2013年4月分
4月1日(月)
転がっているのは大根でもアザラシでもナマコでもありません。
道東では外来種として迫害されていますが、人間の都合で皮を剥
がれるためにつれてこられて野生化したミンクです。狩りの様子
をしばらく見ることができて、これは水から上がってきたときに
水分を取るために雪に体を押し付けているところです。カッコ悪
いですが、過酷な自然のなかで生き延びるためには必要な行動で
すよね。野生動物の行動を見ていると、人間は楽しく生きること
はしていますが、生き延びることは考えていないように感じてし
まいます。大丈夫なのかな・・・
4月2日(火)
日ごとに雪解けが進んでいますね。湿原のあたりでは雪解けが
進むにしたがってエゾシカの姿が少なくなり、ちょっと寂しい
感じになっています。春がやってくるのと同時に出会いにくく
なる生き物もいるのですよね。このところ夕日がとてもきれい
に見えています。この夕日なら明日もいい天気でしょうか。
4月3日(水)
朝は雨でまた雪解けが一気に進んだ感じですね。庭の雪が
融けたところを見ると、いくつかの穴が・・・。これがネ
ズミの入ってきたところだったのでしょうか。昼ごろから
近所をざっと見てきたもののこれといった収穫はなしでし
た。そういえば、関東はすごい風だったとか。こちらで生
き物の姿が少ないのは、天変地異の前触れでないことを祈
りたいですね。
4月4日(木)
このところミコアイサの姿をよく見られるようになりました。
敏感なのでなかなか近づくことができませんが、白と黒のかわ
いい模様をしています。そういえば、まだオシドリの姿を見て
いません。夏は営巣しているので、まだ南のほうにいるという
ことでしょうか。鳥を探すようになって、また見るものが増え
た感じがして楽しいです。
4月5日(金)
今シーズンは出会えないかとあきらめていたキレン
ジャクの群れを見ることができました。木の幹につ
いた地衣類を食べていたようです。ヤドリギの実が
好きだときいていましたが、こんなものも食べるの
ですね。今日は朝から動いていたものの、納得でき
る被写体に出会えたのは夕方。あきらめずに探して
みるものですね。、
4月6日(土)
ここ数日で雪解けが一気に進んでいて、フクジュソウの開花も
どんどん進んでいます。早いものは一ヶ月くらい前から咲きそ
うな様子を見せていましたが、本格的に咲きはじめたのは今月
になってからでしょうか。今夜からは春の嵐が来るそうなので
この雨で雪や氷も融けて、一気に春の景色が近づいてきそうな
感じがします。嵐が来ないと春もやってこないようなのですが
あまりひどいことにならないことを願っています。
4月7日(日)
春の嵐がやってきました。この前の風雪に比べると気持ちも
楽ですが、自然の生き物たちは大変だと思います。午前中に
様子を見てきましたが、午後から明け方にかけてがピークと
いうことで、明日はどうなっているのか心配です。もう少し
穏やかな気候が続いてくれるとうれしいのですが。
4月8日(月)
かなりの雨が降ったおかげで、湿原は水位が上がって湖の
氷もかなり融け始めていました。一度あがった雨が降り始
めると、また雪が融けているのか水蒸気が立ち上ってきま
した。じわじわと均一に氷が融けているので、氷が風に吹
き寄せられて盛り上がるような景色は見られそうにもない
感じですね。激しい天気のわりに穏やかな景色なのが、な
んとも不思議です。
4月9日(火)
すっかり雪が融けて春らしくなってきた森の中でエゾリス
に会いました。このあと、樹液をたっぷり舐めてから、巣
に帰って行きました。もう子供も産まれている時期かもし
れませんので、おっぱいをあげるのに栄養のあるものが必
要なときですよね。今度、かわいい赤ちゃんを見せてはく
れないかと期待しています。
4月10日(水)
細岡の展望台からの景色、なかなかきれいでした。先日の
嵐で降った雨と一気に融けた雪で湿原は水浸しになってし
まっています。しばらく見ていたタンチョウの巣も水没し
ていましたし、これだけの増水があると湿原の生き物たち
は大変だと思います。今日は湿原の周辺では鳥の姿も少な
かったですし、どうしているのか気になります。
4月11日(木)
今日も行ってしまった細岡展望台。少しずつ水位も下がってきた
ようで、昨日がピークだったように思います。それでも湿原が夕
日に輝く景色は美しいですよね。地平線に届く前に太陽が雲に隠
されてしまったので、ちょっと早く引き上げてきました。昼間は
あちこちを見て回ったのですが、生き物の姿が少なかったように
感じました。雪が融けて山に帰ってしまったのでしょうか。
4月12日(金)
すごくいい声で小鳥が鳴いているなと思って姿を探してみた
ら、ゴジュウカラでした。ふだんも人懐っこくて近くでかわ
いい姿を見せてくれる鳥ですが、またまた惚れ直してしまい
ました。そろそろ巣作りなども始まっているようで、雛が孵
れば忙しくなるのでしょうね。まさに春を喜んでいるという
声でしたよ。
4月13日(土)
今シーズンに入って初のシマリスの姿を見ることができま
した。もう冬眠から覚めているのですね。エゾリスもカワ
イイですが、やっぱりシマリスの方がリスらしい感じがし
ます。こちらでは森がほとんど切り開かれてしまっていて
生き物たちが暮らせる森が残っていないために、リスなど
が少ないと聞いたことがあります。この先、リスが増えら
れるような森は復活できるのでしょうか。
4月14日(日)
まだまだ春というには寒いのですが、よく見てみるとい
ろいろなところで春の兆しを見られるようになってきま
した。このニョキニョキ出てきているのは、なんの芽で
しょうね。緑が見られるようになると、色彩も増えてき
てうれしいです。
4月15日(月)
湿原の周辺では緑が目立つようになってきました。青い花
はエゾエンゴサク。そのほか、バイケイソウやギョウジャ
ニンニク、フキノトウなども出ています。ちいさな草の芽
も出てきているので、緑に覆われるようになるのももうす
ぐだと思います。ここには写っていませんが、フクジュソ
ウもだいぶ背が伸びてきましたね。
4月16日(火)
屈斜路湖で氷が風に押し上げられて見事な景色になってい
ました。以前あったような数mにも盛り上がることはなか
ったですが、針状の形がくっついたような氷の塊になって
いて、この時期にしか見られないものなので、出会えてよ
かったです。風で次第に押し上げられていたようで、朝一
に出かけても見られたかどうか。景色との出会いも運次第
ということでしょうか。
4月17日(水)
今日は湿原でノビタキの姿がありました。今朝は雪も降って
いたので、びっくりしたのではないでしょうか。このところ
毎日新しい鳥の姿を見ることができて楽しいです。いままで
気が付かなかったのがもったいないですね。まだちょっと寒
いですが、巣作りや抱卵を始める時期なので、忙しいのでし
ょうね。
4月18日(木)
アカゲラが木を一生懸命つついていました。このような穴だと
営巣の準備でしょうか。それとも食べものを探しているのか。
このところ小鳥たちの鳴き声がとてもにぎやかになってきてい
ます。もう少し暖かいと活発に動いてくれるのだと思いますが
明日は雪の予報となっています。ゴールデンウィークあたりか
からはそんな心配をしなくてもよくなるでしょうか。
4月19日(金)
今朝は湿った雪が積もって、森が真っ白になっていました。こ
の時期の雪はすぐに融けてしまいますが、とてもきれいな景色
になってくれました。これも湿原よりも北側が主で、期待して
湿原に行ってみたら、普通の景色でした。ちょっと退屈してい
たので、変化があって面白かったです。そういえば、こちらで
も地震がありました。大きな地震が来なければいいのですが。
4月20日(土)
東京の公園ではたくさんのスズメが元気に遊び回っています。
あまりじっくりと見ることもなかったですが、なにをしいるの
か見ていると面白いですね。このスズメはウメの木が気に入っ
ていたようで、公園を歩く人の気配に気がついては他の木に移
るのですが、すぐに戻ってきては元気に遊んでいました。そう
いえばウメの実ができていましたね。
4月21日(日)
昭和記念公園でクラブの撮影会がありました。朝から雨が降っ
ていたせいで人が少なく、とても撮影しやすかったです。それ
に昼頃からは雨も上がって空が明るくなっていたのもラッキー
でした。チューリップはピーク過ぎだったものの、水滴がキレ
イだったし影も出なくていい雰囲気でした。地味なカルガモも
チューリップの彩りと一緒に撮影すると華やかになりますね。
4月22日(月)
緑の鮮やかな東京から北海道に戻ると景色が地味に感じます。 ざっと湿原の様子を見てこれといった景色に出会えず、あきら めて帰ろうと思ったら、キタキツネが相手をしてくれました。 しばらく様子を見ていたら、道路わきに落ちていたテンサイを 見つけて食べていました。テンサイって、サトウダイコンとも 呼ばれているので、甘いのでしょうかね。
4月23日(火)
春っぽい景色が見られたらいいなと思って探してみたので すが、思うように見つからず。夕方になって太陽が傾いて きたら、水面がきらきら輝いてきれいでした。今日は16℃ くらいまで気温があがり、春が近づいた感じがしました。 このまま桜が咲くまで暖かいといいのですが、どんな感じ でしょうね。まずはミズバショウとかカタクリを見に行き たいですね。
4月24日(水)
天気が穏やかなせいか、これといった変化もなくウロウロした だけで終わってしまった感じでした。桜の開花も遅れ気味だそ うで、春の忙しさがやってくるのはもう少し先になるのでしょ うか。このタンチョウもふつうなら抱卵など忙しくなっている はずですが、夫婦で餌をついばんでいました。もう今シーズン はのんびり過ごすつもりかもしれません。今夜は雨。朝まで降 り続くそうです。
4月25日(木)
ミズバショウがだいぶ見ごろになっています。今シーズンは 花の傷みもなくてきれいでした。まだ気温が氷点下になる予 報もでているので、その前に見ておくのがいいかもしれませ ん。北海道はどこにでもミズバショウは自生していたはずな のに、保護しなくてはいけないような状況になったのは残念 です。今シーズンはどんな花が見られるでしょうか。楽しみ にしています。
4月26日(金)
パッとしない天気で森の中をフラフラしていたら、近くで トンビの鳴く声がしました。でも、空を見上げてみてもト ンビは飛んでいないのですよね。不思議に思ってよく見て みると、なんとこのミヤマカケスがそっくりの声で鳴いて いました。よくほかの鳥の鳴きまねをするのですが、こん なにそっくりになのは初めてです。今度はウグイスとかタ ンチョウの物まねしてくれないかな。
4月27日(土)
朝から風が強く、台風のようです。ちょっと撮影にでかけた ものの、撮る気にならずさっさと引き返してしまいました。 せっかくの連休というのにこんな天気では残念ですね。夕方 には雪も降り出しました。タイヤを夏タイヤに交換してしま ったので、これでは出歩けませんね・・・。それにしても週 末になると天気が荒れます。どうしたんでしょう??
4月28日(日)
今日も引き続き嵐のような天気のままです。美幌峠は吹雪で通 行止めとなっていましたし、家のあたりでも弱い雨と強い風で またもや撮影に出る気にならず・・・。10分も外に出ていると 冷えて手がかじかんでくるような寒さです。家であれこれやっ ていましたが、なんとも落ち着かないですね。明日も天気は変 わりないようで、どうしようかな・・・
4月29日(月)
釧路よりのあたりでは、午後からちょっと青空が見えていまし た。やはり青空があると水面も青くなってきれいですよね。も うほとんど帰ってしまった感じがしますが、まだハクチョウが 塘路湖でのんびりしていました。この風が落ち着いたらシベリ アに帰るのでしょうか。連休前半はなんとなくダラダラ過ごし て終わってしまいました・・・。参ったな(苦笑)
4月30日(火)
天気のほうがぜんぜん春らしくなってくれないのでなんとか 春らしい景色をと思うのですが、ぜんぜん見つかりません。 午後からは雪がうっすら積もりましたしね・・・。仕方なく マクロで春を探しています。そうすると、かろうじて春らし いものが見えてきますね。この調子だと、いきなり気温があ がってカタクリも桜も開花と同時に満開になってしまうよう な気がします。