2018年10月分
10月1日(月)
今シーズンはとにかくヤマブドウの紅葉がだめなのですが、風の当たらない ところでやっときれいに色づいている葉を見つけることができました。釧路 のあたりはほとんどモミジがないので、貴重な赤なのですよね。釧路の山は ほとんどが切り開かれて牧草地や牧場に。いま森のように見えるのは二次林 や三次林で、昔ながらの森林形態は残っていないのだとか。手当たり次第に 切り開くのではなく、もうすこし自然を残しながら開拓すればちょっとは違 ったのだろうと思うと残念です。
10月2日(火)
仲良しのキタキツネを撮影してきました。なかなか美人?のキツネでいい モデルになってくれました。生き物の姿を見つけると、突然近づいて驚か せてしまう人が多いですが、こちら側がおとなしくしてれば、けっこう近 くで撮らせてくれるものです。犬の祖先はオオカミが人の生活に近づいた ものだといわれていますが、キツネが近づいて共存するようになることは ないのでしょうか。かわいいのになぁ。
10月3日(水)
だいぶ紅葉も標高が下がってきて、登山しなくても撮影できるようになって きました。ちょっと寂しいのですが、このような鮮やかな色彩を見られると 楽しいですよね。今日の現場ではやたらとプロ率が高く、すぐ隣にいてもど んなのを撮っているのか、お互いに興味津々でした。ちょっとした違いが個 性になるのも写真の楽しさですよね。
10月4日(木)
定番の十勝岳温泉ですが、このちょっと上は黄色い葉が完全に枯れたり落葉 してしまっていて、谷の中が見頃になっていました。今シーズンは何度も台 風が接近して風に当たっているので仕方ないですが、ちょっと残念な景色に なっていました。このあたりもそろそろ終盤なので、さらに紅葉の見頃は標 高が下がっていきますね。
10月5日(金)
すっきりと晴れたおかげで朝は気温が0度ほどまで下がり、平地でも霜が降 りていました。天気がいいと歩きたくなりますよね。なので、朝の撮影がひ と段落してから、紅葉が終わっているのはわかっていましたがちょっとお散 歩してきました。空には秋らしい雲が出てきていて、なかなかいい景色でし たよ。明日からは天気が崩れるようなので、どうしようかな。
10月6日(土)
だいぶ気温が下がってきた湿原の中で、トンボが雨宿りでもしていたの でしょうか。葉の陰に隠れるようにしてとまっていました。これから台 風がやってくることを分かっているのかもしれませんね。今年は台風だ らけでほんとうに嫌になります。何事もなく通過してくれることを願っ ています。
10月7日(日)
台風から変わった温帯低気圧はそれほど荒れることもなく通過していった ように思います。車中泊していても、それほど車が揺れることはなかった ですから。雨が落ち着いてから森の方へ行ってみましたが、やっぱり全体 的に葉が傷んでいますね。倒木も増えているように思います。この滝もメ インのところに倒木があって、メインの場所も残念な状態でした。
10月8日(月)
ちょっと足を伸ばしてみたものの、今シーズンの紅葉は散々な状態になって いて、紅葉として狙っていたところはシャッターも押さずに素通り。仕方な く立ち寄ったところでいくらか撮影できました。連休のなか日ということも あって、かなり観光客が多かったのが誤算です。このシーンを誰もいない状 態で撮影したかったな。
10月9日(火)
やっとちょっと納得できる景色に出会うことができました。この谷間は風が 当たらないのか、けっこういい状態の紅葉となっていました。もともと予定 していたところではなく通過点だったので寄ってみただけでしたが、何事も 自分の目で確認しなければ分からないものだと思いました。ほかにもこうい う出会いがあればいいのですが・・・
10月10日(水)
マガンの塒だちを見てから移動しました。台風続きだったためかあまり数は 多くないといわれていましたが、先日ので足止めされたのか結構な数が飛び 立っていきました。今月末の撮影ツアーの頃にはみんな越冬地へたどり着い ているころでしょうか。そのときも見事な塒だちを見せてくれるようにお願 いしておきましたよ。
10月11日(木)
そろそろ近所も紅葉が見頃になってきていますね。ただ、ほかの場所と同じ で一気に紅葉することはなく、じわじわと紅葉が始まっているように思いま した。風の当たっているところはすでに落葉してしまっているようですが、 比較的きれいなところが多い感じがします。今夜からは冷たい雨が降るとい うことなので、また紅葉が進みそうですね。タイヤもそろそろスタッドレス にしないといけないかな。
10月12日(金)
平地のあたりでも紅葉が進んでいます。いままではのんびりだったのが、急に 加速しているようにも思います。今月末にはすっかり落葉してしまうのが普通 ですから、冬もすぐそこまで来ていますね。しばらく家を空けていたのでその 後処理と、次の取材までに間に片付けることをやっていて、季節が進むのを感 じるとなんか落ち着きません。明日はしっかり撮影したいな。
10月13日(土)
日の出前から出かけていたのですが、雲がかかり風も強くてほとんど絵にな らず寒い思いをしてきました。日中は青空も広がって秋らしい心地よい天気 になってくれ、たくさんの人で賑わっていましたね。ただ、風が強いせいか どんどん落葉が進んでいて、先日に見に行った場所はびっくりするくらい葉 がなくなっていました。ここも見頃はあっという間に過ぎてしまうのかもし れないですね。
10月14日(日)
湿原のほうもだいぶ秋らしくなっていました。朝はびっしりと濃い霧が入っ ていて遠くは真っ白。風景を撮りたいと思っていたのですが、ぜんぜんイメ ージ通りではなかったです。しばらく別の場所で撮影したあと、戻ってきた らタンチョウが待っていてくれました。周りの葦がもう少し黄色だったらよ り秋らしくなったかな。
10月15日(月)
そろそろ冬の使者がやってきましたね。まだ湖畔は紅葉も少ない感じでした が、これからどんどんにぎやかになって行きそうです。それにしても今年生 まれたばかりなのに遠くから渡ってくるのですから、すごい体力ですよね。 疲れたなんていっていたら置いていかれてしまうのでしょうから。まだ南へ 向かうのかもしれないのでしっかり休んでおいて欲しいですね。
10月16日(火)
森の中で木の上を自由自在に駆け回るリスって、忍者みたいですよね。今日 会ったエゾリスはそんな気持ちを知ってか知らずか、ほんとうに忍者参上! みたいなポーズをしていました(笑)。このあとは森のどこかに行ってしま いましたが、面白かったですね。だいぶ森も秋らしくなっていますが、早々 に落葉も始まっていて、紅葉する前に冬景色になってしまいそうなところも 多くて残念です。
10月17日(水)
だいぶ紅葉も低いところが見頃になってきました。ちょっと遠出をしてい るのですが、いつも見ている場所ではないと撮影ポイントを探すことから 始めるので、なかなか難しいところがあります。景色がきれいでもどの時 間の光がいいのかまでは分からないのですよね。そうはいっても明日はま た違う景色になってしまうので、撮れるものをもれなく撮っていくように するばかりです。
10月18日(木)
昨日と同じエリアにいますが、やっぱり光が違うとだいぶ印象が違いま すね。雲が多くて光が変わるのは面白いのですが、変化が激しくて撮ら されてしまった感じがします。紅葉ってその時期になってみて見ないと 全体のイメージが分かりにくいこともあって、新しい撮影ポイントを開 拓するのは手間がかかりますね。
10月19日(金)
今朝はクマゲラの姿を見ることができました。冷え込んでいて霜も降りて いるなか、クマゲラの声があちこちから聞こえていたのでチャンスがある かと思っていたら、最後にちょっとだけ撮らせてくれました。けっこう遠 かったのですが、黄葉も絡んで季節感のある絵になったがよかったです。 今日はほかにもいろいろいいシーンが撮れて納得の一日でした。
10月20日(土)
つい先日やってきたばかりだと思っていたら、刈り取ったあとのデントコーン 畑にはたくさんのハクチョウが集まっていました。シベリアからの長旅の途中 なのかこのまま冬をこちらで越すグループなのかは分かりませんが、すごい体 力ですよね。あまり人のことは気にせずに黙々と落ちたコーンを食べていまし た。周りの山も紅葉がそろそろピークとなって来ていて、だんだん色がなくな ってしまうのが寂しいです。
10月21日(日)
今朝は雲海の景色を楽しみました。といっても、慌てて出かけていって、 ギリギリ間に合ったという感じなので、楽しんだという感じではありませ んでした。あまり雲がなかったので、すぐに朝日の色も褪せてしまったた めすぐ移動しましたが、雲があればまた違うシーンを狙っていたかもしれ ません。でも、間に合ってよかったです(笑)
10月22日(月)
今朝も霧が立ち込めた朝でした。ちょっと雲が多かったせいで、朝日が射し 込んで来てくれるのが遅くて、光が入ったときには役者さんは飛び立ってし まったあとでした。霧が赤く染まるのを期待していたのですが、思うように はならないものです。しかし、この展望台も前にある木が伸びていて、いい ところが見えなくなってしまっています。このくらいはきちんと管理して欲 しいところですが、どうなんでしょう?
10月23日(火)
北海道では平地のあたりにも紅葉が下がってきていますね。いまは峠を 降りてきてしばらくすると、見事な色づきのところがあります。長距離 を移動していると、その変化がよく分かります。今夜から撮影ツアーの 下見を兼ねて宮城県に向かいます。戻ってくることには、ほとんど北海 道の紅葉は終わってしまっているのだろうなぁ。
10月24日(水)
仙台に到着後、早速ロケハン開始。紅葉もまずまずでツアーの時には見頃 になっていることでしょう。そのあと夕日のポイントで撮影。以前はハク チョウがたくさん近くに来ていたのですが、今日はぜんぜん近くにやって 来ていませんでした。でも、サギ類が間近にやってきてくれたので、楽し ませてもらいました。
10月25日(木)
満月だったので、沈んでいく月とマガンの姿が絡まないかと早めにでかけて みました。しかし、月がほぼ沈むような時間帯になってやっと少し飛び立っ てくれました。もう少し月がはっきりと見えているタイミングで飛んでくれ たら良かったのに・・・。まあ、自然は人の思うようには動いてくれないも のですね。でも、日の出の景色はなかなか良かったですよ。
10月26日(金)
本日はロケハンも最後。午後からは天気も崩れてくるようなので、午前中に できるだけまわるようにしました。今回のツアーでは、超有名どころにも行 きますが、マイナーな場所にも行くので誰にも邪魔されず撮影できるのも楽 しみのひとつです。今日は絶妙な光が入ってくれて、すばらしい表情を見せ てくれたこの滝も本番のときはどうなるでしょうか。
10月27日(土)
本日から紅葉とマガン撮影ツアーが開始です。ロケハンのときはまだちょ っと早かった紅葉もだいぶ見頃になりました。朝は雨が降っていたのです が、撮影のときはほとんど降らずにしっとりとしたすばらしい景色を見せ てくれました。この感じだと緑が残っていますから、もうしばらく楽しめ そうな雰囲気でしたよ。
10月28日(日)
本日は超有名紅葉ポイントの鳴子峡へ向かいました。週末の紅葉がピーク の時期ということで、かなり渋滞していました。地元のドライバーさんの おかげで私達は予定通り動くことができましたが、帰りの時間でも10kmほ ど渋滞していたので、まったく見られなかった人もいた模様です。しかし すばらしい景色を楽しめてよかったです。
10月29日(月)
今朝は赤い太陽が昇るなか、マガンの塒立ちを見ることができました。今回 のツアーでは4回マガンを撮影するチャンスがありましたが、どの撮影でも 空の表情が違って、濃い内容の撮影ができました。今朝も贅沢をいえば水面 にうっすらと霧が漂ってくれたらよかったですね(笑)。でも、この定番シ ーンも無事に撮影できて、ツアーの満足度も高くなりました。
10月30日(火)
一週間ぶりに北海道へ戻ると、もう冬の景色になっていました。この前は 一面のモミジがきれいだったところもほとんど落葉してまったく違う景色 になっていました。このあと峠越えをしたのですが、峠の山頂付近はもう 雪がうっすらと積もっていました。11月に入ったら、一気に冬がやってき そうな感じがします。
10月31日(水)
帰りがけに寄った森ではほとんど落葉していましたが、イチョウが黄色く色 づいていていい雰囲気でした。そこにエゾリスがやってきて、ちょっとだけ 遊んでくれました。まだ紅葉が残っているところもありますので、残り少な い秋をもう少し探してみたいですね。そのあとは半年ほど色がない時期が続 くのですから・・・。