2008年9月分


9月1日(月)

 あいかわらず曇天のシットリした天気が続いています。
和琴半島を歩いてきましたが、やっぱり晴れている方
が水の色はきれいですね。一足早くナナカマドは紅葉
しているものもありました。しかし、ミンミンゼミが
元気に鳴いていたり、まだ夏の雰囲気も残されていま
す。もう標高の高い大雪山のあたりでは紅葉が見頃に
なったところもあるということで、これから一気に秋
が深まっていくのでしょうね。例年よりも一週間から
10日ほど早いということですが、この後どうなるでし
ょう?                     


9月2日(火)

ヤマブドウの実ができはじめています。釧路湿原周辺の
森を見ているとあちこちにヤマブドウの蔦はあるので、
これから森の生き物にとってはうれしいご馳走が実って
きますね。私も一度味わってみたいと思っていますが、
なかなか機会がありません。他の場所にも大きなヤマブ
ドウがあるのですが、見に行ったときにはまったく実が
ついていなかったので、もう収穫されてしまったのでし
ょうか。みんな、狙っているんですね(笑)。    


9月3日(水)

鶴居村のコスモスも見頃となりました。今朝は霧が漂ってい
て独特な幻想的な景色となっていました。雨が降った日があ
ったので、花が傷んでしまわないか心配でしたが、大きな影
響はなかったようですね。秋空とコスモスもきれいですが、
このような景色は釧路湿原らしくていいですね。     


9月4日(木)

約1年ぶりに山梨の芦川の家へ行ってきました。 屋根の下を
チェックしてみたら、案の定アシナガバチの巣ができていまし
た。今年は関東も集中豪雨に見舞われたということで、ハチの
巣は落ちてしまっていると思っていましたが、屋根の下は影響
なく無事だったようです。しかし、そのままというわけにはい
かないので、帰るときに落とさせてもらいます。でも、スズメ
バチではなくてよかったです。              


9月5日(金)

芦川の庭、コスモスも咲き始めていました。サルスベリも咲き始め
だったので、夏と秋がいっぺんにやってきた感じですね。屋根のペ
ンキを塗っていてほとんど撮影はしませんでしたが、北海道とは違
った雰囲気で落ち着ける場所ですね。携帯も繋がらないし、ネット
とも隔離されているし、隠れ家に来た感じです。なにもしたくなく
なったときは、ここに逃げ込んで来るのもいいですね。     


9月6日(土)

都心の花もひと段落。あまり目立った花もなく、ちょっと地味な
感じでした。むしろ手入れをされていない草が伸び放題になって
閉まった場所の方が、ツユクサやヒルガオなどが咲いていて鮮や
かな状態になっていたりします。田舎に住んでしまうと、都会の
公園などは手入れをしすぎていると思うことが多くなりました。
身の回りに自然がない生活というのは寂しい感じがしますね。 


9月7日(日)

数年ぶりの葉山。朝はスコールのような雨が降っていましたが、
日中は晴れ渡っていました。さすがに海が近いので湿気も多くて
外に出ているとけっこう厳しいですね。そのせいか空も霞んだよ
うな白っぽい空となっていました。夏休みは終わったとはいえ、
海水浴やウィンドサーフィンを楽しんでいる人が多く、北海道の
海とはずいぶん様子が違います。人が多いところは苦手ですが、
たまにはいいかもしれませんね。              


9月8日(月)

久しぶりの実家。昔は家の周りでいろいろ撮影していまし
たが、だいぶ雰囲気が変わった感じがします。雑木林など
は残っているのですが、手入れされていないし更新もない
ので、ただ木が伸びて茂っているだけなんですね。でも、
道の脇でナンバンギセルの花を見つけました。だいぶ昔に
多摩川の河原でススキに隠れて咲いているのを見つけたこ
とがありましたが、何もないようなところに出てきていま
した。きっと宿主であるススキの根が残っていたのでしょ
う。団地の中の空き地も、よく見てみると面白いですね。


9月9日(火)

一週間ぶりに北海道へ戻ってきました。出かけている間は
気温も高いのが続いていたようで、紅葉の進み具合はいま
いちということですね。でも、アザミなどは花が終わって
一面穂をつけて夕日に輝いていました。これからは晴れ間
も多くなるようなので、いい景色を期待したいところです
ね。地を這うような霧は、出てくれるでしょうか?   


9月10日(水)

今朝はとても濃い霧が出ていて、一面真っ白になってしま
いました。釧路湿原も国立公園になる前は地面を這うよう
な低い霧が良く出ていたそうですが、温暖化の影響なのか
環境も変わっているからなのか、滅多にそのような景色と
は出会えなくなってしまったようです。釧路川沿いの再生
してきている河原でも、ハンノキに混じってオオハンゴン
ソウが群生を作り、新しい生態系ができてきています。 


9月11日(木)

紅葉が見頃といわれる大雪山の銀泉台に行ってみました。し
かし、ナナカマドはだいぶ枯れたようになっていて、赤い色
は期待できそうにありません。サッと切り上げて、近くの高
原温泉を歩いていたら、困ったような大地の眼に出会いまし
た。地球の気候が大きく変わってきて、カムイ・ミンタラの
神も困ってしまったのかもしれません。他の地域の紅葉はき
れいに色づいてくれることを期待しています。      


9月12日(金)

釧路エリアは一日かなり強い雨が降っていました。おかげ
で原稿仕事はだいぶ進めることができましたが、外に出よ
うとはあまり思えませんでしたね。本州ではゲリラ豪雨が
頻発しているようですが、いずれ北海道にもやってくるの
でしょうか。最近の雨はそれに近いものも感じます。最近
家のミニトマトにコガタスズメバチがやってくるのですが
この雨で巣は崩れてくれたかな。           


9月13日(土)

秋の連休が始まりましたね。やっぱり道を走っていると
車が多いように感じます。知人がやって来ていたので、
釧路市動物園へ行ってきました。日頃はガラガラという
印象なのですが、今日は違っていました。アムールトラ
の子供、タイガとココアが公開されるということで、大
賑わいとなっていました。足が不自由なのはかわいそう
ですが、元気に育って欲しいものです。       


9月14日(日)

屈斜路湖でみつけました。ウンチではありません、マリモで
す。マリモといえば阿寒湖の大きくてまるいものが有名です
が、屈斜路湖のマリモは楕円形になっています。パッと見る
とキツネの糞そっくりですね。湖底の水の動き方が激しいの
で丸くならないのでしょうか。屈斜路湖は風があると海みた
いにうねりますからね。                


9月15日(月)

雲が多くなり、ちょっと夕景は諦め気味だったのですが、
達古武湖できれいな景色に出会うことができました。連休
も今日で終わりなので、人出もしばらくは落ち着いてくれ
るでしょうか。本州で撮影していたときに比べれば、確実
に人は少ないのですが、それでもワサワサしているように
思えて落ち着かないですね。連休などが続くときは、別の
方向にエネルギーを使うようにすればいいのかな。   


9月16日(火)

釧路エリアはけっこう強い雨が降りました。スコールの
ように一時的に強くなるので、外に出るタイミングが難
しいです。森の中は雨に濡れてシットリしていました。
雨が強いので、色づきはじめた葉が落ちてしまわないか
心配です。こんな調子で冬になったら、この冬は大雪に
の年という感じでしょうか。閉じこめられてしまったら
大変です。備えておかなくては。          


9月17日(水)

朝はまあまあの日の出となりました。釧路とオホーツク海の
気候の境がどのあたりになるかによって、朝の撮影ポイント
は違ってきます。今朝は屈斜路湖のあたりは晴れ間がありそ
うだったので、家から北の方向へ向かいました。撮影してい
るうちに雲が湧いてきたりしたのですが、結果的には正解と
なりました。まだ夏っぽい天気が続いているので、本当の秋
らしい天気が待ち遠しいです。             


9月18日(木)

続々とサケやマスが遡上してきています。これから
産卵をし、次世代を残して一生の使命を果たす旅も
終わりを告げます。あの大きな姿がたくさん泳いで
いる姿は、なかなか壮観です。もうだいぶ傷ついて
パッと見ると真っ白になってしまった個体もあって
ほんとうにお疲れ様といってあげたいです。   


9月19日(金)

網走のサンゴソウを見に行ってきました。まだピークに
は少し早い感じでしたが、全体に赤く色付いていてきれ
いでしたよ。この連休中はいいのではないでしょうか。
毎年のように見に行っていますが、水面の見える場所や
面積が違います。一年でそんなに生える場所などが変わ
ってくるものなのでしょうか。朝のうちはカモメなども
たくさんやってきていて、なかなかのどかな景色を楽し
むことができました。               


9月20日(土)

今年は気温の変動が激しいために、ところによっては
色がつく前に枯れてしまっているところも多いのです
が、川湯温泉のつつじが原では一部、ワラビが紅葉し
ています。まだ緑の葉の方が多くてこれからも期待で
きそうです。地面が一面黄色に染まるのもきれいです
から、うまく色付いてくれるといいですね。    


9月21日(日)

湿原の水辺でもそろそろ色づきはじめた葉などが目立
つようになってきました。やっと緑になったかと思え
ばもう色が変わって冬へと変わってしまうのですね。
釧路湿原の周りでは原生林が残されていませんので、
森がきれいに紅葉することがないので、こんな小さな
葉でも貴重な紅葉です。9月に入ってから気温が高か
ったですが、平年並みに戻ってきているようです。こ
れからの色づきに期待したいですね。       


9月22日(月)

今朝は霧が立ちこめてとてもきれいな景色になりまし
たね。ただ、やっぱり地面を這うというよりは一面真
っ白に近い感じです。もうすこし低い霧が出て欲しい
のですが、うまくいきません。午後からは再びオホー
ツク海側へ移動して、サンゴソウを見てきました。旅
行雑誌の紹介記事を見て色が薄いといっている人がい
ましたが、雑誌の色は作り物。どう頑張っても同じに
はならないですよと教えてあげたかったです。   


9月23日(火)

だいぶヤマブドウも色付いて食べ頃になった実が目立つように
なってきました。一粒食べてみましたが、甘酸っぱくておいし
かったです。もうすこしして糖度が高くなると、自然の生き物
たちにとってはまたとないご馳走となるでしょうね。自然のサ
イクルはうまくできています。この実りを食べた動物や鳥が種
を遠くに運んでくれるわけですし、たくさんの栄養を与えてく
れるのですから。自然から得られるものを搾取してそのままと
いう人間とは違いますね。                


9月24日(水)

急に寒くなりました。朝家を出たときには気温は4℃しか
ありませんでした。そのぶんスカッと晴れた朝となり、太
陽もギラギラしていました。でも、日中は雲が広がって曇
天といった方がいいような天気になってしまいました。雲
が出なければ水を青く撮れるのでちょっと遠出を考えてい
たのですが、中止となりました。それでも夕方はまたピー
カンに戻ってしまい、夕焼けも期待はずれとなりました。
大雪山は雪が降ったようですし、冬もすぐそこまで来てい
るという感じですね。                


9月25日(木)

今朝はいきなり氷点下となり、家の周りは霜でビッシリ
でした。風がなかったので湖から湧き上がった霧は停滞
して独特の風景を作り出していました。湖の水面も淡い
水色となり、水彩画のような色をしていました。気温が
下がったので、紅葉も一気に進んでいるような感じがし
ます。この寒さは、いつまで続くのでしょうか。朝は寒
いと覚悟して出かけなければいけませんね。     


9月26日(金)

火山の地熱で周りに比べて暖かいといわれる屈斜路湖の
和琴半島。少しずつですが秋の気配が感じられるように
なっています。まだ森は緑が多いですが、赤くなってき
ている葉も見られるようになりました。今日は風が強く
て、湖面は少し白波が立っていました。しかし和琴半島
を歩いていると、場所によって風が当たらず無風になる
ところがあります。ちょっと不思議な感じがするのです
が面白いものですね。               


9月27日(土)

オンネトーの様子を見てきました。まだ紅葉には早い
感じでしたが、阿寒富士は初冠雪していましたよ。い
つもと変わらない景色ばかり撮影しても仕方ないので
湯滝まで歩いてみました。途中で冬眠前に一生懸命栄
養を蓄えているシマリスの姿がありました。阿寒周辺
はあと一週間もすればだいぶ見頃になってくるのでし
ょうか。気温も下がってきて、これから毎日変化が激
しくなるので、目が離せませんね。        


9月28日(日)

まだアワダチソウが咲いているところがありました。河原
のあたりではすっかり色がなくなっていましたので、意外
でしたね。うしろにはサクラの紅葉もきれいに色付いてい
て秋らしい景色になっていました。まだ花が咲いていると
きに紅葉したらきれいなんでしょうね。森の中ではウルシ
なども色付いてきていますので、あと一週間もするとだい
ぶ見頃のところが増えてくると思います。あとはいい天気
が続いてくれたらばっちりではないでしょうか。    


9月29日(月)

高原温泉はまだ紅葉の見頃でした。層雲峡の様子を見に
行ったのですが、まだちょっと早くダメ元で高原温泉に
あがってみたら、雪が降ったばかりの景色にきれいな紅
葉といい景色に恵まれました。本来なら雪が降ると落葉
して紅葉も終わりなのですが、まだ緑の葉もあったので
もう少し楽しめそうです。それにしても今年の紅葉は気
候に振り回されているのか、ヘンな感じです。    


9月30日(火)

層雲峡の銀河の滝。手前にある木も黄色く色づいていて
一部分だけ秋の様相となっています。しかし、周りはま
だ緑の部分が多くて、広く撮影すると秋っぽくならない
のですね。黄葉もあまり切り取りすぎると場所の雰囲気
がなくなってしまうので難しいですよね。このあとも、
あちこち撮影してみたいと思っています。