
のあるシーンを見やすいはずなのですが、動きが変わってふつうに見られた
ものが見られなくなっているのが残念です。昔は良かったなんていわれない
ようであって欲しいものですね。
2月7日(月)
エゾリス、元気に駆け回っていてなかなか撮影させてもらえないのですが、ちょ
っと木の上で休憩しているところを撮らせてもらいました。そろそろ繁殖期に入
るのか追いかけこっをしていました。キタキツネも恋のシーズンになりますね。
先日も二匹で連れ立って歩いているところを目撃しました。風景や天気はどうも
良くないので、いきものの動きをじっくり見てみるいい機会なのでしょう。
2月8日(火)
アカゲラの姿、久しぶりに見た感じがします。ちょっと前はよく見かけていた気
がしますが、最近は全般的に小鳥の姿が減っているようで、出会えるチャンスも
少なかったので新鮮な感じです。タンチョウもいいのですが、さすがに動きが単
調になっていて気分的に盛り上がらないので、このような小鳥を探してみるなど
目先を変えるのもいいのかもしれません。
2月9日(水)
キタキツネも恋の季節ですね。この時期になると、あちこちで二匹で追いかけっ
こしながら歩いているのを見かけます。たいていそのままどこかへ行ってしまう
のですが、今日は適度な距離をおいていたおかげで長いこと観察することができ
知らなかったことも見られました。このあとには他のおまけもあり、たくさんシ
ャッターを押してしまいました。あとのチェックが大変です(笑)
2月10日(木)
やっと天気が安定して、流氷を見に行くことができました。オホーツク海側の天
気はこのところ不安定で、1日の中で晴れ間はあっても青空が安定して広がるこ
とがなく、出かけるのを見送ってきました。今日は1日晴れ間が期待できそうな
ので、行ってみたら正解でした。空が曇って白いと流氷が映えないので、写真的
には厳しいのですよね。春っぽい感じもあったけど、青空で良かったです。
2月11日(金)
シマエナガに遊んでもらいました。ちいさくて動きが速いので、すっかり遊ば
れた感じでくたびれてしまいました。顔が見えるような角度で撮影するだけで
も大変で、無駄なカットがたくさんあります。こういう被写体を頻繁に撮影す
ると、連写速度は速い方がありたいですね。とはいえあとからのチェックも大
変で、いかに無駄なく撮影するか考えないといけません。
2月12日(土)
このところ不在がちでふられてばかりだったのですが、やっと姿を見せてもら
えました。風もなく穏やかな天気なので落ち着いているようで、ほとんど動き
はなくいい感じでした。昼間にフクロウの目を開いている様子を撮りたがる人
がいますが、昼間は寝ているのがふつうの行動で穏やかな寝顔を見せてもらえ
れば十分です。このときは暖かくて気持ちよくなっていたのか、大きなあくび
をしていましたね。
2月13日(日)
雪が降るということで期待してタンチョウの給餌場に出かけてみたものの、粉
雪がパラパラ降ったくらいで、きれいに写るような雪にはなりませんでした。
三連休ということもあってか、けっこうたくさん人が来ていてビックリ。例年
ほど多くはないですが、今シーズンいちばんといってもいい感じ。タンチョウ
の動きもいつも通りで、なかなか難しかったです。
2月14日(月)
摩周湖の霧氷、久しぶりでした。ちらちらと雪が降っているような天気で光が
入らなかったので、ちょっと地味な感じでした。今シーズン、広い景色は何度
か撮らせてもらっているので、切り取り気味で撮影してみました。このシーン
もしっかり雪が降っていたら、また違う雰囲気になったでしょう。湖面が凍る
ことはなさそうですが、もう少し雪が積もったら稜線を散歩したいですね。
2月15日(火)
午前中はほぼ空振り。風もなくて暖かく、いきものも動いてくれそうだったの
ですが、思うようには行かないものです。それでは納得いかないので、午後か
らは場所を変えて再挑戦。太陽が傾いてきた頃にカワアイサがいいところを泳
いでくれて、ホッとしました。撮れてないときって、ずっと被写体を探してい
るので、気分的にも疲れるんですよね。
2月16日(水)
年末からずっと天気が良く、朝の撮影が続いていました。今日は1日曇天でほ
ぼ家でたまったデータの整理をしていました。ミラーレスは連写ができるわり
にピントが甘いカットが多くて、これだったらもう使わないと思えるくらいで
困りました。これだというシーンに限ってピント外してくれたりするんですよ
ね・・・。このところスペックのすごいカメラが発表されていますが、疑心暗
鬼になってしまっています。
2月17日(木)
湖の畔でオオワシが撮影させてくれました。近くに湖面の氷が開いているところ
があったので、魚が出てくるのを待っていたのでしょうか。けっこう近づいても
逃げずにいて、人のことなど構っていられないという感じでした。本来は警戒心
が高い鳥なので、よほどお腹を空かせていたのかもしれません。明日からは天気
も回復してくるようなので、光のあるシーンが楽しめそうです。
2月18日(金)
日中は期待した動きを見せてくれなかっタンチョウですが、夕方はいい動きを
してくれました。天気の方も晴れ予報だったのが昼頃は雲が広がってしまい、
途中で天気待ちをしていて、そのままなら諦めて帰るところでした。しかし、
夕方になって晴れ間も戻ってきて、最後にはきれいな夕焼けも見せてくれ、タ
ンチョウがイメージ通りの場所を飛んでくれました。自然に感謝です。
2月19日(土)
このところ週末になると人出が多くなってきていますね。まだ安心できるとは
思っていないので、はやめの時間だけ撮影してあとは画像データの整理をして
いました。屈斜路湖の方は気がつけばほぼ全面凍結していて、峠から見ても水
面が見えるところはないように思いました。御神渡りも期待したいところです
が、明日は雪の予報。できても隠されてしまいますね。
2月20日(日)
今シーズン初?のしっかりした雪景色のなかで、タンチョウを撮影できたような
気がします。朝からずっと降っていたので、いいタンチョウの動きだけに集中し
て撮影しました。このくらい雪が降ると後ろにある人工物も隠してもらえるので
いいですね。ただ、ピントが雪に合ってしまうことも多く、いいシーンでピンぼ
けというのもあるんですが、これは仕方ないですね・・・
2月21日(月)
昨日はいい雪でしたが、今日は吹雪いて大変でした。なんとか屈斜路湖に到着
してハクチョウを見てみたらこんな感じ。地吹雪で細かい雪が飛んできて目を
開けているのも痛くて大変ですから、ハクチョウも動きたくないですよね。湖
畔で丸くなってひたすら耐えていました。この強風で湖面の氷は亀裂が入って
いるようで、このあとの景色が楽しみです。
2月22日(火)
まだ嵐の影響で通行止めがあちこち。国道などが問題ないところでも、細い道は
入ることができませんでした。嵐の影響かいきものの姿も少ない感じがして諦め
て帰ろうとしたら、キタキツネがやって来ました。いいところを歩いてくれたの
でいいぞ〜〜と褒めていたら、なんとなく得意気な感じに見えます(笑)。いき
ものたちは人間の言葉を理解しているように思いますが、いきものの言葉が分か
らないのは残念です。
2月23日(水)
タンチョウの姿を見に行くと、交尾に近い行動をとるシーンを何度もみかけま
す。時期的には子別れしてそろそろなのですが、まだ子供を連れていてなんか
変な感じです。このときも交尾にはいたらず中途半端な動きで終わりました。
ここ数年、子別れせずに亞成長を連れて雛を育てている個体を見ることもある
ので、タンチョウの生活が大きく変わってきているのかもしれません。
2月24日(木)
用事を済ませて午後から出かけてみると、被写体を探すのも苦労します。しか
も晴天のつもりが曇天気味になって、光もなくなってしまいました。そんなな
かで足下をみていると、色のあるものをみつけることができました。ハクチョ
ウやタンチョウは確実にいますが、それとは違う被写体をみつけたいものです
よね。日中の気温も上がり、春が近づいているのを感じられるようになってい
るので、見方も変えていかないといけないですね。
2月25日(金)
確定申告の書類を書いていて、今日も家を出たのが午後になりました。この
時間だと何もいないだろうなぁとボーッとしていたら、かわいそうに思った
のか、シマエナガの群れがやって来て近くで羽繕いなど始めました。ふだん
はジッとしていない小鳥ですが、羽繕いのときはしばらく同じ場所にいるの
で、ゆっくり見ることができました。会えて嬉しかったです。
2月26日(土)
摩周湖が凍ったようなので、ちょっと歩いて来ました。この前の雪でしっかり
ササも沈んでいるので安心して歩くことができました。というか、やっと歩け
る状態になった感じでしょうか。摩周湖の湖面は全面凍結とはいかず、まだ二
割くらいは残っている感じでした。日中はかなり気温が上がったので、融けた
ところもあるでしょう。凍ったばかりで氷も透明なため凍っていないように見
えるので、ちょっと雪が乗って欲しいですね。
2月27日(日)
急に気温も上がって春のような感じになってきました。雪融けもどんどん進ん
でいて、道路はビシャビシャでした。空も霞んでいるというか真っ白な感じで
遠景は撮れないくらい。ハクチョウもいままでとはちょっと違う動きになって
いて、元気な感じでした。それでもお腹は空いているようで、観光客を見ると
餌をくれとねだっていました。動くとお腹空きますよね。
2月28日(月)
朝はちょっと冷えていたものの、そのあとは暖かくなり被写体探しに苦戦
しました。霧氷も部分的にしかついていなくて、この毎年見に行く冬芽に
霜がついていてくれたので撮ってみました。よく見るとヒゲを生やしたお
じさんみたいに見えませんか。まだ冬とも春ともいえるような変な気候と
なっていますが、これからは春探しですね。