2016年2月分


2月1日(月)

今朝もしばれて(冷え込んで)いましたね。海側でもうっすらと気嵐が立ち
のぼり、変形太陽は見られなかったものの、いい景色となりました。変形し
てくれないのなら、もう少し薄い雲があったほうが太陽が赤くなってよかっ
たかもしれません(笑)。この場所、以前は日の出の頃にオジロワシがやっ
てきてくれたのですが、最近はすっかり姿が見られないとか。ワシの声は聞
こえてくるので、近くにはいるはずなのですが・・・。どうしてしまったの
でしょうか。                            


2月2日(火)

今朝もいい冷え込みで、マイナス25℃以下になっていました。日の出前に高台
に登っていたら、空気が冷たくて鼻の中が痛くなりました。先日も風で顔が痛
くて我慢できないことがありましたし、寒さに弱くなっているかも。それでも
この先しばらくは冷え込みが続いてくれるので、がんばりますよ。この時期は
やっぱり朝の景色が一番面白いですから。                


2月3日(水)

阿寒のツルセンターでは、いつもと様子が違っていました。昨日オオタカが
カモかハトを襲ったらしく、その痕が残っているためか、その場所を避けて
タンチョウは奥の方にいったきり。生餌をまく時間のときも、人の姿に驚い
ていっせいに飛び立ってしまいました。人間には感じられない何かがまだそ
こにはあるような感じがしました。                  


2月4日(木)

霧氷と気嵐の景色がきれいでした。この時期は気温と風によってずいぶんと
景色の表情が違いますね。ほんとうは違うところ向かう予定だったのですが
雲が広がっているようだったので、急遽予定変更したのが功を奏しました。
ただ、その後は思うような撮影とはならず、なかなか思うようには行きませ
ん。明日こそはうまくいってくれることを期待したいです。       


2月5日(金)

今朝もいい景色が見られました。家を出たときは雪が降っていて、だめもとで
出かけてみたのですが、しばらく北上すると晴れ間が見えてきて朝日もしっか
り見られました。峠ではさっさと帰ってしまった人が多かったのですが、誰も
いなくなってからが一番きれいでした。定番だけとって移動してしまうのは、
もったいないですね。時間に余裕があれば、のんびりしていたほうがチャンス
も多くやってきます。                         


2月6日(土)

先日のオオタカ騒動以来、阿寒ツルセンターでは、生きものの動きがおかし
くなっているようです。今日も生餌を撒いたときにワシまでが警戒してなか
なか魚を獲ろうとせず、ずっと空を旋回していました。撮影時間は稼げるの
ですが、タンチョウとのバトルもなくなんか変な感じでした。やはり人がわ
からない何かがあるようです。                    


2月7日(日)

今日はたくさんの動物が撮影に協力してくれました。毎日このくらい協力
してくれる動物がいたら、撮影もはかどります。このエゾシカもいいポー
ズをとってくれましたし、目の前で昼寝を始めたキタキツネもいました。
その距離数mと普段はなかなかないチャンスをもらいました。仕事になる
と短期で撮影しなければいけないので、粘って撮影するなんて考えられま
せん。今日は本当に助かりました。                 


2月8日(月)

冷え込みもほどほどで、過ごしやすい春のような一日でした。こういうときは
生きものたちものんびりしていて、写真的にはむずかしいですね。ただ、この
ところタンチョウの動きがおかしいという話がよくでます。どうしてしまった
のでしょうか。単純に気候のせいだけならいいのですが。夕方には夕日に染ま
った姿を見せてもらえました。もう少し薄い雲があれば、真っ赤だったかな。


2月9日(火)

やっと降ってくれた雪でしたが、思いのほかあっさりとしていて、期待した
ほどの積雪にはなりませんでした。除雪は必要ない程度なので、もう少し降
ってもいいのですけどね。やっぱりタンチョウには雪が似合いますね。雪原
のなかで鳴きあう姿は美しいです。もっとこんなシーンが見られるような気
候であってほしいものです。                     


2月10日(水)

森のはずれでコロボックル発見。雪をかぶって寒いはずなのに、元気そうな
姿を見られました。ほかにもいたようなのですが、元気なのはこの子だけで
ほかはしんなりしていました。もう少し雪が降ってくれることを期待してい
ましたが、思ったほどではなかったですね。コロボックルは、この気候をど
う感じているのでしょうか。                     


2月11日(木)

久しぶりに摩周湖で霧氷ができていたので行ってみたのですが、なかなか
雲が晴れずにどんよりした雰囲気になってしまいました。午後からは日差
しもあったみたいですが、タイミングが難しいですね。流氷のほうはまだ
かなり遠くにあるようで、今シーズンの接岸は期待できないのかもしれな
いという雰囲気になってきました。もっとも強い北風が吹けば、あっとい
う間にやってくるはずですが。                   


2月12日(金)

アカゲラの姿を久しぶりに間近で見た気がします。珍しい鳥ではないのですが
今シーズンはずっと距離が遠かったように思います。カエデの樹液を吸いにき
ていました。ゴジュウカラは春になったと間違えたのか、求愛の甘い鳴き声を
響かせていました。生き物たちが春のような動きを始めたということは、この
冬はもう終わってしまうのかもしれません。流氷も接岸なし!?      


2月13日(土)

屈斜路湖がやっと全面凍結したと思ったら、今度は春のような暖かさ。お
かげで氷も融けてきてしまいました。もうこれで春になるなんてことはな
いと思うのですが、どうなるでしょうか。このハクチョウはバレンタイン
を前に、ラブラブでした。いつもこういう姿を見せてくれるようになった
ら、すごい人気者になると思いますが、けっこう難しいですね。    


2月14日(日)

昨夜から嵐が来るというので期待していましたが、朝起きてみるとまさかの
雨! 年に一度くらいは異常に気温が高いことがありますが、このタイミン
グで雨になるとは。このあと気温が高くなったら、水を含んだ雪はあっとい
う間に融けてしまいます・・・。でも、雨氷がついていて面白いものも見ら
れたので、よしとしますか。もう少し雪が降っておいて欲しいな。    


2月15日(月)

今朝は雨のおかげで雨氷がついてなかなかきれいな景色が広がりました。この
数年のなかでも格段によかったのではないでしょうか。摩周湖もいい表情を見
せてくれて、とてもよかったです。こんな景色がいつも見られるようであれば
新しい観光資源となりますが、無理でしょうね。ただ、道東圏ではめったにな
い景色が見られてよかったです。                    


2月16日(火)

うっすらと彩雲に色がつくなか、はぐれたのか幼鳥が一羽鳴きながら飛んで
いきました。そろそろ子別れの時期なので、親がどこかに行ってしまったの
かもしれません。給餌場も地面が見えてきて春のような景色なので、子別れ
も早いでしょうか。そうすると、求愛のダンスも早めに見られる可能性が高
くなりますね。最近やる気を見せてくれなかったタンチョウですが、美しい
ダンスを見せてくれるでしょうか。                  


2月17日(水)

タンチョウの給餌場はすっかり春のようになってしまって、10羽程度しか
姿を見られないことがありますが、ハクチョウのほうはしっかりと元気な
姿を見せてくれていますね。屈斜路湖はしっかりと凍っているために、餌
場まで美しい飛翔シーンを見せてくれます。もっと一日中見られるわけで
はありませんから、運もありますね。明日はまた気温がプラスになるよう
なので、生き物の動きもまた変わってくるかもしれません。      


2月18日(木)

日中の気温はプラスになり、一段と春らしくなりました。この気温だと雪も
あっという間に融けてしまうでしょうね。このところ姿を見せなかったエゾ
リスも元気な姿を見せてくれました。姿が見られないとどうしてしまったの
かと心配でしたが、ほっとしました。もう少ししたら子供も産まれてくる時
期になりますね。新緑の時期に元気な子供が見られるのが楽しみです。  


2月19日(金)

撮影ツアー一日目、まずは阿寒国際ツルセンターでの撮影。しかし、今シ
ーズン一番の人出で、タンチョウよりもカメラマンのほうが多いほど。超
望遠レンズの砲列はすごかったですよ。ただ、ここまで混雑していると、
とても落ち着いて撮影などできないほど。たくさんの人を呼ぶのもいいで
すが、訪れた人が心地よくいられるような対応も考えて欲しいと思いまし
た。この時期のセンターはこれが最後かな。             


2月20日(土)

撮影ツアーの2日目。羅臼は流氷がないものの、朝日に照らされる海を
舞うワシの姿はとてもきれいでした。もう腕が上がらなくなるほどたく
さん撮影をしてたっぷりと楽しめました。今シーズンは流氷がないから
と羅臼行きをキャンセルしている人がいるようですが、もったいないで
すね。飛翔シーンをこれだけじっくり撮れる場所はほかにないと思いま
すよ。                             


2月21日(日)

朝は嵐がやってきていてけっこうな雪だったので撮影は中止。それでもほぼ
予定通りに出発して釧路圏に戻ってきました。昨年のようにあちことで道路
閉鎖がされていたら、大変なことになりました。伊藤サンクチュアリではあ
まり動きがなかったものの鳴き合いのシーンなども見ることができました。
うーん、今シーズンのタンチョウ撮影はかなり難しいですね。それでも、が
んばっていいシーンを捉えているのは、皆さんさすがです。       


2月22日(月)

今回の撮影ツアーは風景的にパッとすることが少なかったのですが、最終日
にいい景色が待っていてくれました。サンピラーに幻日が現れて、なかなか
すばらしかったです。気温もそれほど低くなかったので、いい撮影日和にな
りました。このあと雲が広がって太陽の光が弱くなり、まさに幻の景色でし
たね。めったに見られない景色に出会うことができて、最高のツアーになり
ました。もう一回といわれても約束はできませんが、いつも何かすばらしい
シーンが待っているのがこのツアー。来年も何か考えます。       


2月23日(火)

今朝は冷え込んでいい景色になりました。景色もよかったのですが、久し
ぶりにシマエナガに会えました。今年は小鳥の姿が限られていたのでうれ
しかったですね。だいぶ春らしさが感じられるようになったので、ほかの
小鳥もやってきているのでしょうか。しばらくばたばたしているのですが
落ち着いたら探してみたいですね。                 


2月24日(水)

今シーズンはもう来ないと思っていた流氷がやってきました。まだ氷はちい
さい感じですが、この景色も年一回は見ておきたいですよね。流氷がこなく
なったら北海道は撤退と思っていたのですが、もうしばらくはいてもいいと
いうことかもしれません。昔は家のような大きな氷が流れてきたと話を聞く
のですが、そういった氷を見てみたいものです。            


2月25日(木)

このところしばらく冬らしい景色にならなかったのですが、今朝はマイナス
25℃まで冷え込んで、気嵐が立ち上っていました。ちょうど朝日に照らされ
て幻想的な景色が広がって、いい感じでした。私が上京するときに限ってこ
ういういい条件になることって多いのですよね・・・。もうすこしじっくり
と撮影したかったと思いました。明日からはCP+のリコーイメージングブー
スにたちますので、ぜひ見に来てくださいね。             


2月26日(金)

CP+のステージ前に、ふらっと花を撮影してきました。関東ではウメはピー
クを過ぎたものもあり、一気に春に向かっている感じがしました。すでにレ
ンゲが咲いていたのにはびっくりしました。私が関東に住んでいたときは、
ゴールデンウィークくらいの花期だったはず!?そのうち花のない時期はな
いようになってしまうのでしょうか。それはある意味うらやましいかも。 


2月27日(土)

ここ数年、CP+のステージに招いていただいていますが、会場のすぐ近く
にこんなきれいな花が咲くのは知らなかったです。時期の違いもあると
思いますが、新しい発見があってうれしかったですね。身近なところで
もまだまだ見逃している景色はたくさんあります。もっと足もとから見
ていかないといけないと思いました。               


2月28日(日)

このところCP+へ行ったときには、リスの姿を見に行っています。今回も
最終日のステージ前に行ってきました。ちょっとした森が残っているだけ
なのですが、それなりの数が棲んでいるようで、あちこちで姿を見ること
ができました。家が近ければもっと頻繁に見に行くこともできるだろうと
思うと惜しいですね。それにしても、この混雑のなかにいるのはダメです
ね。ステージの緊張というよりも人多さに疲れました(苦笑)     


2月29日(月)

梅園に行ってみると、もうあちこちから梅の香りが漂ってきますね。けっこう
立派な樹もあるので青空に抜ければと思っていましたが、あいにくの曇天。背
景が白くなってしまいます。しかし、アップで撮るには影が出ないので曇りの
方がいいのですよね。にぎやかな声がしたので見てみると、ヒヨドリがくちば
しを花粉で黄色くして蜜を吸っていました。これも青空のほうがきれいだった
かな。