2017年6月分
6月1日(木)
新緑の滝を見てきました。ときおり小雨が降る中、ときろり日差しが射し込 むこともあって、緑はいっそうきれいに輝いていましたね。今日は平日とい うこともあり、あまり人も出ていないので、じっくりと滝と対話しながら撮 影することができました。撮り方によってもずいぶん表情が変わる滝は、奥 が深い被写体ですね。
6月2日(金)
午後には雨が上がるものと期待していましたが、見事に裏切られて一日中 降っていたような感じがします。初めに予定していた撮影は上を見上げる ことも多いので中止して、また滝を撮影していました。それでも雨だけで なく風もあってしかも気温が低いために、さっと撮影して車に逃げ込むよ うな感じになりました。まだまだ寒い北海道です。
6月3日(土)
今日も小雨混じりの寒い一日。風も強くて長い時間外に出ているのが厳しい 感じでした。近所の撮影ポイントを何箇所かまわってみたのですが、撮れな くなっている場所がいくつもありました。なかでもキタキツネの家族が住ん でいた森が伐採されていたのは残念でした。年々撮影ポイントが減っていく のは残念ですね・・・
6月4日(日)
すっかり緑になった牧草地。ここではタンチョウの姿をよく見かけます。湿原 の鳥といわれていますが、いまでは牧草地などでのほうがたくさん生活してい るように感じます。自然の中では縄張りを持つことも難しくなり、人の生活圏 の中での暮らすしかなくなっているのですしょう。今まで見なかったところで も見かけることが増えているので、だいぶ数も増えていることを実感します。
6月5日(月)
エゾシカもだいぶ増えているなという感じがします。近所だと駆除されない牧草 地の周辺に多くて、安全な場所を分かって移動しているように思います。駆除さ れるエリアにいるエゾシカは、人の気配に気づくと一目散に森や遠くへ逃げてい きますが、安全なところではこのように警戒してはいてもすぐに逃げることはあ りません。適度な距離はおきながら生き物と仲良く暮らせないものでしょうか。
6月6日(火)
摩周湖、雲海が広がりいい景色になりました。日の出の頃はちょっと雲が 多かったのですが、このところのすっきりしない天気を思うと上出来だと 思います。シーズンになればこういった景色が当たり前のように見られた ことが嘘のようです。今朝はほとんど観光客はいなかったですが、見られ た人はラッキーだったですね。
6月7日(水)
久しぶりに行ったオンネトー。新緑がきれいで写りこみも良かったと思い ます。ただ、この後は風が出てきて映り込みは消えてしまいました。オン ネトーといえば青い水面が有名なのですが、昨年の台風以降、このような 緑の水面になってしまったようです。青いのは温泉の成分が混じっている と聞いていましたが、なにか変化があったのでしょうか。
6月8日(木)
朝からしっかり雨が降っていて、しかも風が強いです。最近は雨が降ると 風が強くなることが多いですね。あまり落ち着いて撮影できる状態ではな いので、近所をさっと回ってみただけになりました。そろそろルピナスが 咲き始めていて目を引きます。やっと緑になったばかりですが、緑だけと いうのもなんともパッとしなくて。晴れ間を狙って短期集中型で撮影する ようにしたいですが、北海道は広すぎてまわりきれないのですよね。
6月9日(金)
そろそろセンダイハギの花が咲き始めました。こちらで咲いているということは 海側の群生地では見頃になってきているのでしょうか。この前海側を見に行った ときにはまだまだという感じだったのですが、この時期の花の移り変わりもはや いので油断できないですね。一面に黄色い花が咲く姿は、なかなか美しいですか ら見逃さないようにしたいです。
6月10日(土)
アメリカデイゴの花が見頃になりました。とっていも北海道ではありませ ん、都内の公園です。今までも何度も咲いているところを見ていますが、 初めて満開に近いタイミングに出会いました。本当は沖縄とか石垣島のデ イゴでこんな咲き方をしているところを見たいですが、このところ南へぜ んぜん行っていないですね。また機会を作っていきたいです。
6月11日(日)
本州ではアジサイが見頃になってきています。この時期はあまり花の種類は 多くないのですが、それでも北海道と比べると選択肢は多いです。本当は花 と虫を撮りたかったのですが、やはり虫の姿は少ないです。けっこうしっか りと探したつもりですが、あまり見つけられませんでした。もちろん、イメ ージ通りに撮影というわけにも行かず・・・。期待できないと思うと撮影す るテンションも下がってしまうんですよね。
6月12日(月)
夕日に照らされるエゾシカの群れ、なかなかきれいでした。こうやって見る と暖かそうに感じるかもしれませんが、6月というのにやたらと気温が低く この撮影をしているときはダウンジャケットを着ていて、手がかじかんでし まうくらい寒かったです(笑)。明日は氷点下になるところもあるという予 報ですが、どうなることでしょうか。
6月13日(火)
近くまで行ったのでフラッと寄ってみた小清水町の神の子池。森のなかに 青い水をたたえた小さな池が印象的だったのですが、水質が変わってしま ったのか藻が増えていて青く見える面積があまりにも少なくなってしまっ ていました。かなり苦労して絵柄を作ったのですが、このままならもう行 くこともないだろうなと思うほどの変わりようでした。残念!!
6月14日(水)
日中は北のほうへ行ったらあられ混じりの夕立のような激しい雨にあって まったく撮影せずに一度帰宅。南側は晴れているようなので久しぶりに湿 原のあたりをみてたものの、どうもパッとせず。帰りがけに湖面に浮かぶ 水鳥に姿を見てみたら、オシドリでした。オスが2羽にメスが1羽。これ から繁殖を始めるのでしょうか。いずれにしても、元気に過ごして欲しい と思います。
6月15日(木)
海側は霧が流れ込んでいて、幻想的な景色が広がっていますね。これからの シーズン、天気が悪いときは海側がいいかもしれません。気温が低いせいで 緑もまだ若々しく、なかなか面白かったです。これまで何度か撮影しようと してうまく撮れなかった被写体を撮れたのも収穫でした。ただ、どうしても 走行距離が伸びるので、動き方を考えないと・・・
6月16日(金)
あまりDiaryには登場していませんが、行く先々でタンチョウを見かけることが 多くなっています。以前はまったく見なかったところでも住み着いているようで 分布がかなり広がっているのですね。というよりも、湿原ではなく牧場で住むこ とができるようになってきているのではないでしょうか。本来の生息環境である 湿原は限られていて、むしろ減っているくらいでしょうから。そのなかで数を増 やしていくには、生き方を変えるしかありませんよね。この先、どう変わってい くのか気になりますね。
6月17日(土)
今シーズンのワタスゲはなかなかいい感じですね。今日も予想外の晴れ間が 広がってくれたので、慌てて出かけてきました。あまりにも広大でどう切り 取っていいものか悩みますが、贅沢な悩みです。日本の中でこれだけ広大な 景色がどれだけ残っているのやら。見頃は週明けくらいまででしょうか。こ れから花の忙しいシーズンになりますね。
6月18日(日)
高山植物の山を登ってみたのですが、タイミングが悪かったようで、種類は あまり見られなかったです。でも、快晴のなかの登山はなかなか快適で、気 持ちよく歩くことができました。最近気になっているのですが、この時期だ と虫が多くて気になることがふつうのはずなのに、あまり虫を見かけないの です。先日、氷点下まで冷え込んだことだけで虫が少ないというのは変だと 思うので、どうしてしまったのでしょうか。
6月19日(月)
天気が優れず、朝は北海道ではジリと呼ばれる霧雨が降っているような感じ でした。原生花園では花も咲き始め彩りも出てきてるのですが、青空が広が ってくれないと鮮やかさもイマイチ。このシーンだって、空が青ければ水面 も青くなって格段にきれいになります。しばらく曇天ベースになるようなの で、どう動くものか悩みますね・・・
6月20日(火)
クリンソウの群生地を見てきました。昨年の台風で増水して川岸が削られた ところはすっかり花がなくなっていてちょっと寂しい感じがしましたが、鮮 やかな彩りが見られました。ただ、クリンソウって、密度的にはこんなもの だったでしょうか? 中禅寺湖の群生地を見たときは、もっと密度が高かっ たように思うのですが、だいぶ昔の話で・・・
6月21日(水)
この子に会ってみようと思って、だいぶ走りました。そのわりにはあっけなく 会うことができて、ちょっと拍子抜け。だって、現場について5分で会えたら これでいいの??って思っちゃいますよね。それでも会っていいと言ってもら えたのはうれしいですね。ほかの子も、この調子で会うことを許してもらえた らうれしいです。
6月22日(木)
朝は雨が降っていて、もうこの姿も見られないものかと思っていましたが 午後になるとちょっと陽射しが戻ってきて、気になって戻ってみたらいい 景色を見せてもらうことができました。このあとの夕焼けを期待しました が、さすがにそこまでは無理でした。でも、ここには見せられない出会い もありましたよ。
6月23日(金)
自宅から450Km ほど離れたところまで取材に行ってきたのですが、北海道 は自然が残っているのはピンポイントで、その間はどこも牧草地。信号が ないので移動はそれほど苦にはなりませんが、景色は飽きますね。ところ どころ地図を見ながら何かないか探しながらの移動でした。緑に見えるか ら自然というわけではないのですよね。
6月24日(土)
すっきりしない天気ですね。北海道も梅雨になってしまった感じです。森の 中を歩いていたら、巣立ったばかりのアカゲラの親子がいました。まだ子供 は親が運んでくる餌をねだっていて、なかなかにぎやかでした。動きも激し いので、この天気だと森の中は暗くて撮影するのもなかなか難しいです。週 明けからは晴れ間が期待できるようですが、どうなるでしょうか。
6月25日(日)
雨上がりの森を歩いてみました。しっとりした空気感がいいですね。緑も すっかり濃くなって見た目は夏っぽいのですが、気温の方はずっと低いま まで、半袖なんてとても無理という感じです。そのおかげで、蚊などの虫 はほとんどいなくて、違う意味でちょっと不気味に感じます。夏の森は虫 だらけで、落ち着いて撮影できないことも珍しくないですから。
6月26日(月)
雨が上がったかなと思っても、まだどんよりした天気が続きますね。ただ、 アヤメには晴れよりも雨や曇天のほうが似合います。やっとこういった被写 体が出てきてくれたので、天気が悪くてもなんとかなりそうな感じです。晴 れてていると花びらにできる影がけっこう目立ちますし、乾いてカサカサし た感じになってしまいます。でも風景を撮るには晴れて欲しいんですよね。
6月27日(火)
夕方になって雲が広がり、そろそろ撮影終了と思っていたら、雲の切れ間から こんなすばらしい光が射し込みました。慌てて車を止めて、光がなくなるまで 楽しみました。これだけではなく役者さんも出てきてくれたので、大満足の撮 影となりました。この調子でいい光が射し込むようになると、撮る気にもなれ るので、これからの天気に期待したいですね。
6月28日(水)
水辺ではセンダイハギがピークとなっています。ちょっと青空が広がって くれたおかげで水面も青くなり、とても鮮やかになりました。ただ、晴れ て気温が上がると別の問題も・・・。こちらの景色はとにかく広いので望 遠レンズを使うことが多いのですが、そうすると陽炎のせいでピントがな くなってしまうのですよね。こればかりはどうにもできず、あるがままに 撮るしかないですかねぇ。
6月29日(木)
エゾシロチョウが出始めていました。羽化したばかりの固体が多く、交尾や 産卵などいろいろなシーンが見られました。残念ながら羽化してくるシーン は見られず、来年にお預けです。もっとはやく気がついていれば、羽化も十 分見られたはずでした。ひとつ新しい目標ができたということですね。それ にしても久しぶりの快晴となり、暑かったです。
6月30日(金)
やっと北海道も昆虫の姿がたくさん見られる季節になりました。ちょっと 前までは蚊などの小さな虫さえいないような状態でしたが、気温が高くな ってあちこちに虫の姿を見られるようになりました。いまのところブヨは でてないのですが、ヌカカはけっこういて刺されるとかゆです。このよう なチョウがきてくれると絵にもなってうれしいのですが。