2017年7月分


7月1日(土)

ナキウサギの姿を見てきました。一時期、ぜんぜん見られないこともありました
が、今回は比較的姿を見せてもらえたほうではないかと思います。昨年の台風で
大雨があり岩場に暮らすナキウサギも地下で苦労したのではないかと思いますが
元気そうな姿が見られた良かったです。彼らの住んでいる岩場の地下迷路はどん
な感じなのだろうなぁ。                         


7月2日(日)

今日はカメラを持って外に出ると雨(笑)。ときには激しい雷雨になったり
してどうにもなりませんでした。今朝は北海道と九州で大きな地震があって
びっくりしましたが、この天候も影響をうけているのでしょうか。天気図を
みると低気圧がたくさんあって、変な感じですよね。原生花園は花が見頃に
なっているので、光が欲しかったところです。             


7月3日(月)

久しぶりにシマフクロウを見てきました。前日は頻繁に出てきてくれたようで
期待していたのですが、今日はなぜかちょっとだけ。出てくる前にキツネが近
くで一騒ぎしたのが原因なのか、何かほかに理由があったのか。それでもキリ
リとした姿を見せてもらえたのでよかったです。ただ、朝明るくなるまで見て
いたので、あとが大変・・・                      


7月4日(火)

エゾカンゾウも見頃になりました。すっきりとした青空が見られていないの
で部分的に切り取るしかないのが残念ですが、なかなかのボリュームがあっ
て光が当たるときれいですね。この場所、10年以上住んでいてなかなか思い
通りに撮影させてもらえていない・・・。難しいものです。明日からは、ど
う動こうかな。                           


7月5日(水)

浜中町の霧多布湿原、一面に広がるエゾカンゾウとワタスゲの景色がすばら
しいですね。ちょうどいまがピークとなっているようで、見頃は今週末あた
りまででしょうか。私が移住したばかりのときは、エゾカンゾウはポツポツ
としか見られなくて、ポスターの写真は嘘のようでしたが、だいぶそれに近
い景色が戻ってきたように思います。昔はもっと広い範囲で花が咲いていた
という話ですので、そんな景色が戻ってくれたらうれしいですね。    


7月6日(木)

急に気温が上がってきました。いままで気温が低かったので、なんとなく
体がついていかない感じがします。日中は家の中でも気温が30℃近くにな
ってしまって、事務仕事もはかどりません。かといって日中のフィールド
は意外と変化がないですから、難しいところ。明日はもっと気温が上がる
予想となっているようです。どうするかな??            


7月7日(金)

日中は気温が30℃にまで上がり、暑くてどうにもなりませんでした。帯広では
36℃あたりまで上がったようですね。気温が高いせいなのか、晴れていても空
は霞んだようで白っぽくなってしまい、風景はイマイチ。暑いのでいきものも
姿を見せてもらえません。でも、水蒸気が多いせいで夕日は真っ赤になりまし
た。写真で撮ると、見たようには写らないのが残念ですが、見ためは真っ赤に
見えていましたよ。                          


7月8日(土)

久しぶりにちゃんと青空になってくれているようなので、オンネトーへ行って
みました。あいかわらず湖面の色は青ではなく緑っぽいですね。いままでとは
ずいぶん違う印象になってしまったようです。水辺に池は少しは涼しいかと思
っていましたが、正直あまり変わりません。この暑さも明日までの辛抱でしょ
うか。午後はプールに行ってごまかしたけど、まだ暑いです。       


7月9日(日)

貴重な晴れ間、一日湿原で過ごしてきました。今年は比較的花の状況がいいと
ころも多く、楽しいですね。いまの花の時期が終わってしまうと、しばらく色
がある被写体もお預けになってしまうので、いまのうちに楽しんでおきたいと
思います。例年なら花のあとは山に登ったり滝を撮影したりしていたのですが
昨年の台風のせいであちこちが閉鎖になっている模様。作戦を立て直さないと
いけない感じです。                          


7月10日(月)

暑くて寝苦しかったので、3時に目が覚めて外を見ると晴れているようだった
ので、そのまま撮影に向かいました。こういう感じで目覚めたときは何かしろ
面白い被写体に出会えるものですが、まあ、こんな感じでしょうか。摩周湖の
湖面がないで雲が映りこんでいました。雲海も期待しているのですが、今シー
ズンはぜんぜん発生していませんね。                  


7月11日(火)

やっと暑さがひと段落して、ほっとしたところです。まだ湿度のほうは高い
ようで、ちょっとじっとりしていますね。一度撮影に出たものの、雨が降っ
てきて中断。再び撮影に出かけたら、この気温ではあまり動き回れないのか
ハチがクサフジの花にとまっていました。あまり動かないのですっかりモデ
ル状態に。おかげでゆっくり撮ることができましたよ。         


7月12日(水)

涼しくなったとほっとしていたら、また暑さが戻ってきました。フィールド
では虫の姿が急に多くなり、いままでほとんどいなかったやっかいなアブの
姿も増えました。トンボも元気に飛び回っていましたね。久しぶりにエゾカ
オジロトンボの姿も確認できてよかったです。ただ、まだ虫の姿は少ないよ
うに感じます。夜になって網戸のままでも、小虫がほとんど入ってこないの
ですよね。どうしたんでしょうか。                  


7月13日(木)

カワセミに出会えました。野生のカワセミはとても敏感で、ほんとうにちょっと
人の気配を感じるだけでも逃げていってしまいます。東京にいたときは目の前に
いてもぜんぜん気にしないくらい人に慣れている固体がいたんですけどね。今日
はあまり虫もないので、ひたすらじっと待っていたらわりと近くまで来てくれま
した。ほかのものに気を取られていたときは、もっと近くまで来ていたのですが
カメラを向けたら逃げられちゃいました。気配を消すのは難しいなぁ・・・  


7月14日(金)

昨夜久しぶりに確実な快晴だったので、星を撮影。そのまま車中泊で朝の撮影
となりましたが、風もあって雲海はなし。でも、少し日が高くなってからはダ
イヤモンド摩周岳を楽しむことができました。ほんとうはドラマチックな雲海
を撮りたかったのですが、このところぜんぜんですね。津別峠の方は雲海にな
っていましたが、峠が開通しないと遠すぎていけないです・・・・     


7月15日(土)

相変わらずの暑さ。ちょっと失敗したかなと思いつつ雌阿寒岳を登ってき
ました。雌阿寒岳は五合目を超えると森林限界となって陽射しを遮るもの
がないですから。スカッと晴れていたので景色は最高で、森林限界を超え
ると予想外の気持ちよい風が吹いていて、森の中よりも快適なくらいでし
た。むしろ、下山のほうがじわじわと暑くなって大変でした(笑)   


7月16日(日)

ちょっと暑さのやわらいぐはずの北海道。と思っていたら夜は暑くて寝苦しく
目が覚めてしまい、3時には家を出かけたら予想外の陽射しが出てけっこう暑
くなりました。でも、エゾリスも気温が上がるまでは活発に活動していて、か
わいらしい姿を見ることができました。元気そうで良かったです。午後は雨が
降り出してほんとうにホッとできました。ただ、道央は大雨だったそうで、相
変わらず変な天気ですね。                       


7月17日(月)

湿原の木道を歩いてきました。今日は気温がぐっと下がり半そでではちょっと
肌寒く感じるような天気。もう少しトンボなどの姿を見られるかと期待してい
たのですが、気温が急に下がったせいかあまり多くなかったです。じっくり足
元を見ていたら、トキソウが咲いていました。小さなランの仲間ですが、この
ピンクがとても鮮やかで目立ちました。ほかはこれといってという感じだった
のが残念でしたね。                          


7月18日(火)

だいぶ季節も進んで確実に夏といえる時期になりましたが、まだカモの雛が
生まれているようです。この場所では、6月に生まれたカモの雛がもう親と
変わらない大きさまで育っていますが、また新しいファミリーの姿を見るこ
とができました。そういえば、タンチョウもまた抱卵をしているように思い
ます。ちょっと遅い感じがしますが、大丈夫かな?           


7月19日(水)

気温が下がったなぁと思っていたら、近所の牧草地はもう秋っぽい景色に
変わっていました。一部の草は枯れて秋色になり、半そででは寒いくらい
の気温に気分は秋!? タンチョウも黄昏て見えます。いや〜、なんだか季
節が分からなくなってきました。関東などでは梅雨明けしたばかりですよ
ね。北海道の夏はどうなったの?                  


7月20日(木)

ヤナギランが見頃になってきました。とても好きな花なのですが、こちらでは
牧草地の脇にちょっと残されているだけになってしまって、自然風景のなかで
咲いているのが見られないのが残念です。昔は釧路湿原のあたりにも群生地が
あったようですが、いまは見られないようです。一面に広がるヤナギランの姿
を見てみたいなぁ。                          


7月21日(金)

オオウバユリもだいぶ咲いてきました。夏の花で、群生しているとユリ独得の
甘い香りが漂ってきます。色が地味なので咲いているのに気がつかない人もい
るかもしれませんが、夏を感じる花ですね。そろそろホタルも飛び始めている
時期になっていますが、この天気だとどうなのでしょう。雨の中、ホタルを見
に行く気にもならないしなぁ。台風の影響も気になってます。       


7月22日(土)

ずっと雨という予報も見事に外れて、ちょっと陽射しが出るような天気になり
ました。のんびりしていたので近場で撮影してきましたが、天気が回復したお
かげで、チョウが給水に集まる姿が見られました。このコムラサキのほか、エ
ゾスジグロシロチョウやクジャクチョウ、コヒオドシなどなかなかにぎやかで
した。ただ、アブの姿がほとんどないのにびっくり。例年、この撮影をすると
きは、アブにたかられないようにするに一苦労なのですが、まったくいなかっ
たです。どうなっているのでしょう?                  


7月23日(日)

湿原の周辺では、昨日に続きチョウの姿が多く見られるようになっています。
花の方はホザキシモツケやクサフジ、外来種のオオハンゴンソウなど昆虫の蜜
源となるものが咲いています。朝のうちはけっこう激しい雷雨がありましたが
昼前には明るくなりチョウたちも出てくるようになりました。お盆すぎれば気
温はまたガクッと下がるので、虫たちの姿を楽しめるのもあと少し。短い夏だ
ったなぁ!?                             


7月24日(月)

ちょっと池の周りを歩いていたら、一番にぎやかだったのがスズメでした。最
近は住めるところが減ってしまって、あまり姿を見られないという話も聞きま
すが、牧草地の多いこちらではけっこう見られる鳥です。今日は子スズメもい
たようで、家族で食事でもしていたのでしょうか、とても元気なさえずりが聞
こえてきました。先日の暑さも嘘のように収まって、小鳥たちも過ごしやすそ
うでしたよ。                             


7月25日(火)

猛暑の後の冷え込み?というか、平年並みの気温に戻っただけなのですが
秋と勘違いしているのか、急に色づいている葉が増えてきているように思
います。いまのところ日当たりが悪いところだけのようですが、このまま
だとほんとうに秋がはやく来てしまうのかなと思います。暑すぎるのは勘
弁ですが、もうすこし夏があって欲しいですね。           


7月26日(水)

今日も水辺で静かにしていました(笑)。でも、お目当てのカワセミは遠くで
鳴き声が聞こえるばかり。カラスも近くにいて仕方ないかと思っていたら、遠
くからキタキツネの歩いてくる姿がありました。対岸だったのでどこかに行っ
てしまったなと思っていたら、気がつくと後ろに。なにかおいしいものを食べ
てきたのか、満足そうなこの顔。すぐ近くに来てしばらく自慢してからまた湖
畔を歩いていきましたとさ。                      


7月27日(木)

久しぶりにすっきりと晴れてくれました。遠景がクリアに見えるので風景
がきれいに見えます。美幌峠からもいい景色を楽しむことができました。
このあと大阪に向かったのですが、空港を降りたとたんに湿度の高さにび
っくり。気温は女満別でも30℃はあったのですが、湿度の差で体感的には
ずいぶん違いますね。                       


7月28日(金)

大阪のクマゼミ、すごいですね。宿泊したのは心斎橋の近くで、都会にいる
ときはいつものように公園を探してネイチャースナップするのですが、公園
に入ったとたん、包まれるようなクマゼミの声。音量も大きいので、圧倒さ
れる感じでした。姿を探してみたものの、木の高いところにいるものが多く
て、このセミは羽が傷んでいて上にいけないもののようでした。暑さに加え
てセミの声で、夏気分満喫でした。                  


7月29日(土)

写真展会場へ向かう前にいつものように撮影していました。クマゼミの姿は
見られましたが、他のものを探していたもののなかなか見つからず。諦めて
会場に入ろうかと思ったら、直前でいいモデルさんに出会って30分ほどじっ
くりと撮影していました。おかげで会場に入るときには汗でびっしょりと濡
れていました。でもいろいろ撮らせてもらったなぁ。          


7月30日(日)

女満別空港のヒマワリ畑、大阪へ行くときにも寄って行ったのですが、帰りに
寄ってみたらもうピーク過ぎで花畑はほとんどが種になってきていました。気
温も33℃とかなり暑いですが、湿気がないので楽ですね。ここでは飛行機を撮
影する人が集まっていましたが、私はチョウを探してうろうろ。なかなかきれ
いな花に止まってくれないのは蜜の出方がちがうのでしょうか。でも、一度だ
けクジャクチョウがモデルをしてくれました。              
 

7月31日(月)

シトシトと雨が降る一日。でも、先日までの暑さを思うとこれでもホッと
できますね。こんな天気だと生き物の警戒心も薄れるのか、けっこう姿を
見ることができました。あまり人も外に出ないですし、安心できるのかも
しれませんね。それに最近の暑さは野生動物にとっても厳しいでしょうか
らホッとできたところだったのかもしれません。