2007年2月分
2月1日(木)
朝の撮影がずっと続いていたのですが、今日は夕方も撮影に出てみ ました。ほんとうは月が昇ってくるところを撮影しようと思ったの ですが、昇ってきたのが少し早くてかなり高くなってしまったので す。そこで、急遽撮影場所を変えて高台から釧路湿原を撮影できる 場所まで移動しました。もしかしたら間に合わないかもと思ったの ですが、雪が少なく路面もドライだったので間に合いました。ただ 太陽の位置は思っていたところよりも左側。もう1ヶ月もすれば理 想的な位置に沈んでくれるでしょうか。なかなか思い通りにはいか ないものですね。
2月2日(金)
今朝は女満別空港へ移動する前の撮影でした。美幌峠から朝日を 撮影するつもりでいましたが、あいにく雪となり朝日は見られま せんでした。峠は風も強く、気温はそれほど下がっていなかった と思うのですが、寒かったですね。もうしばらく風雪が続くとこ のあたりも樹氷がきれいなのだと思います。そんな景色が見られ るのを楽しみにしたいですね。
2月3日(土)
甲府でもウメが咲き始めています。不老園という梅園があるのですが、 そこではやっとウメが数本咲いていました。まだまだ見頃とはいえませ んが、やはり花の姿を見ると気持ちが和みますね。このところ暖かい日 が続いていたせいなのか、ウバタマムシが出てきていました。ウメの花 のとなりで日向ぼっこしていました。初夏に出てくる虫ですが、越冬中 に目が覚めてしまったのでしょうね。この先冷え込んでも大丈夫なのか ちょっと心配ですね。富士山もきれいに見えていましたよ。
2月4日(日)
さて、今日も東京にいます。比較的朝早くからの仕事だったので、 それに間に合うように7時過ぎから日比谷公園で撮影しました。も うだいぶナノハナも咲いているのですが、このところ冷え込んでき ているのかちょっと花びらがしおれているものも多かったです。コ スモスもまだ咲いていましたね。そんなに面積は広くないですが、 一足はやく春の雰囲気を楽しむことができますよ。さすがにこの時 間ではハチなどの姿はなかったですね。
2月5日(月)
飛行機からの景色です。ちょうど福島の猪苗代湖付近を飛んで いるときに、月が沈もうとしていました。飛行機のガラスがあ ったり空気が霞んでいてあまりクリアではないですが、とても きれいでしたよ。もっと空気が澄んでいれば迫力も増すことで しょうね。空から見ていると北海道よりも青森あたりの方が雪 が多かった気もします。これからもうすこし雪が降ってくれる といいですね。
2月6日(火)
川湯の森の中を歩いてきました。今年は雪が少ないせいで歩く のも楽でした。エゾマツの森なので、エゾリスの姿でも見られ ないかと期待していましたが、足跡を見られたくらいで姿まで は見られませんでした。クマゲラのドラミングの音が遠くから 聞こえてきたり、エゾジカの姿を見られたりと楽しかったです よ。何度か出かけてみれば、エゾリスも出てきてくれることで しょう。まだまだ見たいものがたくさんありますね。
2月7日(水)
朝の塘路湖はスカッと晴れていて朝陽がとてもきれいでした。 御神渡りの向こうから昇ってくる太陽を撮影する予定だったの ですが、ここのところ暖かい日が続いてだいぶ氷が緩んできて いたようです。近づくとバキバキと氷の割れる音などがして、 盛り上がった氷の近くまでは怖くて行けませんでした。氷にグ ンと迫って撮影したかったのですけどね・・・。また冷え込ん できたら再挑戦してみたいと思います。
2月8日(木)
今朝は久しぶりに冷え込んでくれました。もっとも例年並みとは いかないですが、マイナス15度とほどほどでしたね。おかげで屈 斜路湖の湖面では一部氷が張り、その表面には氷の華ができてい ました。ハトの羽が抜けた程度の大きさがあり、遠くから見ると 湖面の氷の上に鳥の羽が散らばって居るみたいです。この姿を見 てもハクチョウが飛んでいるようなイメージに見えますね。まだ まだ本格的な冷え込みとはいえませんが、冬らしくなってきてく れたことがうれしいですね。
2月9日(金)
知床に流氷がやってきそうだということで、出かけてきました。 かなり前から衛星レーダーの画像などを見ながらタイミングを計 っていましたが、今日なら大丈夫だろうと判断して思い切って行 ってみたのです。予想通り流氷はかなりウトロの海岸近くまで来 てくれてよかったです。ただ、天気の方はちょっとだけ日が射し てくれた程度で、夕陽まで待っていたのですが雲の中に隠れてし まいました。オオワシやアザラシの姿も見れたし、なかなか楽し い時間を過ごすことができましたよ。
2月10日(土)
やっとミンクの姿をまともに撮影することができました。今日は ミンク狙いではなかったのですが、ふらふらと歩いていたら目の 前に出てきてくれました。すぐに逃げてしまうわけでもなく、私 の前でしっかりと魚を平らげてから移動していました。どうも人 が気になるのか、しっかり私のことを観察していましたし、移動 して行ってしまったなと思っていたらまた目の前に現れたりと、 このミンクとは縁があるようです。子連れの姿でも見られたら可 愛いだろうなと期待をふくらませています。
2月11日(日)
天気がハッキリせず、近場の屈斜路湖でハクチョウを見て楽し んできました。朝の日の出後の時間はたくさんのハクチョウが やってくるので楽しいですね。砂湯にある売店は8時過ぎに餌 をあげます。その時間に合わせて集まってくるのですね。ハク チョウとというと優雅なイメージがありますが、けっこう声は 大きくて騒がしいです。これで何を言っているのかが分かれば もっと面白いのでしょうけどね。誰か、翻訳機作ってくれない かなぁ。
2月12日(月)
昨日は久しぶりにしっかりと雪が降ってくれたので、地面も 白くなってくれましたね。伊藤サンクチュアリでタンチョウ を狙っていましたが、今日はカメラマンもかなり多かったで す。タンチョウの姿も多くゴチャゴチャしてしまうので、思 い通りに撮れるのは、1日粘っても数枚撮れればいい方です ね。なかなか自然の生き物相手は難しいです。
2月13日(火)
今朝は久しぶりの別海一本松です。ワシがペアになっていて2羽が 一緒にいるところを撮影できました。太陽の方はちょっと雲があっ て期待できないかなという感じでした。常連のカメラマンは諦めて カメラも出さずという感じでしたが、それなりによかったと思いま す。出かけてみないと分からないのが自然ですから、また機会があ れば撮影してみたいと思います。
2月14日(水)
今朝は朝はピーカンでほとんど雲のない天気でした。摩周湖の あたりも雲もなくスッと太陽が昇ってきて強烈な光を浴びせて くれました。マイナス20度近くまで冷え込んでいましたが、太 陽の光があると暖かく感じますね。このあと屈斜路湖へ移動し てしばらく撮影していたのですが、日当たりが悪い場所の方が ずっと寒く感じました。明日は荒れるということなので、また 違った景色を見ることができそうですね。ただ、明後日から道 東撮影ツアーが始まります。飛行機に支障がないことを願って います。
2月15日(木)
天気が荒れるということでしたが、気温も高く雪がたくさん 降っているだけのような感じでした。朝は風が強かったそう ですが、私は爆睡していましたし(苦笑)。フクロウに雪が 積もるのではないかと期待して出かけてみましたが、雪が乗 ってもすぐに溶けてしまいます。気温は零度に近く暖かかっ たですからね。でも、冬らしいフクロウの姿を見られてよか ったです。福を運んでくれるといいますから、少しはいいこ とがあることを期待します。
2月16日(金)
道東撮影ツアーの1日目。阿寒国際タンチョウセンターでは風が 強く吹雪のような場面もありましたが、活発に活動するタンチョ ウの姿がとてもきれいでした。これですかっとした青空があれば 最高だったのですが、まずまずの出だしとなりました。この調子 でいい写真が撮れることを期待したいと思います。
2月17日(土)
知床ウトロからの夕陽です。流氷がびっしりと入り、なかなか 知床らしい雰囲気を楽しむことができましたね。少し海面が出 てくれたらキラキラ光ってきれいだったと思いますが、ぜんぜ ん流氷がこないといわれている今年の状況を考えると最高の条 件がそろっていると思います。明日の羅臼も期待しますね。
2月18日(日)
残念ながら羅臼側に流氷は来ていませんでした。でも、国後の向こう から昇る朝日やたくさんのワシの姿を腕が痛くなるまで撮影すること ができました。その後も真っ青な空の下を飛行するハクチョウや、夕 陽などいろいろ楽しむことができました。2日連続で朝日・夕陽を撮 影できたのは初めてですね。こうなると明日の朝もきっと朝日が昇っ てくるところを見られることでしょう。
2月19日(月)
日本最東端、納沙布岬からの朝陽です。けっこう雲が多くて今日 はダメかと諦めていたのですが、第一弾は水平線から微妙に昇っ て来る姿が見え、その後雲に隠れましたが、また雲の隙間から何 度か大地を照らしてくれました。撮影ツアーではこれだけ太陽を 撮影できたのは初めてでしたね。みなさん無事に羽田に着いたと いう連絡もありましたが、お疲れ様でした。これだけ天気に恵ま れたのも皆さんのおかげです。来年もまた、ここに集いましょう ね。
2月20日(火)
いつもは走古丹でたくさん見られたエゾジカですが、釧路湿原 の周辺でもたくさん見られます。暖かくなって過ごしやすいの でこの冬は無事に越せた個体が多かったのでしょうか。夕陽の 撮影で太陽が低くなるのを待っているときに、マガンかヒシク イだと思いますが、100羽くらいの群れが飛んでいました。気 温がたかいせいでもう北帰行が始まっているのかもしれません ね。もう2月も後半になり、このまま冬が終わってしまうのか と思うと寂しいです。
2月21日(水)
なんとなく予感がしたので再び羅臼へ行ってきました。まだ氷は 知床半島の先の方にしかありませんでしたが、船に乗って流氷と ワシの姿を撮影することができました。天気にも恵まれ、いい条 件で撮影できたと思います。ただ、風が強くて船が安定しなかっ たので、足が疲れました。揺れがなければもっと撮影しやすかっ たでしょうね。まだ流氷の状態は不安定。3月のアザラシも見ら れるかどうか分からない感じです。
2月22日(木)
日の出から日没まで撮影していました。朝はかなり寒かったので すが日中は4度と暖かかったです。気温差が20度以上あると、感 覚もおかしくなってきますね。朝は髪の毛も凍り付いて白髪にな っていたり、面白かったですよ。北海道の魅力といえばやっぱり 真冬。この時期のいい景色をもっと見たいですね。
2月23日(金)
釧路へ用事があって、そのまえに伊藤サンクチュアリを少し 覗いていきました。あいかわらずカメラマンは多いですね。 今日は天気もは春になってしまって、夕方からは雨が降って くるほどでした。タンチョウにとっても暖かかったのか、の んびりしていましたね。でも、子供はどんな生き物も元気で 愛嬌あります。この幼鳥も、大人のおしりを突いたり元気に はね回ったりしていました。見ているととても可愛いです。
2月24日(土)
昨日の雨が溜まったのか、雪原などではところどころに水溜まり のようなものができています。朝の冷え込みはそれほどではあり ませんでしたが、表面がすこし凍ったりして面白い表情を見せて いました。水ってすごいですね。さまざまな姿に変化しながら、 命を育んでいます。この水がなかったら生きられないのですから 大切にしていかないといけないと思いますね。
2月25日(日)
暖かい日が続いていて、屈斜路湖の氷もかなり溶けてしまいまし た。湖畔の近くに薄い氷が残っているだけで、御神渡りはとても 見られそうにありません。氷を丹念に見ていったら、おもしろい 模様があって、偏光フィルターを通してみると虹色に輝いていま した。なにもないと思っていると見過ごしてしまいそうですが、 まだまだ自然にはビックリさせられることがたくさんありそうで すね。
2月26日(月)
流氷が来ているという情報があり、慌てて羅臼へ出かけてきました。 流氷だけではなくて、札幌から知り合いが来ているというので羅臼で 飲むという用事もあったのですけどね・・・。朝は太陽の形こそ分か らなかったですが、朝から撮影できてよかったです。カモメが多くて なかなか画面整理ができなったのですが、楽しかったですね。まだ沖 合に流氷の姿は見えましたから、風によっては十分チャンスはあると 思います。ワシの数はかなり多いので、氷さえあれば楽しめますよ。
2月27日(火)
家の近くにもいいところがあるものですね。川の中で一家族の タンチョウが寝ているところがあって気になっていて、今朝出 かけてみたら、気温が下がっていたようで気嵐と共に霧氷がき れいについていました。タンチョウはかなり離れているものの 私の姿を見たら、そろりそろりと距離を取って離れていってい ましました。でも、日の出に照らされた霧氷はとてもきれいで いい景色を楽しむことができました。
2月28日(水)
今朝は空港に向かう前に鶴居で撮影しました。曇天という予報だった ので、日の出よりも1時間ほど遅い到着となったのですが、気温が高 いせいか、タンチョウだけではなくカメラマンの姿も見られませんで した。ちょっと待っていたら、数羽が飛び立ってくれましたが、もう 冬の雰囲気ではなかったですね。明日から東京で写真展です。お時間 のあるかたは見に来てくださいね。