2007年8月分


8月1日(水)

8月に入りましたね。ちょっと青空も見えていたので和琴半島
を一回りしてきました。夏休みということもあって、観光客の
姿も多いです。森の中ではクワガタやカミキリムシの姿もあっ
て楽しかったですね。コムラサキの姿はよく見られましたが、
羽を開いた姿を取ることはできません。なかなか難しいです。
この夏ぜひとも撮っておきたい被写体なのですが・・・   


8月2日(木)

ヤマブドウでしょうか。一足早く紅葉しているものがあり
ます。全体に紅葉しているわけではなくこの株だけです。
弱ってしまっているのか原因は分かりませんが、緑が濃く
なったところに赤ですからとても目立ちます。あとはチョ
ウの姿をたくさん見ました。コムラサキはまだ納得できる
姿には撮影できていません。このあと台風の影響であまり
天気が良くないみたいなので、ちょっと心配ですね。  


8月3日(金)

アジサイのように見える白い花、こちらではサビタと呼ばれる
ノリウツギです。朝早く見に行ったらたくさんの蛾やチョウが
集まって蜜を吸っていました。この写真はコムラサキですが、
昼行性の蛾であるトンボエダシャクがたくさんいました。その
エダシャクを餌にしようと森の中には小鳥たちが集まり、とて
も賑やかでした。しかし、コムラサキは樹液だけではなく花の
蜜も吸うのですね。                   


8月4日(土)

台風が接近しています。ただ、あまりひどいことにはならないの
ではないかと思っています。湿原の中を走っている道も雨が降っ
ていると砂埃が舞わなくていいですね。サクラの木には真っ赤な
実がついていました。あまり鳥がやってきていなかったところを
みるとあまりおいしくないのでしょうか。ハマナスにそっくりな
カラフトイバラも実も赤くなってきていました。こちらは食べら
れるそうです。                      


8月5日(日)

タンチョウの子供もすくすく育っています。7月の末あたりから
飛べるようになってきているそうですね。まだ長距離は無理なの
でしょうが、親の近くを楽しそうに飛んでいました。今年はあま
りヒナの育成が良くなかったみたいですから、元気に大きくなっ
てよかったです。でも、あと半年もすると子別れの季節。無事に
独り立ちして欲しいですね。                


8月6日(月)

塘路湖の湖畔を歩いているとたくさんの小鳥の姿を見るこ
とができますね。けっこう近くまでやってくることもあっ
て楽しいです。水草の花が咲いていて気になっているので
すが、近づくことができません。ゴムボートでも買ってき
て接近してみようかな。川下りもしてみたいので、本格的
なカヌーも考えていますが、行ったきりでは困りますし。


8月7日(火)

ヤナギランの花、道路脇では見かけるのですが、これといった
群生地を見かけません。この花ももともと咲いていたものでは
なく、道路工事などのときに運ばれた土に種が混ざっていたの
でしょうか。気候的には自生していても不思議ではないですが
自生しているように見える咲き方をしているところをみたこと
がないので、何ともいえないです。道東エリアはほとんどの山
が牧場にされてしまっているので、自然状態を探すのが難しい
のかもしれませんが・・・。               


8月8日(水)

気温が上がり、けっこう夏らしくなりました。このところ
聞こえなかったセミの声も聞けましたし。湿原のなかでは
虫達の姿が多くなり、朝はトンボの大群が道路などに押し
寄せてきて大変です。ドクゼリの花にはチョウやバッタな
どがやってきています。木道では久しぶりにミンクの姿を
見ることができました。大きな景色の変化は微妙ですが、
細かな部分ではどんどん変わっていくのが分かりますね。


8月9日(木)

蝦夷梅雨に入ったのか、雨の日が続いています。湿原の景色
はパッとしませんが、花には水滴がついていてきれいです。
しかし道路脇で撮影していると、水溜まりの水を跳ねかけら
れて危険です。北海道の人は、速度落としているつもりでも
けっこう出てますからね。昼前からは雨も上がってしまって
いちばん平凡な景色に変わってしまいました。どうせなら一
日降っていてくれればいいのですけど。いまなら雨に濡れて
も寒くないですから。                 


8月10日(金)

きれいな霧の摩周湖でした。低く雲があって周りは真っ
白なところが多かったのですが、摩周湖は外輪山に雲が
遮られて水面が見えていました。ときおり雲が湖面に流
れ込んでくると、霧が湧いたような景色になります。こ
れで光があればもっときれいだったでしょうね。お盆休
みが始まったため観光客も多くなってきているようで、
しばらく生き物の姿は見にくくなるかもしれませんね。


8月11日(土)

ふつうのエリアは観光客などが多いので、林道に入ってみたので
すが、こっちにはアブやブヨが多くて大変です。あっという間に
囲まれてしまってシャッターを押すためにジッとしていると刺さ
れます・・・。とても落ち着いて撮影できないので、退却してき
ました。熱に反応して集まってくるそうなので、体を冷やしてお
けばいいのかもしれませんが、それでは死んでしまいます。暑く
てもレインウェアなどを着ていないとダメなのですかね。   


8月12日(日)

10日ぶりくらいに晴れてくれたと思ったら、気温は30度を
超えてとんでもなく暑いです。こんな日は水遊びでもした
い気分ですね。タンチョウなどはこんな日にはどんな場所
で過ごしているのでしょうか。川の中で涼しくしているの
かもしれませんが、観光客が多くて困っているかもしれま
せんね。確実に温暖化が進んでいるようです。     


8月13日(月)

屈斜路湖のヒマワリ畑もある程度見頃となりました。咲き
始めから見頃になるまであっという間ですね。ヒマワリ畑
というとただ広い花畑のことが多いので、このように木立
があるのは変化がついていいですね。湖畔が見えればいう
ことないですが、位置的には難しいかな。しかしお盆休み
真っ盛りですね。観光客の姿がとても多いです。    


8月14日(火)

早朝の撮影をしてきました。このところ天気がはっきりしない
ので、つい寝坊がちだったのですよね。津別峠からは屈斜路湖
を見下ろすことができます。雲が多くて朝焼けはなかったです
が、水面の色が微妙に変わっていって面白かったです。朝日が
雲もなく昇ってくると面白くないので、かえって恵まれた条件
だったかもしれません。今日も暑いですねぇ。       


8月15日(水)

小さくて可憐な花を見つけました。なんの花だかご存じで
しょうか? 実はモウセンゴケという食虫植物の花なんで
す。栄養分の少ない高層湿原に生えている植物で、虫など
を捕まえて消化、栄養としています。その姿からはきれい
な花を咲かせるなんて想像できないですね。でも、この花
にも小さな虫がやってきていましたよ。もちろん花に来て
も食べられてしまうことはありません(笑)。     


8月16日(木)

このところ暑い日が続いていたので、雨がとてもうれしく
感じられました。森の中も霧が漂ってとても美しく見えま
したね。気温もグッと下がって肌寒いくらい。このくらい
の気温の方が過ごしやすいですから、ありがたいですね。
ただ、このまま秋になってしまうのではないかという気も
します。近所の庭に植えられている紅葉が紅葉し始めてい
るんですよね。夏暑くなった分、秋にはいい紅葉が見られ
ることを期待したいですね。             


8月17日(金)

まだ季節的には夏のはずですが、あちこちでコスモスが
見頃になっています。でも、ポピーも咲いているんです
よ。北海道は花が一斉に咲くといわれていますが、なん
となく秋の花と春の花が一緒に咲いていると変な感じが
します。でも、こちらではこれが普通なんでしょうね。
けっこう気温が低いのですが、マルハナバチは元気に蜜
を集めに来ていました。こちらの虫は気温もほどほどの
方が元気がいいのかもしれません。         


8月18日(土)

帰化植物のオオハンゴンソウが北海道でもたくさん咲いて
いますね。黄色くて大きな花なので群生している様子はと
てもきれいなのですが、日本のあちこちで増えているとい
うことでちょっと気になりますね。奥日光では駆除などを
していましたが、北海道はなにもしていないのでさらに広
がってしまうことでしょう。なんか、微妙な感じですね。


8月19日(日)

大滝・不動の滝という二つの滝があると地図に載っている場所
を目指して行ってきたのですが、なんとダムができていてどう
やら水没してしまったようです。地図上では渓谷になっていて
秋の紅葉も期待していたのですが、もうダメですね。下流は牧
草地と湿原なので、ほんとうに必要なのだろうか?と思ってし
まいます。もう必要以上の開発はしなくてもいいと思うのは私
だけでしょうか。                    


8月20日(月)

サクラマスが滝登りをしているところを撮影しに行きました。
知床などもシーズンになるとたくさんのマスの姿を見ることが
できますが、滝登りはジッと待っていないとダメですね。時間
帯があると思うのですが、今日はけっこう見られた方だと思い
ます。しかし、シャッターチャンスは一瞬なので、感覚を養う
のにいい練習になります。ちょっと気が散るととたんに画面に
入らなくなりますからね・・・。             


8月21日(火)

摩周湖の夜明けを撮影してきました。朝は常連さんや知り合い
のプロなどたくさんいて賑やかだったですね。この程度の焼け
方だと、常連さん達はぜんぜんシャッター押しません。じっく
りいい出会いを求めて粘っているんですね。私の方はというと
次にここに来るのはいつのことか分からないので、たくさん撮
影してしまいました。この数日の中ではいい方だったそうです
が、なんか複雑な感じ・・・。              


8月22日(水)

標茶町にあるミズナラの巨木を探しに出かけたのですが、
発見することはできませんでした。途中の林道では山のほ
とんどが伐採されていて、もしかして一緒に切られてしま
ったのかとも思いましたが、真相のほどは分かりません。
道東は牧場にするためにほとんどの山が伐採されているの
で原生林はごくわずかしか残されていません。もとの状態
に戻るには数百年もしくは千年以上かかるのでしょうから
大切にして欲しいものです。             


8月23日(木)

釧路湿原の川の縁ではたくさんの倒木が見られるのです
が、一部は倒れてしまったせいか紅葉しています。なか
でもこの木は一番色鮮やかでした。ちょっと前に見つけ
た紅葉している葉も最近見たら枯れてしまっていたので
この木も弱っているのでしょうね。まだ紅葉シーズンに
は時間がありますが、どんな紅葉を見せてくれるのか楽
しみですね。                   


8月24日(金)

今朝はすごくいい雲が出ていたので、焼けたらきれいなはず
だったのですが、すごく遠くが焼けただけでした。北海道は
平坦なので遠くまで見渡せますが、数十Km先までは簡単に移
動することができません。地平線のすぐ上にある雲は真っ赤
になっていたんですが、近くの雲までは色づかなかったです
ね。ワクワクして待っていましたが、残念でした。    


8月25日(土)

猛暑続きの都内もひと段落したということです。私にとっては
とても暑かったですけどね・・・。あまり花の姿は見られなか
ったですが、日当たりのあまりよくないところでキョクチクト
ウが取り残されたように咲いていました。建物の影になってい
たので暑さを逃れることができたのでしょうか。暑いわりには
夕立などもなく、熱がこもってしまっているようですね。秋も
残暑が続くということなので、紅葉のコンディションが気にな
りますね。                       


8月26日(日)

関西ではクマゼミの大発生が問題になっていますが、東京でもアブ
ラゼミはたくさん発生していますね。朝、フラフラと散歩していた
らあたり一面にセミの抜け殻だらけ。サクラの木にはたくさんのセ
ミの姿がありました。とても数は数えられないほどでしたから、声
もすごかったですよ。そういえば、関東にもクマゼミが進出してき
ているようです。このまま暑い気候になっていけば、生息域も変わ
るかもしれませんね。                    


8月27日(月)

このところ、道東では朝焼けや夕焼けが見られる確率が高い
ように思います。やはり地平線が見られる土地だからなので
しょうか。わずかに雲が切れている場所があれば、見事な色
に焼けてくれますからね。今日も釧路湿原の上の方は雲がか
かっていたようでしたが、摩周湖の方はいい感じでした。観
光客の人も感動していましたね。でも、晴れた摩周湖を見る
と婚期が遅れる・・・と嘆いていた人もいましたが。   


8月28日(火)

八重咲きのこの黄色い花、あちこちで見かけますがまだ
名前を調べていません(苦笑)。オオハンゴンソウがピ
ークを過ぎていて、同じ頃に咲き始めていたと思うので
すが、こちらの花はまだ元気ですね。北海道は暑さが過
ぎて?、急に秋らしくなってきた感じがします。家に入
ってくる風も涼しくなってきました。        


8月29日(水)

だいぶ涼しくなってきましたが、まだ夏の雲が残っていまし
た。北海道はもう小学校の夏休みも終わって登校が始まって
います。きっとまだ夏の雰囲気を味わいながら学校に通って
いることでしょう。大雪山の黒岳では紅葉という話しも出て
きているようで、季節は秋へと向かっているようです。まだ
季節感が体と合わないのですよね。夏もあったような、なか
ったような感じでしたから。あと数日晴れ間があるようなの
で、いろいろ撮影しておきたいと思います。       


8月30日(木)

朝は霧が濃くて幻想的な風景になっていますね。先ほど夕方
湿原近くで撮影していたら、日没後にはもう霧が湧いてきて
いましたから、明日も霧景色でしょう。最近はタンチョウの
姿を多く見るようになりました。根室などあちこちに散らば
っていたタンチョウも釧路湿原周辺に集まってきたというこ
とでしょうか。子育ても一段落して、また大きな群れになっ
ていくことでしょう。湿原に響くタンチョウの声はいいです
ね。                         


8月31日(金)

今朝の湿原はとてもきれいでした。一面霧が出て雲海の
ようになり、そこへ朝陽が差し込んでくる。刻々と色が
変わっていきすばらしい景色となりました。いつも思う
のですが、釧路湿原は展望台と名がついていながら展望
のできない場所が多すぎるように思います。国立公園な
どでは簡単に伐採できなということですが、人を呼ぶの
ならそれなりの手入れもして欲しいですね。