2020年12月分
12月1日(火)
だいぶ冷えてきて、水辺では凍っているところも増えてきました。氷の造形 などには期待していますが、水鳥がいなくなってしまうのはさみしいところ です。ここでは氷の方も平たんで面白い形も見つけられなかったので、枯れ た植物をシルエットにしてみました。背景の夕暮れの色はなかなかきれいで すし、水面と凍っているところで反射や色の具合が違うので面白い背景にな ってくれました。
12月2日(水)
朝の川沿い、気嵐は上がっていなかったものの霧氷はたくさんついていて冬 らしい景色になっていました。これも空気が乾燥してしまえば見られなくな るので、今しばらくの景色でしょうか。朝日は雲もなくかなりきつかったの で、赤味もすぐに褪せてしまってゆっくり撮っている余裕がなかったです。 明日の朝は曇ってしまうようなので、また別の景色を探さなくては。
12月3日(木)
屈斜路湖にもだいぶハクチョウが集まってくるようになりました。湖面は 凍っていないので、冬ほど距離は近くありませんが、静かに見ていれば自 然な姿を見せてくれます。今日は給餌の時間がちょっと遅かったようで、 待ちくたびれていた様子も見ていて面白かったです。早々に畑に食事に出 て行ったものが帰ってくる姿もきれいでしたね。
12月4日(金)
少しずつ給餌場にタンチョウが集まってきていますね。動きの方はというと 昨シーズン同様、あまり活発ではない感じですが、ときおりこんなポーズも 見せてくれています。背景がなんとなく味気ない感じなので、はやく雪が積 もって欲しいものです。今シーズンの給餌量は昨シーズン同様ということな ので、微妙なところなのでしょうか。
12月5日(土)
水深の浅い湖は、だいぶ凍っていますね。湖畔にも面白い形の氷が見られる ようになってきていて、じっくりと見ていると宝探しのようでとても面白い です。形だけでなく透明なはずなのに色がついているように見えるものもあ って、本当に飽きません。こういった氷を楽しめるのも寒冷地ならではなの で、道東に住んでよかったなと思います。
12月6日(日)
毎日景色が変わりますね。すごい景色ではないけれど、ちょっとずつ変わって いく景色を見ているのは楽しいものです。ゆっくりと景色を見ていると、次々 と新しいものにも気づくことができて、身近なところであっても意外な撮影が できてります。情報に振り回されて固い頭で撮影していると何も見えなくなっ てしまいますよね。明日の撮影も狙い通りかそれ以上か。楽しみです。
12月7日(月)
今朝は朝焼けになるんではないかと読んで出かけてみたのですが、見事に 雲に遮られて朝日は見ることができませんでした。その後、日中は再び晴 れてきたのでウロウロしてみたものの、夕方までこれといった景色には出 会うことがなかったです。ここ数年入っていなかった林道を見てみたら、 だいぶ荒れていましたね。滅多に人も通らなくなっているようでした。や っと夕方にいい景色を見つけたときはホッとしましたよ。
12月8日(火)
立派な角を持ったエゾシカに会いました。なかなか凛々しい顔をしていると 思います。しかし、写真を見て気づいたのですが、まだ夏毛??。体にまだ らの模様が残っていますよね。今年はまだ雪が積もっていなくて暖かい気候 となっていますが、それが影響しているのでしょうか。エゾシカ的にはまだ 冬ではないのかと考えたら、自然はすごいなぁってあらためて思いました。
12月9日(水)
いまだ雪が積もっていない釧路エリア。北の方はちらちらと降っていることも あるのですが、まだ積もる気配がありません。朝の冷え込みがひと段落してし まうと日中は景色も平凡になってしまうので、なんとなく行ってしまう伊藤サ ンクチュアリも地面が見えているとイマイチの感じです。だいぶタンチョウが 集まってきているので、少しずつ動きも出てくるのかもしれませんが、気分的 には盛り上がらないんですよね。
12月10日(木)
ハクチョウに混じって一羽のヒシクイがいます。きっと渡りの途中で群れから はぐれてしまって一緒に行動しているのだと思います。特定の個体といっしょ にいるというわけでもないので、偶然この場所で合流したということなのかも しれません。見ていると、ときどきハクチョウに邪魔者扱いされていて、肩身 が狭そうに見えます。ハクチョウとの微妙な距離がそれを物語っているように 思います。
12月11日(金)
気温の変動が大きく、凍っていると思っていた湖畔では氷が融けてしまって いるところもありました。遠くの阿寒の山々もあまり雪をかぶっていないよ うに見えて、景色の方はまだ冬というにはちょっと早い感じです。それでも よく探してみると面白い自然の造形がたくさんありますね。いつでも見られ るもと違って意外なものもあってなかなか楽しいです。でも、いつもの被写 体にも会いたいものですね。
12月12日(土)
朝、家を出たときは月が見えていたのでチャンスはあると思ってでかけた ものの、あっという間に一面の曇り空に。そのうちちらちらと雪が降り始 めてなんとなく雪景色に。まだしっかり白くなるほどでもないので、なん か中途半端でした。そのまま帰るのは悔しいので、あちこちウロウロしな がら、小さな景色などを拾っていました。でも、こういう景色もいいもの ですよね。
12月13日(日)
今シーズン初の音羽橋。マイナス13℃の朝でしたが、光が射し込んでくる前に 多くのタンチョウが飛び立ってしまっていて、ちょっと寂しい感じになってし まいました。もうちょっと赤くなってくれることを期待していましたが、東の 空は雲がなく、あっという間に赤味が抜けてしまいましたね。でも霧氷もつい ていてくれたので贅沢言えないです。今期はこの時間帯に最高のパフォーマン スをタンチョウが見せてくれるタイミングに出会うことができるでしょうか。
12月14日(月)
自宅のあたりは一面白くなるくらいに雪が降り、夜になっても残っていまし た。でも、タンチョウの給餌場はあっという間に融けてしまったようです。 ちょっと標高の高いところへ行ってみると、霧氷がついていてすばらし景色 になっていました。下で見ていたときは雲がかかっていたので、融けるのを 防いでいてくれたのですね。来るのを待っていてくれたのかと思うと、うれ しいですね。
12月15日(火)
湖もすっかりと凍っていきものの姿も見られなくなってしまいました。さす がにこんなに凍っては水鳥もいなくなってしまいますよね。今朝はマイナス 20℃近くまで下がって冬らしい気温になっていたので、湖も凍って当たり前 でしょうか。どかっと雪が積もる前に面白い表情も見せてもらえました。ま たこの先の変化が楽しみです。
12月16日(水)
晴れているのですが、乾燥も進んでいて朝の霜もイマイチ。タンチョウの動き もあっという間に冬モードに移行して、日の出に合わせて待っていたのに待ち ぼうけとなりました。湖畔も雪が降ってしまったので、氷も隠れてしまったと ころが多く、期待したほど面白い造形をみつけることもできませんでした。も っと直感的にいいところへたどり着けるよう、修行が必要ですね。
12月17日(木)
真冬日が続くと、こういう氷も見つけやすくなりますね。日中でも素手で カメラを持っているのがつらくなってきましたが、被写体が見つかるのは うれしいです。明日からも冷え込みが続くようなので、氷が育ってくれる のを期待しています。雪が降るのがはやいか氷が育つのがはやいか、微妙 なところでどちらも楽しみです。
12月18日(金)
タンチョウの動きはもう冬のものとなっていて、日の出から午前中の給餌あ たりまでが見頃のように思います。今朝は空気もだいぶ乾燥していたようで 車のガラスには霜もほとんどついていなかったのですが、給餌場のあたりは 後ろの防風林にも霜がついて真っ白になっていました。霜が融けてしまうと 枯れた牧草地になってしまうので、ちょっとイマイチになってしまうのが残 念なところ。早く雪が欲しいですね。
12月19日(土)
今日も午前はタンチョウの姿を見に行きました。気温はそれほど下がって いないうえに風もあり家の近くもまったく霧氷などはついていなくて、風 景的にも厳しいと判断。タンチョウの給餌場もまあそんなものかなという 感じでした。夕方には夕陽の見られる景色などを撮影していましたが、だ んだんワンパターンに陥りつつあります。ちょっとずつ変わる景色もあり ますが、そろそろ気分転換したい感じですね。
12月20日(日)
朝から風が強く、北西の風だったのでまたもやタンチョウを見に行ってし まいました。日の出の時間は待ちぼうけで、もっとゆっくり出かけてもよ かった感じでした。給餌の時間が近くなると二十羽くらいの群れで一気に やってきてしまって、どう撮っていいのかわからなくなります。でも、久 しぶりにカメラ側に向かって飛んでくるシーンがありました。毎日、状況 や動きが変わるので、なかなか難しいです。
12月21日(月)
海辺でオオワシの姿をみつけました。波打ち際にいて、何かを食べているのか と思いましたが、休んでいただけのようです。近づいたら逃げてしまうかなと 思いながら車から降りたら、きちんと待っていてくれて凛々しい姿を撮らせて くれました。いきものを撮影するときも、強引に撮るのではなくてお願いして ほめてやれば、期待に応えてくれるものですね。
12月22日(火)
朝の摩周湖、その後の伊藤サンクチュアリと動き回ったのに芳しくなく空を 見上げたらきれいな月が昇っていました。夕方の赤い光に照らされた木の間 から見えた月は、いっそう輝いて見えました。森の動物たちもこんな感じで 月を見ているのでしょうか。きっと小鳥たち目線だったら、こいう感じでも 間違っていないですよね。
12月23日(水)
夕方出会ったゴジュウカラ。木の幹のひだの間から小さな実を見つけたのか それともどこかから持ってきたものを隠そうとしていたのか。大事そうに咥 えて幹の上を忙しそうに動き回っていました。この小さな実が命をつなぐこ とになるのだとしたら、ほんとうに大事なものですよね。これから雪が降れ ばこの一粒をみつけるのさえ大変なのですから。
12月24日(木)
久しぶりに朝は曇天でゆっくり出動。でも、こういうときにも探してみれば いい出会いがあるものです。何気なく歩いていた湖畔では見事な彩りの氷を 見つけました。晴れていないときれいな色が出ないものと思っていましたが そんなことはないのですね。むしろ余分な反射がなくて色も鮮やかな感じが します。しかしそろそろお湿りが欲しいですね。
12月25日(金)
寒いような暖かいような変な天気で、春のような感じでした。夕方も手袋なし で撮影できましたし、日中の空もほわっとして冬っぽくなかったです。今シー ズンの流氷はちょっと早くやってくるという話がありましたが、本当でしょう か。こんなイメージで巨大な流氷を撮影してみたいものです。それよりもこち らはまず雪が降って欲しいものですね。
12月26日(土)
気温が高く日の出の時間ドカッとやってきたタンチョウ。あっという間に ステージはいっぱいになり、すっきり撮影できないような状態になってし まいました。しかも、飛んできたあとはジッとしているやる気のないのば かりで、またもやどうしようもなく・・・。それでも西風だったので給餌 後はカメラに向かって飛んできてくれたのが幸いでした。それがなければ 空振りになってしまいましたね。
12月27日(日)
今朝もグンと冷え込んでマイナス18℃くらいになっていたはず。川沿いでは 気嵐があがっていい雰囲気になっていると思っていたのですが、ここから離 れると霧氷もついていないし気嵐も上がっていない・・・。空気の乾燥が進 んでいるので、ピンポイントのみの景色となっていたようでした。以前はこ の場所にタンチョウがいたのですが、川沿いの木が伐採されていなくなって しまったんですよね。残念・・・
12月28日(月)
自宅のあたりはうっすらと雪が積もって白くなっているのですが、まだぜん ぜん降っていないところもあって、おかげで湖の氷も面白い表情を見せてく れています。だいぶ氷は厚くなっているので歩いてみると、いろいろな模様 があって面白いです。氷が膨張して割れたりするときに大きな音がして、こ れもまたいい感じです。年末年始は遠くに出かけることもないですから、ま た見に来たいと思います。
12月29日(火)
このところ夜のうちにちらちらと雪が降り、もうちょっと雪があるんじゃ ないかと摩周湖に上がってみましたが、期待外れの景色でした。薄っすら 霧氷もついていましたが、雪が少ないせいでなんかパッとしません。中途 半端といったらいいのでしょうか。でも、帰りがけにレンジャクの群れに 会うことができました。はやく平地に降りてきてくれないかな。
12月30日(水)
昨夜から雪が降るというので期待していましたが、残念がながら釧路圏で はたいして降らないまま年越しを迎えることになりそうです。自宅のあた りではかろうじて白くなっていますが、給餌場へ行ってみると牧草がしっ かり見えていて、あまり変化がありませんでした。光もなく撮りにくい条 件だったので、ちょっと遊んでいる姿を撮影したら、給餌が始まる前に帰 ってきました。気合の入らない冬になってしまいそうで困りました。
12月31日(木)
今朝はけっこう冷え込んでいたので、この場所は霧氷もいっぱいついていると 期待していってみたら、大きく期待外れ。うっすらと気嵐が上がっていたので まだなんとか絵にできましたが、風があってまったく霧氷はついていませんで した。道北の方ではマイナス30℃も記録していたようですが、こちらは冷え込 みと同時に乾燥も進んでさみしい景色になってしまいました。来年はどんな景 色と出会えるでしょうか。期待して動ける年になって欲しいですね。