2008年11月分


11月1日(土)

三日月のななめ上に宵の明星が輝いていました。日中は
雲が多かったのですが、夕方から急速に晴れて暗くなっ
たころにはたくさんの星が輝いていました。こちらの夜
空はとんでもなくたくさん星が見えます。芦川にいたと
きも良く星が見えると思っていましたが、それ以上に空
がきれいということでしょうね。じっくり星を眺めてみ
たいと思いますが、望遠鏡って高いんですよね・・・。


11月2日(日)

釧路湿原エリアではあまりみかけることがなかったエゾ
リスですが、やっと出会うことができました。クルミの
実を食べたり地面に埋めたりと、面白い姿をじっくり見
ることができました。すぐ近くまでやって来ていたので
すが、あまりジッとしていることがなく撮影はとても難
しかったです。餌付けでもすれば違うのかもしれないで
すけど、やっぱり自然がいいですよね。       


11月3日(月)

今朝はこのあといい景色が見られるのではと期待し
ていたのですが、雲が広がってどんよりとしてしま
いました。けっこう冷えて霧も出ていて雰囲気は良
かったのですけどね。明日は弟子屈方面で雪の予報
が出ているので、冬の景色が期待できるのかもしれ
ません。寒いけど、やっぱり雪景色はいいですね。
明日も早起きしなくては。           


11月4日(火)

雪がやってきました。釧路圏では北側の山の上だけで
したが、一時は真っ白になるくらい降っていました。
旭川あたりではかなり積もっているようで、北海道は
本格的に冬を迎えたということですね。さすがに朝は
風が違っていて、気温はそれほどでなくても体が冷え
ます。体もはやく冬モードに切り替えないとついてい
ないですね。                  


11月5日(水)

今朝は標茶でマイナス8.4℃とかなり冷え込んできました。
外に出ているとあまり分からないのですが、足の冷え方は
けっこう厳しかったです。その分いい景色が見られるかと
期待していたわりには霧もあまり湧かず、ちょっと肩すか
しを食らった感じでした。昨日からの気温差があまりなか
ったせいでしょうか。まだまだこれからに期待ですね。 


11月6日(木)

鶴居村の伊藤サンクチュアリにもタンチョウがやってきて
るということで、ちょっとのぞいてみました。まだたくさ
んやってきているわけではないですが、カラマツが紅葉し
ていていい景色です。今日は親子の一家族だけがのんびり
としていました。これからだんだんたくさん集まってきて
なんだか分からなくなってしまうのでしょうから、いまの
数が少ないうちが絵にしやすいのだと思います。晴れた朝
はサンクに集合の時期になりましたね。        


11月7日(金)

銀座の周辺をふらふら歩いたのは本当に久しぶりでし
た。お店などもけっこう変わっている気がします。も
う少し花の姿も見られるかと思っていましたが、あま
り見られず残念でした。朝のうち場天気もよくなかっ
たこともあり、虫たちの姿もなかったです。それより
もたくさんの人に疲れてしまいました。もう完全に田
舎ものですね(笑)               


11月8日(土)

撮影会で昇仙峡へ行ってきました。紅葉が遅れていると聞い
ていたのですが、思っていたよりも色づいていて撮影もはか
どっていたようです。雨が降りそうな雰囲気もありましたが
みんなの気合で降られることもなく無事に終了しました。こ
れから一週間がちょうどいい見頃になりそうですね。久しぶ
りの昇仙峡は楽しかったです。             


11月9日(日)

北海道ではとっくに終わってしまったコスモスも、都内
ではまだなんとか咲いていますね。雨が降りそうなどん
よりした天気でしたが、街の中ではピンクがとても鮮や
かに感じられました。紅葉にはまだ早く、サクラの葉が
なんとなく色が変わり始めているくらいでした。都内が
秋らしい景色に変わるのは、しばらく先でしょうか。も
うクリスマスのイルミネーションは始まっていましたけ
どね・・・。                   


11月10日(月)

朝ははっきりしない天気だったので、午前中は留守中の
雑用を済ませて午後から出かけました。しかし日が短く
なっていますね。南中時刻は11時頃なので、昼を食べて
から出かけると、日が出ているのはわずか数時間でしか
ありません。今日は、もう紅葉もほとんど終わりかけて
いますが、カラマツ林の上に月が登ってきていました。
最後の秋景色というところでしょうか。これからしばら
くは生き物の姿を追うことになりますね。      


11月11日(火)

霜がビッシリと降りている草原を、エゾリスが元気に駆け回
っていました。動きが速いので、追いかけるのが大変です。
ピントがあったと思えばその瞬間に動き出してしまうし。こ
のリズムに慣れないと思うようには撮影できませんね。木か
ら木へ飛び移るところなど、撮れるのかな・・・。    


11月12日(水)

今日も一日雲ひとつないピーカンの天気でした。こうな
ると被写体探しが難しくなります。タンチョウやハクチ
ョウ達も思うようには動いてくれませんしね。そろそろ
釧路も初雪の時期になってきました。湖の湖面はまだ凍
結していないので鳥たちの姿も多いですし、このままい
い景色に変わってくれるといいですね。       


11月13日(木)

風もなく小春日和の一日となりました。屈斜路湖では
ハクチョウたちが湖畔でゆっくりとくつろいでいまし
たよ。まだ観光客もこないので、自然な姿をゆっくり
と見ることができますね。畑の方へ出かけていって餌
を食べているものもいますが、いまはシベリアから渡
ってきた疲れを癒しているところでしょうか。   


11月14日(金)

朝夕ともほんのりと赤く色付いていたのですが、タイミング
が合わず思うように撮影できませんでした。午後からはスッ
キリと晴れてきたので、屈斜路湖へむかうとハクチョウ達が
餌をねだっている湖畔で、魚の姿を見ることができました。
種類は分からないですが、お腹が婚姻色なのか赤くなってい
るものがありました。かなり浅いところにまで来ているので
機会があれば探してみてください。           


11月15日(土)

霧が晴れていくなか、まだカラマツの葉がかろうじて残
っている湿原のあたりでは、タンチョウの鳴き合う声が
良く聞こえます。冷え込んでピリッとした空気にタンチ
ョウの声はとてもよく似合いますね。鶴居村の伊藤サン
クチュアリも見てきましたが、強い一家族がほかのタン
チョウを追い払っているようで、去年のようにたくさん
の姿はまだ見られないみたいです。でも、そろそろ朝日
と飛来するタイミングが合うと思うので、楽しみにして
います。                     


11月16日(日)

湿原の外れで牡鹿の姿をみかけました。エゾシカ猟から
追われて生き延びたもので、もうしばらくビクビクしな
がら生活しているのでしょう。禁猟区ではたくさん見か
けるのですが、その外では珍しかったです。この写真の
どこにいるか分かるでしょうか。立派な角が見えていま
すよ。                      


11月17日(月)

もう森の中ではほとんど落葉してカラマツやカシワがかろ
うじて枯れ葉を身にまとっているような感じですが、ナナ
カマドの実が、鮮やかな色をしたまま落ちていました。そ
の近くでは鳥が食べた糞に混じっていたのか、赤い種がた
くさん固まったものが落ちているところもありました。一
日曇天でパッとしない感じでしたが、ゆっくり見ていくと
いろいろなものが見えてきますね。          


11月18日(火)

雌阿寒岳は噴火の可能性があるということですが、釧路
湿原からも噴煙が上がっている様子がよく見えます。や
はり活動は活発になっているようで、噴煙もたくさん上
がっているように見えます。もうだいぶ雪が降って白く
なっているので山の姿はとてもきれいですが、本当に噴
火したら大変ですね。いまのところ、動物の動きに異常
はないように見えるので、大丈夫だと思いますが。  


11月19日(水)

急に冬らしくなって、風が強い一日でした。エゾリスも枝に
上がると風に吹かれてちょっと寒そうにしていました。夕方
にはチラチラと雪も降って、もう冬がやって来ていることを
実感しましたね。明日は真冬日の予報でかなり寒くなってく
るようで。すばらしい景色になることを楽しみにしています
が、風がおさまってくれないと霧氷がつかないので、どんな
感じになるでしょうか。                


11月20日(木)

伊藤サンクチュアリ、本格的にタンチョウが集まりはじめ
ました。夕方には60羽ほどがいて、夕日が沈むタイミング
で塒へと帰っていきました。朝から風が強かったためにと
ても寒い一日でしたが、タンチョウにとってはちょうどい
いかまだ暖かいくらいではないでしょうか。風にあおられ
て上空をぐるぐると回っていたので、たくさん撮影させて
もらえましたよ。                  


11月21日(金)

朝と夕方晴れ、日中は曇りというのんびりした天気にな
りました。シラルトロ湖などもこのところの冷え込みで
湖面が凍り始めました。まだたくさんのオオヒシクイが
いるのですが、湖面が全面凍結すると南の方へ渡って行
ってしまうでしょう。湖面が凍るとまた違った景色が楽
しめることと思います。季節の移り変わりを楽しみまし
ょう。                      


11月22日(土)

別海の一本松、1月から2月にかけての撮影に来る人が
多いですが、今も太陽の位置はいい感じです。今朝はオ
ジロワシもいいタイミングでやって来てくれて、ペアの
姿を見ることができました。太陽がもっと赤くなってい
てくれたらよかったですが、それは贅沢でしょうか。こ
の時期、尾岱沼から野付にかけてはたくさんのハクチョ
ウが見られます。見に行かなかったですが、風蓮湖のあ
たりにもたくさんいるのでしょうね。        


11月23日(日)

伊藤サンクチュアリも日の出のタイミングにはタンチョ
ウがやってこなくて空振りに終わりました。しかたなく
とぼとぼ戻っていったらエゾシカが明るくなったという
のに、湿原の中でのんびりしていました。タンチョウの
番も2組いて、連休で賑やかな割には湿原の中で生き物
の姿を見ることができました。景色がパッとしないなか
で、生き物との出会いはうれしいですね。      


11月24日(月)

たくさんのファンをヤキモキさせていたタンチョウも
今朝はそれなりに飛んできてくれて、みんなを楽しま
せてくれました。あと10分くらい早く来てくれてもい
いかと思いますが、そこはうまくいきませんね。タン
チョウの吐く息が赤く染まるところ、撮ってみたいの
ですが、見せてもらえるでしょうか。       


11月25日(火)

阿寒へ向かう途中でオオワシの姿を見つけました。車を
止めたら逃げてしまうかと思ったのですが、しばらくそ
の威厳ある姿を見せてくれました。ワシがいるところは
カラスが集まってくることが多いですね。このときも、
このあたりに住んでいるカラスがやって来てはちょっか
い出していました。なにか獲物でも持っていたのでしょ
うか。冷え込んだせいか、ワシの姿もよく見られるよう
になりました。                  


11月26日(水)

今朝も可愛い動物と出会いがありました。イタチエゾクロ
テンが出てきました。ミンクは比較的よく見るのですが、
エゾクロテンはいると聞いていたものの、出会ったのは初
めてです。道路を横断したときには茶色い尻尾が見えただ
けだったのでもしかしたらキツネ?とも思ったのですが、
姿を確かめに行って正解でした。一度出会った動物とはま
た出会えることが多くなりますので、楽しみです。   


11月27日(木)

朝は雲ひとつない晴れだったのですが、日が昇るころに
は西から雲が広がってきました。でも、そのおかげでふ
だんはあまり色付かない方向で空がほんのりと焼けてく
れて、いい景色となりました。その後はどんよりとして
しまいましたが、それもまた良しですね。昨日撮影した
エゾクロテンと思っていた動物はイタチだそうです。 


11月28日(金)

今朝は曇天となってしまい光が感じられませんでしたが
霧氷がたくさんついていてきれいな景色が広がっていま
した。ちょっと遅い時間に鶴居村の音羽橋を訪れたら、
いいタイミングでたくさんのタンチョウが飛んでいきま
した。今年の音羽橋は去年までと違った景色となってい
るので、新しい雰囲気で撮影できるかもしれません。こ
れからの冷え込みが楽しみになります。       


11月29日(土)

かなり日が短くなりました。朝は鶴居村、その後一度帰宅
してからオンネトーへ。しばらく撮影して、阿寒で軽く食
事をして下りてきましたが、屈斜路湖に着いたときにはも
う太陽は山の陰に隠れようとしていました。コタンでは、
10分も時間なかったのではないでしょうか。これから冬至
へ向けてさらに日が短くなります。効率よく移動しないと
思ったものも撮影できなくなってしまいますね。オンネト
ーはまだ全面凍結とはいかず、水面と凍った面の組み合わ
せで面白い景色となりました。            


11月30日(日)

釧路エリアでは初の本格的な雪となりました。もっとも
ちょっと白くなっただけなので、明日の朝はどうなって
いるか分かりませんが、きれいな景色を期待したいです
ね。夕方は雲の切れ間から光が差し込んで、辺り一面が
ピンク色に染まっていました。こういう景色を見ると、
外に出るのがますます楽しみになります。