2015年12月分


12月1日(火)

このところの冷え込みで、湖も凍り始めました。これからしばらくは凍っ
たり融けたりの繰り返しになると思うのですが、まだ気分的には冬になっ
ていないので、なんか違和感があります。でも、このような美しい造形を
見せてもらえれば満足です。雪が降ってしまうとこれも隠されてしまうの
で、もう少し探してみたいと思います。               


12月2日(水)

少し雪の積もった森の中、エゾリスに出会いました。もう冬毛になっているの
でモコモコしていてかわいいですね。完全に雪が地面を覆っているわけではな
いですが、これからの時期は食べ物を探すのが大変ですよね。秋の時期にどれ
だけ蓄えているのかにかかっているところもありますね。そういえば、エゾリ
スが食べ物を埋めると、実にうまく隠します。その場所を見ていてもなかなか
みつけられないのですよ。                       


12月3日(木)

雨の一日。この前の雪がうそのようです。せっかく積もった雪もこれでは
融けてしまいますね。それよりも、明日の朝は融けて凍った路面が危険な
感じがします。大きな通りはいいですが、撮影するようなところは裏道に
入ることが多いですから。すっかり色もなくなってしまったので、被写体
探しにも苦労する季節になりました。こういう部分では本州のほうが選び
ようがある感じですね。                      


12月4日(金)

雪が融けて地面が出てきたので、タンチョウたちは給餌場ではなく畑に
集まっています。やはり自然のなかで見つけられるものの方がおいしい
のですよね。残されている自然環境だけでは増えているタンチョウが生
きていける広さがないそうですから、人口の減っている人間がいままで
使わせてもらっていた土地を返す時期が来ているようにも思います。自
然から奪うだけでなく引き際も大切だと思いますね。        


12月5日(土)

天気は回復してくれたのですが、雪が融けてしまったおかげでパッとしない
景色になってしまいました。屈斜路湖のハクチョウたちも暖かいおかげで、
のんびりしていましたね。氷を探してみても融けてしまっているところが多
く本当に春みたいに暖かい一日でした。せめて冬らしい冷え込みだけでも戻
ってきて欲しいものです。                      


12月6日(日)

すっかり春らしくなり、被写体にも困って確実にエゾシカの姿が見られるであろ
うエリアに行ってきました。といっても、予測ができる程度の姿なので、とりあ
えず撮れたという感じでしょうか。もっとも、仕事もあるので撮れることが重要
でもあるのですけれど。このあと一週間は暖かい日が続くということで、またも
や困りそうですね・・・                         


12月7日(月)

予想外の雪が降り、ちょっと面白い景色を見ることができました。こういった
出会いはほんの一瞬で、戸惑っていたら撮らせてもらうことがでません。それ
にしても太陽の出ている時間が短くなりましたね。いまは日の出が6時半過ぎ
日没は15時半過ぎ。太陽が出ているのは9時間ほどです。この時期ほど移動時
間がかかるのを恨めしく思うことはないですね。             


12月8日(火)

最近天気が思うようにならず苦戦しています。今朝も自宅のあたりは快晴で
目的に向かったら次第とこんな感じに・・・。一日晴れという予報だったの
ではないの? まあ、その後は晴れ間も広がってきたようですが、同じ被写
体だけを撮るつもりはないので、移動してしまいました。景色的にいい時期
なら粘るのもアリなのですが、イマイチなんですよね。         


12月9日(水)

雪が積もっているところでは、道路わきに出てきているキタキツネの姿を
よく見るようになりました。生き物たちも歩きにくい雪の上よりも、歩き
やすいところを選ぶのですよね。そういえば、知人が雪の上で転んだエゾ
シカに衝突しかけたとか。朝夕は路面も滑りやすいですから、自分だけで
なく周りにも気をつけないといけないですね。            


12月10日(木)

日中は暖かくなり、凍った湖面も融けてしまうくらいでした。湖畔では氷
の造形などを楽しめましたが、明日は雪の予報が出ているのでまた隠され
てしまいます。ただ、その後はしばらく気温が高いということなので、ど
うなるでしょうか。例年、冬至のあたりにはぐんと冷え込むことがありま
すけれど、今年は期待できないのかな。               


12月11日(金)

全国的に雨なのでしょうか。本州のほうでは異常に気温が高いようですが
北海道も雨となりました。またこの雨で雪が融けてしまい、中途半端な景
色になってしまいそうですね。冷え込みがあれば、それなりに楽しめるは
ずなのにどうも暖かい日が続いて困ります。この時期は本州のほうが紅葉
なども楽しめるので、あちこち行ってみたほうがいいのかも。     


12月12日(土)

あまりにも雪がなく、でも雪景色を撮らなければいけないので、旭川まで
遠征しました。ラッキーなことに雪景色のほうはいい天気の中で撮影させ
てもらえたのでほっとしました。週末だったので家族も一緒なので、夜は
久しぶりに旭川の街で外食。いつも車中泊でスーパーのお弁当などが多い
ので、楽しかったです。                      


12月13日(日)

北海道はこういう雰囲気の撮影ができる場所が少ないように思います。東京
に住んでいたときは、このくらいの時期になると山の渓谷に入って撮影して
いましたが、北海道は地形的に似たところが少ないのか、気がついたときに
は雪が積もっているのか、あまり撮影していませんでした。この場所も近づ
くことができず、超望遠で撮影しています。探せばあるのかなぁ。    


12月14日(月)

ふたご座流星群、ちょっとだけ見てきたのですがなかなか見ごたえあったと
思います。いつもは撮影しても写らないことが多いのですが、今回はきちん
と写っていましたから(笑)。昔見たしし座流星群がすごかったので、それ
以来あまり納得できることがなかったのですが今回はよかったです。ちょっ
とエネルギー分けてもらった感じがします。              


12月15日(火)

雨がしとしと降るなか森の中を散歩。これといったものもないのですが、オオ
アカゲラが樹をつつく音が聞こえてきました。意外と人の姿を見ても逃げずに
いてくれるので撮影することができました。音を聞いたときは、クマゲラ?と
期待したのですが残念でした。クマゲラもときどき見かけますが、なかなか撮
影させてもらえません。                        


12月16日(水)

今日は曇りのはずだったのに、12時の時報とともに雨が降り出してしまいま
した。昨日からの雨で凍っていた湖も一気に融けてしまい、湖畔で残ってい
た氷を撮ることにしました。ますます春らしい景色になってしまって、どう
したらいいのやら。でも、明日からはまた冷え込みが戻ってくるということ
なので、冬らしい景色を期待できるでしょうか。            


12月17日(木)

平地では晴れ間も出てきていたのですが、気温が高すぎて地面がぬかるむほど
なので、タンチョウは畑に帰って地面をつついているので給仕場には来ないし
景色も中途半端なので、標高の高いところでなんとなく雪景色を撮影すること
になりました。昨年もこの時期は被写体探しに苦労したと思うのですが、それ
よりも難しい感じがしますね。                     


12月18日(金)

とっくに冬眠している時期のはずですが、暖かい日が続いたせいなのかシマリ
スが元気に駆け回っていました。もしかしたら、もう春になったと間違えてい
るのでしょうか。気温は再び低くなってきているものの、道東的にはまだ暖か
い感じがしています。もうすこし気合が入るような冷え込みは期待したいもの
です。でも、吹雪だけは勘弁ですね。                  


12月19日(土)

気になって見ているハクチョウがいます。片目がつぶれてしまっていて飛ぶ
のも難しいのかもしれません。近くには群れが集まっているところがあるの
に氷の上に一羽だけでじっとしています。どうして怪我をしたのかわかりま
せんが、これから冷え込みも厳しくなるので、冬を越すのが大変だと思いま
す。何もできませんが、しばらく様子を見ていたいと思います。     


12月20日(日)

ちょっと冷え込んできたおかげで、しぶき氷ができてきました。といっても
光がよくなる午後に撮影しようとしたら、日中は暖かいためにだいぶ融けて
きていましたが・・・(笑)。明日は天気が下り坂ということで、雪が降っ
てしまうとまた景色が変わってきますね。この場所に限っていえば、あまり
雪が降らないほうがありがたいのですが、贅沢でしょうか。       


12月21日(月)

今日も曇天ベースなので、何かないかと探し回りました。幸い、雪が少ない
おかげで小川のところで氷を見つけることができました。昨日のように融け
ていたところもあったようで、形が崩れてしまっているものも多かったので
選ぶのが難しいですね。今夜は少し雪が降るという予報なので、すこし景色
も冬らしく戻るでしょうか。                     


12月22日(火)

やっとうっすらと雪が降ってタンチョウの給餌場も白くなったので、さっそく
撮影してきました。畑に散らばっていたタンチョウも集まってきているように
思います。ただ、動きはあまりよくない感じがしますね。群れていることに慣
れてきているからでしょうか。またしばらくまとまった雪はないと思うので、
年末年始はどうなるでしょうか。                    


12月23日(水)

やっとマイナス16℃まで気温が下がり、冬らしい景色が広がりました。今
シーズン初の音羽橋でしたが、かなりたくさんのタンチョウが入っていて
ごちゃごちゃした感じでした。用事があったのですぐに引き上げてしまっ
たので、何時ごろから行動を開始したのかわかりませんが、なかなか絵に
するのが難しいと感じました。次に冷え込むのはいつになるでしょう。 


12月24日(木)

天気もよくなり、青空のなかを舞うオジロワシを撮影しました。今シーズン
はタンチョウもあまり動きがよくないようで、こういった撮影が難しい感じ
がします。どうも人を避けて飛んでいるというか・・・。今日は冷え込みも
緩んでまた雪が融けてきたので、また地面が出てきています。しっかり根雪
になる雪が降っておいてくれるといいのですが。暖冬なので、降ると湿った
雪なのが悩みの種ですけどね                     


12月25日(金)

日中、雪がちらついたと思ったら夕方には一瞬日差しがでてきたりとめ
まぐるしく変わった天気でした。今の時期は11時ごろが一番太陽が高く
明るいはずなのですが、なんかどんよりしていましたね。水辺の氷もい
くらか融けたような感じで、冬というよりも春の雰囲気がまだあります
ね。年末からはまた気温が上がるそうなので、どんな冬になることでし
ょうか・・・                          


12月26日(土)

今朝はマイナス18℃まで冷えたところへ向かったのですが、おおハズレで寒
いだけでした。午後になって知人にあったら、反対方向へ向かうのが正解だ
ったみたいでした。ライブカメラを見て天気の状態は確認できてもピンポイ
ントの様子まではわかりません。自分の勘を信じて動くしかないですよね。
でも、はずれることも多いのだけれど(苦笑)             


12月27日(日)

今朝も冷え込み、部分的でしたが霧氷がついていました。今シーズンはいい景
色や被写体の見られるところがピンポイントでしかないので、あちこちに移動
しないといけないのが厳しいですね。たいしたものが撮れていないのに、連日
200km の移動になっています。同じもの撮っても意味がないし、明日はどこへ
行こうかなぁ・・・                          


12月28日(月)

やっと真冬日がふつうになってきましたね。ただ、冷え込みが続くのと同時
に乾燥もしているようで、朝は冷えてもあまり霧氷がつかなくなってきてい
ます。道東は年明けまで晴れが続くようですから、しばらく景色は退屈にな
るかもしれません。せめて気温差があれば意外な景色も期待できるところな
のですが、安定しているので難しそうですね。             


12月29日(火)

今日出会ったキタキツネ。お願いして撮らせてもらいました。今シーズンは
どうも天候的にはいままでで一番難しい感じがします。いつも見られた生き
ものの姿がなく、寂しい限りです。自然は移り変わるものだけれど、こんな
に変わってしまうのは人間のせいかもしれないと思うと、寂しいですね。全
宇宙のなかにたくさん生きものがいたとしても構成されている元素は一緒の
はず。元は一緒なのだからみんな一緒に仲良く暮らせないのでしょうか。 


12月30日(水)

風が強い一日でした。屈斜路湖ではハクチョウたちもあまり水の上にいたく
ないみたいで、観光客の姿がなくなると陸に上がってきていました。晴天が
続いていて、どんどん雪がなくなっています。この調子だと、年が明けても
乾いた景色になってしまいそうです。こんな景色ばかりだと、どうも撮る気
になれなくて困ります。                       


12月31日(木)

今朝は焼けるかなと期待をして出かけたのですが、低いところにも雲が広がって
いたようで、残念な結果に終わりました。今年はずっと天候に泣かされたような
感じがします。いまも雪が少なくて景色もいまいち。頼みの綱のタンチョウなど
の生き物も動きが悪く、なんだかなぁという状態です。新年は、これまでにない
ような景色と出会えることを期待したいですね。