2020年4月分


4月1日(水)

暖かいけれど小雨まじりの天気となりました。近所ではシマエナガが活発に
動いていてよく姿を見るのですが、なかなか思うようには撮らせてもらえま
せん。ジッとしていないうえに茂みや枝の多いところを移動しているので、
すっきりと姿がわかるように撮れないのですよね。望遠レンズを振り回して
いると、肩が凝ってしまいます。明日の朝は雪の予報。まだまだこちらは春
といっても油断はできません。                    


4月2日(木)

暖かくなってきたなぁと思っていたら、また雪が降りました(笑)。山の
方ではすっかり冬景色に逆戻りです。雪は湿っていて、道路ではシャーベ
ット状なので、けっこう滑って怖かったです。車は多くないですが、除雪
で道路わきには雪が積んであったので、車を止められるところも限られて
しまい、駐車場のあるようなところでしか撮影できませんでした。平地で
は積もるほどではなかったので、明日には融けてしまうかな。     


4月3日(金)

屈斜路湖もすっかり氷が融けて残っているのはわずかになってしまいました。
明日の夜には雨も予報されているので、完全に融けてしまうのではないでしょ
うか。ハクチョウの数もすっかり減っていて、だんだん静かになっていくのが
さみしいですね。これからは本格的に春らしくなっていくので、気持ちを切り
替えて北海道の春を探すようにしていかないといけないですね。      


4月4日(土)

すこしずつ春らしい景色が増えてきています。湧水が出ているところでは
少しずつですがイタドリの葉が伸びています。フクジュソウはピークを過
ぎたものも増えていて、春も次のステージに移ってきているように思いま
す。午後からは春雷が轟いて、いい音が聞こえてきました。ちょっとあら
れが降ってきたのはびっくりしましたが、いつもと違う春を感じました。


4月5日(日)

草はらにゴミ袋が落ちているなぁと思ってみていたら、エゾユキウサギでし
た(笑)。まだ冬毛の状態なので、とても白く遠くからでも目立ちます。い
ままでは足跡などはよく見ていましたが、ゆっくり姿を見られたのは初めて
でうれしい出会いでした。今日は雨だったし人も出歩かないので安心してい
たのでしょうか。また会えるとうれしいですね。            


4月6日(月)

やっとシマリスが冬眠から目覚めてきました。この冬は雪が少なく地面の
凍結深度も深くなっていることが予想されたので、無事に越冬できるか心
配していたのですが、元気そうな姿を見られてひと安心です。森の中では
天敵も多いので、これからも元気に過ごしていってほしいですね。また会
えるのを楽しみにしています。                   


4月7日(火)

今シーズン、抱卵をしていないタンチョウが目立つ気がします。雪が少ない
ので湿地では巣を作りやすいように思うのですが、大雨などがあってダメに
なってしまったのでしょうか。そろそろ気温が高くなってきて、超望遠レン
ズだとピントがなかなか来ない空気の状態になってきました。適度に離れた
ところから撮影したいものの、難しいんですよね。           


4月8日(水)

誰もいない森を歩いていました。カエル合戦も間近で見ることができ、この
前撮れなかったカットもとることができました。そのあともゆっくり歩いて
いたら、森の中で飛び立った鳥の姿が。黒かったので、カラスかなと思って
見ていたのですが、木にとまった姿を見たらクマゲラでした。遠くから見る
と黒いだけでカラスだかクマゲラだかわかりません。できれば、鳴きながら
飛んでくれれば、すぐわかるのですが。                


4月9日(木)

午後から本格的に雪が降り始め、すっかり雪景色に逆戻り。日中に降っていた
ため、かなり撮影しにくい条件となりました。ちょっと離れたところを撮影し
ようとすると手前の雪がぼけて写ってしまうので、ぼやっとした感じになって
しまうのです。夜のうちから降って、朝にはあがっているというのが理想的な
のですね。明日が楽しみですが、融けちゃうかな?            


4月10日(金)

朝は冬に逆戻りしたかと思うほどしっかりと雪景色になっていました。で
も湿った雪は気温が上がり始めると、びっくりするほど早く溶け始めてい
まいした。今日狙っていたものは撮れなかったですが、フキノトウが雪の
中から顔を出したような雰囲気で撮影できました。花が開いているフクジ
ュソウなんか撮りたいと思っていたのですが、意外と気温が低くて花が開
いていなかったですね。                      


4月11日(土)

今日の春はミズバショウ。まだ花として開いてはいませんが、もうすこしで
花のように見えるようになることでしょう。こちらでこの状態だと、暖かい
ところは道内でも見頃になっているでしょうか。ちょっと低温にあたるとす
ぐ傷んでしまうので、なかなか難しい花でもありますね。今年は気温変動が
大きいので、いいタイミングで見たいものです。            


4月12日(日)

だいぶ雪もなくなった湖畔では、ハクセキレイが水浴びをしていました。さ
すがに人がそんなことをしたら寒くて耐えられないと思いますが、野生の生
命力は強いですね。近づこうとしたらハクチョウが邪魔してしぶしぶハクセ
キレイが移動してしまったので、思うようには撮れなかったのですが、ハク
チョウも撮って欲しかったのかな?                  


4月13日(月)

久しぶりのエゾリス。木の上でクルミを齧っていました。クルミの殻を齧って
割るときにかなり大きな音がするので、ちょっと離れたところからでも見つけ
ることができます。この子はクルミを食べ終わった後に毛づくろいをしていま
した。昨年はあまりクルミの出来が良くなく、食べていたものも小さい感じが
したので、なんか物足りないように見えました。もう少しすると新芽など新鮮
な食べ物も増えますので、もうちょっとの我慢ですね。          


4月14日(火)

北風が強く気温も低いので、とにかく寒く感じました。真冬のマイナス10℃
のようなときと比べたら格段に暖かいはずなのですが、外に出ているのがき
ついと思いました。車を止めたところの水たまりはしっかり凍っていて、ま
だまだ春だと安心できない感じですね。氷の模様をよく見ていたら、コモド
ドラゴンみたいなやつがいました(笑)。               


4月15日(水)

昼ごろにはちょっと陽ざしが出てきてくれたのですが、やっぱりまだ寒い感
じですね。昨日と同じように冬の装備で外に出ていました。地面をよく見て
いるとクリンソウやギョウジャニンニクなどいろいろな植物が芽を出してき
ています。絵柄的には地味なので記録しただけになってしまいましたが、も
う少しすると緑も増えてくるので楽しみですね。            


4月16日(木)

新しい春を探して歩いていました。オオウバユリとかエンコウソウなどの
姿もあったのですが、絵にならないのでもうしばらく我慢。納得のいかな
いまま撮影を終えました。そうこうしているうちに、全国での緊急事態宣
言が出てしまいました。いずれはこうなるかなと思っていましたし、GW
前に出てよかったのかな。もうしばらくは地味な絵柄になりますし、何も
撮れない日もあるかも・・・                    


4月17日(金)

人を避けて山の中に入ったら、まだまだたくさんの雪が残っていました。森
のなかでは木の枝に積もった雪が落ちると下の雪にはたくさんのでこぼこが
できてあまりきれいではないのですが、ここはきれいなままで木の影がとて
もきれいに見えました。このところ新しい発見がなかったのですが、ちょっ
と新鮮な気持ちになれました。                    


4月18日(土)

外出自粛ということで、夕方家の前から撮影。こちらは誰にも会わないでい
ることも難しくないので、どうしようかなって思うのですが、週末というこ
ともあって自粛。昼から庭でBBQしていました。酔っぱらったら車も運転
できないですしね(笑)。もう少し緑が出てくれば、庭でも少しは撮影でき
るかもしれないですが、まだちょっと早いんですよね。         


4月19日(日)

外出自粛なので天気は良かったのですが、一日家にいました。庭で何か撮れ
ないかと探してみたけれどパッとしたものはなく、高倍率で探してみたら小
さなバッタがいました。ヒシバッタの仲間なのか、他のバッタの子供なのか
わかりませんが、貴重なモデルさんでした。アリも少し出ていましたが、ま
だこれからという感じですね。                    


4月20日(月)

今日も庭での撮影だけでした。昨日よりも気温が低く、小さなクモも活動
しているのが見られなかったのですが、一瞬だけ陽ざしが出てきたときに
タンポポにアリがやってきていました。花の中に頭を突っ込んで、蜜を集
めているようです。もっと暖かくなると、タンポポが黒く見えるくらいた
くさん集まってくるのですけれどね。                


4月21日(火)

近所で出会ったアカゲラのメス。気温が高くなり、たくさんの小さな虫が飛び
交っていました。所によっては蚊柱のようになっていて、けっこうすごかった
です。そのせいか小鳥の動きも活発で、シマエナガをはじめ、いろいろな種類
が見られました。この前いなかった、アオジやホオアカなどの姿もあり、春に
なったようですね。                          


4月22日(水)

水辺ではミソサザイが元気に動き回っていますね。地味な姿なのですが、
とてもいい声で鳴きます。声のする方を探してもなかなか見つけられない
のは、この姿のせいですね。少しずつ木々の芽吹きも始まっているところ
でも、まだ色鮮やかな景色にはもうしばらく時間がかかりそうです。せめ
て朝の気温が氷点下にならないようになってくれれば。        


4月23日(木)

この前カエル合戦を見られた森を訪れてみると、撮影した場所ではまったく
カエルの卵がなくなっていました。ヘビやほかの動物に食べられてしまった
かと思ってよくみてみると、たくさんのオタマジャクシが孵っていました。
ちいさいのでパッと見ただけでは気づかなかったのですね。また新しく春を
見つけることができました。                     


4月24日(金)

バイケイソウがどんどん伸びています。いま一番緑が多く見せてくれるの
はこの植物ではないでしょうか。けっこう株の数は多いのですが、意外と
花を咲かせずに枯れてしまうのもが多くて、いつも不思議に思っているの
ですがどうしてなのでしょう。花も緑で地味なので、知らない人は花が咲
いていることにも気づかないかもしれません。            


4月25日(土)

そろそろドングリの芽吹きも始まりました。昨シーズンはドングリが豊作
だったので、たくさんこのような芽吹きが見られるかと思って探してみた
のですが、意外と少なかったです。きちんと成長できるのはごくわずかと
いうことなのでしょうか。今年になってから、ほとんど遠出をしていませ
んが、地元を見直す機会にもなっていますね。            


4月26日(日)

朝から雨が降り続いていて、結構な量が降っていたようです。午後になっ
て近所を見てみたら、抱卵していたタンチョウの巣が水没してしまってい
ました。もうしばらくすれば雛が孵る時期なので、すごく残念です。卵を
抱いていた親も巣のあるところで立ち尽くしていました・・・。水が引い
たとしても、卵が孵るかどうか、微妙だろうなぁ。          


4月27日(月)

今日も地味に春探し。ヒメイチゲの花が咲き始めていましたが、気温が低く
てちゃんと開いてくれなかったです。とても小さな花なので、意識して探さ
ないと見つけられないかもしれないですが、意外と群生している場所もある
と思いますよ。そういえば、もっと大きなアズマイチゲなどもあったはずで
すが、最近は見ていないなぁ。                    


4月28日(火)

遠出できないので、近場で地道に被写体探しです。一瞬だけ陽ざしが出た
ときにこんな感じでとることができました。もうちょっと背景の玉ボケは
真円にしたかったところですが、絞りを開けると形があいまいになってい
くので難しいところ。ミズバショウも咲き始めていたものの、葉が傷んで
黒くなっているものが多くて、絵にしにくいんですよね。       


4月29日(水)

ミズバショウもだいぶ咲いてきているのですが、このところ寒暖の差が激しく
朝は氷点下になることもあるため傷んでしまうものが多くて、きれいに撮るこ
とができません。画面のどこかに真っ黒になった葉や茶色くなったガクが見え
てしまいます。やっと出てきたばかりのものを見つけて、傷みがない状態で撮
影することができました。今シーズンは遠出もできないし、けっこう苦労しま
すね。でも、発見もあるんですよ。                   


4月30日(木)

少しずつですが春らしい景色が見られるようになってきています。エンコウ
ソウもたくさん見られるようになって、地味な水辺にも華やかな景色が見ら
れるようになりました。ただ今シーズンはクジャクチョウなどタテハチョウ
の仲間を見ていません。いつもなら真っ先に出てくるチョウのはずなのです
が、どうしてしまったのでしょう。ちょっと気になります。