2007年4月分


4月1日(日)

札幌の円山公園にリスの姿を見に行ってきました。ここは
餌付けされていますからとても近くで見られます。鳥の餌
台にやってきてはおこぼれを頬張っていました。このエゾ
リスは冬眠しないので通年見られるのですが、シマリスの
方は冬眠します。でも、もう姿を現してかわいらしい愛嬌
を振りまいてくれました。ここでも春の姿を感じられて、
楽しかったですね。                 


4月2日(月)

春の雨がシトシト降っています。ときどき雪混じりの雨なの
ですが、春になったんだと実感できる雨ですね。もう熊牛の
周辺も地面には雪を見ることがほとんどありません。北側の
山の斜面や日当たりの悪いところにわずかに残っている程度
です。ヤナギの芽もだいぶ大きくふくらんできていて、その
銀色のうぶ毛は雨をしっかりとはじいていました。もうすぐ
花を咲かせてくれることでしょうね。          


4月3日(火)

やっとこの春自分の課題にしていた雰囲気の写真を撮れました。
北海道はフクジュソウが自生している場所があるのですが、場所
によっては雪も融けてしまってなかなかこのイメージにならなか
ったのですよね。やっと屈斜路湖の湖畔でこの雰囲気に出会うこ
とができました。もちろん他にもたくさん春のイメージがありま
したよ。これからどんな出会いがあるのか楽しみですね。   


4月4日(水)

春のドカ雪がやってきました。もう雪などなくなっていたの
ですが、短時間のうちに辺り一面真っ白に変わりました。道
路でも5cmくらいは積もっていたでしょうか。ただ積もるの
も早かったですが、融けるのも早くて日が出てしまうと1時
間ほどでなくなってしまいました。まるで東京の雪のような
感じでしたね。融けてしまう前に撮らないといけないので、
ちょっと忙しかったです。まだ何度かこんな雪が来るのでし
ょうね。                       


4月5日(木)

今朝は霧が立ちこめて、とてもきれいな景色になりした。朝
陽に染まって真っ赤な景色になることを期待していたのです
が、私がいた場所は山に日が射しはしたものの、霧が輝くこ
とはなかったですね。しかし、これだけたくさんの水分があ
ると、まだしばらくは霧も期待できそうです。天気ばかりは
どう変わるか分からないので、マメに通うしかないですね。


4月6日(金)

朝は焼けそうで焼けない微妙な朝陽でした。摩周湖に上がって
みたら太陽はいまいちでしたが、エゾジカが出ていました。群
れを作っていることが多いのですが、単独でした。なんとなく
寂しそうだったので、足跡を撮影してみました。とぼとぼと旅
をしている感じになりました。4月に入ってからの方が冬らし
い景色を見られている感じがします。楽しいのですが、どうし
てしまったのでしょうね。                


4月7日(土)

凍っていた湖の湖面もだいぶとけて水鳥の姿も間近に見ら
れるようになりましたね。ハクチョウやヒシクイの姿があ
ちこちで見られます。タンチョウも卵を抱いているようで
単独で餌を食べていますね。緑が見れらる頃には、ハクチ
ョウ達は帰ってしまうのかもしれませんが、新たな命が湿
原や森を満たしてくれるのでしょうね。どんな姿を見るこ
とができるのか、楽しみです。            


4月8日(日)

シトシトと雨の降る一日でした。こんな天気だと、生き物の動
きものんびりしているし、ゆっくりと過ごせますね。湿原の周
りを歩いてみると、春の芽がたくさん出てきています。葉っぱ
だけだとなんだか分かりませんが、気の早い花があるとうれし
いものですね。このエゾエンゴサクも日当たりがいいところな
のか、もう花を咲かせていました。茶色ばかりの土手に青い花
がとても目立ちました。本格的な春を迎えましたね。    


4月9日(月)

本日、数年ぶりに健康診断でした。忙しいときには先の予定など
も分からずに受けていなかったんですよね。北海道へ来てからは
のんびりやっていますし、そろそろいい歳なので体にも気を遣わ
なければということで受診してきました。しかし、昨夜9時から
食事と飲み物がダメで、終わったのは昼前。さすがにお腹は空く
し、バリウム飲んで胃は膨れるし、変な感じです。この写真撮っ
たときも、お腹がはってしゃがむのがつらかったものナァ。まあ
健康でいられれば、それにこしたことはありませんね。    


4月10日(火)

オオワシ達は北に帰ってしまったのかと思っていましたが、塘路
湖の周りに10羽ほどが集まっていました。このあたりの湖面もほ
とんど融けてしまい、塘路湖くらいしか凍っているところがない
から集まったのか、たまたま獲物を捕まえたところに仲間がやっ
てきたのか分かりませんが、けっこう壮観でした。このワシたち
は留鳥としてこのまま居残り組なのでしょうか? このまま居着
いて夏にも彼らの姿を見れたらいいですね。         


4月11日(水)

このところ毎日夕方になると落ち着かなくなります。天気予報は
曇りとかでも、家の辺りは夕陽が見えていることが多いのですよ
ね。昨日はちょっと焼けたので慌てて家の外で撮影しましたが、
今日はちょっと車で移動。でも案の定、移動すると太陽に雲がか
かるんですよね・・・。でも、しばらく曇り基調の天気が続くよ
うなので、この晴れ間は逃せませんね。なんとか撮影して帰って
きましたよ。                       


4月12日(木)

屈斜路湖のハクチョウも数が少なくなってきた感じがするの
ですが、日中は湖にいるグループと畑などに出かけているグ
ループがあるみたいです。畑の雪が融けたところに集まって
草などを食べている姿をよく見かけます。畑の中で寝ていた
り元気に喧嘩してみたり、なかなかのんびりしていますね。
これから北に帰って行くので、それまでに体力を蓄えてしっ
かりと旅をして欲しいと思います。           


4月13日(金)

雪融けの進んだ釧路湿原、雪の下からいろいろなものが姿を
表します。イソツツジの群生しているあたりは、微妙に赤く
なっていてまるで秋のような景色でした。どんてんだったの
であまり色が出ませんでしたが、晴れていたらきれいでしょ
うね。明日は低気圧が通過するということなので、また雪景
色に期待したいと思います。              


4月14日(土)

低気圧の影響で、朝から雪になりました。ドカ雪を期待
していたのですが、あまりたいしたことなくちょっと地
面が白くなるという程度でしたね。朝からがんばって動
いていましたが、このタンチョウの兄弟に遊んでもらっ
たくらいで、他にはこれといった出会いがありませんで
した。でも、彼らは10m以内まで近づいてきて餌を食べ
ていたので、近くにいることを認めてもらえたのかな。


4月15日(日)

ずっと天気が良くなかったのですが、夕方になって少しだけ太陽
が姿を見せてくれました。やっぱり太陽が出てくれると景色も違
って見えますね。太陽は偉大です。なんか、暖かくなった気がし
ますからね。でも、これ以上焼けるわけでもなく静かに夕暮れも
終わってしまいました。明日こそは晴れてくれるといいな。そう
じゃやないとカエルとかも出てきてくれないんですよね・・・。


4月16日(月)

今朝の川湯はマイナス10度程度まで冷え込んだそうです。熊牛は
どんより曇っていたので、朝ご飯食べてちょっとゆっくり出動し
たのですが、屈斜路方面は晴れていたようで惜しいことをしまし
た。だいぶ数の少なくなったハクチョウを見ていると、岸を見な
がらいつもと違った様子。私を見に集まってきたのかと思ったら
キツネが来ていたのですね。気がついたときには目の前にいて、
餌でもくれないかといった目つきで見ていました。ときどき姿は
みかけていましたが、こんなに近づいてきたのは初めてでした。
おかげで近すぎてまともに撮影できなかったです(苦笑)。  


4月17日(火)

晴れ間が出て日射しがあると釧路湿原のあちこちでカエルの
声が聞こえてきます。ちょうど産卵期をむかえているのです
ね。この湿原にいるのはエゾアカガエルという種類です。ア
マガエルもいるそうなのですが、なかなか見かけることはな
いそうです。釧路湿原にしか生息しないサンショウウオもい
るそうなのですが、まだ見つけられないですね。     


4月18日(水)

一日屈斜路湖のあたりにいました。ちょうど季節の変わり目とい
うこともあって、なかなか目新しいものに出会うことができませ
ん。それならじっくりハクチョウを眺めてみようということなの
です。天気も良かったために、ハクチョウはとてものんびりして
いました。でも、観光客がやってくると大挙して押し寄せて餌を
ねだっていましたけど・・・。じっくり見ているとハクチョウも
面白いですね。来年はこちらにやってきたときからじっくり見て
みたいと思います。                    


4月19日(木)

今日は湿原でタンチョウの姿をよく見ました。見たといっても
けっこう遠くて姿を確認できるだけという場合も多いのです。
もう抱卵しているはずなのですが、ときには番で餌を食べてい
る姿もあり、卵は大丈夫? とちょっと心配になったりもしま
す。昨年のような一度に40cmも積もる雪もなかったですし、順
調に卵も育ってくれていることと思いたいです。そういえば、
川湯で熊の姿が確認されたそうです。ぜひ会って、これから世
話になると挨拶してこなければ(笑)           


4月20日(金)

朝、一瞬だけ晴れ間があったのですが、今日は東京に出るために
ゆっくり動いていたのでいい時間に撮影できませんでした。その
後、家を出てからはどんよりとした天気で、釧路湿原などを見て
から空港に向かいました。途中でハクチョウが集団で飛んでいっ
たので、北に向かったのでしょうか。戻ったときに姿がなかった
ら、寂しいですね。今日はいつも気になりながら撮影していなか
った白樺林です。緑が吹き始めたらいっそうきれいでしょうね。


4月21日(土)

すごく久しぶりの新宿御苑でした。もう緑がいっぱいで、季節の
ギャップが大きすぎて季節感がつかめないです。八重桜もピーク
を過ぎている感じで、色鮮やかなのですが桜吹雪もよかったです
ね。北海道はまだモノトーンの景色ばかりだったので、色がある
とうれしくなりますね。虫の姿もあって、またまた楽しかったで
す。北海道も早くこんな感じになるといいですね。      


4月22日(日)

都会の片隅にもタンポポとか小さな花が咲いています。この青い
花はたしかキュリグサ。草全体がキュウリのような匂いがするの
です。セイヨウタンポポなどの外来種はどんどん勢力を広げてい
ますが、古くからの草花がどんどん失われてしまっていますが、
都内で見られたのはうれしいですね。花の咲くペースはめちゃく
ちゃになっているみたいですが、キュウリグサと出会うことがで
きて今日はよかったと思えました。             


4月23日(月)

北海道へ戻りました。釧路湿原を見ていると、水場のあちこちで
見かけたハクチョウなどの姿もすっかり少なくなってしまいまし
た。気温も氷点下にならなくなり、春を迎えたということで帰っ
てしまったのでしょうか。そんな気分で撮影していたら、遠くか
ら白鳥の声が。見てみると、ヒシクイの群れに混じって一羽のハ
クチョウが先頭を飛んでいました。タンチョウの群れに混じって
行動していたヒシクイもいましたが、このハクチョウもはぐれて
しかたなくこの仲間に加わったのでしょうか。ちょっと心配です
が、無事に北に帰れればいいと思います。          


4月24日(火)

今朝はほとんど寝ないまま撮影に出かけました。朝陽が昇って
しまってから出かけたので、焼ける時間帯はどうだったか分か
りませんが、雲から太陽が姿を現してからしばらくはきれいな
景色を楽しむことができました。鶴居のある農園には、たくさ
んのタンチョウの幼鳥が集まっています。この子達がやってく
る姿を待っていても良かったかもしれません。久しぶりの1日
快晴という天気でしたが、明日は崩れるようですね。    


4月25日(水)

ちょっと前から咲き始めていたミズバショウ。やっと傷んでい
ない花を見つけることができました。この花を見るとやっぱり
ほんとうの春を感じますね。しかし、桜の方は5月の中旬頃と
いうことなので、まだまだ先ですね。日中は雨だったものの、
夕方から雲が切れて夕陽が姿を見せてくれました。その後は霧
が立ちこめていたので、明日の朝は大いに期待したいところ。
早く寝なくちゃ!!                   


4月26日(木)

急に気温も上がり、日射しがあると長袖Tシャツだけでも十分
でした。湿原の周りを歩いてみると、マルハナバチがエゾエン
ゴサクの蜜を集めていました。北海道には何種類かマルハナバ
チの仲間がいるようで、これはエゾナガマルハナバチだと思い
ます。クジャクチョウなどの姿も見られ、ポカポカした陽気の
なか、楽しい散歩ができました。そういえば、ギョウジャニン
ニク採りに来ている人も多いですね。           


4月27日(金)

屈斜路湖・砂湯のハクチョウがいなくなってしまいました。
北帰行で帰ったものもいると思いますが、残りは古丹に集結
しています。砂湯はGWの観光シーズンを迎えて、スワンボー
トなどを出したり桟橋を組み立てたりしているので、みんな
移動してしまったのですね。あんなに賑やかだったハクチョ
ウの声が聞こえないのは何とも寂しいです。帰ったハクチョ
ウ達は元気にしているかな?              


4月28日(土)

湿原の中では、いろいろな花が見つかります。このネコノメソ
ウもフキの若葉の影に隠れるようにして咲いていました。これ
からどんどんいろいろな花が咲いてくれるのでしょうね。久し
ぶりに網走へも遠征して、ミズバショウの群生を撮ってきまし
た。道東では山間部や湿地でみれるのですが、住宅街の近くに
なるとトラスト運動で保護しないとなくなってしまうのでしょ
う。地元の人が保護やゴミ拾いなどやっていました。そんな場
所に平気で踏み行っていける無神経な人がいるのはどこでも同
じなのですね・・・                   


4月29日(日)

摩周湖の道路が冬季閉鎖解除という話だったのででかけてみた
のですが、夜間は通行止めのままで早朝は通ることができませ
んでした。仕方なく第一展望台から撮影。でも、朝日に輝く水
面は風が刻々と変わる模様を描き出していて、とてもきれいで
した。見ていても飽きることがありませんでしたね。こういう
自然の美しさ、もっとたくさん出会いたいと思います。   


4月30日(月)

旭川に来ています。前から見たかったカタクリの群生地。すごいで
すね。花好きなら一度は見ておくべきものかもしれません。山のほ
とんどがカタクリに埋め尽くされているのですから、言葉でも写真
でも表現できないですね。天気と被写体に恵まれて、このあたりで
撮影したいと思っていたものはほとんど撮れてしまいました。もっ
とも完璧ではないのでまた来たいと思いますが。このヒメギフチョ
ウも出会えるとは思わなかったなぁ。すごくうれしいです!!