2019年1月分
1月1日(火)
あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。今年から は北海道だけでなく本州でも活動を増やしていこうと思っています。私が身 つけたものを直接伝えていけたらいいなと考えていますので、興味のある方 は、ぜひ体験していただけたらと思っています。信念の景色はなかなかダイ ナミックで面白かったので、ずっとこの調子でいってくれたらうれしいです よね。
1月2日(水)
今日はのんびりモード。ちょっと撮影してあとはゆっくり過ごしました。 あいかわらずのいい天気が続いていて、過ごすにはありがたいですが、撮 影には困ったなぁという状態になっています。雪がたくさんある日本海側 では天気が悪いので、また難しいところがありますしね。いずれにしても 三が日はダラダラ過ごすことにします。
1月3日(木)
今朝もいい感じに冷えていました。ただ、気嵐は思ったほど出ていなくて、 水温はかなり下がってきているように思います。それでも川岸は霧氷がたく さんついていたので、いつもの冬らしい景色になってくれました。とはいっ てももう10年以上見ている景色なので、新鮮味がないのが問題なのですけれ どね。今年はまだ見ていないようなわくわくする景色に出会えることを願っ ています。
1月4日(金)
湖畔では少し飛沫氷ができていましたね。このあたりではうっすらと雪が 降ってしまったようで、場所によっては氷が雪に覆われてしまっていて、 撮れなくなってしまったところがあったのが残念でした。今日は風もなか ったので、この氷もあまり育ってはいないでしょう。ドカッと雪が降るか ちょっと風が吹いてくれるといいのですが。自然ばかりは思うようにはい かないものなので、あとは祈るだけですね。
1月5日(土)
年末から植村直己の本を読んでいて、氷の上を歩いたりするとその冒険の 話がリアルに感じられて面白いです。もっとも、以前冬の釧路川に氷を割 って落ちたことがあるので、危ないことはしないようにしています。でも 歩き回ったおかげで面白い氷の形を見つけることができました。こんな感 じで新しいものが見つかるといいなぁ。
1月6日(日)
今年初の伊藤サンクチュアリ。年が明けたからといってタンチョウの動き が変わるわけではないと思っていますが、だいぶ腹をすかせてイラついて いるようにも見えました。給餌のときに喧嘩が多くなっているように感じ ます。ただ、相変わらずまんべんなく散らばっていて、動きがあってもす っきりと抜けるシーンはほとんどないです。かなり撮りにくくなってしま ったのが残念ですね。
1月7日(月)
ちょっと雪が降ってくれましたが、それも気持ち程度。それでも雪の上を 歩くとキュッキュと締まった雪の音がして気持ちよかったです。ただこの 天候の変化を感じ取っているのか、いきものの動きも変わってきました。 今日は森の中でエゾリスには会えず、ハシブトガラは春のような鳴き声を していました。まさかこのまま春になるわけではないですよね??
1月8日(火)
今朝はマイナス21℃まで冷え込み、いい感じでした。ところが、気温ほど 景色はよくなってくれなくて、川からの気嵐もぜんぜん上がっていないよ うな状態でした。いつものフィールドに期待して向かった割には思うよう な景色がなくて残念でした。ただ、湖畔の氷は冷え込みで盛り上がってい て、先日読んだばかりの植村直己の氷上探検をイメージしながら氷の上に 寝そべって撮影していました。ただ、氷の大きさはぜんぜん違うのでしょ うねぇ。
1月9日(水)
少し足を伸ばしてみましたが、先日降った雪もどんどん融けているようで 思った以上に雪が少なかったです。ササやいろいろな枯れ草が頭を出して いて、さらに融雪が進みそうな雰囲気です。かといって、雪のあるところ は天気が悪くて日が差さないので、行ってもよほど運が良くないと光がな くて絵にならないのですよね。参ったなぁ。
1月10日(木)
朝は道内一の冷え込みでマイナス16℃となり、屈斜路湖もちょっとずつ 凍り始めていました。このままでいけばもう少しで全面凍結も期待でき ると思っていたのですが、日中は気温が上がって3月中旬並みとなった ようです。これだと薄く張っていた氷は融けてしまった可能性がありま す。マイナス20℃クラスの冷え込みが一週間続いてくれることを祈りた いと思います。
1月11日(金)
一日伊藤サンクチュアリでタンチョウを見ていました。この時期はカメラ マンがほとんどいなくて貸切りに近いですね。今日は北風でこちらに向か って飛んでくる可能性が高いので、がんばってみました。思ったほどでは なかったですが、それでもチャンスはありましたよ。それにしても風があ るだけで体感温度は下がりますね。体が冷え切った感じです。
1月12日(土)
自宅のあたりから北では雪がちらついてうっすらと積もったのですが、南 側はすっきりと晴れていて降って欲しいところには降らないようです。雪 が降っているときはなかなか絵にしにくく、かなり走り回ったわりには思 う景色に出会えず苦戦しました。夜のうちに降って、朝から晴れるという のが理想ですね(笑)。
1月13日(日)
摩周湖の展望台に上がってみたら、20cmくらい雪が積もっていました。風が 強いので気についた雪はほとんど落ちてしまったようですが、一瞬朝日も射 し込んできて、面白い雰囲気でした。小雪が降っていたので、太陽を遮る雲 がなければ、サンピラーが出たはずなので、そこは惜しかったですね。気候 的にはだいぶ冬らしい感じになってきていますが、雪がないところも増えて いるので、いまのうちにしっかり降っておいて欲しいです。
1月14日(月)
今日も懲りずに伊藤サンクチュアリへ。同業の仲間も来ていたのですが、やは りタンチョウの動きがかなり変わってしまったことに困っていました。今シー ズンはカメラマンが少ないと思っていたら、この連休あたりからだいぶ増えて きているようです。常連ばかりではないようなので、このタンチョウの動きを どう感じているのでしょうか。初めて見るのなら楽しめるかな。
1月15日(火)
久しぶりにミンクの姿を見ました。とてもかわいい姿をしていますが、外 来種とか害獣といわれてかわいそうですよね。もともとは毛皮を剥ぐため に人間が持ち込んだ生き物で、ミンクの毛皮が売れなくなったら逃げ出し たものが増えてこのような状態に・・・。すべて人間の勝手なのに、悪者 にされて。宇宙レベルで見た場合、人間はどんな風に見られているのでし ょうか。とても気になります。
1月16日(水)
期待していた雪も降らず、雨が降った模様。路面はブラックアイスバーンに なっていたものの、朝からいい天気でした。気温も嘘のように高くて、朝か らタンチョウが動くことを期待して出かけてみたものの、こちらも見事に期 待はずれでした。そして、夕方もギラギラとしたまぶしい太陽が沈んでいき ました。今日はちょっと消化不良の一日でした・・・
1月17日(木)
朝と夕方、二時間ずつ撮影していました。じっとしているだけだったのと 風が強かったせいで、体が冷え切ってしまいました。秋口は本州にいて寒 さに体が対応していないのか、今シーズンは寒さに弱い感じがします。ま だこれから冷え込みは激しくなると思うので、はやく体が適応して欲しい ところです。この気温のなか生身で暮らしている野生動物はすごいです。
1月18日(金)
風が強く氷が割れて寄せられていました。一日強い風が吹いていたので また表情が変わっていることでしょう。ただ、夕方からちょっと粉雪が 舞っていたので、氷は雪に覆われてしまったかもしれません。風景は変 わらないと思っている人もいるかもしれませんが、毎日刻々と変わって います。またこの景色に会えるのは、いつでしょうか。
1月19日(土)
昨日撮影した氷は、あっという間に融けてしまったようで跡形もなくなって しまっていました。仕方なくほかのところへ向かっていくと、面白い氷の造 形を発見できました。雪が降らないとこういったものは楽しめますね。ただ 氷の上を歩くときは気をつけないといけません。昨日は氷を踏み抜いて落ち た人がいたそうです。一人だったら上がってこられないので、本当に注意し ないと・・・
1月20日(日)
どうもパッとせず、湖畔を歩いて飛沫氷を撮影していました。このあたりも すこし粉雪が降ってきていて、この氷も雪がついて形が変わってしまいそう な感じでした。それにしても飛沫がちょっとずつ凍り付いてこんなふうにな るのですから、寒いのですよね(笑)。でも、もっと冷えてはやく湖面が凍 り付いてくれるのを期待しています。
1月21日(月)
2週間ぶりくらいに雪が積もったのですが、それも日中にはどんどん融けて しまいました。南斜面はほとんど雪がないですね。そんな森を見ていたら、 立派な角の牡鹿がいました。初めは逃げてしまったのですが、お願いしたら いいポーズをとってくれました。今度あったときには、もう少しゆっくりと 撮らせてもらえるといいな。
1月22日(火)
夕方晴れるのを期待してちょっと足を伸ばしてみたのですが、どんどん 雪雲がやってきてどんよりとしてしまいました。粉雪が夕日に照らされ てきれいなシーンがあってがんばってみたものの、肉眼で見たようには 再現できません・・・。まだまだ未熟ですね。明日から雪が降るという ことなので、そちらに期待をしたいと思います。
1月23日(水)
湖は凍ったり融けたりを繰り返していて、なかなか全面凍結にはいたりま せんね。先日凍っていたところも風で氷が割れて吹き寄せられて面白い景 色を作り出していました。今シーズンは毎日のように氷の景色が変化する ので、生き物を見ているよりも面白いかもしれません。明日は大荒れとい うことなので、劇的な景色が見られるのを期待しています。それ以前に家 からでられないかもしれないけれど・・・(笑)
1月24日(木)
朝は肩透かしでがっかりだったのですが、夕方からちょっとのあいだ吹雪 いてくれて、雪の中のタンチョウを撮影できました。降っていたのはわず か一時間ほど。風が強くなるとタンチョウは風を避けるように行動してし まったのでチャンスが少なかったです。帰り道は自宅に近づくとまだ吹雪 いていて、なかなかスリリングでした。でも楽しかったな。
1月25日(金)
上京前に音羽橋の様子を見てみると、びっくりするほどタンチョウの数が少 なくなっていました。すでに飛び立ってしまったものもいると思うのですが 奥の方に数えられるほどしか見えませんでした。二羽だけ近くに来てくれた ものがいましたが、寂しい感じでしたね。昨夜の強風を避けるためにどこか に隠れているのかもしれませんが、確認はできませんでした。
1月26日(土)
暖冬気味なせいか、都内ではもうカワヅザクラが咲き始めていました。あた りまえですが、北海道とはぜんぜん季節感が違いますね。ほかにもけっこう ウメが咲いていて、春を感じました。この調子だと来月中にウメも終わって しまうのではと心配になりましたよ。とうぜん、サクラのほうも早いのでし ょう。うまくいいタイミングで見られるかな??
1月27日(日)
今年第一回目の勉強会を開催しました。今回は、マクロ撮影ということで 暖かい温室の中で撮影しました。最近はフィールドでも昆虫の姿を見るこ とが少なくなってしまったので、けっこう楽しめました。でも、マクロ撮 影はピント合わせがシビアで集中している時間も長いので、けっこう疲れ ますね。春に向けてのいい練習にもなりました。参加した皆さん、お疲れ さまでした。
1月28日(月)
北海道に戻りました。昼頃のフライトだと、釧路に戻ってきたときはもう太 陽が傾いていて、あっという間に暗くなってしまいます。出かけるときもタ ンチョウの数が少ないように感じたのですが、今日もなんか少ないように思 いました。行動的には例年に近づいているものの、なんか違う?。タンチョ ウがこれからどうなるのか、気になります。
1月29日(火)
貴重な降雪なので、今日も伊藤サンクチュアリに。さすがにシーズンなので カメラマンも増えてきていますね。朝ちょっと早く起きてみたときには雪が 降っていなかったので二度寝したため出遅れましたが、ちょっとだけ撮影で きました。給餌後の動きは思っていた以上に悪く、せっかくの北風だったの に飛翔シーンはなし。もうすこしやる気を出して欲しいですよね。
1月30日(水)
まだ本体ではないですが、流氷がやってきています。こんな感じで氷が 海を埋め尽くすとなかなかいい雰囲気です。これ以上流氷が入ってきて しまうとただの氷原・雪原になってしまってつまらないですが、この状 態では風が吹くとあっという間に流されてしまい、なかなか難しいもの ですね。このあと向かった場所はまさに氷原でほとんど撮らず引き上げ ました(笑)
1月31日(木)
摩周湖に霧氷がつきました。流氷もやってきて、やっと冬らしい景色が見ら れるようになってきたでしょうか。ときおり日差しが入ってきて、霧氷を浮 かび上がらせていました。どんどん晴れて青空のなかで撮影できるのを期待 していましたが、このあとは雪雲が勝って、雪が降って真っ白になってしま いました。今年は摩周湖凍るのかな??