2005年3月分


3月1日(火)

仙台、風が冷たいですね。街路樹などを見ていても、やはりまだ冬といった
雰囲気のほうが強いです。いろいろ探してみたら、ネコヤナギかコブシのつ
ぼみがだいぶ膨らんで、朝の光に輝いていました。こういうものがあると、
ちょっとでも春を感じることができるようになりますね。花壇のパンジーも
地面を向いてじっと寒さをこらえていましたから、この後はきっと暖かくな
ってくれることでしょう。もう、3月ですね。         

    

3月2日(水)

甲府盆地では一足早く、桃が咲いています。けっこう満開に近い
状態できれいですよ。とはいっても、これは温室の中。ハウス栽
培の桃がすでに花を咲かせていて、2月の後半からすでに花見が
できるようになっています。今日は平日だったこともあって、ほ
とんど観光客はいませんでしたが、週末はバスでやってくること
もあるようで、すごい混みようでしょうね。今の時期がちょうど
見頃なので、興味のある方は出かけてみたらいかがでしょうか。


3月3日(木)

いつもは行かないところにちょっとは行ってみたら、滝が
ありました。母の白滝というそうですが、絶壁に大きな杉
の大木があってなかなか風情のある滝でありました。そこ
までの林道は雪が残っていて、四駆でも大丈夫かなと心配
でしたが、奥まで行ってみた甲斐がありました。真冬はつ
ららなどもできていそうですが、この滝までは徒歩でない
と到達できないんでしょうね。今晩からはまた雪が降るそ
うです。かなり積もるそうなので、楽しみなような心配な
ような、複雑な感じです。              


3月4日(金)

すっかり雪景色になりました。といっても午前中だけで、昼頃
にはかなり雪も溶けてしまっていました。大雪が心配されまし
たが、大きな混乱はなくてよかったですね。まだ雪が降ってい
るときに撮影したのですが、さすがに雪は湿っていて、アッと
いう間に服がびしょ濡れになってしまいました。これでは少し
気温が上がれば、雪も溶けてしまうわけですね。明日の天気も
心配していましたが、一時的に回復ということでホッとしまし
た。電車動かなくなったら、困りますからね。       


3月5日(土)

東京ではあまり雪は降っていなかったと思っていたのですが、それなり
に積もっていましたね。おかげで雪の中から顔を出していたフクジュソ
ウを撮影することができました。梅も咲いていましたが、遠めに満開に
見えるところは雪で花が痛んでしましたし、ほかのところはこれから咲
き始める感じでした。チューリップの芽が出てきていたり、ネコヤナギ
があったりと、それなりにいろいろなものがありました。明日はまた雪
という予報ですが、どうでしょうねぇ。              


3月6日(日)

深大寺のあたりは梅がきれいですね。昭和記念公園ではピークを過ぎて
痛んでいたものが目立ちましたが、こちらはきれいなものが多かったで
す。雪で痛んだものがあるかと思っていましたが、そういう感じではな
かったですね。植物園の中は入らなかったのですが、見ごろの花もたく
さんあったのではないでしょうか。しかし、寒かったです。雪こそ降ら
なかったものの、いつ雪が降り出しても不思議ではない感じでした。明
日からは暖かくなるようですね。                 


3月7日(月)

暖かく春らしくなりましたね。ここのところ毎週通って!?いる日比谷公
園でもだいぶ花が多くなりました。梅もきれいでしたし、ナノハナもずい
ぶんボリュームが出てきました。ミツマタも少しずつ花を開き始めていま
すし、賑やかになってきています。ちょっと早いヒカンザクラも花を開い
て一部分だけ濃い桜色に染まっている部分もあります。午前中の早い時間
だけだったので、ミツバチなどの姿は見ませんでしたが、日中は元気に飛
び回っていたことだと思います。明日の名古屋では、何か見れるといいで
すね。                              


3月8日(火)

名古屋の植物園といえば、東山植物園ですね。セミナーの前に1時間だけで
すが、でかけてみました。駅から近いようで遠いのですね。動物園の裏側に
あるので、動物園を越えて駅から15分は歩かないといけないのです。もうち
ょっと行きやすいようにしてほしいものですね。植物園の中では椿園でいろ
いろな花がありました。ほかにはシダレウメなどがきれいでしたね。もっと
じっくり見ることができれば、たくさんの被写体があったと思うのですが、
時間がなかったのが残念です。まあ、東京とあまり様子は変わらないです。


3月9日(水)

久しぶりの新宿御苑、すっかり春めいていました。暖かいのもありますが、
カンザクラも花開いて、ほのぼのとしていました。すでに満開を過ぎて散り
始めている木もありましたが、1本はあと1週間ほどで満開を迎えるという
感じでした。この暖かさが続くともっと早いかもしれませんね。今年のソメ
イヨシノの開花はやや遅れ気味ということですが、一足早く手軽な場所で春
を感じてみるというのはいかがでしょうか。梅も満開で見ごろになっていま
したよ。                              


3月10日(木)

銀座の片隅でナノハナが咲いていました。けっこう満開できれいに咲いて
いましたが、じっくりと見ているとそのなかで小さなアブラムシが寒いな
かでがんばっていました。気温が高くなればここにもアリやテントウムシ
がやってきて、小さいながらも自然のドラマが繰り広げられているのかも
しれません。しかし、すでに生活する場所を広げるために羽を持った成虫
の姿もあったので、活発に活動しているということだと思います。どんな
都会の片隅でも、環境さえあれば命は息づいているのですね。     


3月11日(金)

品川のあたりって最近のイメージはビルがそそり立って、都会的な感じ
がしますが、ちょっと駅から離れると昔ながらの下町的な雰囲気が残さ
れていますね。住宅街などもあり、その周辺ではいろいろ花なども見る
ことができます。公園にはナノハナが植えられていたりして、どんなに
便利に暮らしていても、人間は自然とかけ離れた生活を望んでいるわけ
ではないのだなと感じます。昔見たSFの世界が現実のものになってい
ますが、そこでは完全に自然とは隔離されたものでした。そうなってし
まわないことを願いたいですね。                 


3月12日(土)

今日も一日銀座にいました。銀座周辺でも、探してみるといろいろと花が
咲いているものです。咲いている場所を見つけることができれば、さすが
に春らしい色合いがあって暖かな気分になれますね。撮影できる場所がわ
かっているのもいいですが、花を探して歩き回るのもネイチャースナップ
の楽しいところです。といっても、今日は荷物が多くて歩ける範囲は狭か
ったのですけどね。でも、こういった鮮やかな色彩を目にすると、うれし
くなりますね。                          


3月13日(日)

すごく冷え込みましたね。ちょっと雪がちらついたりもしました。
芦川のほうでも雪が降っているのでしょうか。ここのところ寒暖の
差が激しくて大変ですね。今日もふらふらと撮影していたら、寒さ
に負けてすごい姿になってしまったシクラメンなどの花がありまし
た。ところでこの花の名前、わかる人いますか? ツバキなどの仲
間なのかなと思っていますが、よくわかりません。薄い緑色の小さ
な花です。私は初めて見たものなのですが、見逃していただけなの
でしょうか。今になっての新発見も楽しいですね。       


3月14日(月)

東京は青空が広がりました。今日もここのところ恒例の日比谷公園
ですが、オオカンザクラが青空に映えていましたね。カンヒザクラ
の方も満開になっていて、なかなかきれいでした。しかし、午後か
らは札幌に移動。こちらは打って変わって雪景色ですね(笑)。日
本は南北に長いので、ずいぶんと季節がちがっています。札幌で桜
が楽しめるのは、まだまだ先ですね。             


3月15日(火)

札幌の市街地ではまだ雪も多く被写体を探すのが難しいです
ね。かなりじっくりと探し回ってやっと見つけたのが、この
木の芽です。アヒルのようにもみえるしウルトラマンみたい
だし、なかなか面白い形をしています。木の芽はこんなふう
に顔みたいに見える形をしているものがありますね。自然の
ものの形というのは、ぜんぜん関係ないところでも似ている
ものがあって、とても不思議です。擬態というのもそのなか
でとくに目立っているものなのでしょうかね。      


3月16日(水)

やっと家の庭にも春らしい姿がみられるようになりました。ウメも
寒さに耐えながら、小振りな花を咲かせています。そこにはアブや
ニホンミツバチがやってきて、蜜を吸ったりしています。もうすこ
し花が大きいと密がたくさん出てくれるのでしょうけど、朝はまだ
寒いので、花も大きくなれないみたいですね。去年はあと10日もす
ればサクラが満開というところもあったのですが、ことしはどうな
のでしょうね。すっかり余裕をなくしていて、情報も乏しいままシ
ーズンを向かえることになりそうです。            


3月17日(木)

暖かい雨になりました。この雨だと、植物もうれしいことでしょ
う。家の中よりも外の方が暖かいと感じたくらいですから。庭の
ほうでは小さな花も咲き始めました。このような花が咲くように
なると、もう完全に春ですね。といいつつも、明日からは道東に
行ってきます。この時期はゴマちゃんなども見れるということな
ので、楽しみです。あとは天候次第ですね。         


3月18日(金)

月カメ道東撮影ツアーの一日目、阿寒タンチョウセンターでの撮影
となりました。到着時には青空もあり、それなりに楽しませてもら
いました。一度に50羽が飛び立つようなシーンもあり、とても美し
い景色も見せてもらいました。まだあと2日ありますが、すでに残
りのフィルムを心配している人もいます。天気も晴れが続くような
ので、いい景色と生き物との出会いを楽しませてもらいます。  


3月19日(土)

朝は摩周湖の夜明けがとてもきれいでした。気温の方はマイナス10
度程度でそれほど寒いという感じではなかったですが、素手でいる
と、あっという間にかじかんでしまいますね。屈斜路湖のハクチョ
ウもたくさんいて餌をくれと人の姿を見るとよってくるのですが、
動きはあまりなく面白シーンを見つけるのに苦労しましたね。それ
でも、こんなふうに新体操でもしているのかというポーズをとって
くれるものもいて、面白かったです。             


3月20日(日)

今朝は、羅臼の夜明けです。とてもきれいに朝日を見ることができ
ました。今年は天気があまりよくなく、このように朝日が見れたの
は3回目だそうです。国後島から昇ってくる朝日はなかなか感動的
でしたよ。ちなみに手前に見える岩は天狗岩と呼ばれています。そ
の後、船で沖に出て行きましたが、オオワシなどは15日ごろ一気に
北帰行をはじめていて、ほとんど姿は見られませんでいた。あと1
週間早ければよかったのですが。そのかわり、知床半島の先端を見
てくることができました。今回も充実の撮影ツアーでしたね。  


3月21日(月)

新宿御苑のオオカンザクラはまさに満開でした。天気もよくて
青空に気持ちよく映えていましたね。道東帰りということもあ
って、めずらしく500mmを持っていたので、500mmでネイチャー
スナップしてきました。かなり大きく写るので、どこを切り取
るかが難しいです。それに、体力も必要です(笑)。ゆっくり
出てきたので、あまり時間もなくモクレンとサクラを撮影した
でけでしたが、春らしい気候がとても気持ちよかったです。さ
て、春本番ですね。                   


3月22日(火)

春の嵐になりましたね。けっこう強い風とともに雨が降ってい
ます。おそらくこのあとは、春らしい気候とともにますます暖
かくなっていくことでしょう。去年あたりまではずいぶんと暖
かくなるのが早かったのですでにサクラが咲いていましたが、
今年は例年通りということで、まだ開花の便りは聞こえてきま
せん。まあ、バタバタしているときに咲かれてしまうと、気が
つくとサクラが終わっているということになりますから、この
タイミングでいいのでしょう。庭ではシバザクラが一輪咲いて
いました。なかなか元気な花ですね。           


3月23日(水)

今日も雨ですね。けっこう強く降っていて、あまり遠くへはでかけ
ませんでした。芦川のあたりでは、川沿いや林の縁でサンシュウや
マンサクなどが咲き始めています。もともと自生しているものなの
か、それとも鳥が運んできた種が芽を出したのか分かりませんが、
まだ冬景色の林の中で黄色い花はとても目立ちますね。このあたり
が緑に包まれるのは、まだまだ先です。            


3月24日(木)

まだ休み気分が抜けないまま、ダラダラと起き出して伊豆へとやって
きました。さすがにカワヅザクラは終わっていますが、早咲きの種類
は咲いているところがありますね。到着も遅かったので、今日はロケ
ハンという程度でしたが、何カ所かサクラを見つけることができまし
た。明日は朝からしっかり撮影したいと思います。締め切りもあるこ
とだしね・・・(苦笑)。でも、今は春の嵐状態です。雷は鳴るし、
雨風が吹き付けています。この雨も日の出までに去ってくれることを
期待したいですね。                      


3月25日(金)

天気はいいのですが、とんでもなく風が強い1日でした。この時期
とえいば、日射しが強くてときには半袖でもいいと思うくらいなの
ですが、今日は本格的に着込んでいないと寒くて仕方ない感じでし
た。去年はとっくに咲いていたサクラもまだまだという状態で、部
分的に撮れるという程度でした。ただ、ナノハナはどこもきれいで
したね。南伊豆のナノハナも、やっと満開という感じですから、こ
れから出かけてもまだ楽しめますね。足下ではツクシなども顔を出
していて、暖かくさえなれば春の雰囲気を楽しめそうです。   


3月26日(土)

久しぶりに神代植物園に行ってきました。調布に住んでいたときには頻繁に
きていましたが、今年は初めてかもしれません。行きなれた場所なので、ど
こになにがあるのかは分かっていますが、いつも同じように撮ってしまうの
で、なかなか納得できません。いつになってもマンネリってあるものです。
それでも春らしい暖かさを楽しんできました。ソメイヨシノはまだ先ですが
ハナモモなどはそろそろ見頃を迎えると思います。天気がいいときには、散
歩がてら出かけてみるのもいいと思いますよ。             


3月27日(日)

城山のカタクリの里を見てきました。まだぽつぽつとしか咲いていません
が、春らしい暖かな日差しの中、きれいな紫色のカタクリが花を開いてい
ました。群生しているあたりはこれからで、次の週末とかになれば見頃と
なるかもしれません。ただ、株の数は少ないように感じました。ここ数年
の異常気象で株自体が減ってしまったのかもしれません。これからたくさ
ん芽が出てくればいいのですが、どうでしょう。秋田など東北には足の踏
み場もないほどカタクリが咲くところがあるそうですが、一度見に行って
みたいものです。                         


3月28日(月)

原っぱではヒメオドリコソウやホトケノザなどがあちこちで咲いて
いますね。遠目に見ると、一面むらさき色に染まってとてもきれい
です。今日は雨が降る中、あまり色がさえませんでしたが、光が当
たるとほんとうにきれいです。暖かくなれば、ここにもアリやテン
トウムシなどの姿が見られるはずです。そうなると、1日中でも見
ていて飽きないんですよねぇ。                


3月29日(火)

吉野梅林へ行ってきました。ここ数年はとっくに花が終わっている
じきなのですが、まさに見頃でしたね。天気があまりよくなかった
のが残念ですが、とてもきれいな景色でした。天気が悪いせいか、
人も少なかったのもよかったですね。あと数日はいい条件だと思い
ます。とくに、茶屋の上にある、紅梅とサンシュウの組み合わせは
とてもきれいでした。すかっと晴れた青空を組み合わせられたら、
すごくいいでしょうね。ただ、晴れると風が強く、砂が舞ってしま
うので今日の無風の天気は撮影日和だったのかもしれませんね。 


3月30日(水)

房総はどこもナノハナが満開ですね。あちこちできれいな
黄色の絨毯を見ることができます。休耕田にはナノハナを
蒔くという決まりでもあるのかと思ってしまうくらいです
ね。朝は雲も多くて晴れるのか心配でしたが、日中はすっ
きりと晴れてくれました。晴れると風が強くなるのがふつ
うですが、ほとんど無風で撮影日和となりました。マザー
牧場もナノハナはきれいなんですけど、ミツバチの姿は皆
無に近いですね。お客さんがハチを怖がるとかあるのかも
しれないですが、ちょっと寂しいですね。       


3月31日(木)

足助町のカタクリ、去年は雨上がりのどんよりとした天気のなかで
撮影でしたが、今日はみごとに晴れてくれました。ちょうど満開で
なかなか見応えありました。斜面にたくさん咲いているのですが、
そのなかに遊歩道があるので、全景は撮影できない感じです。それ
でも風もなかったし光も変わってくれて、それなりに撮影できまし
た。ただ、道が狭いので三脚は使わずすべて手持ち撮影なのですよ
ね。ちょっとブレが心配ですが・・・。