2019年7月分


7月1日(月)

コゲラが巣立ったばかりだったようで、子供達に餌を与えながら移動してい
る様子を見ることができました。3羽から4羽の子供がいたようで、なかな
かにぎやかな移動をしていました。きっということを聞かない腕白な子供も
いて大変なのでしょうね。しばらく目の前でにぎやかに騒いでいったあと、
森の奥へ移動していきました。元気に育ってくれるといいですね。    


7月2日(火)

またもや雨。わりとしっかり降っている時間もあって、北海道ではないみた
いな感じです。長期予報でも7月は晴れる日が少ないということをいってい
て、参ったなぁという感じです。夏の短い期間に咲き誇る花を広大な景色と
して撮影したいのですが、ぜんぜん青空が広がらず・・・。おかげで咲き始
めたホザキシモツケのつぼみについた水滴という間逆の視点で被写体を探す
ことになってしまいました。                     


7月3日(水)

午前中は晴れ間もあったのですが、午後からは雨が降って梅雨のような天気
に逆戻り。景色は色彩を失ってモノクロームの世界になってしまいました。
塘路湖やシラルトロ湖の湖畔から景色を眺めていると、ちょっと不思議な雰
囲気になっていました。この写真もカラーで撮影していますが、ほとんど色
がなくてモノクロ写真みたいですよね。                


7月4日(木)

今日、道端で出会ったキタキツネ。餌付けされてしまった餌くれなのかなと
思いましたが、ほとんど観光客は通らない田舎道。このあとしばらく遊んで
くれて、飽きてしまったのか森の中に帰っていきました。子供ではなかった
ですし、人間に興味があったのでしょうか。一度、案内するように道を歩き
始めたのですが、車を中途半端なところに停めていたので動かそうとしたら
興味がないと思われたのか、帰ってしまったんですよね・・・。惜しいこと
をしました。                            


7月5日(金)

ハマナスの花も見ごろになりました。きれいな花ですが、咲いてもすぐに傷
んでしまうので群生として撮影するのは難しいです。ここでもたくさんの花
がありましたが、きれいな花の隣には終わってしまった花とか傷んだ花があ
って思うように取れませんでした。花一輪をアップで撮影しても図鑑みたい
でつまらないしどうしようかと思っていたら、花の中からマルハナバチが顔
を出してくれました。なかなかかわいいですね。            


7月6日(土)

東京はまさに梅雨という感じの天気になっていますね。ホテルを出たときは
降っていなかったのですが、撮影をはじめたらポツポツと降り出しました。
いつも感じるのですが、都内の公園は手入れが行き届きすぎて年々雑草が生
えていたり虫が生きられるような環境がなくなっているようです。今日も何
もいないなぁって思いながら歩いていました。             


7月7日(日)

梅雨空を楽しむ勉強会を開催しました。運よく適度な雨が降ってくれ、とき
には雨が上がるような天気だったので、いろいろ雨の日の撮影を楽しむこと
ができました。理想をいえば風がないといいのですが、待っていればとまる
タイミングもあり、いい勉強になりましたね。夏は雨が降っていても寒くな
いので、思い切って出てみると面白いシーンに出会えますよ。      


7月8日(月)

東京に出てくるときのひとつの楽しみが、北海道では見られない虫に出会う
こと。今回は、ずっと会えなかったカマキリの子供にやっと会うことができ
ました。このお腹の形だとハラビロカマキリでしょうか。カメラを向けると
ちょっと怖がっている感じもありましたが、しばらく撮影に付き合ってくれ
ました。もっとカマキリが暮らせる環境増やして欲しいなぁ。      


7月9日(火)

美人さんのエゾリスに会いました。この顔の模様、とてもきれいだと思いま
す。夏毛になるとあまりかわいいと思うことがなくなってしまうエゾリスで
すが、この子はかわいかったですね。タンチョウだとぜんぜん固体識別がで
きなくなりますが、エゾリスなどはよく見ていると模様の違いなどでちょっ
とは区別できますね。                        


7月10日(水)

湿原でエゾシカの親子に会いました。昔は子連れのときは人の姿を見ると
すぐに逃げてしまったものですが、今日はずいぶんとゆっくりと姿を見せ
てくれました。一度は子供が近くにやってきてくれたのですが、車が通っ
たのにびっくりして離れてしまったのが残念でした。この子達は保護区か
ら出ないで無事に過ごしてくれたらいいのだけど、難しいのかなぁ。  


7月11日(木)

釧路はずっと曇天続きなので、晴れる率が高いオホーツク海側へ。移動
するときも峠を越えるあたりから晴れ間が広がって、地形による気候の
差を実感しました。気温はそれほど高くなくても、陽射しがあるだけで
ずいぶん暖かくというか暑く感じます。北海道で夏に人気のあるエリア
は陽射しがあるところということに、いまさらなが気づきました。やは
り、どんよりした天気は嫌ですよね。               


7月12日(金)

帰りがけにサクラマスが遡上する滝を見てきました。水温もサクラマスが活
発に行動できるところまであがってきているようで、頻繁に飛び跳ねて観光
客の目を楽しませていました。1時間ほど見ていましたが、無事に滝を越え
て行ったのを確認できたのは1匹だけ。飛び跳ねた数は数えられないほどだ
ったので、サクラマスにとってこの滝は大きな試練のようです。それでも多
くのサクラマスが遡上しているので、気づかないところでそれなりの数が試
練を乗り越えているのでしょうね。                  


7月13日(土)

一日雨でしたね。こういう日は人もあまり外に出ていないので、いきものが
油断するのか姿を見やすい条件でもあります。近所のタンチョウは子供をつ
れて牧草地でせっせと何かを食べていました。いまは牧草地になっています
が人が入ってくる前は川岸か湿原に近い環境だったところ。本来のタンチョ
ウの生息状況がどうだったのか気になりますが、いまでは調べる術もないよ
うなのです・・・。                         


7月14日(日)

またもや雨ですね・・・。けっきょくこの夏も花の景色を思うようには撮れ
ないまま終わってしまいそうです。ここまで天気が悪いとなると、まいって
しまいますね。気がつけば7月ももう半分終わってしまいました。あと一ヶ
月で秋になってしまう気候なのですから、夏はなかったということになるの
でしょうか??                           


7月15日(月)

いつのまにかオオウバユリが見頃になっていましたね。甘い香りはユリの
ものですが、色が地味なので遠めに見ると花が咲いていることに気づかな
い人もいますね。せっかく咲いているのだから、もっと目立つような花を
咲かせてもいいと思うのですが、自然の色には意味がありますから、あっ
と驚くような意味があるのでしょうね。誰か知ってますか?      


7月16日(火)

エゾリスの面白い姿を見せてもらいました。このエゾリス、じっとしている
だけに見えるかもしれませんが、寝ています。写真だと動きが伝わりにくい
ので分からないと思いますが、こっくりこっくりしていてどう見て寝ている
ようです。いままで普通に寝ているエゾリスは何度も見ていますが、こんな
に目をあけているのは初めて見ました。人間でも目を開けたまま寝ている人
がいるそうですが、同じなのかな。                  


7月17日(水)

ハシブトガラがアザミの種を食べに来ていました。器用にアザミの茎にと
まって、ぶら下がるようにして食べています。ときには花の前でホバリン
グしながら食べることもあります。こんなに細い足で、自分の体をしっか
り支えておけるのはすごいなと思います。空を自由に飛べる、バランス感
覚があるからこそなのでしょうか。                 


7月18日(木)

今月、釧路エリアでちゃんと晴れた日があっただろうか?。さすがにもう
限界ですね。雑用などを済ませて出かけようかと思ったら、また雨が降っ
てきて、気分的に沈んでいます。気温のほうが上がって蒸し暑くなってき
ているので虫などは動きが活発になってきているように感じますが、いま
いち気分が乗りません。やっぱり本州にでも遠征するかな・・・    


7月19日(金)

ヒマワリも見頃になってきていますね。一面のヒマワリはきれいなのですが
私が行くと、なぜか雨が・・・。一時的なものでそのあとは曇りでしたから
撮影できたものの、気分はダウン気味。太陽の位置によっては影が気になら
ない曇天もいいのですけどね。ここは日照不足が影響しているのか、ヒマワ
リの向きがばらばら。こういうのも面白いのかな?           


7月20日(土)

晴れるという予報を信じて富良野方面へ。ラベンダーもそろそろピーク過ぎとい
う状態でしたね。ここでもまだ雨男を引きずっているようで、午後には雨がぱら
つくような感じでした。あまり晴れているとコントラストがきつくて影が気にな
ることも多いですが、空を入れた写真が撮りにくいので、どっちがいいのでしょ
うね。北海道の夏の景色なので、一度は楽しみたいものです。        


7月21日(日)

予定よりも一日早く晴れ間が広がってくれて、いい景色を見ることができま
した。ただ、週末と重なったこともあり、すごい混雑でした。9時ごろには
渋滞が始まり、同時に人も多くて落ち着かないので撤退しました。観光地と
しては一流なのかもしれませんが、人が多いのはダメですね。用事を済ませ
たら立ち去りたい場所となってしまった感じです。           


7月22日(月)

今シーズン、初登山でした。まだ雪渓も少し残っていて、青空のもと気持ちよ
く歩くことができました。足のコンディションも気になりましたが、いい感じ
で歩くことができて一安心。コマクサもいままででいちばんいい状態で会うこ
とができたのがうれしかったですね。新しい発見もあり、短い夏のなかでいま
間でと違うものを見られそうな予感がします。              


7月23日(火)

釧路圏に戻ってくると、またもやどんよりとした天気。網走は快晴が広が
っていたようで、なんともがっかりでした。かといって、網走に行けばな
にか見られるのか?というと、これといって見たいものがあるわけでもな
いのですよね。森を歩いていたら、小鳥がにぎやかにさえずっているとこ
ろがあって、静かに見ていたらエゾムシクイの親子だったようです。子供
が興味深々でこちらの様子を伺っていました。            


7月24日(水)

今日は意外な場所でラベンダーを見ることができました。それほど大きな規模
ではないですが、心地よい香りが良かったですね。それにこちらはミツバチや
チョウもたくさんきていて、それがよかったです。いくら花が咲いていても、
いきものの姿がないとつまらないですから。ウロウロするのは楽しいですが、
ガソリン代も馬鹿にならないので、賭けみたいなものですね・・・     


7月25日(木)

湿原を歩いてみたら、あまりいきものの姿はみられなかったのですが、モウ
センゴケの花が咲いていました。とても小さな花で、知らなければ見逃して
しまうと思います。虫を食べる植物がこんなに可憐で清楚な花を咲かせると
は、なかなかイメージできないですよね。数年前に探したときは、ぜんぜん
見られなかったのですが、今日はたくさん咲いていました。タイミングって
難しいですよね。                          


7月26日(金)

今日会ったバンビ。元気に飛び跳ねていたりして、とても楽しそうでした。
でも、帰ってきてから写真をよく見ていると、おでこのあたりに傷があって
ちょっと気になりました。すっかり毛が抜けていて噛まれたのか走り回って
木にでもぶつかったのか・・・。見た目は元気そうだったので心配は要らな
いと思いますが、また会えることがあれば様子を見続けたい子ですね。  


7月27日(土)

夕日を見たのは二週間ぶりくらいでしょうか。ずっと天気が悪くて今日も
日中はうっすら陽射しがあったものの、夕方になってやっと雲が切れて夕
日が見られました。北海道ではもう夏のピークは過ぎてしまったような感
じもするのですが、太陽が見られるとうれしいですね。その反面、陽射し
がちょっとあるだけで急に暑くなったように感じます。週明けからは本格
的に暑くなるようですが、体がついていけるかな?          


7月28日(日)

今年は天気が良くなかったのでなかなか登れませんでしたが、やっとお散歩
に行くことができました。欲張って炊飯セットを持っていったのが仇となっ
たのか、暑いのに体が適応できなかったのか、いつもと違ってけっこうつら
い登山となりました。ペースが遅かったので雲が広がってしまって山頂では
どんよりした景色になってしまいましたが、山上は気持ちがいいですね。こ
の夏、どのくらい登れるか無理せず楽しんでみたいと思います。     


7月29日(月)

今日も晴れて暑くなりました。湿度がそれほど高くないので木陰に入れば
心地よい程度の気温でしたが、北海道でも場所によっては35℃に近くまで
暑くなったところがあったようですね。晴れたり曇ったりで天気の見極め
が難しく、夕方もまた焼けるのを期待して出かけたのですが、雲があって
夕日も隠れてしまいました。しばらく陽射しが出てくれるようなので、楽
しみにしています。                        


7月30日(火)

晴れというよりは曇天のほうが長かった感じがしますが、こちらも30℃を
超えました。家の中は32℃でまさに蒸し風呂。エアコンなんてないので気
温が下がるまで耐えるしかありません。このトンボも暑さをしのぐために
お尻を持ち上げて光の当たる面積がちいさくなるようにしています。それ
にしても森のなかではアブがたくさんでてきていて、油断すると集団で襲
いにきます。おかげで落ち着いて撮影できなかったです・・・     


7月31日(水)

変化を求めていつもと違うところへ。移動中は変化がなくて何も撮れない?
なんて思っていたのですが、最後の最後に一瞬だけきれいな景色と出会うこ
とができました。ふだんは山のほうばかりへ行っているので、こういった海
の景色は久しぶりのような気がします。ただ、前景にも絵になるものがない
とどこもいっしょな感じがするので海も難しそうですね。