2004年2月分


2月1日(日)

結婚式といえば撮影係なのですね。高校写真部の仲間の式が
あって東京に出てきました。一時期はかなり結婚式が立て続
けにあったこともあったのですが、さすがに最近は落ち着い
ていたり、仕事が入ってしまっていてどうにもならず出席で
きないこともあって、久しぶりの撮影でした。やっぱり撮り
直しができないというと、緊張しますね。普段はやらない事
前の機材チェックなどしたりして(笑)。でも、二人とも幸
せそうでよかったです。末永くお幸せに。        


2月2日(月)

さて、いよいよ北海道へ向かいます。だいぶ寒いという話な
ので、どうなることやら。今日は芦川も雨です。雪もこのま
ま一気に溶けてしまうのかもしれませんね。なにもたくさん
の荷物を積み込むときに雨が降らなくてもいいと思うんです
けどねぇ。流氷も今月中旬には接岸しそうということなので
楽しみです。しかし、慌ただしく準備を進めていたので、こ
れで大丈夫なのだろうか、とちょっと心配です。まあ、行っ
てしまえば何とかなるでしょう。            


2月3日(火)

本日はフェリー出港が夕方なので、それまで古徳沼でハクチョウさ
んに別れの挨拶をしてきました。朝から晴れることを期待していま
したが、あいにくの曇り空。でも、デジカメには撮りやすい光線だ
ったといえますね。それなりに動いてくれて練習にもなりました。
ただ、まだスローシャッターでの流し撮りは納得いくようにはいき
ません。もうしばらく練習しないとな・・・。明日からは、不定期
更新となります。                      


2月4日(水)

無事、北海道に上陸し釧路近くの白糠町までやってきました。風
が強く路面が凍っているので、かなりゆっくりのペースで移動と
なりました。途中でちょっとだけ撮影しましたが、素手だとあっ
という間に手がかじかんできますね。まだ体が寒冷地仕様になっ
ていないので、数日はつらいかな。明日はタンチョウに会ってこ
ようと思います。                     


2月5日(木)

まる1日、タンチョウの撮影を楽しみました。天気もほどほどに
よく穏やかだったので、着込んでいると暑いくらいと撮影にも余
裕を持つことができました。しかし、動体撮影ではまだ完全に勘
を取り戻すことができませんね。いまいち遅れてしまいます。鶴
程度であたふたしているようでは、まだまだですね。もうしばら
くリハビリに励みたいと思います。             


2月6日(金)

朝のうちは晴れ間があったものの、その時間帯にはあまりタンチョ
ウの動きがなく、午後には曇ってしまいました。このあとは北上し
ながらいろいろ回ってみたいと思いますが、天気の方はあいかわら
ず荒れ模様のところが多いようです。こうなると野生の動物は食べ
物が少なくて大変でしょうね。鶴居村のタンチョウも最近は気候が
違ってきたせいか、それとも何かほかに原因があるのか、行動パタ
ーンが例年と違うという話しです。ほかのところでも動物とうまく
出会えるといいですが・・・。                  


2月7日(土)

とにかくたくさん撮りまくりましたね。屈斜路湖の白鳥に走古丹
のエゾジカと、気がついたら朝から晩まで休みなく楽しかったで
す。でも、よく見られる被写体というのは、見慣れてしまうとど
う撮っていいものか分からなくなるもの。ほんとうにいい瞬間を
逃さないようにできるように腕を磨いておきたいものです。また
被写体をじっくり見ることができる観察眼も必要ですね。ちょっ
とした仕草の面白さなんかを見つけられないと、同じ写真ばかり
になってしまいます。ちょっと反省・・・。          


2月8日(日)

朝日夕日というのは、見られるかどうかも雲次第というかなりリ
スクの高い被写体ですね。それでも有名撮影ポイントには、わさ
わさとたくさんの人が集まってきます。いい太陽が見られたとき
の満足度は高いと思います。今年はまだ尾岱沼では四角い太陽は
見られていないということですが、ツアー中に見られたらいいで
すね。ということは、朝はマイナス20度以下じゃないとだめなん
ですけど。                        


2月9日(月)

知床には流氷がやってきています。宇土路では昨日はびっしり氷
が入ってきていたそうですが、今日は少し密度が低くなってしま
いました。プユニ岬から、流氷の海に沈む夕日というのが撮れそ
うな天気でしたが、夕方になると雪雲がやってきて太陽を隠して
しまいました。でも、雪雲の隙間から太陽が差し込んで、なかな
か幻想的な景色を見せてくれました。まるで空撮したみたいな雰
囲気ですね。もう1日くらいチャンスがあれば挑戦してみたいと
思います。ここにくると天気恵まれないんですよね・・・。   


2月10日(火)

宇土路からの夕日を撮影することはできましたが、まだ満足いく内
容ではないですね。流氷の散らばり具合とか太陽の光の状態などで
完璧とはいえない感じです。でも、太陽が沈む直前に天に向かって
伸びる光条が美しかったです。ほんの一瞬だったので撮れてよかっ
たです。今日は摩周湖、屈斜路湖、浜北、宇土路と移動が多かった
ですが、それぞれの場所でそれなりに撮影できて、実りの多かった
日でもありました。                     


2月11日(水)

何の足跡もないきれいな雪面は、とてもきれいですね。北海道でも
森の中などでは枝から落ちた雪が穴を作ってしまったりするし、除
雪のあとは雪が飛び散るので、意外ときれいではないことも多いの
です。できるだけ朝早く動いて、きれいなうちに撮影を済ませてし
まわないとだめですね。摩周湖でも、スノーシューを履いて歩いて
る人などがいて、けっこう足跡がたくさんあって困りました。人そ
れぞれの楽しみなんでしょうから誰も文句は言えませんが、もう1
度雪が降ってきれいにしてくれるといいですね。        


2月12日(木)

鶴居村のタンチョウの寝床、朝はものすごい人が集まっているので
ずっと避けていましたが、人が減ったあたりを見計らって見に行っ
てみました。まだすこしタンチョウが残っていたので飛び立つとこ
ろなど撮影できました。でも、最近は中洲が大きくなってしまった
り心無い人が入って行ったりして、タンチョウも寝床を変える傾向
があるそうです。自然の営みの中で地形が変わっていくことがタン
チョウに影響を与えるということであれば仕方ないと思いますが、
人の手がこれ以上生活を脅かすことがないようにして欲しいと思い
ますね。まだタンチョウはたったの1000羽に満たない数しかいない
のですから。                        


2月13日(金)

今日から道東撮影ツアーです。今朝は空港で合流する前に北浜のハ
クチョウを見に行きました。海が近いのでハクチョウよりもカモメ
やウミネコが多いですね。でも中にはオオワシやオジロワシも集ま
ってきていて、いろいろな種類が見れるところは面白いですね。と
きどきキタキツネがやってきて、一生懸命マーキングをしていまし
た。餌でも隠してあるのでしょうか。大群のようにハクチョウが飛
んできて、けっこう慌ててしまうこともありました。さて、どんな
撮影ツアーになるでしょうか?                


2月14日(土)

スカッとした晴れ間はみられなかったですが、走古丹ではたくさん
のエゾジカに歓迎してもらえました。はじめは数が少なく、大丈夫
かなと心配になりましたが、だんだんと数も増えてエゾジカ君たち
が徐々に盛り上がるように演出してくれたようです。朝の摩周湖で
は太陽が見られなかった分、シャッターの数も多かったようです。
ホテルに着く直前には、川の中にいるエゾジカの群れも見られ、な
かなか充実した1日となりました。明日は羅臼のオオワシですが、天
気が荒れるとのことで船が出てくれるか心配です。       


2月15日(日)

天候が心配だったのですが、朝は無事に舟も出てくれてたくさんの
オオワシの姿を見ることができました。何度か羅臼の船には乗って
いますが、一度にこれだけたくさんのオオワシが集まっているのを
見たのは初めてです。午後からは多少雪が降るようになりましたが
阿寒タンチョウセンターで撮影を始める頃にはすっかりあがり、強
い風に舞うタンチョウの姿が印象的でした。撮影になると天気も見
方してくれるというのは参加者の行いがいいからでしょうか。明日
は最終日です。どんなすばらしい瞬間に出会えるでしょうか。  


2月16日(月)

道東撮影ツアーの最終日。吹雪が心配されましたが、阿寒タンチョ
ウセンターに着けば雪も風もたいしたことなく、すばらしいシーン
をたくさん見せてもらえました。いつも思うことですが、タンチョ
ウの飛んでいる姿は美しいですね。この姿に魅了されてしまうのも
よくわかります。最近は外人のカメラマンが多い気がしますが、こ
れも日本ならではの美しい鳥だからということでしょう。大切に守
りたいと思いますね。                    


2月17日(火)

雪がちらちらと降る天気でしたが、昨夜はちょっと吹雪くような
状態で、峠はすばらしい景色になっていました。藻琴山は道路が
閉鎖されて入れなかったですが、美幌峠の方では木々にちいさな
えびの尻尾ができていました。そうとう冷え込んでいたのでしょ
う。厳しい冬の北海道らしい景色でした。青空になってくれれば
最高の条件ですが、いろいろ寄りながらの撮影だったので、晴れ
ていたら美幌峠の景色には出会えなかったですね。この時期にオ
ンネトーが通行止めになっているというのは誤算でした。   


2月18日(水)

野付や走古丹まで流氷がやってきていて、一気に道東も冷え込み
はじめています。まだ本格的な氷が到着したわけではないようで
すが、明日の朝はだいぶ冷え込むみたいです。尾岱沼の四角い太
陽を期待したいところです。北海道でフリーの時間もあとわずか
なので、いいシーンに出会いたいところです。まあ、毎日すばら
しい景色を見ているわけですが、もっといい景色をって贅沢にな
ってきてますね。                     


2月19日(木)

尾岱沼から別海一本松、走古丹、羅臼、鶴居ととにかく移動しま
くりました。走行距離もけっこう多かったですが、移動できるも
のですね。朝は四角い太陽を期待していましたが、水平線の上に
は雲があり断念。急遽、別海の一本松に向かったのですが、すご
いたくさんの人。三脚など立ててられないので手持ち撮影となり
ました。そのあと、羅臼では流氷がきれいに入っていてよかった
です。明日からまた撮影ツアーが始まります。天気に恵まれると
いいですね。                       


2月20日(金)

第二段撮影ツアーの1日目。午後からの到着となったので、野付半
島での夕日を狙ってみました。しかし、残念ながら雲が出てきて
しまい、きれいな夕日は見られませんでしたが、いっぱいの流氷
などがあってそれなりに楽しめました。それに、普段は雪に覆わ
れていて見えない砂浜できれいに石が並んでいるのを発見しまし
た。文字通り、いつでも被写体はたくさん転がっているものです
ね。明日はどんな発見があるのでしょうか?         


2月21日(土)

朝は雲が広がってしまって、尾岱沼の朝日は見ることができません
でした。しかし、そのあとの走古丹のエゾジカや白鳥台でのハクチ
ョウなど、いろいろ楽しむことができました。白鳥台ではなかなか
飛んでくれませんでしたが、帰る直前にたくさんの群れが舞ってく
れてきれいなシーンを捉えることができました。明日は羅臼でオオ
ワシに挑戦です。晴れてくれたら国後から昇る朝日が見れるかも。


2月22日(日)

いや〜、今日はラッキーだったですね。羅臼の港にはいってきた
アザラシにかなり近づいて撮影することができました。遠くにい
る姿を見ることは何度かありましたが、これだけ近づけたのは初
めてです。今回の船はほとんど貸しきりに近い状態だったので、
船長が鷲もいいけどアザラシもということでサービスしてくれま
した。もちろんオオワシ、オジロワシも曇天ながらいいシーンを
撮影できました。その後は雪が降り出して、第一弾のツアー同様
翌日の天気が心配な状況ですが・・・(苦笑)。雪の中のタンチョ
ウは絵になりますが、飛行機が飛んでくれないと困ります。  


2月23日(月)

道東ツアー最終日、猛吹雪でしたね。鶴見台や阿寒タンチョウセン
ターでもまったく鶴が見られない常態。唯一1度、2羽だけが空から
舞い降りてくれたときには、みんな神様のように見えるとかいって
ました。それよりも、飛行機が飛ぶか分からず、その手続きで忙し
かったんで撮影どころではなかったのですけど。悔しいから、みん
なが無事に飛び立ったあと音羽橋までいってだれもいないなか吹雪
に吹かれながら撮影してきました。いつもの方向とは違うところか
らだいぶタンチョウが帰ってきていたので、それなりに餌を食べに
でかけていたようです。参加者の皆さん、お疲れ様でした。   


2月24日(火)

いよいよ北海道から帰らなくてはいけません。残念ですが、それも
仕方ないですね。朝は尾岱沼までは行けず、霧多布湿原を見下ろす
琵琶背展望台から朝日を撮影しました。水面のすぐ上には雲が広が
っていたので、いずれにしても四角い太陽は見れなかったと思いま
すが、それとは別にきれいな景色を見られました。昨夜、釧路あた
りは雪でしたが、場所によっては雨も降ったようです。浜中などで
は樹木が凍りに覆われて、きらきら光ってきれいでした。樹氷とも
違うし霧氷でもありません。水をかけてそれが凍ったような状態な
のです。かなり厚みのある氷ができていたのが印象的でした。でも
どうやってできたのでしょう??               


2月25日(火)

フェリーの中に一日いたわけですが、沖に出てしまうとこれとい
った景色もなく、撮影も難しいですね。イルカとかクジラなんか
が出てきてくれるといいのですが、今回の航海では私が知ってい
る限り見られなかったようです。見れるときには船長からアナウ
ンスがあるのですよね。寝ていて知らなかっただけかもしれませ
んけど(笑)。太平洋から望む本州に沈む太陽というのを狙って
みましたが、やはり雲があってその前に隠れてしまいました。さ
て明日からはめちゃくちゃ忙しいぞ・・・。           


2月26日(木)

帰ってきましたが、今朝は古徳沼で白鳥などに再チャレンジ。と
いっても都内での打ち合わせがいろいろあり、時間は一時間ほど
しかありません。あまり飛んでくれないだろうと思っていたら、
けっこう飛んでくれて楽しめました。太陽に絡んでくれたらよか
ったのですが、そこまではうまくいきませんでしたね。なんとか
また時間を作って出かけたいと思います。今年は暖かいので、白
鳥の北帰行も早いでしょうから、うまく時間をつくらないと。 


2月27日(金)

今日は東京日帰りの仕事でした。すっかり景色は春になってしま
っていますね。ウメは満開になっているところがあるし、チュー
リップなどの花も見かけます。仕事前の1時間ほど都心を歩いた
だけですけど、北海道にいたのと都内のギャップは相当大きくな
っていますね。私の方が追いつけません(苦笑)。気温の方はま
だ上着を脱げばいいという程度ですが、季節的な感覚は数日をか
けて調節していく必要がありそうです。それにしても、また北海
道は荒れたりして大変そうだな・・・。             


2月28日(土)

神代植物園、梅が満開に近い状態ですね。パッと見るととても華
やかでいい感じです。ただ、アップで撮ろうとすると、花のピー
クは過ぎているものもあり、選択が難しいところでもあります。
明日は雨が降るそうですが、早めにあがれば水滴もきれいかもし
れませんね。いろいろやることがあったり、知人が多く慌しかっ
た一日でもありました。しかし、花が咲いているというのはいい
ですね。                         


2月29日(日)

朝から雨が降っていましたが、午後から雨も上がり夕方には
太陽が出てくるほどになりました。もうちょっと薄い雲を残
しておいてくれれば、きれいな夕焼けが見れそうだったのに
残念でした。気温も暖かく、明日の朝は霧でも出そうな気配
になっていましたよ。地面を見ていると、オオイヌノフグリ
やホトケノザなどの姿も見られます。梅は満開だし、もうす
っかり春ですねぇ。