2020年7月分


7月1日(水)

ちょっと早咲きの古代ハス。山梨も規模は大きくないですがあるんですね。以
前ここに来たときはカワセミの姿があったので期待していましたが、ぜんぜん
見られませんでした。池もハスの葉で水面が見えないような状態でしたから仕
方ないですかね。時期をずらして見ることで、いろいろな表情が見られるのも
楽しいです。                             


7月2日(木)

ずっと天気が悪く富士山の姿は見られないかもと半分あきらめていましたが、
やっと姿を見せてくれました。もう雪はほとんど残っていないものの、姿が見
えるとうれしいですね。夕方も見れないかと出かけてみましたが、雲が湧き出
して隠れてしまいました。いつもそこにあるけれど、なかなか思うようには撮
らせてもらえない難しい存在ですね。                  


7月3日(金)

思いがけないところでチョウトンボの姿を見ることができました。独特の
フォルムと羽根の光沢が美しいですよね。まだフィルム時代にずいぶん遠
くまで遠征して撮影しようとしても近くで見られなかったことがありまし
たが、懐かしいです。新潟はじっくりと撮影してみたら、面白いところが
たくさんありそうです。                      


7月4日(土)

北海道に戻りました。やはり北海道はいきものの密度が濃いですね。フェリー
を降りてすぐにエゾシカの群れが待っていてくれました。害獣などといわれて
いますが、実に貴重ないきものだと思います。こういったいきものを身近に見
られる環境はありがたいですね。人間の都合だけでこの地球を利用するのでは
なく、すべてのいきものが幸せに暮らせる環境であってほしいと思います。 


7月5日(日)

初めての森の中を歩きました。特別な出会いはなかったものの、自分で歩いて
自分の目で見ることはとても大切。いまはパッとしなくても、また違う時期に
来てみたいと思いました。こういう体験が積み重なって、いい写真を撮らせて
くれるのですよね。行けば撮れるっていうことばかりをしていると、自分の写
真が撮れなくなってしまいますよ。                   


7月6日(月)

北海道はさすがに湿度も低くて快適ですね。日中は晴れて気温があがりまし
たが、十分耐えられました。予定していたいきものの姿は見ることができな
かったのですが、自粛中はほとんど遠出していなかったので、何か所か見て
回ってこられたのでよかったです。景色自体は変わっていないのですが、な
んかちょっと違う感じがしました。何なのでしょう??         


7月7日(火)

不在だったあいだの片づけをしながらバタバタしていました。ちょっと近所の
様子を確認しに出かけたつもりですが、100q走ってしまいましたね。本州と
北海道の距離感の違いを実感しました。走ったけれどこれといった撮影ができ
たわけでもないですしね。はやく事務仕事を終わらせて、短い夏の撮影に出か
けたいものです。                           


7月8日(水)

葉が茂ると森の中は暗くなりますね。曇天だとこのようなシーンはかなり感度を
上げないと撮影できません。それでもシャッター速度は遅くてぶれやすいので、
いかにデジタルカメラが便利になったとはいえ、難しい条件です。大雨のニュー
スが続いていますが、北海道もすっきりしない天気が続いています。暑いのは苦
手ですけど、陽射しが欲しいところですね。                


7月9日(木)

海に浮かんでいるのはラッコの親子。子供はお母さんのおなかの上に乗って
ご満悦のよう。こんなほほえましい姿を見せてもらえてよかったです。それ
にしてもずっと海の上で暮らすというのはどんな感じなのでしょうか。クジ
ラやイルカのような海に完全適合した哺乳類と違って、四つ足のいきものに
近いですよね。自然とともに暮らす知恵はすごいです。         


7月10日(金)

原生花園の様子を見てきましたが、ちょっと遅かったようです。山梨へ行かなけ
ればいいタイミングで見られたかもしれないですが、こればかりは仕方ないです
ね。小鳥の子育てもだいぶ終わってしまった感じで、ほとんど姿が見られなかっ
たですが、このノビタキが遊んでくれました。陽射しがあっても本州のような湿
気はないので、だいぶ楽でしたね。                    


7月11日(土)

森の中を歩いてみたのですが、珍しくまったくといっていいほどいきものと
会うことができませんでした。このところ調子がよかったのに残念です。で
も移動しているときにホザキシモツケが満開のところがありました。いつも
のフィールドは春先の大雨で橋が崩れてからずっと通行止めになっていて、
きっとそこでもこんな感じになっているはずだと思うと惜しいです。   


7月12日(日)

いつも声は聴いているのになかなか姿を見せてくれないウグイスですが、今日
は間近でその姿を見せてくれました。ずっと鳴いているのでどこにいるのかだ
いたい把握できていて、あまり広い範囲を動くことはないように思います。ほ
かの鳥たちは子育ての時期ですが、この個体は一羽しかいないのか、相方らし
い姿を見たことがありません。ずっとここで出会いを待っているのかな。  


7月13日(月)

森の中を歩き回っていた子ぎつね。もうそろそろ親離れをする時期になるで
しょうか。しばらく観察していたら、小さな虫や木の実などを食べていたの
で、順調に生活するすべを身につけていると思います。この時期に人から食
べ物をもらったりすると道路に出てきて牽かれてしまうなど、悲しい事故に
つながります。かわいいからこそ自力で生きられるようそっと見ていてあげ
るようにしたいですね。                       


7月14日(火)

湿原の木道を歩いてきました。ほぼ一年、行っていなかったんですね。大雨
のあと、植生が変わって木道のわきで見られる花などが減ってしまって疎遠
になっていましたが、近場で見に行っていないところがなく、ふと思い出し
て出かけてみたのでした。これといった見どころはなかったのですが、最後
の最後にエゾトンボが羽化したばかりの姿を見ることができました。一周す
るコースなので、先にこっちを歩いていたら、まだ羽根が広がっていない様
子を見られたかも・・・                       


7月15日(水)

一日どんよりとした天気。日中は車の整備などをしていて終わってから調子の
確認がてら撮影に行ってきました。ちょっと標高をあげていくと雲の中に入っ
て幻想的な景色になっていて面白かったです。車を止められるあたりは雲がか
かったり切れたりしていて、撮影のタイミングは難しかったですね。来週には
晴れ間も増えるようですが、どうなるかな。               


7月16日(木)

森の中で生き物を見ていると、季節ごとに食べるものが変わっていくも面白
いですね。ちょっと前にはハルニレの実を食べていましたが、もう完全に食
べつくしていまはエゾヤマザクラなどの実を食べていました。こうやって見
ていると、自然は時期をずらして実をつけ、生き物たちが困らないようにバ
ランスをとっているようにも思います。さまざまないのちがあって成り立つ
この地球のサイクルを人間が身勝手に崩してしまわないことを願います。 


7月17日(金)

さすがに近所だと飽きてきたのと天気が悪いので、思い切って出かけてき
ました。朝のうちは人も少なかったですが、日中にはそれなりに人も多く
なってきていましたね。ちょうど見頃ということもあり。明日からはもっ
と混雑するんじゃないでしょうか。それにしても、こちらは暑いですね。
釧路エリアと5℃は違うんじゃないかな。              


7月18日(土)

はじめて田んぼの中にいるタンチョウの姿を見ました。見ていると、稲の
間にいる虫をついばんでいるようでした。いまでこそそんな景色は珍しい
ですが、昔は当たり前に見られた景色だったのでしょうか。それともこの
若いタンチョウはチャレンジャーで新たな生活の場を開拓しようとしてい
るところ? タンチョウのちょっと前の生活史ってわからないことだらけ
で、身近だけと知らないことだらけです。              


7月19日(日)

今の時期の日の出はちょうど4時頃。このくらいの時間だと、ちょっと肌
寒いくらいの気温で過ごしやすいですね。それに朝早いと動いている人も
いないので、安心して撮影できます。今朝は移動しながらだったのですが
車を止めてどうしても撮影したいと思うシーンにも出会うことができて、
なかなか良かったです。日曜日ということもあって、人が出始めたら撮影
も終わりにしました。けっこう人多いですよね。           


7月20日(月)

ここ4日ほど続けてネオワイズ彗星の撮影に出かけていました。ふだん星を
撮るということはあまりないのですが、この彗星が肉眼でも見えるというの
にはまってしまいました。それに次に来るのは5000年後ということなので、
まさに今がチャンスですよね。さいわい北海道では天候に恵まれていたので
場所を変えて見ることもできました。コロナのおかげですっかりだらけてい
ましたが、気合を入れてもらいました(笑)              


7月21日(火)

まだ暑い感じですが、景色的にはちょっとずつ秋っぽい雰囲気も感じられる
ようになってきています。サクラの葉は日陰のところで赤くなっているもの
がありますし、ヒヨドリバナも咲き始めました。この花は8月の花というイ
メージがあるので、ちょっと早いでしょうか。明日は雨という予報なので、
ゆっくりと過ごしたいと思います。                  


7月22日(水)

いままでの暑かったのがうそのように一日雨になりました。ちょっと合間を
ぬって撮影に出てきましたが、Go To なのか連休があるからなのか、意外と
人も多くてすぐに帰ってきました。こちらでは人がいないところばかりを選
んで動いているので、人がいる場所は怖く感じます。今年生まれたタンチョ
ウももうじき飛べるようになりそうなくらいまで成長していました。彼らは
何も関係ないのだろうなぁ。                     


7月23日(木)

今日も雨でしたね。ときおり激しく降ってきていて、この写真は車の中から
撮影していました。釧路エリアは天気が悪いので、天気のいいところへ遠征
していたので、夏の花を撮り逃してしまうところでした。花の時期としては
もう今月いっぱいでめぼしい花は終わってしまって、このあとは紅葉という
感じになるでしょうか。今シーズンは山は全く登っていないですし、ちょっ
と運動不足ですね。                         


7月24日(金)

この時期に森の中で咲いている花は、けっこう地味な感じが多いような気が
します。このオニノヤガラも緑色の花で、よく見ていないと見逃してしまう
感じです。同じような色のオオウバユリはサイズも大きいので目立ちますが
やっぱり地味ですよね。オニノヤガラとオオウバユリは全く違う科の花なの
に同じような色というのは、何か理由のがあるのでしょうね。      


7月25日(土)

人が出てくる前に撮影を済ませようと思っていたのですが、気温が低くては
やい時間には虫たちも出てきてくれず、撮影ができたのはみんなが動き出し
てからの時間になってしまいました。今年は虫たちの姿が少ないように感じ
ているのですが、日照が少なく気温が上がらないのが原因かもしれないです
ね。この先もしばらく最高気温は20℃程度の日が続くようです。     


7月26日(日)

今日もムシ探し。思っていたよりも気温が上がらず、登場はあまり早くなく
昨日と同じような感じでした。ただ、動きがあまりなかったおかげでじっく
りと撮影することもできました。北海道にいるとマクロ撮影をすることが少
なくなってしまうのですが、あしもとを見つめてみるのも面白いですね。と
いっても、虫たちの姿を見られるのは短い期間に限られてしまいますが。 


7月27日(月)

森の中で出会ったこの小鳥、まだ子供なのでしょうか。とてもかわいい表情
をしていて、しばらく遊んでくれました。親になると人は危険という認識が
ふつうなのですぐ逃げてしまいますが、子供は好奇心があるので人のことを
興味深く見ていることが多いように思います。私はどんなふうに見られてい
たのでしょうか。聞いてみたいものです。               


7月28日(火)

このところ連日オオウバユリを撮影していたのですが、ほかの被写体もあった
ことでやっと登場となりました。林床に咲くためなのか、このような薄緑色を
していて、遠めに見ると花のように見えないかもしれません。でも、たくさん
咲いているところでは、甘い香りが漂ってきて、やっぱりユリの仲間であるこ
とが実感できます。香りに誘われていろいろな虫たちもやってくるのですが、
今日も寒かったせいかその姿がなかったのが残念でした。         


7月29日(水)

晴れるというオホーツク海側に行ってみましたが、期待していたほどすっ
きりとは晴れず、陽射しがあるという程度でした。何か所かあるヒマワリ
畑は見頃のところは一か所で、ほかはピーク過ぎでもうしんなりしてきて
いたり、これからだったりでした。この場所はこれ以上広くは撮影できな
いので、ちょっとつまらなかったですね。ヒマワリよりも森の中を歩いた
方が面白いものがありました。                   


7月30日(木)

クルマユリの姿を撮影してきました。この前見つけたときは曇天であまり
パッとしませんでしたが、今日はいい感じに光が射し込んでいてくれて、
森の中から浮き上がって見えました。ちょっとピークを過ぎてしまった感
じもありますが、彩りの少ない道東の森の中ではとても目立ちますね。た
だ、ほかのところで見つけられていなくて、ちょっと寂しいです。   


7月31日(金)

すごく久しぶりにセミの羽化を見ることができました。ふつうは早くても夕
方から始まることが多いのですが、このセミは何を焦ったのか15時過ぎから
羽化を始めていました。おかげで命の神秘をしっかりを見せてもらうことが
できたのですが、一歩間違えば鳥に食べられてしまうなど敵に見つかる危険
があるので、無事に羽化できてよかったと思います。