2018年9月分
9月1日(土)
都内ではびっくりするほど昆虫の姿が見られなくなってしまっていますね。 以前はけっこう撮れた場所も、いまではやっとこの1匹を見つけることがで きただけで、あとはぜんぜん・・・。デング熱騒ぎ以来、あちこちでマメに 殺虫剤をまいているそうですが、やりすぎなのではないかと思ってしまいま す。もっと命のあふれる地球であって欲しいなぁ。
9月2日(日)
思い切って南国へ、ではなくて温室での撮影です。サガリバナは以前西表 島で本物を見てきましたが、すっかりご無沙汰しています。この花は見て いる前でポロッと落ちてきて、まさに撮ってくださいという感じでした。 外の方はあまり花も咲いていなくて地味な感じがしましたが、こういう色 のあるものが見つかるとうれしいですね。
9月3日(月)
キクイモの群生。後ろのほうに見えるのはほとんどがオオハンゴンソウな のですが、この一部だけ自生しているキクイモが咲いていました。どんど ん外来種が広がっていくなか、地元の植物にもがんばって欲しいと思いま す。ちょっと傷みはじめてしまっているので、もう少しはやく撮影できた らよかったな。来年もここで咲いていてくれるでしょうか。
9月4日(火)
だいぶ秋らしい雰囲気を感じるようになってきました。ところどころで赤や 黄色の葉っぱを見かけるようになり、ちょっと新鮮な感じがします。大雪山 の方でも紅葉が始まっているようで、昨年は山に上がっていた時期なのです よね。天気が安定したら山へ行こうと思っていますが、晴天が長く続くこと がないようです。それにこれからやってくる台風が心配です。
9月5日(水)
台風21号、関西ではかなりの被害が出てしまいました。札幌でも木が倒れ たりしているようです。幸い釧路のあたりでは大きな被害はなかったよう で、タンチョウも相変わらずのんびりとしています。ただ、これから台風 シーズン本番ですから、油断はできないですよね。自然の力をあまく見な いで、共存できるよう生活を見直す時期に来ているように思います。
9月6日(木)
まさかの大きな地震が北海道で起きました。朝、撮影に行こうかなと起き だしてトイレに入ったとたん停電。そして緊急地震速報が鳴りました。私 はぜんぜん揺れに気づかず、良くある誤報かと思っていたのですが、とん でもなかったですね。停電もまだ続いていて、自宅キャンプ状態となって います。まだ食料もあるし水も出ているので切迫感はありませんが、停電 が長く続くようだと影響出てきますね。
9月7日(金)
近所のあたりでは停電が解除され始めたという情報が入ったので、ちょっ と様子見がてら撮影に行ってきました。まだガソリンは10Lしか入れるこ とができず、不便さを感じます。そんなことを知ってか知らずか自然は確 実に季節を進めていますね。ところどころで赤や黄色が目に付くようにな っています。ただ、葉は傷んでいるところが多いので、今シーズンの紅葉 は良くないかも・・・。
9月8日(土)
昨夜やっと停電が復旧し、電気が使えるようになりました。いかに電気がな いと何もできないかを実感した時間でした。パソコンなどデジタル機器は便 利なのですが、電気がある前提で動いていて今回はバッテリーを節約しなが ら使っていたので、逆に不便に感じましたね。それにいかにそこに時間を使 っているのかも。これからは電気を使わないような生活を目指そうと思った りもしたのですが、今となってはかなり難しいように感じました。
9月9日(日)
今日も遠出はせずおとなしくしていました。町内のガソリンスタンドも満タ ンで入れられて、スーパーも食品が充実してきていました。ただこれも人口 がほどほどだからなのかもしれません。人の多いところではまだガソリンが なく食品も少ないという話が聞こえてきています。もう紅葉もよくなってい る頃なので、週明けは天気も回復してくるようなので、出かけたいな。
9月10日(月)
いままでよりちょっと遠くへ。森の中ではシマリスが草の実を食べている 姿を見ることができました。越冬に向けて栄養をつけると同時に食べ物を 蓄えているのですね。出先のコンビニなどをのぞいてみると、まだ品物は 十分ではなく本格的な遠出はまだ難しいような感じがしました。これから 紅葉観光などでやってくる人も、注意してください。明日は晴れ間が戻っ て来るようなので楽しみです。
9月11日(火)
久しぶりの快晴。張り切って動いてみたものの、近所ではなかなか思うよ うな撮影ができません。天候不順で花や虫がイマイチですし、風景的にも まだちょっと平凡。大雪山の紅葉はだいぶ進んでいるようで、行ってしま おうかと思いつつ、思い切れないでいます。このままなら本州に行ったほ うが思い切り動けるのかな・・・
9月12日(水)
快晴、風があまりないといういい条件だったのでオンネトーへ行ってみたの ですが、到着してびっくり。オンネトーの水が青くなく透明になっていて、 ごく普通の湖になってしまっていたのです。以前の台風から大量の水が流れ 込んだために青みが淡くなっていたことはありましたが、まったく青くなく なってしまうとは・・・。先日の自信の影響下と思って慌てましたが、先月 からこのような状態だったとか。はたして元に戻るのでしょうか?? しかた なく摩周湖の青い湖面を撮影してきました。
9月13日(木)
今日は片道100kmオーバーのところを見てきました。まだちょっと早い感じ もしますが、サンゴソウは部分的に見頃になっています。ただ、まったく生 き物の気配はなく寂しい感じがしました。数年前の手違いによって枯れてし まった時期からすれば、ほぼ完全に回復したといってもいいくらいの面積に 戻りましたので、今年はぜひ見に行って欲しいと思います。来週には停電の 影響もほぼなくなることでしょう。
9月14日(金)
やっと停電からのダメージも復旧し始めているので、そろそろ紅葉シーズン ということもあり、遠出してきました。やっぱり青空が広がっていると気持 ちいいですよね。風評被害であまり人出もないと期待して行ってみたものの ここはやっぱり人気スポット。恒例の渋滞は起きていませんでしたが、それ なりに賑わっていました。まだコンビニは商品が少ないところもあるような ので、もう少しの辛抱ですね。
9月15日(土)
旭岳のウラジロナナカマドは、早い雪と風ですっかり傷んでしまったよう です。ロープウェイを降りて景色を見たとたん、帰ろうかと思ったほどで したが、歩いてみたらチングルマの赤い色がむかえてくれてホッとしまし た。この直前まではぜんぜんやる気がなかったのですが、赤い色が見えて 元気が出てきました。今シーズンは紅葉の見所を探すのが難しそうな気が しますが、意外性もあって楽しいかもしれません。
9月16日(日)
今日も山に上がりたかったのですが、天気が良くないということで下のほうで 被写体を探していました。なかなか思うように被写体と出会えなかったのです が、トンボがいいモデルになってくれて、いろいろなカットを撮影させてくれ ました。本州にいたときはトンバはとても撮りやすい被写体だったのですが、 北海道では人に慣れていない固体が多いのか、意外と撮らせてもれないことが 多かったので、撮らせてもらえてうれしかったです。
9月17日(月)
先日の旭岳があまり良くなかったこともあって期待していなかったのですが 銀泉台の方は、なかなか見ごたえのある紅葉を楽しむことができました。あ まり人も多くなく、山を知っている人しかいなかったように感じられて、心 地よい空間でした。観光もいいけれど、ほんとうにその景色や自然を楽しみ たい人たちしかいないと、ずいぶん違うものだと思いました。
9月18日(火)
なんか天候がおかしくなっています。天気予報ではずっと晴れとなっている はずなのでそれを信用して山に入ったら、断続的に雨やあられが降ってきて なかなか厳しい撮影になりました。すれ違った人たちも、この天候で登頂を 諦めた人が多かったようです。最後にはきれいな虹が待っていてくれたので それでも良しとしなければいけないかな。
9月19日(水)
今日も怪しい天気。登山口まで行って様子を見ていたら、だいぶ晴れ間が 広がってきたようだったので歩き始めたら・・・。しっかりと雹が降って きました。一時的に登山道も白くなるくらいでしたが、景色としては面白 かったですね。ただ、この調子だと紅葉が傷んでしまうのは早いのかもし れません。このくらいのサイズの雹だと、直に当たるとけっこう痛いもの です。ピンポン玉みたいなやつだったら、やばかったですね。
9月20日(木)
一週間前にも見に来ていましたが、サンゴソウを探してうろうろしたら結局 ここに戻ってきてしまいました。今日は秋らしからぬ気温の高さで遠くには 入道雲も見えていて、面白い景色になりました。秋っぽい雲といえば筋雲な どだと思いますが、入道雲が出ているというのはやっぱり気候が変だという ことなのでしょうか。それでもこれだけの面積のサンゴソウが復活したこと が良かったと思います。
9月21日(金)
森の片隅で木の実を食べているシマリスの姿を見ることができました。もう 越冬の準備を始めているのだと思いますが、私が見ていても気にすることな く黙々と木の実を齧って種を蓄えていました。茂みの中ではごく近くでも誰 も気づかないまま命の営みが行われていることを改めて感じました。今日の 出会いは地味ですがとてもうれしかったですね。
9月22日(土)
久しぶりにシマエナガの姿を見ることができました。すぐ頭の上までやっ てきてしばらく餌を探してにぎやかに飛び回ったあとに、次の場所へ移っ ていきました。これで青空だったらもっときれいなポートレートになった のでしょうけれど、贅沢はいえませんね。昨日に続いて、近くでいきもの の姿を見ることができてラッキーです。
9月23日(日)
朝は雨がしっかりと降っていて、のんびりと近くの様子を見に出かけました。 あまり人が出てきていないせいか、タンチョウが湿原から道路近くまで出てき ていました。だいぶ湿原も葦が黄色くなり始めていて、秋っぽい雰囲気になっ てきました。ヒシクイも渡ってきているようなので、このあとは一気に季節が 変わっていきそうですね。
9月24日(月)
近所をまわって秋らしい景色を探してみたのですが、どうも天候不順の 影響で葉の状態がよくないですね。ヤマブドウはほとんどの葉が傷んで いますし、シダのほうも枯れてしまったものが多くてわずかに残ってい るものも色づきがイマイチ。けっこう走り回ったけれど、納得いかない 感じになりました。これでも自然の一面だと割り切ればいいのかもしれ ませんが・・・。
9月25日(火)
また天気がイマイチ。釧路圏はなかなかいつもと違うものに出会えないので また出かけてみました。今日はナキウサギがずいぶん近くまでやってきてく れて、サービスが良かったです。いつも思うのですが、ナキウサギの耳には オレンジ色の塊がついていることが多いのですが、これはなんなのでしょう か。ダニ?耳垢?? この子はあまりついていないですが、がっつりついてい る子もいるんですよね。
9月26日(水)
ずいぶんとのんびりしたエゾシカがいました。以前は知床にこんな奴がたく さんいたのですが、今では撃たれてしまってなかなかこういう姿を見ること がなくなってしまいました。公園の中でのんびりしているので、奈良のシカ みたいですよね。ほかにお母さんと今年産まれた子供が一緒にいたので、脅 かされたりすることなく、のんびり過ごして欲しいですね。
9月27日(木)
一雨ごとに寒くなるという感じがしますね。近所の花が咲いているところをみて みたら、寒くて動けないのかフタモンアシナガバチがセイタカアワダチソウの上 でじっとしていました。近づいても逃げられず、仕方なく被写体になってくれた 感じですね。今シーズンは天気が良くなかったせいか、あまりスズメバチの姿も 見なかったように思います。
9月28日(金)
森の中ではエゾリスが食べ物を探しては埋めるという動作を繰り返してい ました。よく見ていると、ほかのエゾリスが埋めたばかりの木の実を掘り 返して埋めているものもいて、こんな調子では、冬になったらどこになに が埋まっているのか分からなくなるようにも思いました。もっとも、木の 実の匂いをもとに探しているようなので、あまり関係ないのかも。
9月29日(土)
やっと青空のもと紅葉を撮影することができました。ただ、紅葉している 標高が微妙で、森の中を散策しながら撮れるような場所ではなく、道路わ きがピークになっていて、いろいろな角度から撮影するというのは難しか ったのが残念です。もう少し下まで紅葉が下がってくれば、撮りやすくな るでしょうか。台風の影響がないことを祈ります。
9月30日(日)
シラカバの黄葉も見頃になってきていますね。朝は霧が立ち込めて、幻想的 な景色になっていました。この状態で光が射し込めばもっとすごい景色にな ったと思うのですが、朝まで晴れるという予報は見事に外れどんよりしてい たので、かないませんでした。台風通過後の晴れ間に期待をするしかないで すかね。はやく通り過ぎてくれないかなぁ。