3月1日(木)
久しぶりに細岡展望台へ行ってみました。だいぶ雪が融けてきて いて葦の先端が見えるようになって春らしくなってきました。も う少し赤くなるかと期待していたのですが、西の方には雲が広が っていたようで、夕陽は雲のなかに隠れてしまいましたね。空気 の霞み具合は春が近づいていることを感じさせてくれました。3 月はどんな景色が楽しめるでしょうか。
3月2日(金)
今シーズンは気候が厳しかったせいなのか、あまり姿を 見ることがなかったエゾフクロウ。久しぶりに姿を見せ てくれました。ある場所ではカメラマンが悪さをしたた めにいなくなったという話も聞きましたし、ますます姿 を見せてくれなくなってしまいそうで心配です。
3月3日(土)
東京でもやっとウメが見られるようになりました。教室の 参加者の話ではカンザクラもまだのようですし、大幅に花 が遅れているようですね。ソメイヨシノにはまだ時間があ りますが、昨年のように例年通りに持ち直してくれるでし ょうか。サクラが咲かないと本格的な春とはいえないです からね。
3月4日(日)
恒例の東京帰り前の日比谷公園。まだジュウガツザクラがき れいに咲いていました。先月みたときよりもずっとコンディ ションがいい感じでした。梅は咲き始めで見頃はまだ先とい う感じ。咲いてるかなと期待していたヒカンザクラもまだツ ボミのままでした。いつものように温かい春がやってくるの はいつになるでしょうね。
3月5日(月)
春が近づいてくると、生きものたちの行動パターンも変わ ってきますね。このミヤマカケスもけっこう人の近くで見 られるようになっています。顕著なのはエゾシカですね。 日中も人の目につくところに出てきていることが多くなっ ています。ただ、この冬はシカ撃ちが多いようで警戒心が 高いように感じます。だいぶ雪が柔らかくなってきたよう です。いつまで雪が残っていてくれるかな。
3月6日(火)
珍しく一日雪が降った釧路圏です。かなり荒れるというこ とで、期待と不安が入り混ざる感じだったのですが、日中 はそれほど荒れることもなく、風がある程度でした。その おかげで屈斜路湖ではとても面白い景色を楽しむことがで きましたよ。いずれどこかでお見せできるかと思います。
3月7日(水)
昨日降った雪もあっという間に融けてきてしまったよう で、期待していたような積雪とはなりませんでした。や はり春が近づいているようで、冬の間見なかったホオジ ロの姿がありました。気温も上がってきているので、森 もそろそろ活動を始めるでしょうか。その前に、仕事を すませておかないと・・・
3月8日(木)
すっかり春らしくなった伊藤サンクチュアリ。多くのタン チョウが湿原など繁殖地に戻り始めているなか、残ってい るのは若い個体が多いようです。古くから自分の縄張りを 持っているタンチョウは、生活の場を守るためにいち早く 帰るようにしているのでしょうね。
3月9日(金)
雪解けが始まっているのですが、このタイミングで雪景色 を撮らなくてはいけなくて、旭川方面に来ています。しか しもう春の気配ですよね。仕事片付くのかドキドキです。 今日は黒い毛皮のかわいい子が間近で姿を見せてくれまし た。こういう距離で姿を見たのは久しぶりでしたね。
3月10日(土)
冬の旭岳、初めて上がってきました。といっても、ロープ ウェイで上がって遊歩道のあるあたりを歩いてきただけで すが。今日は誤算があって、土曜日ということもありスキ ーやスノボをやる人がたくさん来ていて、旭岳の途中まで 上がって滑っていたので、滑った跡だらけで写真になりま せんでした。行くなら曜日を考えないといけませんね。
3月11日(日)
今年は来ないのかなと思っていたら、アメリカコハク チョウがやって来ていました。あいかわらずオオハク チョウからは仲間はずれのようで、近づくと追われて いましたが、一緒に渡っているのでしょうか。昨年は 元気そうだったのですが、今回はちょっと病気のよう で大丈夫なのかと気になりました。
3月12日(月)
春が来ると富士山には鳥の形の雪渓ができるそうですが、 硫黄山ではカエルのような形が浮かび上がってきました。 釧路圏にはエゾアカガエルとアマガエルしかいないはずな のに、ガマガエルように見えます。北海道も春が来たとい う証でしょうか。今日も場所によっては湿った雪がたくさ ん降っていました。
3月13日(火)
野付半島をまわってみましたが、春モードになっているせい かオオワシなどの姿はあまり見られなくなっていました。海 の方は流氷がびっしりと入っていてなかなか壮観でしたよ。 移動中などあちこちでキタキツネの姿を見かけました。そろ そろ巣穴を決めて子育ての準備を始める頃だと思いますが、 雪が多いのでしばらく先になるのでしょうか。
3月14日(水)
だいぶ春らしくなってきているので、氷がなくなってしまう 前にと思い、オホーツク海側を見てきました。網走の能取岬 ではだいぶ氷の層が薄くなってきていましたが、流氷の帯が 流れるように漂っていて美しい景色を見せてくれました。風 もなくて落ち着いて景色を楽しむことができました。この景 色、いつまで楽しむことができるでしょうか。
3月15日(木)
今シーズンの釧路湿原、雪が多いように思います。南斜面は だいぶ雪もなくなりましたが、しっかり雪が残っているとこ ろがほとんどです。昨年はもうフクジュソウが咲いていた時 期なのでもう咲いているのでしょうか。まだ斜面をざっと見 ただけでは、黄色い色は見つけられませんでした。エゾシカ にとっても、厳しい季節が続きますね。
3月16日(金)
約二週間ぶりの日比谷公園。だいぶウメも咲いたかと期待してい ましたが、全然咲いていませんでした。ウメだけでなくヒカンザ クラやカンザクラも全然です。何とも寂しいなと思って歩いてい たら、ナノハナにメジロが来て蜜を吸っていました。いつもなら カンザクラなどにやってきている頃なのに、花がなくて困ってい たのかもしれませんね。
3月17日(土)
東京は雨ですね。実家の周りをざっと歩いてみたのですが、 都心と比べてさらに気温が低いためか、芽吹きなどもやっと 始まったくらいでわりと地味な景色ばかりでした。雑木林の なかでドングリが芽を出してないかと思ったのですが、ぜん ぜん見つけることができませんでした。カタクリなどもこれ からのようですし、春を感じられるのはまだ先のようです。
3月18日(日)
久しぶりに鶴居村の伊藤サンクチュアリを見てみたら、ハ クチョウが増えていました。北帰行の途中で寄ったという 感じでしょうか。それとも阿寒の給餌場にいたものがこち らに移ってきたのか・・・。何はともあれ今シーズンは鳥 インフルエンザの話を聞かなかったのはよかったですね。
3月19日(月)
春らしくなってきたのでフクジュソウでも出てきていないか と見てみましたが、見つけられませんでした。屈斜路湖の氷 も今シーズンは大人しい表情ばかりで大きな変化がないのが 面白くないところです。マクロで探してみたらちょっと色の 変わるところがありました。場所によって見方を変えてみれ ば被写体もたくさんあるということですね。
3月20日(火)
雪融けの始まっている森のなかを歩いてみました。斜面では あちこちで融けた雪が流れていて、場所によってはこんな感 じでつららとなっていました。さすがに泥も混じっているの で色は濁って汚いですね。フクジュソウの方はツボミは見つ けられましたが、まだ咲いてはいませんでした。開花はもう すぐだと思います。
3月21日(水)
この時期、キタキツネがフラフラとしている姿をあちこち で見かけます。この冬はあまり見ない気がしていたのでホ ッとしています。ほんとうならそろそろ子育ての巣穴を掘 っているころですが、雪が多いのでまだ作業に取りかかれ ないのでしょうか。雪融けが早くて安全な場所を見つける ことも、生き抜くための知恵ですよね。
3月22日(木)
やっと開いたフクジュソウを見ることができました。昨年と 比べると2週間くらい遅い感じです。いくつかツボミの状態 を確認していたので見に行ったのですが、見られなくなって しまったものがあり、エゾシカが踏みつぶしてしまったのか 誰かが持ち去ってしまったのか? やっと春のを感じられる 花が開き始めたので、大切にしたいと思いました。
3月23日(金)
伊藤サンクチュアリに寄ってみたら、若いタンチョウの グループが餌を食べに来ていました。親離れした1年目 の幼鳥や、2年目あたりのタンチョウが多くて、成鳥は 湿原に帰っているのでしょうね。湿原の方はまだ雪が残 っているので、抱卵が始まるのはちょっと遅くなるので しょうか。
3月24日(土)
仙台に来ています。昨夜から雪が降って朝の路面はびしょ びしょでした。ただ、北海道ではなかなか見られないよう な花と雪の組み合わせを撮影できてよかったです。この雪 も日中にはなくなってしまったので、朝限定の景色でした ね。北海道も降っているのかな。
3月25日(日)
仙台の街中にある公園で、マンサクが見頃になっていま した。ウメの方はツボミの方が多くて見頃はしばらく先 になりそうでした。日中はけっこう肌寒い感じがしまし たので、早く暖かい春がやってきてくれることを願って います。
3月26日(月)
今朝の釧路湿原、霧が漂っていい景色でした。汽車のなかから 見ていただけで撮影できなかったですけど・・・(涙)。午後 から屈斜路湖の方へ行ってみると、フキノトウが開き始めてい ました。だいぶ雪融けも進んでいましたね。しかし、この直後 また雪が降ってきて積もっていました。春は天気が変わりやす いので、植物も大変でしょうね。
3月27日(火)
気温が高くなり、給餌場以外でもタンチョウの姿を見ることが 多くなりました。私の住んでいるところでは、牧場に居着いて いるものもいるのですが、冬は給餌場で過ごしているのか数が 増えた感じがします。それとも湿原に戻る途中の個体を見てい るのでしょうか。身近にタンチョウを見られる贅沢を楽しみた いですね。
3月28日(水)
4月も近くなりだいぶ春らしい景色も見られるようになって きました。ヤナギの穂がきらきら輝く様子は暖かさを感じら れていいですよね。でも、まだまだ雪もたくさんあって気温 も寒いんですよね。実際、ヤナギの穂もいつもと比べると少 ないように感じます。気分だけでも春を感じていたいと思い ます。
3月29日(木)
今日も雪融けの森を歩いてきました。真っ白な雪の中も いいですが、雪の下から少しずついろいろなものが姿を 見せてくれるのもおもしろいものです。よく見ていると もうミズバショウも芽を出し始めていて、花を咲かせて くれるのが待ち遠しくなります。今週末は荒れるという 予報なので、春の嵐が来れば雪融けも進むでしょうか。
3月30日(金)
一気に雪融けが進んでいますね。スノーシューを履いて いてもズボズボと潜り込んでしまうようになりました。 さて、森のなかで見つけたのこの毛玉。エゾシカの毛が 丸まったもののように思ったのですが、何なのでしょう か? フクロウのペレットとも思いましたが毛だけでで きていました。もちろん、生きてません。不思議だな。
3月31日(土)
春らしくなってどんどん雪がなくなっている釧路湿原。今 日は春の嵐が来ると期待していたのですが、午前は雨。午 後から湿った雪が降り始めましたが、あまりつもる感じで はないですね。湿原をまわってみたら、だいぶタンチョウ の抱卵が始まっていました。数日前は番で行動していたと ころもあるので卵は産みたてだと思います。今晩の雪が悪 影響とならないことを願っています。