2009年11月分


11月1日(日)

シトシトと冷たい雨の降る天気となりました。雪が降ると
期待していたのですが、道東では北見あたりが降ったくら
いのようでしたね。旭川や富良野はけっこう積もっている
ようでうらやましいです。このくらいの気温になると雨に
濡れての撮影はとても寒いです。これからすぐにやってく
る冬は、けっこう辛いものになるではないかという予感が
しました、                     


11月2日(月)

ついに道東でも雪が降りましたね。こちらは標高の高いと
ころだけですが、白くなった景色を見るとなんかホッとし
ます(笑)。雪の量はそれほど多くなかったようですが、
木は真っ白になっていてとてもきれいな景色が見られまし
た。今年もこんな景色がたくさん見られることを期待した
いですね。                     


11月3日(火)

ふらっと寄ってみた鶴居村の伊藤サンクチュアリ。そろ
そろタンチョウも集まりはじめているようですね。8時
頃に見たときは十数羽やって来ていましたよ。今朝は冷
えこんだものの期待の霧氷はまったくなしでした。しか
し、タンチョウのイメージしていたシーンが撮れたり、
フクロウの姿を見られたりと収穫がありました。やっぱ
り釧路湿原、楽しいですね。            


11月4日(水)

今朝はとてもきれいな朝焼けとなりました。もっとも朝焼けの
あとは曇ってしまうわけですが・・・。このときに生き物が現
れてくれたら良かったのですが、今日は役者さんの登場はあり
ませんでしたね。今朝の気温はとても高くなっていて、このと
ころの冷え込みを考えると気持ち悪いくらいでした。暖かい方
が生活は楽なんですが、景色的にはガツンと冷え込んでくれた
方がうれしいですね。                  


11月5日(木)

朝起きてみると霧で真っ白。こういうときって、釧路湿原は
霧で真っ白ですが摩周湖あたりまでいくと晴れている可能性
が高いのですよね。どっちに行こうかと考えましたが、もう
日の出には間に合わない時間なので釧路湿原に行きました。
案の定、霧で真っ白で場所によってはまったく遠くの景色が
見えないほどでした。エゾシカの姿がありましたが、やっぱ
りすぐに逃げ込んでしまって撮影させてはもらえませんでし
た。霧が晴れるとなんか中途半端だし、なかなか難しい季節
ですね。                       


11月6日(金)

朝は霧、そのあとはスコーンと晴れた一日でした。このと
ころの冷え込みもウソのように暖かくなり、体の方はちょ
っととまどい気味です。走り回った割には収穫はなしとい
った感じでした。これからの厳しい冷え込みに向けて自然
の方も一休みといったところでしょうか。渡ってきた鳥た
ちにとっては本当に休息のひとときでしょうね。    


11月7日(土)

朝は真っ白な霧。また、ということで今朝は摩周湖に向かい
ました。予想通り摩周湖は霧などなく快晴の朝となり、むし
ろ晴れすぎといった状態でした。でも、周りの低いところは
霧に覆われていて雲海のような状態。これなら美幌峠に上が
っても良かったかなとちょっと後悔。そういえば、もう摩周
湖・川湯線は冬季通行止めとなっていましたね。     


11月8日(日)

今朝も真っ白。しかも雨が降っていました。とりあえず昨日
のように標高の高いところを目指します。摩周湖はダメっぽ
い雰囲気だったので、慌てて美幌峠へ向かいました。峠まで
2Kmのところまできてやっと空が見えてきて、なんとか日の
出に間に合いました。あと20分早く到着できたら、朝焼けも
楽しめた感じでした。でも、なかなか見応えのある雲海が広
がっていましたよ。                  


11月9日(月)

ウソのように暖かい日が続いています。日中は15℃以上になって
いて、軽く上着を着ていればじゅうぶん暖かいです。のんびりと
フィールドを見ていると、どこものどかな感じです。渡ってきた
鳥たちもくつろいでいますし、森もとても静かです。そんな森で
唯一鮮やかな色を残しているのが、このツルウメモドキの実です
ね。ついつい目がいってしまいます。そういえば、マユミの方は
あまり見なくなった気がします。              


11月10日(火)

最近、あまり生き物の姿が見られなくて寂しいなと思ってい
たら、久しぶりに姿を見せてくれました。やっぱり今日は寒
そうな格好をしていましたね。この調子でしっかりと気温も
下がってくれたら、明日は雪も期待できるかもしれません。
道東は半年近く冬なのだから、そんなに慌てなくてもと思う
人がいるかもしれませんが、雪は楽しみなんです。    


11月11日(水)

今シーズン初の釧路湿原初積雪となりました。けっこう
湿った雪でしたが、木の枝にもしっかりと積もってくれ
たので、それなりにいい雰囲気になりました。北海道の
雪は本当のシーズン中は乾いていることが多いので、木
の枝などには乗らないで落ちてしまうんですよね。昼前
には雪も上がってだいぶ地面が見えていましたが、これ
だけお湿りがあれば、冷えた朝の景色がまた楽しみにな
りますね。                    


11月12日(木)

朝は雲の様子を見て北の方へと走りました。摩周湖で焼ける
と予想したのですが、外れてしまいましたね。そのあと屈斜
路湖へ向かうと、こちらはそれなりに見栄えのする積雪状況
でした。ウロウロしながら撮影していると、北の方から雲が
湧いてきてまた雪がちらちらと降り始めました。ハクチョウ
の様子を確認してきましたが、まだ数は思っているほど多く
はありませんでした。まだまだこれからやってくるというこ
とですね。                      


11月13日(金)

今朝も日の出頃から3時間ほど撮影。だいぶ冷え込むように
なって、手袋なしでは撮影できなくなりました。朝冷え切っ
た車はハンドルを握っているだけでも冷たいですしね。氷点
下の気温になると、手袋は指だしタイプは危険です。気がつ
くと指先だけ凍傷になってしまうことがあります。きちんと
指先を守るようにふつうの手袋を使ってくださいね。   


11月14日(土)

紅葉と富士山撮影ツアー1日目。出発したときは天気も
よくなくて心配していましたが、到着すればどんどん天
気は回復して、絶好の撮影日和となりました。紅葉に富
士山と、一日目にして目的を達成してしまったという人
が出るほどの好条件に恵まれました。明日も天気がいい
ようなので、すばらしい出会いを期待しています。  


11月15日(日)

久しぶりにダイヤモンド富士を見ましたね。といっても風
が強くて湖面には逆さ富士は映り込まず、半分だけでした
けど。山中湖に着いたときには結構たくさんの人たちが来
ていましたが、今回は運よく私たちの場所でドンぴしゃに
富士山の山頂に太陽が沈んでくれました。場所がずれてい
るようならダッシュしなければと思っていたので、よかっ
たです。帰りは大渋滞にはまるというオチがついた撮影ツ
アーでしたが、天候や撮影条件にも恵まれて、和気藹々と
楽しいものになりました。参加した皆さん、お疲れ様でし
た。次回は2月の道東撮影ツアーですよ。       


11月16日(月)

山梨は紅葉が見頃でとても色鮮やかでしたね。釧路湿原
に戻ってみると、もう冬の景色。季節のギャップを大き
く感じました。でもひっそりしたこの自然の姿がやっぱ
り落ち着きます。それに、この寒さも(笑)。もう少し
して湖面に氷が張るようになると、ますますすばらしい
景色が見られるようになりますね。         


11月17日(火)

あまり冷え込まず、なんとなく気の抜けたような朝でした。
氷点下になるかならないかくらいだと、気合いが入りません
ね。いつものコースを一回りして、最後に伊藤サンクチュア
リに寄ってみたら、タンチョウは白い息をはいていました。
もう少しすると日の出の時間にこんなシーンが見られるはず
なのですが、今年はどうでしょうか? 一度くらいきれいな
シーンに出会ってみたいものです。           


11月18日(水)

天気のめまぐるしく変わった一日でした。曇りから
晴れに変わり、真っ黒な雲が湧いてきて雪が降り始
めました。そして、最後は夕焼けのあとの晴れ。こ
のまま晴れてくれれば、獅子座流星群も見ることが
できるでしょうか。雨上がりは空がスッキリとクリ
アになるので、星も見やすいはずですね。    


11月19日(木)

シカを撮影していたら、やたらと上の方を気にしているので
見てみると、丘の上にシカの群れが来ていました。この群れ
の個体だったのでしょうか。丘の上のシカを見ていたら気が
ついたときには、下のシカはどこかに行ってしまいました。
角の立派なオス1頭に数頭のメスが一緒にいましたので、も
うハーレムができあがっているのですね。メスが草を食べて
いる間は、オスがこちらを警戒してみていました。なかなか
大変なところもあるみたいです。            


11月20日(金)

屈斜路湖の砂湯の様子を見てきました。朝からハクチョウ
達は湖畔に集まっていて、あまり飛んでくる姿は撮影でき
なかったです。やはり湖面が凍ってからの方が、飛翔を撮
影しやすくなる感じですね。しかし、朝は風が強くて寒か
ったです。以前ならこのくらいは何ともなかった気がする
のですが、まだ体が慣れないみたいです。       


11月21日(土)

最近パッとしないので、あまり出掛けない方面へと思い、厚岸の
水鳥観察舎へ向かいました。しかし途中からけっこうたくさん雪
がふってきて、到着したときにはとても鳥を見るどころの状態で
はありませんでした。ハクチョウたちもあまり姿はなかったので
そのまま戻ってきて、あちこち寄り道。それなりに雪景色を楽し
むことができました。しかし雪が溶けるのは早いですね。あっと
いう間になくなってしまいました。             


11月22日(日)

今朝は今シーズンいちばんの冷え込み。マイナス11℃となり
ました。期待していたほど景色は白くなりませんでしたが、
このところさえなかった伊藤サンクチュアリでは日の出の時
間帯にタンチョウがやってきてくれて、雰囲気のある写真を
撮らせてくれました。それにしてもさすが連休。たくさんの
カメラマンが集まっていますね。個人的にはもう少し人が少
ない方がいいのですが、タンチョウもシーズンになったとい
うことですね。                    


11月23日(月)

今朝晴れていたのは標茶や鶴居など釧路湿原の北側くら
いだったのではないでしょうか。家を出たときはけっこ
う冷え込んでいたのですが、弟子屈の方へ移動するにし
たがってぐんぐん気温が上がっていきました。屈斜路湖
からかろうじて朝日を見ることができましたが、もう少
し早く雲が南に延びてくれていたら、すばらしい朝焼け
になったことと思います。美幌峠からならきれいだった
かもしれません。このあたりの判断は、難しいものです
ね・・・。                    


11月24日(火)

今朝からずっと鶴居村の周辺で撮影していました。朝は
快晴で釧路湿原の方はぱっとせず、そのまま伊藤サンク
チュアリに直行。しかし肝心のタンチョウがやってきて
くれなくて、ダベっていたばかりでした。このキタキツ
ネは帰り道に出会いました。冬毛になってフサフサ。と
てもかわいいですね。その他、数カ所でも今日はキツネ
の姿を見ました。いまは行動が活発になっている時期な
のでしょうか。                  


11月25日(水)

美幌峠に上がってきました。雲が多くてもうダメかなと諦め
かけたときにほのかに赤く色付いてくれました。あの様子だ
と、釧路湿原はかなりきれいに色付いていたのではないでし
ょうか。このくらいの距離を移動するときは、まだ空が真っ
暗なので判断するのがかなり難しいですね。天気図や風など
いろいろなものを利用して天気が読めるようになりたいもの
です。できれば野生の勘がさえるとうれしいですが。   


11月26日(木)

日中はマイナスの気温にはならないということなので、油断して
ちょっと薄着で出掛けました。しかし日射しがないと寒いこと。
昼過ぎまで外に出ていたのですが、すっかり体が冷えてしまいま
した。とくに目新しい収穫もなく・・・。こういうときはサッと
諦めることも必要かもしれません。明日の雪には期待したいとこ
ろですね。                        


11月27日(金)

夜中に降った雪が残っていて、湿原のあたりは雪景色となり
ました。あちこち回ってみましたが、これといった出会いは
なかったですね。あるべきところにあるものがあるといった
感じです。このフクロウのように、元気な姿を見せてもらえ
るとうれしいものです。ただ、今年は天候が不順だったせい
か見られなくなってしまった生き物もいます。来年はどうな
ってしまうのか。気になりますね。           



11月28日(土)

都内はとても秋らしい景色になっていますね。街路樹や公園
の木が黄葉していてとてもきれいです。植えてある木もいろ
いろな種類があって、さすがに東京は何でもあると感じると
ころです。モノだけでなくこういった自然的なものまで、身
近なところに揃っているんですね。こういうことって田舎に
住んでみないと分からないことです。これが便利ということ
なのかというと違う気もしますが、そう思っている人も多い
のでしょうね。                    


11月29日(日)

いつもの日比谷公園はイチョウや紅葉がちょうど見頃になって
いてとてもきれいでした。池の水面には紅葉が映り込んで鮮や
かさがさらに強調されていました。ビルばかりの都会にいると
こういう場所が貴重に思えますね。しかし、この鮮やかさは自
然が多いといわれる釧路あたりよりもずっときれいです。実は
北海道ってとても地味な場所なんですよ・・・。      


11月30日(月)

グンと冷え込むようになりマイナス10℃も記録するよう
になりましたが、どうも景色は期待通りになってくれま
せん。朝の散歩コースを一通り回って、伊藤サンクチュ
アリで知り合いと顔を合わせるという、このところの定
番をこなしてきただけになってしまいました。相変わら
ず湿原の水位は高めを維持しているためなのか、生き物
の姿が少ないように感じますね。