2009年12月分


12月1日(火


日本の最北端までやってきました。天気の方はというと、?
なのですが、夕暮れに利尻だか礼文島が見えてきたときはな
かなかの迫力がありましたね。ここで夕日が山肌に射し込ん
でくれればと思ったのですが、そうはいきませんでした。し
かし北海道の車中泊、冬はけっこう不便です。24時間トイレ
の使える場所が少ないのですよね。           


12月2日(水)

稚内のアザラシを見に来ました。数も多いですし距離も
かなり近いですね。日本海側は冬になると風が強いです
し、アザラシにとってはいい越冬地になっているようで
す。この港は何のために作っているか・・・と、地元の
人がいってました。アクセスのいい場所ではないので、
冬に多くの観光客が集まると言うことは難しいと思いま
すが、野生動物の好きな人は一度は見てみる価値がある
と思います。今度は流氷の時期に見てみたいですね。 


12月3日(木)

クッチャロ湖は広々としていて気持ちのいい場所ですね。ここ
ではコハクチョウが多いのですが、自然の食べ物が豊富なのか
あまり餌を求めて人に近づいてくるものも多くないですし、ゆ
ったりとした感じがします。これから冷えこんで湖面が凍って
しますと食べ物を人に頼らなくてはいけなくなる時期もあるの
でしょうが、屈斜路湖とは違う感じがしました。      


12月4日(金)

今日はかなり冷え込んだ一日となりました。道北の朱鞠内
ではマイナス20℃を記録したそうです。屈斜路湖もかなり
寒くなっていて、湖畔には飛沫が凍り付いていました。日
中も氷点下の気温が続いていたうえに風もあってかなり寒
く感じました。気温が低くて風が強いといった条件が揃う
と湖畔を歩くのが楽しいですね。           


12月5日(土)

今朝はマイナス14℃とかなり冷え込んでいました。もっと
霧氷がビッシリとついてくれることを期待していたのです
が、思ったほどでなかったのが残念です。風もなくて条件
的には気嵐が期待できるところでしたが・・・。期待の割
には消化不良になってしまいました。マイナス10℃以下に
なっていながら満足できないとは、贅沢でしょうか。  


12月6日(日)

昨日凍った湖面が強い風で割れて氷が面白い模様を作り
あげています。日中は風が強かったためにオオワシなど
がやってきていて、それも面白かったですね。しかし、
このシーズンに雨が降るというのもあまりイメージでき
ないので、自然も変わりつつあるということなのでしょ
う。明日からの景色にも期待したいと思います。   


12月7日(月)

シラルトロ湖でオジロワシの姿を見られましたが、やはり
あまり近づくことができず、逃げられてしまいました。だ
いぶ氷が溶けてしまってワシが降りられるところが限られ
ているので、近くで見られるチャンスではあるのですが。
しばらくちょっと寒いくらいの気温が続くので、湖面はこ
のままの状態だと思います。その間にもう少し迫力ある絵
を撮りたいものです。                


12月8日(火)

このところ代わり映えのない湿原の姿を見ていると、ちょっ
と退屈してしまいます。変わらないことが平和の証でいちば
んいいのでしょうね。でも、このちょっと緊張したエゾシカ
の顔を見ると、まだ人に対して緊張しています。森から安全
な湿原に逃げてきたのでしょうか。だからこそ、こんなのん
びりした時間が貴重なんだなと思います。        


12月9日(水)

今朝は少し気嵐も上がっていて冬らしい雰囲気になりましたね。
私としてはもっとびっしりと霧氷がついてくれるとうれしかった
のですが、そう思うようにはいきません。釧路川の周辺ではいく
らかワシの姿が見られるようになってきました。といっても、昨
年の同じ時期に比べると少ない感じがします。工事などが行われ
ているため仕方ないと思いますが、原因はそれだけなのでしょう
か。気になります。                    


12月10日(木)

春のようなボヤッとした朝になりました。この時期にしては
気温もそれほど低くなく、霞みがかったような感じでした。
太陽も赤くぼんやりと昇ってきて柔らかい日の出になりまし
たね。今年の北海道は冬の訪れが遅いとラジオで話していま
した。札幌の根雪は例年よりも1週間遅く、今の積雪量も全
道的に半分くらいしかないそうです。スキー場も雪が少なく
て困っているところがあるみたいです。雪が積もらない北海
道はつまらないです。どうなることでしょうか。     


12月11日(金)

根室の納沙布岬にラッコを見に行ってきました。もういない
のではと思っていましたが、すっかり居着いているようです
ね。地元の人は出てくる時間が分かっているようで、何度か
見に来ている人もいました。無事に姿を見ることができまし
たが、けっこう遠いので近くの岩場で休んでいる姿なども見
てみたいものです。釧路のくうちゃんがあまりにも近かった
のでその感覚でいましたが、甘くはなかったです。    


12月12日(土)

本格的な雪が降りました。見る間に景色が白くなっていって
とてもいい感じでした。といっても、それもつかの間。午後
には雨が降り出してしまい、明日はどんな景色になっている
ことやら。冷え込むようなのですが、こんな状態のときは路
面がツルツルでしょうから、移動が心配です。せめて朝まで
は積もった雪が残っていてくれることを期待します。   


12月13日(日)

久しぶりにエゾリスの姿を見てきました。あまり姿を見せて
くれなかったのですが、元気そうで良かったです。ただ、い
つも2匹いたのが1匹だけだったので、もう1匹がどうした
のか気になります。また仲良く追いかけっこをしている姿を
見たいものです。                   


12月14日(月)

冬季の道路閉鎖前にオンネトーへ行ってみましたが、
もう湖面は凍って雪が積もって、あの青い色はほとん
ど見られませんでした。昼頃はどんよりとした天気も
ときどき光が射し込んできて、面白い景色を見せてく
れました。もうしばらくで歩かないと入れなくなるの
ですが、雪が積もる前に行きたかったですね。   


12月15日(火)

あまりにもスッキリと晴れた朝。冷え込んでいるのですが
霧氷なども見られず、ごくありきたりなふつうの景色とな
りました。北海道の日本海側は大雪で大変なようなので、
晴れ間が見られるだけで幸せなのかもしれませんが、ドキ
ッとするような景色と出会いたいものです。明日も冷え込
む予報になっていますが、ただ寒いだけにならないことを
願っています。                   


12月16日(水)

今朝も冷え込んでくれましたが、霧氷がついたのは一部で
全体が真っ白という状態にはなってくれませんでした。昨
年はもっと気嵐が上がって湿原一帯が真っ白になったと思
うのですが、そうあって欲しいという希望の方が強くなっ
ているのでしょうか。これからしばらくは冷え込みが続く
ようなので、明日はすばらしい景色となることを期待した
いと思います。                   


12月17日(木)

川沿いは霧氷がついていい景色が広がりました。気温が
低くなってくれたのと同時に、ほとんど無風だったので
いい条件が揃いました。音羽橋は霧氷の景色がよく、サ
ンクはちょっと高く日が昇ってからタンチョウがやって
きていましたが、景色のよさで救われました。このタン
チョウ、一番乗りだったのですが、怪我をしているよう
で、このあと座り込んでしまいました。この先がちょっ
と気になりますね。                


12月18日(金)

新宿御苑はまだ紅葉が残っていました。他にもサザンカや
スイセン、バラなどが咲いていてまだ彩りがあります。こ
の週末が最後の見頃でしょうか。エノキに見られるゴマダ
ラチョウの越冬幼虫を探してみたのですが、今年は見るこ
とができませんでした。いなくなってしまったのでしょう
か。ちょっと寂しいですね。             


12月19日(土)

このところ大雪が続いている日本海側と晴天続きの太平洋側と
の境にあたる長野県・王ヶ頭へ来ています。松本あたりまでは
晴れていたのですが、標高をあげていくと雪景色となってきま
した。2000mを超えると風も強く、ちょっとした吹雪状態。ど
んよりとした天気のままでした。気温も低くいかにも山の天気
といった感じですね。明日は青空が広がってくれることを期待
しています。                      


12月20日(日)

5時半には星空が見えていたということでしたが、日の出の頃には
雲が広がり残念ながら朝日は見られませんでした。マイナス14度の
うえに強い風が吹いていて、体感的にはかなり寒い朝でした。その
後、日中には青空も姿をあらわしてくれて、霧氷と青空のすばらし
い景色に出会うことができてよかったです。しかし、風は強くて吹
き飛ばされるかと思いました。自然はすごいですね。      


12月21日(月)

高尾山でダイヤモンド富士が見られるということで出かけてみました。
雲が出なければ富士山らしいシルエットが見られたのだと思いますが、
はっきりしない感じになってしまいましたね。完全に富士山の山頂中央
に太陽が沈むのは、もう数日前でしょうか。ミシュランで高評価をもら
って以来混雑しているようなので、来年以降もけっこう混むのではない
かと思います。今日も平日というのに昼過ぎから三脚を立てて待ってい
る人の姿がありました。これから出かける人は待っている覚悟も必要か
もしれません。                         


12月22日(火)

冬至となると日が極端に短くなりますね。いつもなら釧路空港に
戻ってから充分撮影できる時間があるのですが、今日は鶴居村に
到着したときには日が沈んでいました。菊池牧場も駐車場が開放
されて、タンチョウが寝床に帰るシーンも撮ることができるよう
になっていました。伊藤サンクチュアリもすごい数のタンチョウ
が集まってきているようなので、この年末・年始は面白いシーン
が見られると思いますよ。                 


12月23日(水)

だいぶ日が高くなり、タンチョウも飛んでいってしまった
鶴居村の音羽橋。意外とこういう時間に行くと面白いもの
が見られるんですよね。今日はエゾシカの群れが川を渡っ
て行きました。ときにはオオワシや立派な角の牡鹿が見ら
れることもあります。タンチョウだけが目的でなければ、
ひっそりとした時間帯に行ってみると面白いですよ。  


12月24日(木)

阿寒国際ツルセンター、そろそろオジロワシも生き餌を
奪いに来ているようなので見に行ってみました。地面も
雪がかぶって白くなっていていい感じでしたよ。ワシは
4〜5羽やって来ていて、タンチョウからウグイを奪っ
ていました。ハクチョウの飛んでいる姿は見たものの、
給餌場には降りてこなかったので、スッキリとしていま
した。今シーズンはハクチョウに占領されるようなこと
がないといいですね。               


12月25日(金)

朝(日の出前)の天気予報を見ていたら、今日が今年最後
の晴れ間となりそうだったので、慌ただしく熊牛周辺を撮
影してまわりました。朝の鶴居村・音羽橋は気温が高くて
風があったせいで霧氷のつきはいまいちでしたが、日の出
頃に一番が飛んでくれていいシーンを撮れました。夕日の
時間は屈斜路湖に行ってハクチョウを見ていましたが、波
が高くみんな陸に上がりたがっているうえに湖面に出ても
集団で固まって撮影しにくかったです・・・。     


12月26日(土)

鶴居村から見た雌阿寒岳と阿寒富士です。ちょうど朝日が
差し込みはじめているところです。今朝もグンと冷え込み
霧氷もきれいについてくれました。この天気も午前だけで
雲が広がり始めてしまいました。これから雪も降るような
ので、また違う景色が楽しめそうですね。しかし、某所に
は雨男が集結しているという噂が・・・。この年末・年始
の天気は大丈夫でしょうか??            


12月27日(日)

雪の降った釧路湿原、真っ白になるかと思えばキタヨシが
倒れきっていないので、まだ枯れ葉色ですね。でも、川の
あたりは雪が煩雑なものを隠してくれて、スッキリした景
色にしてくれました。20cmくらい積もったので氷は隠され
てしまいましたが、しばらくは冬らしい景色を楽しめると
思っています。この先、吹雪の予報が出ていますが、どう
なることでしょうか。                


12月28日(月)

だいぶ雪が降ってきました。この調子だと明日までに
たくさん積もるのではないでしょうか。湿原を見て回
っていたら、春先によく見かけていた場所でキタキツ
ネを発見。子ギツネは車に轢かれてみんな死んでしま
ったと思っていたので、そこにいたのが大きくなって
いたのなら、うれしい話です。冬毛になってフサフサ
のキタキツネ、かわいかったですよ。       


12月29日(火)

予想通りけっこうな雪が降りました。家の前では50cmほど
積もっていました。除雪前の湿原は、先行車の轍を頼りに
入っていきましたがジムニーでもギリギリの積雪量でした
ね。でも、おかげでいい景色が広がってくれて楽しい時間
を過ごすことができました。日中は雲ひとつない快晴とな
ったので、タンチョウの姿もひときわ際だったことでしょ
う。しかしコロコロと天気予報が変わります。初日の出は
拝むことができるのでしょうか?           


12月30日(水)

今朝も冷え込んでびっしりと霧氷がついていました。
日の出後には雲が広がってきてしまったのが残念でし
たが、とてもきれいな景色でした。おかげで気温は上
がらず最高気温はマイナス5℃。昼前まで霧氷がつい
たままでした。晴れていてこういう冷え込みがあれば
すごい景色が楽しめますね。また今夜は荒れるそうで
す・・・。                   


12月31日(木)

今回の雪は期待したほどではなく、湿っていたので
湿原を一面白くしてくれたものの、午後には溶け始
めてしまいました。根雪となることを期待していま
すが、暖かい日が続いたら溶けてしまうのではない
でしょうか。しばらく冬らしい景色を楽しませて欲
しいものです。来年もすばらしい景色を見せてもら
えることを期待しています。