2016年7月分
7月1日(金)
小鳥たちは子育てのシーズンですね。あちこちで忙しそうにしているのを 見かけます。これはモズですが、虫を咥えて巣があるのかなと思うところ に入っていきました。そのまえに、林道に入ったときにアカゲラの巣立ち したばかりの子供を轢きそうになってしまいました。親が見える開けたと ころで餌をねだっていたのでしょうが、道路の上は危険です。うまく気が ついたので事故にはなりませんでしたが、危なかったです。
7月2日(土)
教室の前にいつも行く公園ではアガパンサスの花が咲いているくらいでし た。以前は虫の姿もそれなりにあって楽しかったのですが、いまではほと んど見られなくなりました。公園が整備されてしまったこともあるのでし ょうし、それ以外の要因もあるように思います。東京に出てもあまり撮影 しようという気が起きなくなってしまいました。
7月3日(日)
釧路湿原の木道を歩いていると、トンボの姿が目立ちます。トンボというと 本州にいたときはとても撮りやすい被写体だったのですが、北海道ではトン ボの住める環境がとても広いので、なかなか近くで撮らせてもらえません。 でも、今日はエゾトンボが近くの草に止まってモデルになってくれました。 邪魔な草をどけてもそのまま待っていてくれました。緑の目がとてもきれい ですね。
7月4日(月)
今日は微妙な天気。自宅のあたりは雨は降っていませんでしたが、ちょっと 北に行ったら霧雨。やっと咲き始めたシャクナゲも傷み始めていました。で もアリやハチがやってきていてなかなか人気がありました。アリは働いてい ましたけど、ハチは雨宿りをしているようでした。この写真だとハチが寝て いるように見えますが、そうではないですよ(笑)
7月5日(火)
今年生まれたエゾリスの子供。だいぶ毛も生え変わってきていて、立派になっ てきていました。今日はカラスの雛が巣立っていたようで、かなり警戒されて いましたが、母親譲りの血が滾るのか、カラスをからかっているようにも見え ました。生まれて数ヶ月でカラスを翻弄できる実力があれば、森のなかでも立 派なリーダーになれますね。将来が楽しみです。
7月6日(水)
今年はキタキツネの子に会う機会がないかと思っていましたが、ちょっとだけ 姿を見ることができました。茂みの中からこちらの様子をうかがっていて、か わいかったです。このあとまた茂みの中に消えてしまったので、森の中に巣が あるのかもしれませんね。また会えるといいですが、難しいかな。道路などに でないで、元気に育って欲しいです。
7月7日(木)
夕方まで天気が持ちそうだったので、野付半島でのんびりしていました。以 前はけっこうエゾシカの姿がありましたが、すっかり減ってしまった感じが します。今日は3頭しか姿を見ることができなかったです。夕日のほうも沈 む20分ほど前に雲がかかってしまい、形がわからなくなってしまいました。 雲がなければ、きれいに丸く撮れたはずなのですが。
7月8日(金)
オオジュリンが子育てをしていました。もう子供の方は大人と変わらない 姿になっていましたが、まだ餌をねだっていましたね。もうそろそろ独り 立ちしなければいけない時期になるのだと思いますが、子別れのときはど んな風になるのでしょうか。今年は天候もあまり安定していないので、無 事に独立してくれればと思います。
7月9日(土)
昨日も行ったのですが、今日は晴れるということでもう一度でかけてき ました。エゾカンゾウがそろそろ見頃なのですが、納得行くような撮影 はできませんでした。なかなか難しいですね。もっとも肉眼で見ている 分にはきれいなので楽しいのですが。いつかは納得できる景色と出会う ことができるでしょうか。
7月10日(日)
近所で羽を怪我しているタンチョウの亜成長の姿を見ました。歩く姿は元気 そうだったので、しばらくは問題ないと思いますが、冬の時期までに飛べる ようにならないと、食べ物の問題が出てきそうです。このあたりの農家さん はタンチョウにも理解があるので食べ物を分けてもらえるかもしれませんが それが当たり前になるのも違う問題を起こすので、気になりますね。
7月11日(月)
久しぶりにバラ園などに寄ってみました。残念ながら風が強くて落ち着いて 撮影できる条件ではなかったのですが、色とりどりの花が咲いていてきれい でしたね。午後からだったせいもあって花はやや乾いた感じになってしまっ ていましたが、午前のうちに見ることができたら、もっとしっとりした花び らの質感も楽しめたのではないでしょうか。
7月12日(火)
アオバトの姿を見に行きました。アオバトって、なぜか海の岩場で塩水を 飲むという変わった習性があります。わざわざ波の激しいところに水を飲 みにくるので、なかなか絵になるはずだったのですが・・・。この日は風 もなく穏やかな海。岩場も波立つことなくおとなしい景色でした。ただ、 ハヤブサがアオバトを襲うシーンもあって、なかなかダイナミックなとこ ろも見せてもらえました。
7月13日(水)
野鳥の楽園を歩いてきました。一周10kmほどの島なのですが、けっこうし んどかったです。見所といわれるところも限定的で、よほど運がよくない と思うようなシーンは見られない感じでした。今度行くことがあれば、せ めてレンタサイクルくらいは使おうかな。まあ、海は青くてきれいでした ので、風景を楽しむのならいいのかも。
7月14日(木)
天空に広がる湿原を歩いてきました。しっかり一時間半は登らないといけ ないですが、それでも手軽に行ける湿原なのではないでしょうか。身近な ところに釧路湿原がありますが、標高が高いせいかぜんぜん印象が違いま すね。ワタスゲやエゾカンゾウがあちこちに咲いていて、とてもきれい。 釧路湿原にもこういう場所があったはずなのですが、埋め立てられてしま ったのでしょうか。
7月15日(金)
まだ山の上の方は雪がたくさん残っているところがあります。このあたり まで登ると、きっと寒いのでしょうね(笑)。連日歩いているのでちょっ と筋肉痛ですが、このままの勢いであちこち歩いたら面白いでしょうね。 北海道の夏は短いですから、もう少しあちこち見てまわりたいと思ってい ます。平地は暑いので、やっぱり山の上がいいかな。
7月16日(土)
富良野のファーム富田へ向かってみたものの、到着した頃にはもう大混雑が 始まっていて、駐車場に入れませんでした。仕方ないのでほかのラベンダー 畑へ行ってみると、人も少なくゆったりと花を見ることができました。たし かにファーム富田の花畑は見ごたえもあるし、売店なども充実しているので 人気があるのはわかるのですが、こんなにも差があるのかなと。ちょっと観 光客の心理がわからなくなりました。
7月17日(日)
富良野はあまりにも混雑しているので、ほかのエリアに移動。時間的には あまり期待ができないタイミングだったのですが、ここではナキウサギが かわいい姿を見せてくれました。ちょうど毛が生え変わる時期のようで、 ぼさぼさでしたがそれもまたかわいかったですね。短い間に何度も姿を見 せてくれたので、歓迎されているようでうれしかったです。
7月18日(月)
しとしとと雨が降るなかで、シマリスがエゾヤマザクラの実を集めていまし た。この時期はどんなものを食べているのかと思っていましたが、新しい発 見があってよかったです。今の時期はたくさん実が落ちているので、食べ物 をみつけるのも楽なようですね。まだ子育て中のようなので、しっかり食べ て元気な子供を育てて欲しいです。
7月19日(火)
夕方、近所の牧草地はシカ牧場になっていました。立派な角を持つオスの群 れが牧草地に出てきていました。害獣扱いされているので、撃たれることの ない牧草地に集まっているのかもしれません。森の中ではいまでも駆除され てしまうかもしれないので、賢い選択ですよね。私の家の周りは半径50kmは 牧草地ばかりなので、シカが増えるのも当然のような気もします。食べ物が たくさんあるのですからね。
7月20日(水)
夏も後半に入って、コオニユリが咲き始めていました。気温的にはまだ初夏と いった印象ですが、季節の方は先に進んでいるようです。釧路エリアは晴天率 が極端に低くなっていて、夏になったという印象もあまりないままあと一月も しないうちに秋に切り替わってしまいそうです。暑いよりは寒いほうがいいの ですが、なんか寂しいですね。暑いのが苦手な人は釧路にくるといいですよ。
7月21日(木)
前回挑戦したアオバトがあまりに散々だったので、再挑戦。しかし今回も 似たようなものですね。カメラなどの機材は進歩しても、人間が機材を使 いこなせなければ写真は写りません。このあたりになると、いくら機材が よくても使い手の腕が大きく仕上がりを左右するところなりますね。まだ まだ修行が足りないことを実感しました・・・。
7月22日(金)
相変わらず曇天続きでパッとしない釧路・根室圏。午前の撮影は思うように いかず、午後は近所のタンチョウを撮影しただけで終わりました。まあタン チョウがいつでも見られるというのは贅沢なのでしょうが・・・。でも、今 日は専門学校時代の同級生と会うことができて、有意義でした。北海道に住 んでしまうと、なかなか会う機会がないですから。
7月23日(土)
ふと思いついて、コマクサを撮影に出かけました。もしかするともう終わって いるかもしれないタイミングでしたが、数株だけ撮影できるものが残っていま した。一週間はやくでかけていれば、たくさん撮影できたようなので、ちょっ と惜しかったですね。でも、こんな素敵な花が見られたのですから、行った甲 斐があるというものです。
7月24日(日)
釧路圏はあいかわらずというか、ちょっとうんざりするほどの曇天なので すが、オホーツク海側にいくと快晴ですね。峠を越えるとこんなに違うの かと思ってしまいます。ぜんぜん予定していなかったヒマワリがもう見頃 になっていて、ちょっと撮影してきました。だいぶ太陽が高くなっている ので見苦しい影も出てくる時間。わかっていたら、もう少し早い時間にで かけたのですが、惜しかった!
7月25日(月)
暑いときには涼しい場所へ行くのがいいと、滝を撮影に入ったのですが ここはどうも風が通らないらしく、湿度が高くてサウナのよう。歩いて いると汗が止まらなくなって、かえって暑かったような感じです。それ ほど歩いたわけではないけれど、汗でびっしょり(笑)。もっとダイナ ミックな滝ならしぶきが上がって涼しかったでしょうか。
7月26日(火)
毎年秋にはかならず行くのですが、ちょっと時期をずらして登ってみたら コマクサが満開でとてもきれいでした。ゴールデンウィークのあたりに季 節はずれの雪が降ったせいか、まだ雪が結構残っているところもあって、 そのあたりはまだ春のような景色でした。いつも行っているわけではない ので正確な判断はできませんが、花の時期は遅れ気味なのではないかと思 いました。
7月27日(水)
またもやすっきりしない天気に戻ってしまいました。朝一で予定していた ところも、天候が悪くて断念。森の方は昨年の台風で倒木が多くて立ち入 り禁止となっていたので、そちらも諦めました。いったいの森もすごい数 の倒木があって、その様子を見るととても無理をする気になれませんでし た。帰りがけにエゾリスの姿を見てきましたが、夏毛になってすっきりし たスタイルに変わっていましたね。
7月28日(木)
朝は大雨でびっくりでした。とても外に出て撮影できるような感じはなく 諦めてデスクワーク。午後になって、仕方なく出かけてみると雨も収まっ てなんとか撮影できました。もっとも強い雨で花などはぐったりしていて 傷んでしまったものが多かったです。このオオウバユリは大きくて立派な ので、雨にも負けずに元気に咲いていました。
7月29日(金)
湿原の中でバンビの姿を見ました。以前ならこの時期は人を見るとすぐに 逃げてしまいましたが、いまはのんびりと草を食べている・・・。まだ駆 除も行われているので人を信用しているとは思えませんが、鳥獣保護区の なかは安全だと思っているのでしょうか。こんな感じで生き物の姿を見ら れる場所が、もっと増えるとうれしいですね。
7月30日(土)
森の中でシマリスがモデルさんになってくれました。何かを祈っているよ うなこのポーズ、印象的ですよね。もしかしたら何か伝えたいことがあっ たのかもしれませんが、残念ながらリス語は知らないのでわかりませんで した。まさか火山が噴火するなんてこと、ないですよね。このところ変な 天候続きですし。
7月31日(日)
久しぶりにカワセミの姿を撮ることができました。ほんとうに北海道のカワ セミは警戒心が強く、本州のように目の前で撮れることがめったにありませ ん。ちょうど今年生まれた子供が、魚を取る訓練をしているようでした。小 さな魚は取れるようですが、大きいのはまだまだのよう。もうしばらく練習 してうまくとれるようになったら、独り立ちですね。