2016年3月分
3月1日(火)
森の中を歩いていたら、もうドングリが芽を出していました。これからどん どん伸びて、大きくなっていくのでしょうね。東京は雑木林も更新されずに 古い樹ばかりのところが多いので、計画的に更新していけばいいと思うので すが、切ってもその処理に困るので放置している状態なのでしょうね。しか し、多摩ニュータウンは団地ばかりですごい景色ですね。住んでいたときは 当たり前に思っていましたが、いまは異常な景色に感じます。
3月2日(水)
ひさしぶりの神代植物公園。いまはウメが見頃でなかなかきれいな色合い を楽しむことができました。平日なのでそれほどの混雑もなくのんびりと 見てくることができました。以前ならマクロレンズを使うことが多かった のですが、いまは広く撮ることが多くなりました。これもちょうど見頃だ ったからこのような撮り方ができたのかもしれませんが、だいぶ見方も変 わってきたのかなと感じました。
3月3日(木)
北海道に戻ってみると、3月というのに朝はマイナス20℃近くまで冷え 込んで真冬のようでした。景色としてはなんとなく春っぽい雰囲気が感 じられるものの、ちょっと違和感がありましたね。ただ、観光客もひと 段落したようで、だいぶ静かになりました(笑)。留守にしている間で きなかったことがもろもろたまっていて、意外とばたばたです。
3月4日(金)
今朝もマイナス18℃といい感じに冷えていました。気温差があると霧がた だよっていい景色が楽しめますね。その後はタンチョウを見に行ってみた のですが、あいかわらずあまりやる気がないようで、しばらく仲間とだべ って移動しました。春が近いので求愛ダンスのシーズンになっているはず なのですが、あまり踊りませんね・・・。やる気を出して欲しいですね。
3月5日(土)
今日はモデルになりたい牡鹿に会いました。近くまでやってきて、撮ってく れといわんばかり。カメラ目線で撮ってもらったのがわかったら、さっさと 森に帰っていきました。このところエゾシカの姿が少なかったのですが、季 節が戻ってしまうような雪のせいで山から下りてきているようです。いつも 間近で見られるとうれしいですが、そう思ってない人もたくさんいるので難 しいところですね。
3月6日(日)
冬の知床はみどころが少なくて、二日目になるとどこに行っていいものかと 悩みますね。お金を払うアクティビティばかりになってしまって、秘境では なくただの観光地になってしまった感じが強いです。北海道は観光でどうに かなると思っているのかもしれませんが、なかなか難しいように思います。 この先、どうなっていくのでしょうか。わざわざ遠くまで来て本州と同じよ うなことを望んでいるわけではないのですが・・・
3月7日(月)
一気に気温が高くなり、あたり一面濃い霧に包まれた朝。春らしい感じに なってきましたが、タンチョウのほうは雪が積もったせいでまた給餌場に 戻ってきていました。もう子離れしていてもいい時期になっているはずで すが、まだ幼鳥をつれている番も多く、あいかわらず行動はちょっと変な 感じです。タンチョウも増えたのはいいですが、住める場所は増えていな いので、少子化の方向なのでしょうか。
3月8日(火)
今日も天気がパッとせず、伊藤サンクチュアリでタンチョウの姿を眺めて いました。ほんらいなら求愛ダンスが活発に見られる時期なのですが、あ まり動きはないですね。気温が高いのでどんどん雪融けが進んでいるので このあと一週間でだいぶ様子も変わるのではないでしょうか。もう営巣地 に戻っているグループもいるようですが、気温の変化が激しいのでどんな 動きをするのか予測しにくいですね。
3月9日(水)
このところ暖かいので、エゾリスも活発に動いているようですね。なかなか じっとしていてくれないので撮影するのが難しいのですが、愛らしい姿は見 ていて癒されます。こうやってみると、足は体に似合わず立派なものですけ ど、この足でしっかりと樹にしがみついているのですよね。近所でもときど き姿を見るので、じっくり見られる機会があればうれしいですね。
3月10日(木)
今日も朝は冷え込んだものの、霧氷がつくような感じではなく春がやってき ているのが感じられます。日が昇ると湖を覆っている氷が膨張していろいろ な音を立てています。これがしばらくすると大きく割れて水面が見えるよう になるのでしょう。そうすればわたってくる鳥なども見られるようになるは ずですが、今シーズンはどうなるでしょうか。いまもあまり小鳥の姿はない ようで、ちょっと寂しいです。
3月11日(金)
朝の音羽橋を見ていたら、もう親から分かれて独立した幼鳥たちが群れを 作って食べ物を探していました。冬の間にいくらか魚などの獲り方を親か ら教えてもらったのかもしれませんが、立派なものです。雪がなくなれば カエルなども出てくるので、そういったものを食べながら暮らしていくの でしょう。自然の力はすごいといつ見ても思います。
3月12日(土)
東京では曇り空のなかにハクモクレンが咲いていました。もうピークは 過ぎているようで、痛んでしまっているものが多かったですが、まだま だ冬の北海道から出てくると新鮮です。ほかにも花は咲いていましたが 虫の姿がまったくなかったのが寂しいですね。寒いからなのかもしれま せんが、手入れをしすぎのような気もしますね。
3月13日(日)
菜の花はほとんど満開で、その根元にはホトケノザが咲いていました。 雑草といってしまえばそれまでですが、よく見るときれいな形をしてい ますよね。人工的に植えられた花を見ても、最近はあまり感動を覚えな くなっていて、かえって自然に咲いている雑草のほうがいいですね。そ れにしても都会はいろいろなものがありそうで、失われているものの方 が多いのかもしれません。くるたびに違和感を感じています。
3月14日(月)
釧路圏でもそろそろ春がやってきましたね。東京から戻ったらずいぶん雪が 少なくなったと感じましたが、南側の斜面ではフクジュソウも咲きはじめて います。ただ、この斜面、表面は水をたくさん含みなかはまだ凍っています ので、とてもすべります。今日はあやうく落ちるところでした。もう少し雪 融けが進むと地面も安定するのでしょうから、そのころまた見に行ってみた いと思います。
3月15日(火)
春らしくなってきていて小鳥たちの鳴き声も変わってきましたね。もう恋の 季節をむかえ、もう少しすると抱卵の季節。新しい世代をはぐくむ大切な時 期になります。厳しい冬を乗り切って、次の世代に命をついで行くわけです から、張り切るのも当然ですね。いつも身近に見られる小鳥たちも、自然の なかで生身で生き抜いているのですから、尊敬に値します。
3月16日(水)
エゾリスの動きも活発になってきているようですが、カラスなどの天敵に 狙われることも多いようで、警戒心が強くなっている感じがします。ちょ っと姿を見せたと思ったら、すぐに巣に戻ってそのままになってしまいま した。わざわざ外に出て襲われてしまうのなら、じっとしているというの が正解でしょう。自然は厳しいですね。
3月17日(木)
ハクチョウの動きも大きく変わってきましたね。朝から砂湯で飛んでくる のを待っていましたが、ぜんぜんやってこない(笑)。もう畑のほうの地 面が出ているので、来る来ないかわからない観光客を待っているよりも自 然のものを食べに行ったほうが確実ですからね。今日は晴れていたのです がこれといった被写体を見つけられず、のんびりしてしまいました。
3月18日(金)
ヤナギの花もだいぶ穂が膨らんで大きくなっています。まだ数は少ないで すが、夕日に輝いてきらきらしていました。気温が高くどんどん雪融けも 進んでいるので、もう少ししたらあちこちでヤナギの穂が輝く様子を見ら れるようになりますね。シカが少なくなった分、食べられてしまう穂が減 ったように思います。それとも今年は雪が少なくこのようなものを食べな くてもすんだということでしょうか。
3月19日(土)
ときどき雪がチラチラと降るような寒い天気になりました。あまり生きもの の動きも活発ではなかったようで、ちょっと残念でした。でも、アカゲラが 木を叩いている音は離れていても聞こえてきます。静かに見ていたら、けっ こう忙しそうにしていました。サクラの樹をつついていたようでしたが、収 穫はあったのでしょうか。
3月20日(日)
だいぶ気温も上がってきて、シマリスが冬眠から目を覚ましましたね。 雪の中から出てきて元気に飛び回っていました。冬眠から覚めたあとは 寝ぼけたりしないのでしょうか。冬眠といってもずっと寝ているわけで はないということなので、ちゃんと目が覚めてから出てくるのかもしれ ませんね。それほど痩せているわけではないので、冬眠していてもきち んと食べているのでしょうしね。
3月21日(月)
はぐれてしまったのか、一羽だけオオヒシクイが人を見ると近づいてきて いました。どこかで餌をもらったりしていたのでしょうか。餌をもらえな いと思うと離れていって、草の根などを食べていましたが、違う人が来る とまた近づいてきていて、すっかり人に慣れているようでした。それにし ても一時すごい量の雪が降ってきて、ヒシクイの背中にも雪が積もってい ました。無事に北へ帰れるといいですね。
3月22日(火)
湖の片隅で、凶悪そうな怪獣が隠れていました。いまにも襲ってきそうだった のですが、離れたところから撮影してきました。だいぶ雪が融けてこんなモン スターが姿を現すようになりましたね。ほかの湖面も氷がどんどん解けている のですが、このままだと静かに融けて氷がなくなってしまいそうな感じもして います。冬も終わりですが、もう少し楽しみたいものですね。
3月23日(水)
今朝もマイナス7℃ほどまで冷え込み、うっすらと雪も降ったようでした。 日が差し込みだすと、小鳥たちは木の高いところにとまって朝日を浴びてい ます。ときには羽を膨らませて寒そうにしているものもいますが、しばらく すると元気に動き出しますね。このところ、ミヤマカケスの群れをよく見か けます。カラスの仲間ですが、色が違うだけでずいぶん印象も違って見えま す。鳴き声も違って、物まねがうまいのも面白いですね。それにしても、今 シーズンの釧路圏は小鳥の種類が少ないので寂しいですね。
3月24日(木)
朝から雪でした。降ったりやんだりですが、しっかり積もることはないと思う ので、安心ですね。湿った雪なので、さらに雪融けも進むことでしょう。最近 湖にいないハクチョウたちは、畑のほうでデントコーンを食べていました。こ のあたりはそれなりに積もっていたので、コーンが隠れてハクチョウは困って いたかもしれませんね。
3月25日(金)
今朝の摩周湖は霧氷がついてきれいでした。ただ雲が多くてどんよりした 感じだったので、諦めて帰ろうとしたところでちょっと日差しが入ってく れた感じでしたね。気温が上がるとあっという間に霧氷が落ちてしまうの で、真冬のように気長に待っていられないのが残念なところです。まだ雪 はたくさんあるので、外輪山でも歩いてみようかな。
3月26日(土)
行く先々でタンチョウの姿がありました。もうすっかり湿原に戻ってこれ からの生活を始めているようですね。そろそろ抱卵の時期になり、子孫を 残すための大切な季節。今シーズンはいまのところ湿原もあまり増水する ことはなさそうなので、安心して抱卵・子育てができるのではないでしょ うか。このタンチョウはまだ二羽で動いているので、抱卵はしていないよ うですね。
3月27日(日)
気温も上がり、昆虫も活動を始めていますね。ハチやアリの姿が見られま した。このフキノトウは寒気にあたって傷んでしまった感じがしますが、 これからどんどんいろいろな昆虫を見られるようになるでしょう。花とし ては、フキノトウ、フクジュソウが咲き始めていて、そろそろエゾエンゴ サクも咲く頃ですね。
3月28日(月)
だいぶヤナギの穂も広がって、アップではなくても撮れる感じになってき ました。このくらいの数があると見ていてもきれいですよね。まだこれで も一部の樹だけなので、もうすこしすると本当に春らしい感じになってき ますね。緑が見られるようになるまではまだ一ヶ月以上あるので、サクラ の話がうらやましいです。
3月29日(火)
気温が上がり、シマリスも活動を始めたようですね。雪融けもどんどん進 んでいるので、いつまでも寝ていられないでしょうね。植物のほうもそれ に合わせるように少しずつ芽吹いているように思います。この時期はどん なものがメインの食べ物となるのでしょうか。さすがに冬眠前に蓄えたも のはぜんぶ食べてしまったでしょうから。
3月30日(水)
日差しがなく寒い一日でした。近くの森を歩いていたら、シマエナガの群れが やってきて賑やかになりました。しばらく食べ物を探しながらさえずった後、 またどこかに移動していきました。なかなかじっとしていてくれないので、撮 るのが難しいですね。同じ小鳥でもカラ類のほうが落ち着いているように思い ます。どこにでもいるのですが、なかなか会えないので、また会えることを楽 しみにしています。
3月31日(木)
エゾリスも活動が活発になってきているようですね。オスがメスを追いかけて いる姿をよく見ます。メスの後を追いかけているだけでなく、匂いをかいでい たり、メスのいたあとに自分の匂いをつけるようなしぐさをするなど、見てい てなかなか面白いです。ただ、カラスがリスを狙っているのか、リスに気がつ くと集まってくるのでリスが隠れてしまいます。なかなか難しいものですね。