2010年2月分


2月1日(月)

朝、日の出の頃に満のような丸い月が沈んでいきました。
今朝は東の方角に雲が多かったので山に朝日が射し込むの
が遅かったのが残念でしたが、いい景色でした。でも去年
あたりに比べると、山の雪は少ないように感じます。道東
が冷えているのもあとしばらくの間です。その間にたくさ
んすばらしい景色と出会いたいですね。またそろそろ流氷
がやってきそうな予感がします。           


2月2日(火)

屈斜路湖も湖面の凍結が進み、ハクチョウがやってくると
着地?のときは湖面がツルツルなので、スーッと滑ってい
って面白い姿を見せてもらえました。雪が降る前の湖面が
きれいに凍ったときだけにしか見られないシーンなので、
貴重で楽しめましたね。しかし、滑っているということを
伝えるためには動画の方が分かりやすいのかなと思ってし
まいます。どう使い分けるか、勉強のしどころになってき
ています。                     


2月3日(水)

すごく冷え込むはずの北海道。なぜか鶴居村は朝になってから
急に気温が上がりマイナス9℃ほど。標茶ではマイナス18℃だ
ったのですから、不思議です。おかげで音羽橋に行ってみたも
のの霧氷はついていないし気嵐はあがらないし、ちょっと消化
不良でした。その後、伊藤サンクチュアリへ向かうものの、気
温がまったくあがらないためにタンチョウもやって来ません。
12時で5羽しかいないって、珍しいですよね。おかげで体が冷
え切ってしまいました・・・。              


2月4日(木)

今日もマイナス30℃近くまで冷え込んで、とても寒い朝
となりました。釧路川もたくさんのハス氷が流れていて
この寒さが続けば凍りついてしまうことでしょう。とて
も厳しいですがこういう寒さを期待していたのですよ。
明日も冷え込むようですが、何度になるでしょう。楽し
みですね。                    


2月5日(金)

今朝も冷え込んでいたので、鶴居村の音羽橋へ直行。しかしちょっと
遅れていて手前で朝日が昇ってきてしまいました。牧草地のうえに霧
がただよいきれいな景色だったので、それでもよしでしょうか。肝心
な音羽橋のほうはタンチョウがだいぶ奥のほうへ移動してしまって、
ちょっと寂しい景色となっていました。冷え込んだからといってうま
くはいかないものですね。                   


2月6日(土)

東京は早くもサクラが咲き始めていますね。このサクラは早咲き
種のカワヅザクラ。本場の伊豆・川津の方も今月中旬くらいには
見頃になっているでしょうか。南伊豆の方もナノハナとカワヅザ
クラの桜並木があってきれいですね。冷え込んで大雪の降ってい
る日本ですが確実に春に向かっていることも実感できました。 



2月7日(日)

風は強いですが、東京はやはり暖かいですね。日比谷公園を
一回りしてみたら、とても春らしい景色がたくさんありまし
た。作られたものではありますが、人が自然に依存する気持
ちをよく考えられていると思います。地方に行くと、このよ
うにバランスのいい公園というのは滅多にないですから。 


2月8日(月)

霧氷のビッシリとついた摩周湖、久しぶりに見ることが
できました。釧路湿原とは違って、あまり冷えていなく
て荒れたあとにこんな景色が見られる確率が高いようで
す。こういうことも経験的に覚えていかなければ分から
ないものですね。11時頃まで見ていましたが、このあと
何時まで霧氷はついていたのでしょうか。日射しが射し
始めるとあっという間に解けてしまいますからね。  


2月9日(火)

のんびりと昼前に伊藤サンクチュアリに行ってみると、
立派な角を持った牡鹿がやってきていました。出てくる
という話は何度も聞いていたのですが、姿を見たのは初
めてです。タンチョウ達の餌をしっかりと食べてから、
ゆっくりと帰っていきました。タンチョウ達も出てきた
ときはちょっとビックリでしたが、その後は適度に距離
を置き、お互い干渉せずといった感じでした。これが餌
不足だったら、喧嘩するのかもしれませんね。    


2月10日(水)

まあ下品な色、といわないでくださいね(苦笑)。氷も見方
によってはこんなふうに撮ることもできるんです。人工的に
色を着けたわけではありませんし、もしかしたら生き物によ
ってはいつもこんな感じで見えているものがいるかもしれま
せん。でも、いつもこう見えたら目が疲れてしまいそうです
ね。屈斜路湖は気がついたら御神渡りらしきものができてい
ました。雪が降ったあとなので荒々しさは感じませんが、そ
れでも盛り上がった氷は迫力ありましたよ。       


2月11日(木)

今朝も標茶町は冷え込んでいて、マイナス19℃くらいには
下がっていたようでした。湿原の方も部分的でしたが、霧
氷がしっかりと付いてきれいな景色を見せてくれました。
2月も中盤をむかえて、じわりじわりと気温は上昇傾向と
いうところでしょうか。もう一度くらいマイナス30℃を体
感しておきたいですね。               


2月12日(金)

今朝は屈斜路湖でハクチョウたちが飛んでくる姿を撮影
しました。湖面が凍ったおかげで、ハクチョウも飛んで
きてくれます。これが凍っていないと泳いでくるので絵
になりません。しかし、ハクチョウの立場からすれば泳
ぐよりも飛んでくる方が体力を使って大変なのでしょう
ね。また暖かくなってきたら、北へ飛んでいかなければ
いけないので、それまで少しでも体力温存したいのでし
ょう。それとも、筋肉は使わないと落ちてしまうので、
少しは飛んだ方がいいのでしょうか。        


2月13日(土)

オホーツク海の流氷、場所によって密度が違うようです。
ウトロ周辺はほとんどびっしりと氷が入っていて、まるで
雪原のようになってしまっていますが、網走方面へ向かう
にしたがって密度も下がります。ウトロのプユニ岬で夕日
を狙っていましたが太陽があまりはっきりせず早めに切り
上げて帰る途中、斜里近くでこんな景色に出会えました。
流氷は風次第なので、運が重要ですね。        


2月14日(日)

このところ冷え込みが続いていて、あちこちでいい景色を楽
しむことができています。もっとも、日中は雲が広がってし
まうことが多くて、朝勝負なのですけど。今朝も日の出の頃
はよかったのですが、その後は雲が広がってしまいました。
夕方はまた日射しが出てきましたが、自宅にいました。どん
な感じだったのでしょうかね(笑)。          


2月15日(月)

タンチョウはそろそろ子別れ、そして新たな恋の季節。
今日見ていた家族はまだ子別れといった雰囲気もなく、
川から陸に上がるときも両親がきちんと見守っていてあ
げていました。まだ大丈夫なんだなと思っていたら、今
度は子供をおいて飛び立っていました。慌てて子供はあ
とを追っていましたが、これも子別れの兆候なのでしょ
うか。でも、ほのぼのとした景色でしたよ。     


2月16日(火)

釧路川沿いにある大きな木に二羽のオジロワシがとまって
いました。一羽でとまっているのはよく見るのですが、二
羽いるのは珍しいですね。去年からずっと釧路川堤防の工
事が続けられていて、いい場所があるはずなのですが見に
行くことができません。いつになったら終わるものなのか
気になります。護岸された川岸が草に覆われて自然な雰囲
気に戻るにはどのくらいかかるのでしょうか。     


2月17日(水)

流氷を見たくてウトロにやってきました。だいぶ氷は来ている
のですが、たくさん来すぎていて雪原のような感じです。夕日
も期待していたら、日没前に雲がやってきて隠してしまいまし
た。この時期は見られる範囲がとても狭いのですが、移動しな
がら被写体を探していたら、道の脇でエゾシカが樹皮を食べて
いました。人が来て一度この場所を離れてもよほどお腹を空か
せているのか、しばらくすると戻ってきます。冬を越すという
ことは自然界ではとても大変なことなのですね。飽食の時代っ
てごく一部の人間だけの話ですね・・・。         


2月18日(木)

ウトロで一泊して、羅臼、野付半島と見てきました。流
氷は羅臼の相泊あたりまでは来ていましたが、他はまだ
これからといった感じですね。しかし、2月中盤を過ぎ
てどのくらい流氷が入ってくるのか難しいところです。
野付半島も、コミミズクなどやってきていないかと思い
ましたが、ちょっと鷲の姿を見られたくらいでしたね。
最後には久しぶりにサンピラーを見られたので、よしと
しましょうか。                  


2月19日(金)

久しぶりの雪になりました。ときには画面に写るくらいの
いい降りになってくれたのですが、正面からの風だったの
でメガネは濡れるし髪の毛は凍りつくし、大変なことにな
りました。タンチョウは大勢集まっていて、どうしたのか
と思うくらいの数でした。タンチョウも雪が降ると地面が
隠れてしまうので、給餌場に集まってくるのでしょうか。


2月20日(土)

摩周湖の湖面もだいぶ凍りついて、そこに雪が積もってきれいな
景色を作り出していました。摩周湖っていつも湖面が見えている
イメージがあるのですが、こういった景色もきれいですね。午前
中は霧氷もついていて、すばらしかったですよ。このタイミング
で来られた人達はラッキーでしたね。またこういう景色が見られ
ることを期待したいと思います。              


2月21日(日)

雪が降ったり晴れ間がのぞいたり、天候の変化が激しい
一日でした。湿原の方は、SLを撮影しに来ている人や
釣り人の姿が多く、その分生き物たちはどこかに姿を隠
しているようでした。しかし、このフクロウはいつ行っ
てもマイペースで同じ姿です。自然のなかでは同じであ
り続けることの方が難しいので、すごいということなの
かもしれません。                 


2月22日(月)

スノーシューを履いて森のなかをのんびりと歩いてきました。
だいぶ雪融けも進んでいて、日当たりのいい斜面は地面が見え
て来ているところも目立つようになってきました。さすがにま
だフキノトウは顔を出してはいませんでしたね。ただ、水の流
れているところでは、ミズバショウの葉が伸びてきていて、ど
うやらエゾシカに囓られたようでした。この時期の緑は貴重で
すからね。シカにとっては、新鮮なサラダでしょうか。   


2月23日(火)

細岡展望台からの夕日。天候にも恵まれて久しぶりに一日
青空が広がったという感じです。雲に邪魔されないでほぼ
完全に沈むところまで夕日を見ることができました。湿原
のなかにはエゾシカの群れがあちこちに見られ、とてもい
い景色となりました。週末には雨が降る予報となっている
ので、こういった冬の景色もそろそろ見納めとなるのかも
しれませんね。                   


2月24日(水)

根室方面に久しぶりに足を伸ばしてみました。もわっとした
日の出や、サバンナのようなエゾシカの群れなど、なかなか
楽しむことができましたね。その後、納沙布岬へラッコを見
に向かいました。風が強くて波も高かったため、あまり近く
には出てきてくれませんでした。しかし、この波のなかプカ
プカと浮かびながら食事をする姿はさすが海獣。今日は何を
食べていたのでしょうか。               


2月25日(木)

急激に暖かくなった北海道というよりも日本全国でしょう
か。旭川や知床・ウトロは10℃を超えて4月のような気温
になってしまいました。この先、地球はどうなってしまう
のでしょうか。この荒々しい地形は川湯の硫黄山です。ま
だ火山活動が感じられ、水蒸気を激しく吹き上げていると
ころです。消費することよりも、生きるために何が必要な
のか、考える時代に来ているように思います。     


2月26日(金)

撮影ツアーの一日目。雨という予報でしたが、参加者の気合と
熱気でみごとに晴れ間が出るまでに回復しました。ただ、異様
に暖かい気温のせいか、タンチョウたちは実にのんびりとして
いて、日中はあまり動いてくれませんでした。阿寒のワシも2
羽のみとちょっと寂しかったです。明日にはいい景色と出会え
ることを期待しています。                


2月27日(土)

朝日こそ望めなかったものの、日中は青空も広がっていい
景色を楽しむことができました。摩周湖は割れた氷がすば
らしい模様を見せてくれました。昨日駄目だったワシ類も
たくさん姿を見せてくれて、とても楽しい撮影をすること
ができました。まだまだいい景色に出会うことができそう
ですね。                      


2月28日(日)

心配だった流氷も羅臼沖すぐのところまでやってきてくれて
すばらしい景色となりました。今回は珍しいことにオオワシ
がとても近くまで寄ってきてくれて、貴重な経験をすること
ができました。やっぱり間近で見るオオワシはとても迫力が
あります。来年もこんな姿を見せてくれることを期待したい
ですね。                       
」