2012年4月分


4月1日(日)

めまぐるしく天気の変わる一日でした。晴れていたかと思
えば一気に雪が降ってきたり。夕陽がきれいに見えると期
待して細岡展望台へ行ってみましたが、日没の前に雲に隠
れてしまいました。でも、夕陽に輝く釧路川の蛇行はなか
なかきれいでしたよ。今シーズンは雪が多いので、湿原が
夕陽に輝くのはもうしばらく先のようですね。     


4月2日(月)

エリアによって天気がぜんぜん違いますね。今日は自宅から
北側に移動したら途中からかなり本格的な雪となり、そこを
抜けると再び晴れてきました。山の影響を受けているのでし
ょうか、なかなか天候が読み切れません。夕陽を見ることは
できましたが、雪雲が迫ってきていてこんな感じ。場所によ
ってはいい感じに焼けたのではないでしょうか。明日の天気
はどうなるでしょう?                 


4月3日(火)

雪融けの湿原を歩いてみました。雪が融けているところは
山から湧き水が流れ出しているところくらいで、けっこう
氷と雪に覆われているところが多かったです。カエルの卵
でも見られないかと思いましたが、まだまだですね。今夜
は台風並みの低気圧がくるということで、湿原の動物たち
は大丈夫でしょうか。                


4月4日(水)

春の嵐、釧路湿原では雪よりも雨の方が多かったために一気に
雪が融けて湿原は水浸しになっています。十勝の方では50cmの
雪が積もったという話でしたが、ちょっと離れるだけでずいぶ
ん違いますね。湿原が水浸しになっているために、生き物たち
はだいぶ困っているようです。タンチョウが抱卵しているとこ
ろも一箇所は水没していました。これから水位が上がると思う
ので、他の場所も心配ですね・・・。           


4月5日(木)

湿原の増水、上流域ではかなり水位が上がっています。昨日
から比べても50cmくらいは上がっていますね。この時期にし
ては気温が低いので朝は凍っているのですが、日中になると
融けだして一面水浸し。水位が下がるには時間がかかりそう
な雰囲気です。下流域ではこれからが心配ですね。    
  

4月6日(金)

今朝は湿原の水位も少し落ち着いてきたようでした。朝の冷え
込みで増水した水面が凍りついて、面白い景色を見せてくれま
した。湿原のエゾシカは水の中には入りたくないようで道路脇
に集まっていますので、ぶつからないように注意しないといけ
ないですね。このハクチョウたちはこれから北へと渡って行く
のでしょうか。                     


4月7日(土)

気温が上がって下流域もだいぶ水浸しになりました。水位が
上がったというよりも氷が融けただけなのかもしれません。
晴れていたので水面が青くなってとてもきれいでした。夕方
まで晴れていたらすばらしかったでしょうね。でも湿原の生
き物たちは困っていると思います。毎年の試練とはいえ、厳
しいものですね。                   


4月8日(日)

最近スカッと晴れる時間が少なくなったのは、春になった
証拠といえるのでしょうか。朝の一時だけしたが、氷の融
けた湖面に山の姿が美しく映り込んでいました。このよう
な美し景色との出会いが毎日あればいいのですが、思うよ
うになってくれないのが自然ですね。またいい景色に出会
えることを楽しみに出かけたいと思います。      


4月9日(月)

本日、タンチョウの不倫発覚らしきシーンに出会いました。
タンチョウの様子を見ていたらとてもおかしかったです。一
生添い遂げるといわれていますが、実際は違うのかもしれま
せんね。真実は如何に。タンチョウと話ができたらいろいろ
と聞いてみたいことがありますね。           


4月10日(火)

雲が広がってしまうかと思っていたのですが、夕方まで
安定した天気でこのところとしてはゆったりできる天気
となりました。だいぶ湖面も融けて水面が広がってきた
のですが、安定した天気のために氷が盛り上がるなどの
劇的な景色は期待できない感じがします。日ごとに変わ
る景色を見ていると、季節の移り変わりが早いのを感じ
ますね。                     


4月11日(水)

午後から雨。その後は濃い霧が出てきました。湿原ではやっと
エゾエンゴサクが咲き始めていました。今日確認できたのは5
株程度でしたが、これからどんどん緑も増えていくのでしょう
ね。森は地面から緑が広がっていきます。森全体が緑に覆われ
るのはまだまだ先。そんな季節がやってくるのが待ち遠しくな
ってきました。                     


4月12日(木)

鶴居村のキラコタン岬、行ってきました。増水は落ち着いて
きたのだと思いますが、たどり着くまでは積もった雪や氷が
緩くなっていて、凍土も溶け始めて歩きにくかったですね。
この雪がなくなると、しばらく道がドロドロで大変だと思い
ます。次に様子を見に行くのはサクラの頃でしょうか。  


4月13日(金)

湿原の一部に水鳥が集まっているところがあります。
今見られるのは、カワアイサとミコアイサが多いです
ね。そのなかにオシドリも混じっていて、冬の鳥たち
とは様子が違っています。ミコアイサは白い体が特徴
のカワイイ鳥です。警戒心が強くてなかなか近くで見
ることができませんが、いつか近づいてきてくれるこ
とを期待しています。              


4月14日(土)

冬季通行止めが終わり今日からオンネトーまで行けるように
なったので、さっそく出かけてみました。この冬は冷え込ん
で雪が多かったこともあり、まだ湖面はほとんどが凍ってい
て真っ白でした。せっかくの快晴に恵まれたのですが、もう
しばらくしてから出直してみることにします。      


4月15日(日)

道東フォトスクールの修了後、まだ日射しが残っていたの
で、有志のメンバーで摩周湖にあがりました。摩周湖もき
れいですが、反対側の景色もなかなかよかったですね。湖
面の方はそろそろ氷が割れてきそうな気配がありました。
湖面が見えてくると変化があって面白い景色になりそうな
感じがします。                   


4月16日(月)

冬が戻ってきたような寒い日でした。それでも湿原の片隅
では植物たちが頑張っています。バイケイソウの芽もグン
グン大きくなっていて、ときどきエゾシカに囓られたりし
ていますが、いち早く成長している感じです。今年はフク
ジュソウが少ないように思います。どうしてでしょうか?


4月17日(火)

釧路のあたりはドンヨリして寒いので、日射しのあるオ
ホーツク海側の方へ行ってみました。日射しがあると体
感温度もぜんぜん違います。もちろん、フクジュソウも
元気に咲いていました。このくらいたくさんの花がある
と春を感じられますね。そろそろ道内各地の花の具合が
気になります。                  


4月18日(水)

朝は霧が立ちこめていて幻想的な景色となりました。
このところ、朝は霧というのが定番となっている釧路
湿原です。林道に入ってみましたが、まだ完全に雪融
けが進んでいなくて、まだ通れないところがあります
ね。もう少し先まで行ければもっといい景色があった
と思うのですが、残念でした。          


4月19日(木)

日射しがないのは相変わらずですが、よく見てみると
春は確実に進んでいます。今日はカエルの卵をみつけ
ましたし、ヤナギの穂が花を咲かせ始めました。これ
から季節の進行は一気に進むので、忙しくなります。
できるだけ細かな変化を捉えられるように、じっくり
と自然を見つめていきたいです。         


4月20日(金)

このところキタキツネの姿をよく見かけます。もう子育ても
始まっている頃でしょうか。クルマの姿に気がつくと猛ダッ
シュで逃げていくものもいれば、餌がもらえると近づいてく
るものもいます。人間と利害関係なく仲良くできればいちば
んいいのですが、難しいのでしょうか。子供の姿を見られる
のを楽しみにしていますよ。              


4月21日(土)

ソメイヨシノは終わってしまったものの、東京はちょうど
花盛りといったタイミングでした。ゴールデンウィークが
開ける頃まではいい時期となりますね。しかし東京の公園
はいつもながら手入れをしすぎだと思います。もう少し放
りっぱなしにして、他の植物や生き物がいられる余裕があ
ってもいいのではないでしょうか。          


4月22日(日)

日比谷公園も春がやってきていました。新緑が美しく
春モミジもキレイでしたね。あちこちで花が咲いてい
て都会のオアシスという感じでしたよ。もうすこしす
ると虫達の姿も見られるようになるのではないでしょ
うか。北海道ではこういう景色が見られるのはまだ先
なので、うらやましいですね。          


4月23日(月)

少し気温が上がったこともあり、水辺ではエゾアカガエル
の元気な声が聞こえてきました。ちょうど産卵のピークと
なっているようで、あちこちで激しい蛙合戦が繰り広げら
れていました。産卵の様子も見ることができて、春のイベ
ントをまたひとつ体験できました。          


4月24日(火)

釧路湿原、濃い霧につつまれてきれいな景色が広がって
いました。まだ湖面には氷が残っているところもあり、
暖かい空気と触れて水蒸気が立ちのぼっているようでし
た。しばらくは曇天続きのようなのですが、せっかく春
らしくなってきたので、青空が見たい気分ですね。  


4月25日(水)

すごく久しぶりに水平線に沈んでいく夕陽を見た気がします。
だいたい水平線の上に雲が出ていて、水へ線に沈む前に隠れて
しまうことが多いのですよね。天気が激しく変わっていたので
劇的な太陽の姿を期待していましたが、それは見ることができ
ませんでした。きっといつかそんな太陽の姿も見ることができ
ると思っています。                   


4月26日(木)

ウトロでは一日お天気雨のような状態で、午後からはあち
こちでうっすらと虹が現れていました。なかなか条件が揃
わないのではっきりとは見えないことが多かったのですが
夕方にはいい虹が姿を現してくれました。まだ森は緑がな
い状態だったので、新緑の時期にこんなシーンが見られた
らいっそう美しいでしょうね。期待しています。    


4月27日(金)

いい夕焼けが見られました。釧路では二重の虹が出てい
たようですね。明日から連休となりますが、どんな景色
がむかえてくれることでしょうか。まだ緑がほとんど見
られない道東ですが、これから一気に景色が変わってい
きますね。さて、どこに行こうかな・・・      


4月28日(土)

久しぶりに釧路で青空が広がりました。やっぱり日射しが
あると暖かいですね。湿原の方は今朝までの雨のせいでだ
いぶ水位が上がっていました。タンチョウの巣はギリギリ
大丈夫な感じ。これ以上水位が上がらないことを願ってい
ます。フキノトウも塔が立って春っぽくなりました。  


4月29日(日)

ヒメイチゲが咲き始めました。他にはエンコウソウも見られ
ましたね。このところ急に暖かくなり、春の花も姿を現しだ
しているようです。以前は釧路川の川岸にも群生していると
ころがあったのですが、このところの増水続きで姿を消して
しまったところも。大きな景色ばかりではなくて足下もよく
見てみると春の発見がたくさんありますよ。       


4月30日(月)

旭川のカタクリが満開になったというので慌てて出かけ
ました。いままでも何度か見に行っているのですが、一
面カタクリというすばらしい状態でした。雪が多くて開
花が遅れていたので我慢できず一気に咲いてしまったの
でしょうね。おかげでいい景色を楽しめましたよ。