2009年9月分


9月1日(火)

このところ、夕方はすばらしい景色が広がってくれますね。
日中は台風の影響で雨が降っていたのですが、その後雲も切
れてきて、日没前は夕日が姿を現しました。虹が出たり夕焼
けが広がったり、とても美しい夕暮れとなりました。この調
子で夏がさみしかったぶん、いい景色を見せてくれたらうれ
しいですね。                     


9月2日(水)

ミンタラの橋口氏に案内いただき、釧路川を下ってきました。
雲ひとつない快晴の天気の中、楽しい時間を過ごすことができ
ました。もうハクチョウがやってきていて、秋を飛び越して冬
がやって来ているのを発見することができました。湿原の方か
らはヒシクイらしき鳴き声も聞こえてきて、季節は人知れず変
わっているのを感じることができましたね。これから秋の紅葉
は・・・なんて考えていたので、ゆっくりしていられないと思
いました。                       


9月3日(木)

朝夕ともに摩周湖はいい景色を見せてくれました。先月
は仕事の撮影をしていてあまり余裕がなかったおかげで
今の景色はとても新鮮に見えますね。天候も安定してき
たからなのか欲のない気持ちで動いているからなのか、
いい景色に出会えている気がします。これからも、自分
のスタンスを保ちながら自然と対峙していきたいと思い
ます。                      


9月4日(金)

今朝は津別峠あたりが良かったのではないかなと思いつつ
疲れが溜まっているのか朝は起きられませんでした・・・
午後になってからいつものコースをサッと見て回ったら、
スズメバチの巣を発見しました。ちょっと崩れていたので
駆除された後なのかもしれませんが、まだハチは活動して
いました。もう少し気温が下がれば活動できなくなるので
あまり危険ではないでしょうが、刺されたら痛そうです。
今年は雨が多いので蜂の巣も少ないと思いますが、森の葉
が落ちるとあちこちでみつかるのではないでしょうか。 


9月5日(土)

この湿原や日本中あちこちに広がっているアワダチソウ。帰化
植物としてあまり歓迎できない花ですが、虫達にとってはそう
でもなさそうです。この時期は自然の花は極端に少なくなるた
めに、アワダチソウにはたくさんの虫達がやって来ています。
きっとおいしい蜜も出ているのでしょうね。人の手で大きく変
わってしまった自然の姿ですが、自然にとってはどんなものな
のでしょうね。                     


9月6日(日)

まだ庭で元気に咲いているヒマワリ、よく見ているとたくさん
の虫が来ていました。ヒマワリもこの釧路周辺では昔からある
花ではありませんが、そういう花ほど虫にとっては人気がある
みたいです。このアブの他、カメムシが住み着いていたり、よ
く見てみるとなかなか面白いです。そろそろ黄色から赤や枯れ
草色のシーズンに切り替わりそうな雰囲気です。庭のコスモス
は今年は花を咲かせそうにありません・・・。       


9月7日(月)

草むらの一角で足もとを見たら、とても色鮮やかに赤く
なっている葉がありました。気がつけば湿原の木々や草
も色が変わり始めていて、これから一気に季節が動く気
配を漂わせています。湿原の秋はあっという間に過ぎ去
ってしまうので、紅葉撮影をしながらタイミングを逃さ
ないようにするのが難しそうです。         


9月8日(火)

阿寒の様子を見てきました。まだ紅葉にはちょっと早い感じ
でしたが、気の早い木は色づいているものもありました。オ
ンネトーの方も、まだこれから。今年はいい紅葉を見せてく
れるでしょうか。うまくタイミングを合わせるのが難しくて
本当にいい時期に行ったことがありません・・・。阿寒湖フ
ォトコンテストもそろそろ締め切りが迫ってきていますので
ぜひご参加ください。                 


9月9日(水)

大雪山方面に向かう予定をしていましたが、天気があまり
良くない感じだったので、昨夜から霧多布へ向かい一日撮
影していました。こちらはむしろ晴れすぎというくらいの
快晴になってしまって、日中は光の変化がなかったのが残
念でした。夕方の太陽はとても良く、タンチョウやシカの
登場を期待していましたが、タンチョウの鳴く声だけで終
わってしまいました。なかなか思うようにはいかないもの
ですね。                      


9月10日(木)

あまり日中は生き物の姿を見かけることが少ない屈斜路
湖の林道で、キツネやエゾシカの姿をたくさん見ること
ができました。夏は釣り人がたくさん入ってきていまし
たが、一段落したので姿を現したのでしょうか。キツネ
はまだ幼い子供の姿もあり、この夏は子育てが遅かった
のかもしれません。しかし、風が強いですね。屈斜路湖
の湖面はまるで海です。              


9月11日(金)

鶴居村のきれいに刈り取られた牧草地。タンチョウの姿がよく
見られる見られるようになってきました。音羽橋の方も若い個
体がいましたし、そろそろタンチョウシーズンとなったのでし
ょうか。秋になると鶴居村に集まってくる姿を見ていると、人
に飼い慣らされてしまったカムイといった印象をぬぐい去るこ
とができず、これからどうタンチョウを捉えていくかまだ気持
ちの上でまとまっていないのですが・・・。        


9月12日(土)

東京はまだ夏の気配が残っていますね。都内ではまだサル
スベリの花が咲いていました。もっとも公園では桜の葉が
散り始めていたり秋らしい気配も漂っていて、季節が変わ
っていくのを感じます。それにしても雨が降ると激しいで
す。降ったりやんだりの天気で、あわただしかったです。


9月13日(日)

日比谷公園で、今年初のハラビロカマキリに出会えました。
北海道にはいないので、数年ぶりではないでしょうか。この
夏、山梨でも見られると期待していましたが、いなかったで
す。威嚇するときにはおしりを持ち上げて独特のポーズをす
るのですが、今日はそんなポーズまでは見せてもらえません
でした。そういえば、東京の空はうすく灰色の雲がかかって
いるようで、なんか変な感じがしました。        


9月14日(月)

今日はまさに撮影日和の一日。朝から日暮れまで楽しま
せてもらいました。もちろん、昼寝もしっかりとしてい
ましたが、日中は気温も上がり、西日が射し込んできて
思わず目が覚めたくらいでした。湿原のキタヨシもだい
ぶ黄色くなっていて、もう秋の景色となってきています
ね。このところの、朝焼け・夕焼けきれいですね。  


9月15日(火)

久しぶりにエゾリス君の姿に出会いました。今日は一生
懸命クルミの実をとっては囓っていました。まだ周りが
緑のうちから囓るんですね。たくさん実のついている房
を採ると、持っていっては地面に埋めたりする姿もあり
見ていて楽しかったです。この調子では、周りの木々が
黄葉して色付く前に、クルミはなくなってしまうでしょ
うね。                      


9月16日(水)

日射しが出てくると、草むらのあちこちから声が聞こえて
きます。探してみるのですが、なかなか見つからないのが
キリギリスですね。このキリギリスも見つけるまでにけっ
こう時間かかりました。近づくと鳴きやんでしまうので、
ジッと動かないとなかなか分からないのです。そういえば
こちらではあまりコオロギの声は聞こえません。いないの
かな・・・。                    


9月17日(木)

能取湖卯原内のサンゴソウ群生地は手前のあたりが
そろそろ見頃になっています。奥の方はまだしばら
くかかりそうですね。あと10日もすればいい色づき
になるでしょうか。一説によると、雨が多くて塩分
が薄くなっているので色づきがあまり良くないとい
う話を聞きました。今日はいい天気でしたけど、ほ
んとうによく雨が降ります。こういうところにも影
響しているのですね。             


9月18日(金)

昨夜のテレビを見ていたら、大雪山の紅葉がかなり見頃になって
いるということで、慌てて早朝から撮影に出かけました。まさに
ちょうどいいタイミングで、快晴になってくれてまさに撮影日和
となりました。この数年のなかで一番いいタイミングとなったの
ではないでしょうか。明日からは天気も崩れ気味なので、今年い
ちばんのタイミングだったと思います(思いたい)。この夏から
熊の出没回数が多いそうなので、姿を見られないかと期待してい
ましたが、残念ながらダメでした。明日からはすごい混雑となる
でしょうね・・・。                    


9月19日(土)

すっかり秋らしい雰囲気になった釧路湿原。塘路湖の湖畔
を歩いていたら、ちょっと遅いエゾリンドウの花が咲いて
いました。変わりやすい天気のなか、湖畔では水浸しにな
ったりして大変なようです。これからあっという間に季節
は秋から冬に変わってしまいますので、秋の景色をたくさ
ん残しておきたと思います。             


9月20日(日)

釧路湿原もキタヨシが黄色からあっという間に枯れ草
色に変わり、秋の様相となってきました。キラコタン
岬を歩いてきたら、いろいろな物が見られました。こ
のエゾトンボは産卵でもしているのかと思ったら、も
う力尽きて落ちてしまったものだったようです。そろ
そろ本格的な秋となり、息をつく暇もなく冬に変わっ
ていくのでしょうね。              


9月21日(月)

だいぶ秋らしくなってきましたが、まだバイカモの花が
咲いているところがありますね。この川ではもうサケも
遡上してきていました。近所の川は確認していませんが
今年は水位が高いので遡上してきている可能性が高いと
思います。無駄な食べ物をもてあましている人間のため
に遡上できなくなるよりも、これから何万年も命を繋い
でいけるような自然との関わりを考えないといけないで
すよね。                     


9月22日(火)

やって来ましたね、ヒシクイ達が。昨日は湿原の方は
見ていないので分からないですが、この数日で渡って
きたものと思います。ヒシクイがやってくると、アッ
という間に冬になってしまう気がします。湿原の周り
もだいぶ黄色くなってきましたし、氷が張るようにな
るのもすぐこのことでしょう。寒くなるのが楽しみで
すね。                     


9月23日(水)

明日から取材のロケになるので、前のりで旭川にやってきま
した。肝心の紅葉の方はというと、ちょっとどうなのか心配
になるコンディションです。標高の高いところまで行けば、
なんとかなるかもしれませんが・・・。他にもそれ以外のも
のを撮らなければいけないので、時間が足りないです。北海
道では本州でやっていたときの倍は時間がないと・・・。な
んせ、広いですからね。                


9月24日(木)

層雲峡はまだ紅葉本番というのは早い状態です。今日
はガスかかってくれて、なかなかいい雰囲気になって
くれましたが、ずっと雨で参りました。とりえあえず
下見という感じで一日動いていましたね。明日からは
晴れてくれることを期待しています。       


9月25日(金)

銀泉台からの朝日、雲の隙間から姿を現してくれて
きれいな景色を見せてくれました。もう少し雲海が
広く出てきてくれたら、さらに幻想的な景色になっ
たことと思います。日中は青空も広がり、秋らしい
気持ちのいい一日でした。銀泉台の紅葉はもうピー
ク過ぎ。一部ナナカマドの赤が残っている状態でし
た。                     


9月26日(土)

美瑛町・青の池。少し紅葉も見られるようになってきて
いい雰囲気です。水は相変わらずきれいなブルーになっ
ていました。もう少し周りの木が黄色く色付くとブルー
がいっそう引き立つようになることでしょう。今年はも
う一回見に来ることができるでしょうか?      


9月27日(日)

シラルトロ湖にもたくさんのヒシクイがやって来てい
ました。だいぶ湖面に姿が見られるようになったと思
いながら夕日を待っていたら、続々と群れでやってき
ていました。北から渡ってきたのか、近くで餌を捕っ
ていたのが帰ってきたのか。それにしても賑やかにな
ってうれしいですね。これから冷え込むとハクチョウ
達もやって来ますね。              


9月28日(月)

陽射しがなく寒くなるともう虫達の姿もほとんど見られ
なくなります。よく探してみたら、小さなアブがハギの
黄色くなった葉の影に隠れてジッとしていました。少し
暖かくなれば、まだトンボなども見られると思うのです
が、これからの小さな被写体は紅葉や霜などに変わって
いきますね。                   


9月29日(火)

川湯・硫黄山のシラカバはだいぶ色付いて秋らしくなって
きています。道路沿いのススキも秋を感じさせてくれます
ね。やっと秋らしい景色が見られるようになってきている
ので、これからは忙しくなりますね。天気も夏と違って安
定しているようなので、いい景色と出会えるのではないか
と期待しています。                 


9月30日(水)

森のなかでウルシが紅葉し始めています。早いところはだい
ぶ赤くなっていてきれいですね。去年はこのウルシをナナカ
マドと間違えている人がいました。間違って触るとかぶれて
しまうかもしれませんよ・・・。このところ、朝の冷え込み
もいい感じなので、これからいい景色がどんどん見られるこ
と思います。